FILM RED IF 歌姫と麦わらの子 クレド 作:黑米田んぼ
正直後書きでREDで出なかったキャラのおまけを書きたい病が発生していますのでたまに書いたりしています。
「―――――さて、麦わら屋、俺はウタの昔話ぐらいしか聞いてないがお前はウタの能力について幾つか知っているんじゃないか?」
廃墟から離れてローはルフィに問いかける。
「言うけどよぉここから出せぇぇぇ!!」
現在ルフィはバルトロメオのバリバリの実によるバリアで閉じ込められている。
「お前を自由にするとウタにやられるだけだ。あの男は言っていたウタは何か危険な計画を企てている。それをどうにかしなければお前だけじゃなくて俺たちも巻き込まれるんだ。あの能力に対応するために情報が必要なんだ」
「分かってるけどよぉ・・・」
ルフィポリポリと頭をかいて答える。
「ウタは俺が初めて会った頃から歌うと夢の世界に連れていく能力を持っているんだ。けど暫くすると疲れて寝ちゃうんだ。そしたら皆目が覚めるんだ」
「なるほどな。だが、お前の娘はどうなんだ?何かカラクリがあるんじゃないんか?」
「良く分かんねぇよ、クレドはユメユメって言っていたから夢の世界だけじゃないのか?ウタワールドだから俺にも色々できるって」
「・・・・・なるほどな、ウタが歌って作った夢の世界がウタワールドで維持に体力を大きく消耗するためウタが眠ると解除されるか。それならほっとけば勝手に解除されるが奴はライブはエンドレスずっと続けるか・・・・・だとしたら不味いぞ。あれが麦わら屋のせいだけじゃなければ説明がつく。だがその果てにウタは何を考えてる?」
「う、ウタ様は何をしようとしているんですかべ?」
「・・・・・ライブで見せた一面と麦わら屋に対しての楽しそうに遊んだりしている一面が普段のウタならあの完全にキレて俺にまで殺意を向けているのが麦わら屋の腑抜けた態度にウタがキレているのじゃなければ間違いなくウタはネズキノコを食べている」
「ネズキノコ?何ですかべ?」
「食べると不眠作用の出るキノコだ」
「それだけなら効果は良さそうだべ、ウタ様のライブをとことん楽しめるべ」
「・・・・・そんな甘いキノコじゃない。ネズキノコは徐々に精神を攻撃的にする。そして数時間後に死に至る毒キノコだ」
「そんなウタ様が死んじゃう!?そんなの嫌だべ!」
「ああ、幸いにもライブには海軍の人間が要るのを確認した。あんな能力だ。世界政府だって注目する。あいつらと協力する。おい麦わら屋・・・・・麦わら屋?」
「あれ?ルフィ先輩?バリアの中にルフィ先輩が居ねぇべ!!何処に行ったんですかべ~~!?」
二人が見回してもルフィは何処にもいなかった。
「おい、何処に行った麦わら屋!?」
「どうなっていやがる!?ウタなら俺たちから仕留めようとするはずだ!」
「ルフィ先輩~~~!」
エレジアの空に二人の億越えの海賊の叫びが響く。
「うわぁ~~~ぶへっ」
落ちて地面に叩きつけられるルフィだがゴムなので特に痛みは無い。
「痛てぇ・・・クレド!?何でここにいるんだよ!?」
ルフィが周りを見ると別の外でありそこにはクレドが居た。
「だって、騒いでいる音がしておじいちゃんが変な楽譜に貼り付けられているし怖い海賊が暴れているんじゃないかって」
「ぁぁ、大丈夫だろウタ強いし。空島の話は終わったのか?」
「うん、理解するだけならすぐだよ。ねぇ、お父さん。メリー号見せてよここにあるんでしょう?」
「・・・・・メリーか」
「・・・・・お父さん?」
俯くルフィにクレドは困惑する。
「メリーはなもう無いんだ俺たちを助けて限界になって終わらせてやったんだ」
「どういうこと?」
「―――――空島に行った後メリーの調子が悪くってW7って場所に行ったんだ」
「どんな場所?」
「船を造る場所の多い場所でな俺の仲間のフランキーって奴とそこで会ったんだほら、音楽プレイヤーみたいな恰好した奴」
「居た居た、変な人!」
「シシシ、アイツとは色々とあってな、まぁ、それは後でな。W7に来てメリーを船大工に頼んだんだけどなもう、メリーは限界だったんだ。これ以上俺たちを連れて海に出るのは難しいって」
「そうなんだ」
「けどな俺たち何とかして欲しいって頼んだんだけど無理だったんだ。その後フランキーの奴とひと悶着あった後ロビンって黒髪の女居ただろうそいつがさ政府の奴らに俺たちが狙われて自分だけ犠牲にして俺たちを助けようとしたけど俺たちロビンと居たかったから助けるためにエニエスロビーって所に向かったんだ」
「・・・・・政府って世界政府?」
「おう、何とかロビンと一緒に捕まっていたフランキー助けたけど帰る手段が無かったから絶体絶命だっておもったらメリーが助けてくれたんだ」
「・・・・・船だよね」
「船だぞ、でもなメリーは間違いなく俺達の仲間なんだよ」
「・・・・・それからどうしたの?」
「ああ、あの後フランキーが新しい船サウザンドサニー号を作って仲間になったんだ」
「そうなんだ。ねぇねぇ、お父さんもうちょっと先に港があるからお父さんの船もあるんだよね?」
「おう、見たいのか?」
「うん!」
「シシシなら行こうぜ」
ルフィは何気なく手を差し出しクレドもその手を取る。
「・・・・・ねぇ、お父さん。お父さんは海賊なんだよね」
「・・・・・ああ、そうだぞ」
港に向かう途中クレドはルフィに問いかける。
「海賊って・・・悪い人なんだよね」
「色々といるぞ。悪い奴も良い奴も一杯いる」
「お父さんは悪い海賊?」
「知らね」
「じゃあ、お父さんは悪い事したの?」
「・・・・・ああ、した。俺な血は繋がっていないけど兄ちゃんが二人いてな海賊やってる兄ちゃんが捕まって処刑になったんだよ。助けようとして昔、俺の友達の国をめちゃくちゃにした奴とか悪い海賊が捕まっていた場所に行って助けちまったんだ」
「・・・・・そんなに大事な人だったの?」
「・・・・・ああ、大切な兄ちゃんだったんだ」
「・・・・・死んじゃったの?」
「・・・・・ああ、俺を庇ってな」
「・・・・・辛かった?」
「・・・・・ああ、本当に辛いんだ。大切な人が死ぬのは。辛くって泣いていたけどジンベエって魚人の仲間に失ったものばかり数えるなって言われてさ。エース・・・死んだ兄ちゃんな。エースは死んじゃったけど俺には一緒に冒険して楽しい仲間が居るって、だから頑張ってエースの死の悲しみを乗り越えたんだ」
「仲間・・・ねぇ、お父さん。私にも辛い事も乗り越えられる仲間を作れるかな?」
「出来るさクレドならな、俺の子供なんだろ。だったら出来るさ俺にも負けねぇくらいの仲間をな」
「・・・・・海賊の?」
「何でもさ」
「・・・・・・・・・そうなんだ。着いたよサニー号何処?」
港には個性的なサニー号どころか船一つ無い。
「あれ?サニー号何処だ?」
港を見回すルフィ、そこに。
「―――――ふぅん、ちゃんとお父さんしているじゃない」
「うおっ!?」
突然ルフィの目は誰かの手に覆われ見えなくなった。
「ふふっ、だーれだ?」
「おい、何するんだよウタ!」
「ちょっと悪戯しちゃった」
手を放してウタはルフィの前に立つ。
「・・・・・なぁ、ウタ。俺父ちゃんやっているのか?」
「・・・・・私には仲の良い親子にしか見えないんだけなぁ」
「そうか、・・・・・これで良いのかなぁ・・・」
「?・・・ああ、そうか。そうなんだね。大丈夫だよルフィは立派なクレドのパパだよ」
ウタはルフィの腕に優しく抱きつく。
「―――――12年間ずっとこうしたかった」
「・・・・・ウタ」
何も聞こえない二人だけの世界になる。
「なぁ、ウタ。本当に海賊が嫌いになったのか?」
「・・・・・・・・・・・そうだよ、誰かの大事な物を奪って悲しんでいる人が世界には沢山いるんだよ」
「・・・・・・」
ルフィは何も言えない。ウタに出会えるまでルフィは祖父ガープの教育で海賊に嫌悪感があった。
事実世界にはシャンクスやロー、キッドのようなルフィにとって仲良くなれるような海賊がいればクロコダイル、ドフラミンゴ、ティーチなどルフィにとって絶対に仲良くなれない海賊などこの世にはごまんといる。
「本当に『ウタ』は海賊が・・・・・シャンクスが嫌いなのか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・嫌いだよ。アイツの話しはしないで」
「俺、信じられねぇシャンクスがそんな事をするなんて」
「もういいじゃない。もう直ぐ新時代が始まる。ライブに来ないアイツなんかどうでもいいの」
「・・・・・なぁ、ウタ。おまえなにか隠していないか?」
「・・・・・全部終わったら話してあげる」
「・・・・・今聞きてぇ。教えてくれウタ。シャンクスと何があったんだ?昔、これはウタとシャンクスの問題だってベックに言われたから聞こうと思わなかったけどよ。こうなっちまったら心配になっちゃってよ」
「・・・・・言いたくない」
「・・・・・何で海賊が・・・赤髪海賊団が嫌いになったって嘘ついて・・・・・うおっ!?」
ルフィはウタに押し倒される。
「・・・・・ウタ」
ルフィを見下ろすウタの目には薄っすらと涙が出始めており何かを我慢しようとしているような顔をしている。
「・・・・・ねぇ、ルフィ。クレドはねここが一番のお気に入りなんだ。この十二年ずっと私と足を運んでいたから」
「ここって港?」
「・・・・・そう、12年前、私はシャンクスに置いていかれてからよくこの場所に訪れていた。もしかしたらレッドフォース号がやって来てシャンクスが黙って置いて行って悪かったって謝りに来きてまた赤髪海賊団の音楽家にしてくれるって」
「・・・・・」
「・・・・・二年前からはルフィが海賊になったって新聞で知った時はルフィが迎えに来るってクレドと信じたのよ。頂上戦争の後死亡説やずっと新聞でアンタが顔を出さないから怖くって怖くって辛かったのよ」
「・・・・・わりぃ、そんな気持ちで此処にいたんだな」
顔を合わせたくなくてそっぽを向こうとしたルフィだが。
「・・・・・こっち向いて」
顔をウタに向けさせられる。
「・・・・・ウタ」
「もう、・・・・・独りぼっちは辛いの・・・一緒に居たいの」
純粋無垢な思いのままゆっくりとウタはルフィの顔に自分の顔を近づける。
「っ・・・ウタ!」
何をしようとしているのか察して顔が真っ赤になったルフィ、普段の彼を知る者からすれば何ボケっとしている!?と思うだろう。
「――――――ルフィ」
「――――――ウタ」
「お父さん!お父さん!お母さんも!!こっち来て!変なのが居るよ!!」
「「!!」」
二人の唇が重なろうとするその瞬間クレドの声にハッとなり二人は顔を真っ赤にして頭を抱えながら声のする方向に向かった。
「・・・・・ルフィさん」
「・・・・・アイツあんなキャラにもなるのか」
「でなければ子供などいないだろう」
離れた所でコビー、ヘルメッポ、ブルーノは三人を観察していた。
「・・・・・どうやら今の麦わらに接触するよりも麦わらがウタとクレドの注意を逸らしているうちに
他のニコ・ロビン達に合流して情報を集めた方が都合が良い。ヘルメッポ、お前が麦わらの監視をしろ」
「なっ、どうして僕じゃないんですか!?」
「お前の見聞色の範囲を考えたら索敵はお前がした方が良い。何より今のお前に麦わらの監視が出来るか心配だ。あのような関係の間に挟まろうとすると碌な目に遭わないぞ」
「・・・・・ッ」
「行くぞ時間が無いウタがネズキノコに倒れる前にウタワールドを解除する方法を探すんだ」
そう言いブルーノはドアドアの実の力を使いコビーと共にその場を離れる。
おまけ
何処かの無人島
キッド「おっ、始まるな」
キラー「ファッファッファッ、いい歌だな!」
キッド「そうか?俺の趣味とちょっと離れているな」
キラー「ファッ!?麦わらがUTAとハグした!?」
キッド「おい待てUTAが赤髪の娘!?」
キラー「麦わらがUTAと子供を作っていた!?」
キッド「おい、麦わらぁ!次あったら覚えてろよ!場合によってはお前が一番の格下だ麦わら!!」
終わり