FILM RED IF 歌姫と麦わらの子 クレド 作:黑米田んぼ
追記3月25日に掲示板ネタを追加しました。
―――――12年前フーシャ村
「わハハハハハ・・・おお!ウタお帰り!・・・ん?ルフィとは今日は一緒じゃないのか?」
和やかなマキノの酒場で楽しく部下と一緒に酒を飲んでいたシャンクスは遊びから帰って来たウタに話しかける。
「うん・・・今日は疲れたから寝ているね」
「そうか良い夢見ろよな」
「うん。おやすみ」
「ああ、おやすみウタ」
優しく見守るシャンクスだが寝室に向かっていくウタの歩き方がおかしい事に気づいたシャンクス。
「・・・・・なぁ、ベック。ウタの歩き方って」
女がらみに強い右腕に問うシャンクス。
「・・・・・あの歩き方は」
寝室に向かっているウタの歩き方はある行為した後の女性特有の歩き方と一緒だったが。
「違うだろう多分どっかで裂けちゃったんだろう。良くある事だ」
ホンゴウがそう言って割り込んでくる。
「・・・・・そうなのか?」
「・・・・・話は変わるがお頭・・・もし・・・もしもだ・・・ウタがここにずっと居たいと言ったらどうする?」
「・・・・・そろそろウタは俺たちのような奴と居てはいけない気がするんだ。もしウタが此処に居たいと言ったらしっかり話しつけて納得させてからフーシャ村に置いていく。ここはルフィやマキノが要るしあの拳骨がいるんだそこらの国の首都よりも安全だ」
「・・・・・そうなれば良いんだが」
――――――現在
「お頭ァッ!!」
「・・・・・大丈夫だ。急所は外した」
仲間の声を聴いてシャンクスは無事を安全を伝える。
「・・・・・シャンクス」
短剣を離して呆然とするウタ。
「・・・・・大丈夫だ。このぐらいの傷は慣れている」
短剣を引き抜き隻腕なのに手慣れた手つきでホンゴウが渡した傷薬と包帯で傷を塞ぐ。
「・・・・・何でかわさないの?」
ウタの感情が今度は悲しみの方に変わり涙目になっている。
「・・・・・・・・・・お前に何も言わないでエレジアに置いていったのもお前が苦しんでいるのに関わらないようにしたのも全部俺のせいだ。だからこのぐらいどうってことも無い」
「・・・・・でも」
「・・・・・それにな」
「・・・・・それに?」
治療を終えシャンクスはウタに近づく。
「こんな事をしでかしたバカな娘をそれでも愛すさ」
雨の降るステージの中で隻腕でウタを抱き寄せる。12年ぶりのシャンクスの胸の中で泣きだすウタ。
「「「・・・・・」」」
ベックマンを始めとした赤髪海賊団の者は二人をただ見守っていた。
「・・・・・シャンクスぅっ」
「・・・・・悪かった何も言わなくて」
「・・・・・ぐすっ・・・シャンクス」
「ちゃんと話さないとな」
「・・・・・うん」
シャンクスはゆっくりと会話でウタの心をほぐそうとした――――――瞬間。
「―――――八尺瓊勾玉」
「―――――ッ!ウタ伏せろ!!」
「―――――へ!?」
ウタとシャンクス達に光の雨が降り注ぐ。シャンクス達は武装色の覇気で全力で防御する。
「・・・・・何を考えている黄猿!!」
「決まっているでしょう。罪人たちを一掃しようとしただけだよ」
シャンクスの怒りの籠った声に海軍大将黄猿ことボルサリーノは答える。
「・・・・・正気か俺たちは兎も角ウタまでウタが死ねばどれだけの関係ない人間が死ぬと思っている!?」
覇王色で黄猿に威圧しながらシャンクスは問う。いくらウタのした事が罪深いとしてもそれに巻き込まれるのは自分やルフィのような者たちぐらいで良いはずだ。
「・・・・・だとしたら?」
『!?』
その言葉に赤髪海賊団は唖然とした。
「ウタウタの実による世界転覆計画が始まったためにウタを逮捕するために先行した大将藤虎は四皇麦わらのルフィによって戦闘不能。わっし達後続の軍艦も赤髪が軒並みダメにしちゃったんじゃない」
相も変わらずゆっくりと喋る黄猿だがその威圧感と異質のオーラは若い組員の恐怖を煽る。
「その上今なおウタウタが作り出すウタワールドに民衆は入り込んでいるよね~能力者であるウタはネズキノコで眠れない。海牢石で拘束しようにもわっしは能力者で周りには四皇赤髪のシャンクスとその部下がいる。これはもう海軍ではこれ以上ウタワールドに入られないようにウタを殺す以外にないでしょう」
「俺たちがネズキノコを「海賊の言葉をわっしら海軍が信じると?」・・・・・」
「―――――やっぱり私はダメだったんだ」
ウタは涙を流しながら膝を付く。
「・・・・・ルフィからも皆からも否定されて結局私は世間知らずのバカだったんだ」
12年の心の支えを夢の為に大切な人たちに否定されウタの心はもうボロボロだ。
「―――――違う。お前は悪くない」
絶望するウタに対してシャンクスは言い放つ。
「・・・・・シャンクス」
「俺が・・・俺たちがいけないんだ。ウタウタの実の危険性を知らずにエレジアに連れて来た事も。お前を置いていってからお前の為に何もしない。しようともしなかった俺たちがな」
「――――――っ」
「ウタは俺の、俺たちの赤髪海賊団の家族だ。それを奪うというなら―――――来い。全力で相手をしてやる!!」
愛刀グリフォンに覇王色の覇気を纏わせて黄猿に突き付ける。
「―――――――はぁ、わっしら踏んだり蹴ったりだよ」
黄猿は大量のレーザーを赤髪海賊団に放つが相手は四皇とその最高幹部。海軍大将は20億クラスの強さを持つがそもそも相手は10億クラスの化け物揃い。防戦だけならどうとでもいける。
「ちゃんと解決してくれよ~」
「当たり前だ!」
それでも相手は懸賞金40億四皇赤髪のシャンクスだ。瞬く間に距離を詰めるシャンクスの連撃に黄猿は対応しきれず意識を刈り取られる。
「―――――そのためウタがトットムジカを歌った時が両方の世界につながりが出来て勝機が出るわ」
「・・・・・そうか」
「――――――それで上手くいったの海兵さん?」
一方その頃麦わらの一味はローたちやコビー達と合流し互いの情報を交換していた。
「・・・・・それがクレドさんはウタさんにウタワールドを止めるように説得したようですが観客の皆さんはクレドさんをルフィさんの子供と言う事だけで罵倒を浴びせ攻撃してきました」
「・・・・・おい何だそれ!?クレドちゃんは無事なのか?」
「・・・・・残念ながら流れ弾が一つ当たってしまって危うくウタさんが恐ろしい気配を漂わせて恐らくトットムジカを歌おうとしていたのかも知れません。クレドさんが助けを求めたから止めましたが」
『・・・・・』
その結果に全員が頭を抱えてしまった。もしその場に一味が居たら間違いなくステージで暴れていただろうと思うとある意味では良かったのかもしれないと思う心がコビーの中にあった。
「・・・・・そう言えば麦わらはどうした?」
この中で一番切れてそうなルフィの声が聞こえないのに疑問を持ちブルーノはローに尋ねる。
「麦わら屋はバリアに閉じ込めて・・・・・・おい」
バリアのあった場所を見ると。バリアの中にはルフィはいなかった。
「また抜けられたべ~~!」
「またクレドか!?」
「大丈夫なのか!?」
「ああっ、早くウタやクレドを探さないと」
「――――――痛てぇ!またこれかよ」
ユメユメの実で何処かにワープされまた頭を撃っている。
「・・・ぐすっ・・・お父さん・・・」
「・・・・・ん?クレドどうした?」
自分を呼ぶ声に振り向いたがルフィはクレドが両手で隠して泣いているように見える事に疑問に思った。
「・・・ぐすっ・・・ねぇ・・・お父さん・・・・・わたし・・・生まれてきてよかったの?」
手を下ろし大粒の涙をせき止めるものが無くなり涙は重力に従い地面を濡らす。
「――――――――は?」
その言葉にルフィの思考は一瞬止まった。
黄猿ホントマジでごめんなさいポジション考えるとこうなっちゃうんだ本当にごめんなさいいやマジで。本誌で黄猿頑張ってほしいですよね。次回も頑張って執筆していきたいと思います。