ダンまち×Fateシリーズ   作:英雄に憧れた一般人

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本当に遅くなり申し訳ありません。

体調はすこぶる健康であります。

皆様も季節の変わり目ですので、ご自愛くださいませ。


正義不撓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妖精の少女はふと白い男を見つけた。

それは少女からすれば偶然であり、男からすれば必然の出会い。

慌てて避難しているわけではなく、どこかへふらりと歩いていく様子は今の状況では異常であり、その異常は少女に疑問を抱かせる。

こんな時に、こんな場所で、あんなにも平然と街を歩けるわけが無い。もしそれを理解して行っているというのであれば、それは愚か者の類である。

見捨てることもできた。見なかったということもできた。

こんな愚か者に手を差し伸べる必要など皆無に等しい。

それよりも他の無辜の民を助ける方が何倍も有意義であろう。

しかし、彼女は思わず追いかけてしまった。

その男の素性も何も知らないとしても、見過ごすということが出来なかった。

そこにあったのは、このような状況でも忘れることの無かった彼女の『善性』であるが故に。

 

「貴方、こんな所で何をされているのですか?」

 

口調を強く、剣を男へと向け警戒をする。

相手はフードを深く被っており、手には何も持っていない丸腰。

魔法を発動させる詠唱を唱えるよりも先に男の喉を掻き切ることなど容易であった。

そんな状況でさえ怖くて仕方なかった。

誰かといなければ容易く壊れてしまいそうな心を必死に保ち、『正義』の意味を理解していなくとも今まで自分が信じていた『正義』を取り繕う。

そんな心の仮面を着けた少女に、男は笑いかける。

 

「いやぁ、どうも道に迷ってしまってね。色々と歩いていたんだ。だから剣をしまっておくれ」

 

軽薄そうな男。

あぁ、嫌になる。

あの邪神を思い出してしまうような軽薄さに、心底嫌になる。

話しかけなければ良かった。

 

「っ!そんなこと、信じられるわけが!」

 

「はははっ、やっぱりそうだよね〜。なら、君を案内してあげよう」

 

「……は?先程から、貴方は何を言っているのですか?」

 

少女は男の言っていることがよくわからなかった。

同じ言語を話し、意味を知る言葉を聞いている。

それなのに、男の真意が全く読み取れなかった。

なんなのだ、この男は。

 

「可憐な君は迷える子羊のようだからね。それじゃあ可哀想だ。だから連れて行ってあげるのさ。君が探す答えを見付けれる場所に」

 

そう言って男はどこからともなく杖を取り出してみせた。

そうして杖と共に花とその花の香りが辺りへと広がっていく。

 

「ついて来なさい」

 

男はまた歩み始める。

その男の怪しさも何か知っている言葉も、全てが少女を惑わせる。

それでも、ここで男を見逃すわけにはいかなかった。

だから少女は()()を得ていないままついて行ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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男に案内されるがままついて行く。

違和感はそこだった。

男は何をするでもなく、ただただ歩いている。

足元に花を咲かせ、その花は通り過ぎれば消えていく。

そして僅かに残っていた住人や闇派閥(イヴィルス)は少女と男に一切気付かない。

どれだけ話しかけようとも、どれだけ触れようとも、少女と男は世界から隔離されたかのように無視されている。

そのことに不安が募っていく。

自分は今、何か得体の知れない存在について行っているのではないか?と。

だがそうだとしても、少女は男が言った言葉が気になっていた。

 

『君が答えを見付けれる場所に』

 

曖昧で、何も分かっていなくて、他者からの受け売りしかなくて、自分の中で一切出ていない答え。

それは一つしかなく、それが見付けれる場所というのは例え騙されていようともついて行くしか選択肢は残されていなかった。

いつでも男を斬れるように、少女は剣から手を離さない。

 

「さてと、そろそろ大丈夫かな」

 

そう言って男は立ち止まる。

そして少女は驚きを隠せなかった。

目の前には、オラリオと外を繋ぐ城壁があり、その上には一番会いたくない、しかし今会うべき神がいたから。

 

「私の案内はここまでだよ。後は君が決めなさい。術は君があの神様に話しかけるか、君の仲間達に話しかければ解けるようになっているから。それじゃあね」

 

「ま、待っ!」

 

少女が呼び止めるより早く、男は大量の花を纏い、そして消えた。

少女に残された道は、進むか、戻るか。

進む道は選びたくない。

今じゃなくても構わないはずだ。

あの神のせいで、どれほど悩み、苦しみ、どれだけ多くの人々が犠牲になったことだろうか。

……しかし、それで本当に良いのだろうか?

ここでまた逃げ出すのか?

答えを問われ、何も答えることが出来ず、己の中のそれが揺らいでしまったあの時と同じように、また逃げるのか?

それは、許せなかった。

あの時逃げたことも、あの時答えれなかったことも、ずっと己の心に楔として打ち込まれ続けていた。

城壁の向こう側では、友が戦っている。

絶望的な戦力差でありながら、圧倒的不利でありながら、許し難い理不尽な目に遭いながら、それでも戦っている。

ここで逃げてしまっては、彼女に会わす顔がない。

ここで逃げては、何も変われない。

少女は城壁を登る。

答えが見つかっていなくとも、その意味を知らなくとも、耐え難い屈辱に遭おうとも、立ち向かう勇気を胸に少女は神と対峙する。

 

「神エレン、いや、神エレボス」

 

名前を呼ばれた神は少女を認識し、驚愕した。

何故ここに?どうしてこの場所が?何故今この場に?

その疑問は尽きることは無い。

しかし、少女から香る花の香りで何かを悟る。

この場へと案内した何者かの存在を。

だから神は笑顔で歓迎する。

その少女は、一体この光景を見て、何を想い、どんな答えを出すのだろうかと。

 

「久しぶりだね、リオン」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ボロボロになった青年が映し出される。

服は擦り切れ、身体のいたるところから真っ赤な血が出ている。

 

「やっぱり、自業自得だ」

 

腹部に穴が開いた少女が映し出される。

あらゆる箇所を血で赤く染めながら、それでも旗を振るい戦い続けている。

 

「あんなことになってるのは、アイツ等のせいなんだからよ」

 

まるで自分に言い聞かせるように話す冒険者に反吐が出る。

自分達は何もしないくせに。

怖気付き、恐怖に負け、戦いから逃げた奴等に、反吐が出る。

身体から流している赤い血は同じ人であるということの何よりの証左であり、それは当たり前でいて、誰も気付こうとしない事実。

本人達はそのことを気にしないだろう。

だが、この場にいる狼はそれが我慢ならなかった。

 

「団長?」

 

団長と呼ばれた男は黙って立ち上がり、青年と少女について話していた冒険者の元まで歩く。

冒険者がたむろする酒場であるため男と冒険者達までの距離は短く、男はあえて音を立てて冒険者達の背後をとる。

冒険者達は男の存在に気付き、バツが悪そうに文句を言う。

 

「な、なんだよ。じ、事実を言って何が悪ぃんだよ」

 

「俺は何も言ってねぇ。事実を言うのも悪くねぇ」

 

「だ、だったら!」

 

何も間違いでは無い言い訳。

ある種正論と言えなくもない。

しかし、それはすべきことを成した者だけに発言する権利が与えられる。

 

「あぁ、だからお前等はあの怪物にビビり散らかして逃げ出した癖に、今あの場で戦っているアイツ等を笑っていることが悪いと微塵も思ってねぇ屑だってことも間違ってねぇよなぁ?」

 

「!?」

 

男は目の前の冒険者達が誰かは知らない。

だがあの怪物が現れた瞬間逃げ出していたことは知っている。

己を鍛えることもせず、少しでも戦おうともせず、酒に逃げ、ただ負け犬のように吠える雑魚であると、知っている。

 

「てめぇ等がどこの派閥(ファミリア)とか興味ねぇ。だから今すぐ尻尾巻いて故郷の田舎にでも帰りやがれ。そんで二度とこのオラリオに足を踏み入れるんじゃねぇよ、雑魚共が」

 

「ベート、事実だとしても言い過ぎだよ」

 

「知るかよ。自分の身の程も(わきま)えれねぇカス共に何を言っても同じだろうが」

 

それは無力を嫌う一匹の狼の言葉。

過去の自分の無力を知り、今でもなお足りない強さを追い求める狼は仲間達とその場を後にする。

現在のオラリオに巣食う悪はこんな時でも動いているらしい。

それがあまりにも不快で、吐き気を催すため狩りに行く。

正義だ悪だという話に興味はない。

しかし己の居場所くらいは、自分達で守らなければならない。

二度と喪わないように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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何度も何度も打ち付けられ、吹き飛ばされる。

そんな青年の姿に、戦えない者達は恐れる。

無謀だと、もう諦めて良いと言う。

よくやってくれたと、ここまで生きれて良かったと言う。

自分達の滅びの運命は変えることが出来ないのだと、諦める。

見ず知らずの青年がここまで戦ってくれたことに感謝をする。

これが、自分達の運命なのだと、受け入れ────────

 

「ねぇ、どうして応援しないの?」

 

「………………え?」

 

それは一人の少女の問い。

誰もが諦め、感謝をしている中で、少女だけは応援し続けていた。

くまのぬいぐるみを抱きしめ、たくさんの人を救う姿に勇気をくれた青年が血だらけになりながらも、自分達を守ろうと戦ってくれている。

それなのに、何故大人達は諦めているのだろうか?

応援する声は届かないのかもしれない。

それでも、この想いはきっと届くはずだと信じていた。

 

「あのおにいちゃん、リア達の為に戦ってくれてるんだよ?」

 

「で、でも、もうあんなにボロボロなんだ。勝てるはずが無い」

 

「じゃあリア達は、死んじゃうの?」

 

「仕方ないだろ?冒険者様達でも無理なんだ。だから」

 

「だから応援するんじゃないの?あのおにいちゃんとあのおねえちゃんに、『勝って』って」

 

「っ!」

 

「リア、難しいことわかんないよ。でも、まだおかあさんと一緒にご飯食べたいよ。おとうさんと遊びたいよ。あのおにいちゃんといっぱいお話したいよ」

 

誰もが当たり前に抱く願い。

叶うことは無いと諦めてしまう。

大人達はそうやって自分の心と折り合いを付け、妥協して生きている。それは間違いではなく、むしろ円滑に生活を送るための処世術である。

穏やかに、ある程度の幸せを感じながら生きていく。

しかし子供は違う。

世の中の理不尽さも、世界の不条理さも、理屈も、理論も、何もわからない。

だから自身の願いを躊躇うことなく言うことが出来る。

大人達が本来なら言いたいことすらも。

 

「だからリアは応援するよ。『頑張れ』って!」

 

大切な誰かを犠牲にして生きるより、その大切な誰かも失わず笑顔で生きていける方が良いに決まっている。

その方が笑顔で溢れるから。

その方が、本当に得たいものに近付けるから。

 

「………………れ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「正直、勝てるビジョンなんか浮かばへん」

 

ロキ達神々はバベルからそれを見ていた。

あまりに一方的で、あまりにも惨い。

痛めつけることを喜びとし、ちょっとの煽りで激昂するその姿はなんと醜く映る事だろうか。

それが例え坂田金時という異世界からの来訪者を痛めつけていたとしても、決して気持ちのいいものでは無い。

神々から見れば、金時はモンスターだ。

人の姿をした異形。

見た目だけ似せた恐ろしい怪物。

故に神々の中には大百足との共倒れを願う者すらいる。

そんな彼と大百足の戦闘の現実をロキは告げる。

 

「あれは戦力差があり過ぎる。たった2人でどうにかしようとするのが間違いだ。ヤツから感じる【(オーラ)】がどれだけ忌まわしいことか。あれはそうとう溜め込んでいるな」

 

「間違いなく、過去に存在していた英雄と呼ばれる者達を喰らい、そして神の眷族達も喰らったあれは天敵とも言える」

 

「更に迷宮から生まれた漆黒のモンスター、それも自身と同じような大百足を喰らったからこそ、ヤツはその特性すらも身に付けている。あれに、本当に勝てるのか?」

 

ガネーシャも、アストレアも、デュオニソスも冷静に分析する。

しかし事実を並べれば並べるほど、勝てる未来は遠くなっていくように感じていく。

強烈な光すらも飲み込んでしまいそうなあの漆黒の怪物相手に、一体どう挑むというのか。

 

「……あかんあかん。余計虚しなってくるだけや」

 

神々は全知の存在である。

だからこそ理解出来てしまう。

あの2人では大百足に勝てないと。

どれほど死力を尽くそうとも、どれほど懸命に立ち向かおうとも、あの2人だけでは勝つことなど不可能だと。

そしてそれは僅かな選択しか残されていないことを示す。

 

()()()()()()()()()()()

 

それは仕方の無い答えなのだ。

英霊と呼ばれる存在であろうとそれは覆せない。

犠牲のない勝利などという夢物語を語るより、誰かを犠牲にして勝利を収める現実的な話をするべきだろう。

それ以外の道など、可能性が低すぎて笑えない。

 

「おいおいおい。待て待て待て!正気か!?」

 

「アンタほど気は狂ってへんで、ヘルメス」

 

「俺がおかしいみたいな言い方は酷いなぁロキ。それよりも、まさかあの2人は勝てないって結論付けるのかい?」

 

「そりゃそやろ。あんなん誰が勝てんねん。アイツ等が異世界の英雄とかやとしても、あんな風にボロボロになっとるねんで?いくらなんでもここから勝つとか夢物語が過ぎるやろ」

 

至極当然な事実であり覆しようもない現実。

英霊という存在は強いが全能でも無敵でも無い。

疲弊し、傷を負い、まともに攻撃が通っていないことが何よりの証拠だろう。

だからこの現状を打開する為の案を出し合っているのだ。

あの大百足を打倒する為の策を。

 

「確かに。ここからの逆転は普通なら厳しいだろうさ」

 

「なら」

 

「だが忘れてないかい?」

 

「は?」

 

ヘルメスの言うことに耳を貸す。貸してしまう。

胡散臭く、信用のおけない神の言葉など聴くに値しないというのに、その声に耳を傾けてしまう。

 

「彼等はそんな夢物語に語られた英雄だ。ならば、きっと今回も君達の言う夢物語を叶えてくれるさ」

 

「何言うとるねん」

 

「俺も最初は無理だと思ったさ。眷族(子供)達を犠牲にするのは嫌だが、それ以外の選択肢なんて残されてないってね。しかし、彼は言ったんだよ」

 

それはたった一度だけ会った青年の言葉。

今戦っている彼等と同じ英霊であり、英雄の強さを知る者の言葉は、ヘルメスに信じさせる程の衝撃を与えた。

 

『英霊を甘く見るな』

 

その言葉は何よりも示していた。

英雄と呼ばれた者達の強さを。

 

「だからもう少し待ってみようぜ?彼等が起こす、奇跡ってやつをさ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「装備をしっかりと整えろ!相手はLv.7だ!一瞬で命が消し飛ぶぞ!」

 

「「「「はい!!!」」」」

 

アルフィアとザルドが現れたことで、シャクティは【派閥(ファミリア)】の面々に装備を整えさせる。

時間をあまりかけたくないところだが、疎かにすれば間違いなく死ぬ。

そのことを実際に対峙して嫌でも理解させられた。

だからこそ、仲間である彼等を少しでも生き残らせる為に、今この時間を費やす。

この数刻が、命の明暗を分けるのだ。

 

「お姉ちゃん、リオン知らない?」

 

「何?いないのか?」

 

「うん、少し前から見当たらなくて……」

 

「……嫌な予感がする」

 

アーディは出撃前に大切な友人と話そうとしていたのだが、何故だか見当たらずシャクティも見ていないということに、2人して焦りを感じる。

リューは敵の首領であるエレボスが執着していると報告を【アストレア・ファミリア】から受けており、それが要因で敵に捕らわれたのではないかと不安が募っていく。

その不安は、突然の来訪者により更に増すことに。

 

「ねぇ、リオンはいる!?」

 

「アリーゼ。悪いがここにはいない」

 

「そ、そう……」

 

「【アストレア・ファミリア】にもいないの?」

 

「ええ、さっきから全然見当たらなくて……」

 

いつもの活発な笑顔は消え、仲間がいないことへの不安と焦りがアリーゼから溌剌(はつらつ)さを奪っていた。

そのことがシャクティ達にも否応なく最悪の想定を考えさせられる。

 

「団長、手分けして探したが、全く見つからない」

 

「こっちもだ。リオンの性格からして何も言わず消えるようなやつじゃねぇ」

 

「ならやっぱり、誘拐……?」

 

輝夜とライラからの報告は更にその場の全員が考える最悪の状況の可能性を高めていた。

そうであった場合、最早一刻の猶予も許さない状態だと予感させる。

故に、アリーゼの判断は早かった。

 

「っ!……【勇者(ブレイバー)】の元に行ってくるわ」

 

「その必要は無いよ」

 

「【勇者(ブレイバー)】!」

 

アリーゼがフィンの元に向かおうとしたが、既にフィンはアリーゼ達の元へと来ていた。

相変わらずの先読み能力である。

アリーゼ達がリューを探していることを知り、その様子がおかしかったと報告を受けた為、シャクティ達の様子を見るのと並行して確認をしに来ていた。

フィンも記憶を辿りながらいつリューがいなくなったかと思考する。

大百足との戦闘前の巡回から戻り、その後は回復魔法が使えるからと怪我人の治療にあたっていたはずである。

そこから確認していないとなると、それなりの時間リューはいなくなっていたことになる。

それも、この場にいる()()()()()()()()()()()()

あまりに不可解なことに何者かの関与を疑う。

それが【闇派閥(イヴィルス)】の者による犯行なのか、他の第三者による拉致なのか、はたまた身内の者による裏切りか。

フィンは思考を変える。

いなくなったという事実がある以上、リューを探す必要がある。

だが今そこに割く人員は足りていない。

ザルドとアルフィアへの対処に【フレイヤ・ファミリア】はまだ動かせないし、他のファミリアでは心もとない。

【ガネーシャ・ファミリア】と【ロキ・ファミリア】であればまだ金時達の戦闘が終わるまでの時間稼ぎ位はできる。

そうなると、機動力に長けており、少数でも実力のあるファミリアを選ぶしかない。

ちらほらと湧く嫌がらせ染みた【闇派閥(イヴィルス)】の対処も随時対処に当たらせていることを考えると、今使える駒は、目の前の少女達しかいないだろう。

ここで彼女達という手札を切るのは非常にキツい。

しかし、それが勝つ為の布石と成りうる可能性があることも確かである。

 

「…………アリーゼ。君は【ヘルメス・ファミリア】数名と【アストレア・ファミリア】を率いてリュー・リオンの捜索に当たってくれ」

 

「っ!ええ、わかったわ!!」

 

「【ガネーシャ・ファミリア】はザルドへの対処を。時間稼ぎで構わない。大百足との戦闘が終わるまで持ち堪えて欲しい」

 

「中々無茶を言ってくれるな」

 

「君達なら、それが出来るだろう?それにガレスもそちらに付ける」

 

「それは心強いな。あぁ、やってみせよう!」

 

方針は決まった。

やれることは今やっている。

あとは信じるだけ。

英雄達が勝つという、未来を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

番外編で読んでみたいのは?(時間軸などに合わせ執筆時期が異なります)

  • ベル君がオラリオに来るまでのお話
  • 金時、師匠になる(終了後予定)
  • ジャンヌとアストレア・ファミリアの女子会
  • 英雄神話組の何気ない日常
  • 花のお兄さん、恋する乙女を応援する
  • 次回執筆予定のちょっと先出し
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