FILM RED IF 歌姫と麦わらの子 クレド   作:黑米田んぼ

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皆さんお待たせしました二週間も経ってやがるこれじゃあ夏までに終わらねぇと頭抱えておりますが皆様は気にせず楽しんでいってください。


チャプター17 宿命の対決赤髪のシャンクス対麦わらのルフィ 中編

「ッ――――――!!」

 シャンクスの気配を見分色で探れないルフィは全力で流桜による覇気の壁を山勘で作る。

――――――ガギィンッ!!? 覇気の壁と黒刀がぶつかる音が響く。

「当たった!!」

 豪運に助けられたルフィは直ぐに距離を取る。

 

 

 

「なっ、何とかなったな・・・だが。あれは何だカタクリ!?」

 とんでもない展開にこの状況に一番詳しいカタクリに注目が集まるが。

「・・・・・分からない」

「分からない?それはどういう事だ?」

「言葉道理だ海賊狩り。突然俺の見分色からまるで元々そこに居ない、消えたかのように消えたんだ。―――だが」

 一呼吸置いてカタクリは語る。

「見分色の覇気は相手の気配を探る覇気だ。だから気配を隠せば理論上は出来る――――しかし」

「あんな激戦でしかも狙いすましたように気配を消す方法があるのかだな」

「そうだ。あのレベルの戦いなら多少は気配が残るはずだそれをああも容易くとなるとな」

「そのカラクリを解かないとルフィは勝てないぞ」

 ぽつりぽつりと雨が降り始める中でルフィと協力または敵になった者たちの声が響く。

 

 

「――――武装色の覇気を操作して作り上げる防壁か。大将とかが使う覇気の防御手段だな」

「ワノ国でヒョウじいって爺さんから触れない覇気を教えてもらったんだ流桜って言うらしいぜ」

「ヒョウ五郎の爺さんかカイドウ相手から良く生き延びたな」

「知ってるのかよ?」

「昔ロジャー船長と一緒にワノ国に言った時に一度な」

「そうかよ、あの見分殺しも覇気の応用だよな。見分か覇王だろシャンクス?」

「・・・・・ふっ、一度見せて本質の一端は分かったんだ海賊なら盗んで見せろ」

「ああ!やってやるぜシャンクス!!ゴムゴムの~~~巨人の雷斧!!」

 足を巨大化させて偶然近くに落ちて来た雷を吸収してシャンクスに振り下ろす。

「小物相手の技は通用しないって言ったはずだがな」

 そう苦笑するがシャンクスとて分かっているこれは『繋ぎ』だ第二ラウンドに向かうためのルフィの準備。

「ギア4!!弾む男(バウンドマン)!!」

 筋肉に空気を入れ巨漢の形態バウンドマンに変身するルフィ、足が地面に着く度にゴインゴインと重いバネの弾む音がする。

「ふっ、見かけ騙しになるなよルフィ」

「ああ、分かっている」

 両者しっかりと相手の顔を見ながら見分色で未来を見極める。

 

「ゴムゴムの猿王銃!!」

 先手は言わずもがなルフィ、猿王銃をシャンクスに放つ。当たれば七武海クラスの海賊でさえ堪える漆黒の剛腕がシャンクスに迫る。

「威力はまずまずだが」

 対するシャンクスは未来視で猿王銃の進路捕らえ剛腕をグリフォンで弾きその勢いを利用して武装色を纏った足で蹴りを放つが即座にルフィも未来視で防御する。

 それに対して数歩下がり仕切り直しの為に距離を取るシャンクス。

「ゴムゴムの大猿王銃!!」

 距離を取ったシャンクスに対しルフィは迫りながら右腕に更に空気を入れる元々空気を入れ巨大化させた腕を更に巨大化させ面積と威力をあげた猿王銃を撃ち込もうとする。当たれば億越えでさえOKされる必殺の一撃当たればシャンクスでさえ大ダメージは免れないだろう。

「まだだ。俺からすれば小鳥でも狩るつもりかと言いたいな」

 だが、四皇の赤髪のシャンクス相手は速度が足りない。大猿王銃に対してシャンクスは武装色を纏ったグリフォンで受け止めさらに流桜による弾く覇気でルフィの体勢を崩し続けて飛ぶ斬撃を数発放つ。

 

 しかし、ギア4を発動させた今のルフィは武装色と巨大化させた体による高い防御力を持っているその防御力を前には牽制の斬撃では皮膚さえ傷つけられない。

 

「シシシ、シャンクスって今まであった四皇と違うな、なんかやりずれぇ」

「否定はしないさロックス時代の化け物共と比べると俺は体格や力は劣る」

「でも、磨いた技と覇気がある」

「そのとうりだ。俺の娘を嫁にするならこれぐらい乗り越えて奪い取って見せろ」

「シシシ・・・ああ、そうだよな。海賊らしくなァ!!」

 足から空気を噴射させ距離を詰めるルフィ。

「ああ、簡単にやらないけどな!!」

 再び始まる超高度な先読みによる接近戦剛腕を振るうルフィに対して技を駆使するシャンクス。濃密な覇気のぶつかり合いによって周りには黒い稲妻が飛び散る。

 

「―――――そこだァ!」

 一瞬のスキを突きルフィは両手に空気を入れ大猿王銃ほどの大きさになった両手をバズーカの姿勢に入る。

「ゴムゴムの獅子王バズーカ!!」 

 両手を圧縮し放つ巨大な一撃先の大猿王銃とは躱す面積も威力も違う。

「ならば」

 対するシャンクスは武装色を更に込めたグリフォンで正面から迎え撃つ。全力の一撃であれば30億の海賊でさえ打ちのめせるシャンクスの一撃。

「―――――ふっ」

 嘗て神すら縛ると豪語した男を正面から打ち破ったルフィの一撃、受け止める事に成功したシャンクスでさえ威力を抑えきれず口から血が流れた。

「へへ、当てたぜシャンクス」

「ふっ、やっと一撃を当てただけだろうルフィ?」

 不敵に笑う両者当たれば無事では済まない戦いなのに二人は笑っていた。

 

「ウォォォォォォォォォッッッッ!!」

 再び接近戦を仕掛けるルフィ。

 対するシャンクスは落ち着き払い愛刀を構えルフィを迎え撃つ。

 

 先の巻き戻しかのように繰り返される四皇同士の接近戦、ルフィはギア4で強化された剛腕をシャンクスに叩きつけ対するシャンクスは冷静にルフィの連撃を捌く。

 ガガガガガガガッ!!!とても人間同士の戦いでは起こらないような音を響かせる。

 

 ルフィの連撃を捌きながらシャンクスは未来視で一瞬の隙を突きグリフォンをルフィの喉元に鋭い突きを打ち込むが同じくルフィも未来視でシャンクスの突きを察知し首を曲げて躱す。

 時間にして一秒にも満たない攻防、超越者達の戦いにおいて瞬き程の隙でさえ好機となる。

「ゴムゴムの大蛇砲!!」

 獲物を追い詰める大蛇のごとき追尾性と猿王銃クラスの一撃を持つ技がシャンクスに迫る。

「―――――ッ」

 シャンクスは後ろに下がり距離を離しても伸び続け、左に逃げようと追跡し迫る大蛇の大砲。

 

 シャンクスはゴムゴムの大蛇砲を躱しながら息を整え覇気を込めた一撃で大蛇砲を弾く。―――そして、大蛇砲を攻略するのに時間をかけるほど相手に隙を与える事だ。

「―――――ゴムゴムの犀榴弾砲!!」

 大蛇砲で伸びている片腕を戻しながらルフィは両足を圧縮したドロップキックをシャンクスに撃ち込む。

「―――――くっ!」

 シャンクスは流桜で武装色の防壁を作り犀榴弾砲を受け止める獅子王バズーカの事を考え更に覇王色の覇気を防壁に混ぜる。

 バチチチチチチ!!!覇気と覇気のぶつかり合いはまるで電流のような音を響かせる。

「フンッ!」

 防壁を使ってゴムゴムの犀榴弾砲を弾く。

 

「「――――――」」

 シャンクスが距離を取り両者は互いに一息つく。

 

「―――――やっぱりシャンクスは強ぇな」

「ふっ、当たり前だ。夢のために仲間や友達を守るために強くなったんだ」

 ルフィは嬉しかった。憧れの男は強くなった今の自分でさえも勝てるかどうか分からないほどに強かったことに。

 ルフィの右腕であるゾロと同格下手すれば越えるかもしれない剣の腕。ルフィの知る中でもっとも武装色、見分色、覇王色の三種の覇気を極め。見分色でも捕らえるのが難しいスピードはシャンクスの赤髪もあり赤い彗星と形容するほどだ。

 更に自分の見分色から気配を隠す謎の技術を持っている。

 12年前に別れてからずっと追いかけていたモンキー・D・ルフィの憧れの海賊、赤髪のシャンクスは今もなおルフィにとって最高の海賊なのだ。

 

―――――――だからこそ。

「何でだよ―――――」

 ルフィの心の中に溢れる赤い感情。

「何でウタを置いて行ったんだよシャンクス!!」

「・・・・・ルフィ」

 激昂するルフィを見てシャンクスの顔も暗くなる。

「どうして!!ウタを一人にしたんだよ!!――――――ギア4蛇男(スネイクマン)!!」

 ルフィは腕に空気を再度入れギア4の形態を変える。

「ゴムゴムのJET大蛇砲!!」

 怒りと覇気を込めた一撃がシャンクスに迫る。

「早いがまだ――――――ッ!?」

 躱しても大蛇砲の真価はその追尾性その上追えば追うほど速度が上がる追尾弾がシャンクスに迫る。

「くっ――――」

 付き合いきれないと判断したシャンクスはグリフォンを盾にして大蛇砲を防ぐ。

「こんな事俺が言うべき事なんかじゃないってわかっているけどよぉ・・・それでも、それでもよぉッ!」

 蛇男で上がった攻撃のスピードを駆使してシャンクスに攻撃していく。

「それでも何だルフィ!!」

 ああ、付き合うさこれは男の戦いなのだから。

「突然一人になっちゃう気持ちを考えたことあるのかよシャンクス!!」

 ルフィの腕が肩にめり込んでいくその光景はまるで弦が引き締められていく弓のようだ。

「俺さぁっ!!シャンクス達に会うまでずっと一人だった!!じいちゃんが帰って来る時以外夜は一人で寝たくないから村の皆の所に泊めてもらったんだ!!」

 引き締められた腕が今発射される。

「ゴムゴムの黒い蛇群!!」

 追尾性を持った剛拳のラッシュがシャンクスに迫る。

(これは避けきれんな)

 シャンクスは回避しきれないと判断して未来視と見分殺しを駆使して被害を最小限に済ませる。

「シャンクスはウタの父ちゃんだろう!?ウタはシャンクス達と別れたいって言ったのかよ何も言ってねぇんじゃねぇかよ!?」

「・・・・・」

 連撃を潜りながらシャンクスはルフィの思いを聞いていた。

(そこだ――――)

 シャンクスは再び見分殺しでルフィの見分色の索敵範囲をすり抜け高スピードでルフィの背後に迫る。

(悪いな―――)

 覇王色を纏ったグリフォンを握りなおしルフィに必殺の一撃を決めようとした――――――その時。

 

「――――――なっ!?」

 シャンクスの見分色の索敵範囲にいたルフィが一瞬だけ消えた。偶然かそれともモノにしたのかこれまで見分色殺しでルフィを振り回したシャンクスは逆に見分色殺しでルフィを見失ってしまった。

 

「独りぼっちは痛いより辛いんだァ!!!」

 シャンクスの真上に陣取りルフィは次の一撃のための準備を完了していた。

「ゴムゴムの覇蛇龍王砲!!」

 黒い稲妻を伴いながら覇王色を纏ったナーガがシャンクスに迫る。

 

 赤髪は少年の一撃を喰らい地面に叩きつけられた。




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