遊戯王GX ~二人のHERO~ (旧題:遊戯王GX 精霊と転生者) 作:野良猫14
基本的に以前と変わっていませんが、八雲が少しクールになっています。
童実野町 海馬ランド
今この場で、デュエルアカデミアの高等部入学試験が行われていた。
side???
「喰らえ、スカイスクレイパーシュート!!」
「ぺペロンチ~ノ~~!!」
風と炎を纏ったヒーローが摩天楼を駆け抜け、歯車の巨人をスクラップへと変える。
その瞬間、この決闘の勝敗が決した。
「いいぞ~111番!」
受験生がデュエルアカデミアの実技担当最高責任者を倒すという奇跡に
観客が唖然とする中、翔の声援が会場に響いた。
(さすがはこの物語の主人公、『
静まり返った会場の隅、本来ならこの場にいるはずのない俺は、
浮かれている十代を眺めていた。
「…受験番号0番の受験者は、デュエル場に来てください。」
そんな会場の雰囲気を無視するかのようにプログラム通りのアナウンスが流れる。
さてと、遂に俺の番か。
俺はデュエル場へと向かいながら、一つの違和感を感じていた。
…たしか、原作なら十代の受験番号は110番だったはず。
なぜ一つ受験番号がずれたのか?
やはりこの世界には…
「ようこそナノ~ネ、私が試験を担当するのクロノスなノ~ネ。」
考え事をしているうちに、どうやらデュエル場へ着いたようだ。
しかし、クロノス先生が試験官か。
おおかた、汚名返上のために無理やり出てきたってところか。
「受験番号0番、
デュエルディスクを展開しデッキをセットする。
さて、ここから全てが始まる。
これから先、いったいどんな出来事が待ってるんだろうな…
まあ、今はそんな先のことより。
「それじゃあクロノス先生、楽しいデュエルをしましょう!!」
今、このデュエルを精一杯楽しもう!!
「「デュエル!!」」
sideクロノス
まったく、あんなドロップアウトボ~イに負けるなんて!ありえないノ~ネ!!
しかもこの受験番号0番、特別措置だか何だか知らないケ~ド!
筆記試験免除なんて前代未聞のふざけた奴なノ~ネ!!
むかつくノ~ネ!コイツは絶対けちょんけちょんにしてやるノ~ネ!!
「先攻はもらうノ~ネ、ドロー!」
…ムフ、ムフフフノフ。
すばらしい手札なノ~ネ!このデュエルは楽勝なノ~ネ!!
「私は手札から、『トロイホース』を攻撃表示で召喚するノ~ネ。」
巨大な木馬が私のフィールドに現れる。
ククク、ここから一気に行くノ~ネ。
「さらに手札から魔法カード『
このカードの効果により、私はもう1度通常召喚を行えるノ~ネ!!」
「1ターン目からエースのご登場ってわけですか…」
どうやらこの受験生は、まんざらバカではないみたいなノ~ネ。
「そのと~りなノ~ネ、『トロイホース』は地属性モンスターを生け贄召喚する場合、
このモンスター1体で2体分の生け贄とする事ができるノ~ネ。
出でよ!『
姿を現す我が切り札『
先ほどのドロップアウトボーイとのデュエルのようには行かないノ~ネ!
「さすがですね、先生。」
全然驚いてないノ~ネ!
その余裕そうな顔はムカツクノ~ネ!
「私はカードを2枚セットしてターンエンドなノ~ネ。」
ムフフ、私がセットしたのは『聖なるバリア-ミラーフォース-』と
『リミッター解除』なノ~ネ。
この2枚と『
吠え面掻かしてやるノ~ネ!!
side八雲
「俺のターン、ドロー。」
さてと、今ドローしたのは…
「フッ…」
「何が可笑しいノ~ネ!」
おっと、つい顔に出ちまったな。
「俺は手札から『大嵐』を発動、フィールド上全ての魔法・罠カードを破壊します!」
突如吹き荒れる嵐に、クロノス先生の場のセットカードが吹き飛ばされる。
「マンマミ~ア!」
危ねぇな、セットカードは『ミラーフォース』に『リミッター解除』か。
『大嵐』がなかったら正直不味かったな。
「そして俺は手札から(チラッ)」
俺はこのデュエルを見ている観客席の十代に視線を向ける。
さあ…挨拶代りだ十代、俺のデッキを見て驚け!!
「『
side十代
ん?今あいつ、こっちを見なかったか?
「『
「エッ、
フィールドに現れる、見たことのないヒーロー…
あいつも
side八雲
十代の奴、驚いてるだろうな。
クロノス先生は露骨に嫌そうな顔してるし、
E・HEROがトラウマにならないといいが。
「『
自分のデッキから「HERO」と名のついたモンスター1体を手札に加えます。
俺はデッキから、『
「エアーマン」のサーチ効果により、決着を付ける準備は済んだ。
俺のヒーローたちの強さを、今から会場中に見せてやる!
「さらに手札から『融合』を発動!
場の『エアーマン』と、手札の『オーシャン』を融合し、
現れよ!『
巨大な氷柱を砕き、その中から現れる氷のヒーロー『アブソルートZero』。
その強力な効果により、俺のデッキの中核を担う融合ヒーローだ。
「フン、そのモンスターの攻撃力は2500ポイント。
我が『アンティーク・ギアゴーレム』の3000ポイントには届かないノ~ネ!」
「クロノス先生、攻撃力の高さがモンスターの強さの全てじゃないですよ。
俺は魔法カード『
墓地の『融合』と融合に使用した『オーシャン』を手札に加えます。」
もうクロノス先生にこちらの行動を妨害することはできないだろうし、
後のことは考えずにこのターンで終わらせてやる。
「俺はもう一度『融合』を発動する。
手札の『
『
大地を揺るがし、地球の名を冠するヒーローが姿を現す。
漫画では十代の切り札にして、物語のカギとなるプラネットシリーズの1枚だったな。
「クロノス先生、こいつが先生を倒すHEROだ!!」
「フフフ、大見得切って召喚したのはいいですケ~ド、そのモンスターの
攻撃力も私の『
確かに、2体の攻撃力は『
このままではクロノス先生にダメージを与えることは不可能だ。
このままではね…
「2度も同じことは言わないぜ。
『ジ・アース』の効果を発動!『
そのモンスターの攻撃力分アップする!!」
「ナンデス~ト!?」
俺のフィールドから アブソルートZeroが消え、
ジ・アースの体が赤く染まっていく。
「こ、攻撃力5000ポイント…」
会場がざわつき、クロノス先生も唖然としている…
でも、まだこれで終わりじゃないぜ!!
「さらに、『アブソルートZero』の効果発動。
このカードがフィールド上から離れた時、相手フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する!」
消えゆく『アブソルートZero』が放った吹雪が『
徐々にその動きを鈍くして行く。
「わ、私の『
完全に動かなくなってしまった『
クロノス先生の場はがら空きとなる。
これで詰みだな。
「いくぜ先生!ジ・アースの攻撃!!
「パルメザンチ~ズ!!」
『ジ・アース』が引き抜いた2本の剣に、吹き飛ばされるクロノス先生。
無傷だったライフポイントは、ただの一回の攻撃によって全て消し去られた。
クロノス LP4000→LP0
デュエルアカデミア実技担当最高責任者が受験生に2連敗。
それも今度は1ターンキルによる完敗という空前絶後の出来事に、会場内は再び静まり返る。
…しかしまあ、このとき俺はあまりにも気持ちのいい勝ち方に完全に浮かれてしまっていた。
「楽しいデュエルだったぜ、先生!!」
言ってしまってから思ったが、1ターンキルしてこのセリフはいくらなんでも酷いような気がした。
詳しいことは「事前にお読みください」に書かせていただきましたので、そちらをご覧ください。
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