FILM RED IF 歌姫と麦わらの子 クレド   作:黑米田んぼ

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初めまして皆さんウタに脳を焼かれてとうとうルウタ小説を書いちゃいました楽しんで頂けたら幸いです。ではどうぞ。

11月13日色々と直しました。


チャプター1 初めましてお父さん

「おやすみ~あかちゃん~し~ずかにね~~♪・・・・・おやすみなさい」

 穏やかな子守歌が部屋に優しく響く。

 何度も何度も繰り返した陳腐な子守歌を口ずさみながら髪をなでる。

 

「・・・・・ライブはいよいよ明日」

 ベットから離れるウタ。

「ふふふっ、・・・もうすぐだ。もうすぐ新時代が始まるんだ」

 窓からエレジアの外を見る。夜の空には半月が浮かんでいる。

 

「・・・・・絶対に来るよね。私とあの子の為に」

 机の引き出しから一つの紙を取り出す。それは海軍が作った手配書そこに12年待っていた少年の絵が描かれている。

「・・・・・まぁ、アイツも来て欲しいよね」

 ふと、自分を置いていった父の顔を思いだす。

 どんな顔を二人はするのだろうか手に入れた二人の手配書の顔を思いだしながらウタワールドに嘗ての少年と父親の顔を再現させる。

 

「ん?・・・・・また入ってきちゃったね。・・・良い子だから早く解除して寝なさい。私ももう直ぐ寝るからね」

 自分のウタワールドに入って来たのを感じて注意を促す。

「・・・・・十二年長かった。もう直ぐよ。三人で暮らせるんだよ」

 

「やっと会えるね――――――ルフィ」

 成長し立派な海賊になったかつての幼馴染ルフィの手配書を握りる力を上げながらウタは明日のライブに思いを馳せる。

 

 

 

 

 

 

♪♪♪

 

 

 

 

 

 エレジアの古い城。自分と母親と育て親であるゴードンと暮らしている場所。

 そこに少女がいた。

「ねぇ、ゴードンおじいちゃん」

 短い白髪を振らしながらゴードンに話しかける。

「・・・どうしたんだい?」

「お父さんってどんな人なんだろうね」

「さぁ、私にも分からない。・・・だが、良い男であると私は信じているよ」

「お父さん本当に来るんだよね・・・・・」

「・・・・・それは」

 口をつむごうとするゴードンだが。

「!お母さんが呼んでいるお父さんがいるんだって」

「―――呼んでいるのかい?」

「うん」

「そうか、・・・いってらっしゃい」

「うん!・・・行ってくるねゴードンおじいちゃん!」

 少女は虚空から扉を作り上げ古城を後にする。

 

「・・・・・お願いだルフィ君二人を救ってくれ」

 残されたゴードンは拳を握りしめてライブ会場を何とも言えない表情で見つめている。

 

 

 

 

「――――――おいでクレド」

 立ち去ろうとする麦わら一味を呼び止めながらウタは誰かを呼び寄せる。

 暫くすると煌びやかな扉が虚空から現れそこから白髪の少女が現れる。

 

「おい、あの子って!?」

「もしかしてたまにプリンセスウタの配信に現れる子じゃねぇか!?」

 ウタの配信を見ていたウソップやチョッパーはその少女に気づく。

「ホントだ。たまに現れる子だ」

 同じように子供に気づく観客の人たち。

 

「・・・・・・・・・・・」

 少女は立ち去ろうとする一味を見る。

「・・・・・あれ?この子供ウタによく似ているけど目元はちょっとルフィっぽくない?」

 オレンジ髪の女性、航海士のナミがその少女の風貌に興味を持つ。

「へぇ、意外と見る目あるんだ。流石ルフィの仲間だね・・・ねぇ、ルフィ。覚えてる180回目の勝負。偶然見ちゃった大人達の真似事をした遊び」

「ああ・・・・・180回目って・・・・・!?ウ、ウタ、まっ、まさか」

 180の勝負の内容は何だったっけ?と頭を捻った瞬間ルフィの顔色が変わる。

 ルフィの顔色が変わったのを見てウタは少女を抱き寄せる。

「私ねフーシャ村から離れてこのエレジアに来て最初は楽しかったけどある日一夜にしてこの国にいた人たちは今日まで私を育ててくれたエレジアの王様だったゴードン以外死んじゃった上にシャンクスはね私をこのエレジアに置いていったの」

「そんな。シャンクスはお前が歌手になるからって船から降りたって・・・・・」

 中の良かった幼馴染に突然言われた衝撃的な一言。・・・・・だが。

「そっか、そんな事を言ってたんだねアイツ。酷いよねルフィを騙して。それに置いていかれたのは私だけじゃないのに。一月ぐらいだったかなお腹が痛くなって病気かなって思ったけどゴードンは私が妊娠しているって教えてくれたの」

 ザワザワザワ、観客たちがざわめき始める。

「最初は赤ちゃんって突然出来るのかなって思ったけど後になってどうやって子供が出来るのか知って気づいたの180回目の勝負。あれは子作りの儀式だった」

 子供自体はかねてから話題になっていた。この大海賊時代父親のいない子供なんて良くある事だ。

「妊娠していた間は痛くて苦して辛かったし。生まれたこの子をただ一人生き残ったゴードンと二人でこの子を育てたの。辛かったよ。何度も泣き叫んだよ。この12年間・・・でもね、いつかシャンクスかルフィが迎えに来るって、ずっと心の支えにして生きて来たの」

 だが、これは良くも悪くもシャレにならない。弱き者の救世主であるウタの子供の父親の名前が想像道理なら世界が大きく動く。

「だからこの子をクレドって名前にしたの大切な人を信じれる子になれるようにって」

「ウタ、まさか・・・・・」

「そうだよ、この子の名前は――――――モンキー・D・クレド。ルフィ・・・・・私とアンタの子だよ」

 

 その名を歌姫は口にした。

 

――――――――ええええええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇッ!!!!!!

 会場に仰天の声が響き殆どの人間はエネル顔をする。

「おい、ルフィ。これはどういう事だ!?」

「嘘だろうルフィ!?」

 コックのサンジやウソップはルフィに詰め寄る。

「そっ・・・それは・・・」

 どう答えれば良いのか分からずルフィは困惑する。

 

「ふふふっ、困惑しているのは分かるよ。ずっとやって来なかったのも知らなかったなら許すよ・・・・・もう一度言うよルフィ―――――海賊止めてよ。そしてこの子と3人で幸せに暮らそう?」

「おっ・・・俺は―――――」

「――――――――」

 世界一の歌姫ウタと百獣のカイドウを倒した五番目の皇帝、麦わらのルフィの子クレドの瞳は12年会う事が出来なかった父親に注がれていた。




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