本当に遅くなってしまい、申し訳ありません。
「リオン!?どこにいるかと思ったらいつの間に!」
「全く世話が焼ける青二才だ!団長、どうする!」
「そんなの決まってるわ!リオンが覚悟を示した!勇気を示した!なら私達もリオン達と戦うわ!大丈夫!きっとなんとかなるって私の勘がそう言ってる!」
「団長が言うと本当にそうなっちまいそうなんだよなぁ。まぁ賛成だ。私は行くぜ。あの馬鹿2人をいっぺんしばかねぇとだしな!」
「はぁ〜、私も行くぞ。あの馬鹿どもに言わなきゃならんことが多すぎる!」
「私も!」「リオン達にばっかりいい姿見せらんないよ!」「まだ震えるけど、大丈夫!」
リューを探していたアリーゼ達の目にリューが大百足へと立ち向かう姿が映し出されていた。
その姿に迷いはなく、絶望はなく、しかし恐怖を抱え、それでも前に進もうとする意志を宿した瞳をしながら大百足相手に立ち向かっている。
安堵もある。心配もある。
だが一番の新入りである妖精の少女があの英雄達と肩を並べ戦っている姿に彼女達も黙って見ているつもりはなかった。
『正義』の雛達はそれぞれの武器を手に取り結束する。
きっと今まででは選ばなかった選択。
だが仲間が、家族があの恐怖と戦うと勇気を振り絞った。
そんな姿を見せられて立ち上がらない訳などない。
「大丈夫。私達ならきっと大丈夫。どれほど深い闇が待ち受けていたって、私達なら照らしながら前に進める。さぁ行きましょうみんな!」
アリーゼの号令と共に【アストレア・ファミリア】の面々は駆け出す。
恐怖を抱えていても、深い闇を知っていても、前に進むことへの恐れはなくなったのだから。
───────────────────────
「また会ったな、ドワーフ」
「儂としては会いとうなかったがな」
「そうつれないことを言うな。さて、殺り合うとしよう」
ザルドはガレス達を見るなり軽口を言いながら剣を構える。
その様子にガレスもすぐに斧を構える。
また別の場所でも───
「ほう、懲りずにまた来たかエルフ。いい加減力の差を理解したらどうだ?」
「二度とその様な口を聞けない様にしてやろう、アルフィア。何度敗北を重ねようとも、最後には我々が勝利する!」
「抜かせ。お前達程度では足止めにもならんぞ」
「いいやなるさ。前回と同じだと思うな」
何度負け続けても諦めることをしないリヴェリアがアルフィアの前へと立ち塞がる。
期待には未だ遠く、されど魔女は僅かな可能性を待ち続ける。
───────────────────────
「リオン!何故ここに!」
「貴方達が戦っている!この世界とは何の関係の無い貴方達が、ただ護りたいと、ただ救いたいと、私達の想いと共に戦ってくれている!その力に私はなりたい!」
「リオン……!」
かつて見た弱々しかった少女は己の中の光を信じこの場に立っている。
それは何度折れようとも、何度砕かれたとしても彼女の中にあり続けた物。
綺麗事だと嗤われ、夢物語だと嘲られ、不可能だと叩きつけられたとしても失わず、何度も何度もかき集め続けた信念。
「答えは得ました!貴方が魅せてくれた光で、私は答えを得たのです!だから私はその答えに恥じないように戦いたい!どうか今だけは共に戦うことを許して欲しい!」
「……えぇ、共に戦いましょうリオン!」
リューの想いを汲み、肩を揃え戦う事をジャンヌは許可をする。
彼女に死への覚悟は無い。
あるのは必ず勝つという揺るぎない『正義』だけである。
「私は魔法で援護します!僅かでも隙を作ります!」
「バーサーカー!」
「おう聞こえたぜ!んじゃいっちょ派手にぶちかまそうや!」
僅かな言葉でそれぞれが明確な役割を決め動く。
リューはすぐに金時とは逆方向へと走る。
それにつられる様に大百足もまたそちらへと意識を向ける。
ジャンヌや金時と比べて強さも恐ろしさも感じない人1人など大百足にとってみれば格好の餌でしかない。
が、そこは腐っても『第二級冒険者』であり、【疾風】の二つ名を持つリューである。
大百足の攻撃をその速さで躱し、撹乱していく。
一撃で致命傷となる恐怖と緊張を感じながらも、無理を言ってこの場で共に戦う覚悟をした彼女にとって必要なものであった。
恐怖とは生きようとする人間の防衛反応であり、緊張とは立ち向かう勇気の代償である。
恐怖を感じるからこそ人は心の底から生きたいと願い、緊張をするからこそ勇気を示したこと他ならない。
そうしてリューは限界まで高まっている危機察知で大百足の攻撃を避け、隙を作り出す。
その隙を逃さない様に金時は鉞と大太刀を振るい大百足へと打撃、斬撃と手段を変え攻撃を与えていく。
蓄積されていく
一人の妖精を捉えることが出来ず、一人の少女に攻撃を防がれ、一人の男に攻撃を許している。
「キシャァァァァァァァァァァァァ!!!」
大百足も我慢の限界である。
一網打尽にするべく身体をのたうちまわらせ暴れ回る。
災害としか呼べないような光景。
おぞましく、ただただ
しかしそれにも臆することなく彼等彼女等は立ち向かう。
冷静に見極め、無秩序とも言える暴虐の化身を既知たる
「リオン!2人でバーサーカーを援護します!」
「わかりました!」
暴れ狂っていたとしてもその動きは不規則な様に見えて一つ一つの動きは単純なものである。
大百足自体がジャンヌやリューを正確に認識しているわけではなく、ただその辺りにいるだろうと予測のもとに暴れているため、そこに小細工などするはずもなくリュー達は回避に徹すれば何も怖くはない。
事実大百足の地団駄は身体の大きさ故に範囲は広く脚の数の多さが多少の危うさを生むが、そこに意図したものが無いことでリューもジャンヌも容易く回避を行っている。
「キシャァァァァァァァ!!!」
「【ルミノス・ウィンド】!」
「照らし出しなさい!」
リューは回避の合間に準備していた魔法を放ち、ジャンヌは大百足の守りが薄い身体の内側を狙いアクティブ・スキルの『主よ、今こそ裁定を』を繰り出し2人の連携によって大百足動きは僅かに鈍る。
そこに金時が大振りの一撃をぶちかます。
雷を纏った一撃は重く、なおかつ身体の内側へとその衝撃は響く。
身体を覆う甲殻にも傷が増えていき、身体の中には雷と打撃による衝撃が響き、今の形勢は徐々に傾きつつあった。
このまま手を緩めず攻め続ける。
それが彼らの勝利を大きく手繰り寄せることとなる。
「っ!バーサーカー!リオン!私の後ろへ!!」
「なっ!ジャンヌ!?」
「了解だ!」
ジャンヌが感じ取った何かは間違いなくこの状況を一瞬で変えうるものだと悟る。
金時が雷のような速さで途中でリューを抱えジャンヌの後ろへと戻ってくる。
それに対して大百足は身体を上へと向けており、攻めるには絶好の
2人が後ろへと入ったのを感じ取りすぐさま宝具を展開する。
それと同時に、大百足は大きな口を開きながら、照準をジャンヌ達へと向けていた。
「
宝具により祝福の光がジャンヌ達を包み込む。
そして大百足は口から光線とも言うべき
ジャンヌの旗により護られているが、周囲の草木は枯れ、
幸い中までは届いていないが、まともに当たっていれば戦況は一気に決まっていたことだろう。
ジャンヌの宝具だからこそ、防ぐことは出来たが、その代償もまた大きい。
「ジャンヌ!旗にひびが!」
「さすがにあの一撃の
「それまでに決着をつけねぇとオレ達の負けか」
状況の整理を終え、すぐさま次の行動へと移ろうとする。
しかし、そうはさせてくれるはずが無い。
大百足は先程と同じように口を上に向けて溜めを始めた。
少しの溜めが必要ではあるが、それでも連射が可能だと理解する。
躱すのは出来るが、躱したとしても飛沫に当たるだけでも酷い
それにジャンヌ達は今オラリオを背に戦っている。
避けてしまっては、大百足の
射程なら恐らく中心部まで行くことは無いだろう。
しかし、それも仮定の話。
もっと伸びるかもしれない。
次はもっと威力が高いかもしれない。
避けるという選択肢など、取れる筈もない。
溜めの隙を狙う。
大百足から二度目の
ジャンヌの宝具で耐えることは出来ているが、旗には更にひびが入る。
「くぅぅぅ……はぁ、はぁ……」
「ジャンヌ!」
「今のうちに!」
その隙を逃すまいと金時とリューが駆け、攻撃をしかける。
金時は上から。
リューは下から。
大きく晒している身体の内側を狙う。
それぞれが攻撃をしかけるその時、飛び上がった金時は大百足の口を見る。
先の二回と違い、口の中はただただ真っ暗であった。
「ちっ!下がれ!!罠だ!!」
「なっ!!」
大百足はそのまま倒れ込む。
全てを巻き込みながらその巨体という物量で押し潰さんとする。
ジャンヌは即座に城壁を駆け上がり再度宝具を展開し、リューは駆けていた速度を緩めず真横へと方向転換し間一髪回避をする。
金時は大百足が倒れ込む余波で体勢を崩され更に上空へと打ち上げられた。
ジャンヌの宝具によりオラリオの城壁は崩されずに済んでいるが、大百足という単純かつ圧倒的な質量がジャンヌへ更に負荷をかける。
「くぅぅぅぅぅぅぅ!!」
「くっ!【ルミノス・ウインド】!」
リューが魔法を大百足へと放つ。
少しでも、今のうちに少しでも削らなければ!
だが大百足にはあまりにも効果が薄い。
大百足は満足したのか、再度身体を上空へと向ける。
今度こそ、ジャンヌを殺し切る為に。
大百足が上空を見上げ、
そして天から降るは雷纏いし武士なり。
重力に従いながらありったけの一撃を大百足へと叩き込む。
身体の内側を鉞で上から下へと斬り込み、更に魔力を溜めいつもより多くの弾を準備していたリューがその斬り込み目掛け魔法を放つ。
「【ルミノス・ウインド】!!」
それは大百足に効果的だったようで、的確に
「ジャンヌ!傷は!」
「私は大丈夫です。しかし、旗がもう耐えれません」
「すまねぇ。判断を見誤った」
「いえ、それなら私も行動パターンの変化を予測すべきでした」
「反省会は後に。……バーサーカー、頼みがあります」
各々の判断ミスを反省しすぐさま状況を立て直しにかかる。
そんな時、どこか覚悟を決めた様な顔をしたジャンヌが金時へと声をかける。
その顔から金時も何かを察する。
「なんだ」
「五分だけ、時間を稼いでください」
「ジャンヌ?」
ジャンヌの提案にリューは思わず不安になる。
何をしようとしているのか、何を考えて時間を稼いで貰おうとしているのか、まるで先はもう無いとでも言うかの様なそんなジャンヌに、リューは二度と叶わぬ再会になるのでは無いかと感じ取る。
「五分か……少し長ぇな」
「今、今しか
「……私が一分稼ぎます」
「リオン……」
ジャンヌはきっと何かしらの切り札を持って逆転の一手を打とうとしている。
だからこそ、この想いを無駄には出来ない。してはいけない。
リューもまた、覚悟を決める。
自分に出来ることを、為せることを為す。
そうしなければ後悔してしまうから。
「……四分か。仕方ねぇ……やるしかねぇ!全力で稼いでやるよ!」
「二人とも……感謝します」
「まずは私から行きます!今ならまだ攻撃しやすい」
そう言ってリューは大百足へと単独で駆ける。
魔法を展開しつつ、大百足の様子をきちんと確認する。
動きはまだ緩慢ではあるが、すでに動き始めている。
「くっ!思ったよりも立て直しが早い!」
リューに気付いた大百足はリューに目掛けて脚を振り下ろす。
ただそれだけだというのに、まともに回避をしなければリューの身体はいとも容易く潰されてしまう。
一瞬すら気を抜くことが出来ない。
(一分……たった一分が長い!大百足の攻撃の余波だけで吹き飛ばされそうになる。どれだけ攻撃を与えても手応えを一切感じない!こんな相手に一分を稼ぐなんて、普段の私なら到底出来ないだろうな)
そこでふと考えてしまう。
いつもと違う自分について。
頼れる味方について。
(ジャンヌがいればきっと何とかなる。金時もいる。私がここで命を懸けて時間を稼げばきっと二人が何とかしてくれる)
攻撃を捌きながら、大百足の意識をこちらへと向けさせる為に魔法を放つ。
ジャンヌならもっと効果的に攻撃を繰り出せるだろう。
金時ならもっと強い衝撃を与えることが出来るだろう。
ならリューはこの場に必要か?
勝手に割り込み、大した役にも立てず、最早囮となって死ぬほうが良いのではないか?
きっとあの悪神なら言うかもしれない。
(でも、それでは駄目だ!それでは正義が巡らない!)
そう。それでは駄目なのだ。
正義を巡らせるにはそんな他人任せではいけない。
そんな風に後ろ向きで託してはいけない。
それは最早、正義とは呼べない何かとなってしまう。
(考えろリュー・リオン!奴の攻撃は単調。しかし我々を罠にかける知性を有している!)
冷静に、正確に、情報を整理しつつ今までの行動パターンから次の動きを推測する。
フィンの様な神懸かった様な読みは出来ずとも、今までの経験値がリューを突き動かす。
(傷はまだ塞がっていない。その影響か
「【ルミノス・ウインド】!」
大量に展開した【ルミノス・ウインド】を大百足へと放つ。
無数の風の弾は大百足へと直撃し、それを大百足も認識する。
しかし、如何せん威力が足りていなかった。
リューは脅威足り得ないと考え城壁の方へと視線を向ける。
(足りない!まだ一分も経っていない!)
約束の時間にはまだ少し足りていない。
次の策を練ろうと思考を巡らせる中、頼りになる声が聞こえる。
「充分だ!」
「金時!」
「へっ、人の身でアレを一分近く意識を逸らせたんだ。誇れよ。アンタは、最高にゴールデンだったぜ」
「……ありがとうございます」
英雄からの嘘偽りない賛辞。
それがどれだけ嬉しいことか。
「こっからはオレが請け負う!アンタはジャンヌを守ってやれ」
「了解しました!」
金時は雷を伴い目にも止まらぬ速さで大百足へと対峙する。
その間にリューはジャンヌの元へと駆ける。
ジャンヌがしようとしている何かを信じ、彼女の邪魔をさせないように。
「ジャンヌ!」
「……リオン」
「この魔力の高まりは……一体……」
ジャンヌの元へと辿り着けば、そこに居たのは莫大な魔力を身に纏う聖女の姿であった。
「少しばかりの賭けをします。かなり分の悪い賭けですが」
「賭け……?一体何を……」
「今の私ではもう貴方達を守れない。旗は限界を迎え、私はただの木偶になってしまう」
「そんなこと、そんなことあるはずがない!」
ジャンヌの卑下した様な言葉をリューは否定する。
事実を述べているのだとしても、それを肯定することはリューには出来ない。
ジャンヌという存在がどれほど心の支えとなったことか。
ジャンヌの言葉がどれほど奮い立たせてくれたことか。
「戦えなくなる私は、足手まといになってしまいます。だから、私は
「託す……?誰に……」
「きっと彼女なら、
「何を……何を言っているんですか……」
まるで今生の別れの様な言葉。
それがどれだけ苦しいか。
それがどれだけ寂しいか。
一緒にいた時間はあまりにも短い。
共に戦った時間はあまりにも少ない。
語らいあった時間はこれからの人生の十分の一にも満たないだろう。
だが、それでもジャンヌが示した『正義』への道は、確かにリューの心に刻まれていた。
「リオン……貴女の『正義』はちゃんと聞こえていましたよ」
「っ!」
「どうかその道を突き進んでください。貴女が信じたその道は、きっとまた別の誰かへと繋がっていますから」
ジャンヌは伝えたいことを伝えきれた。
本当なら他の面々にも伝えたいことは山程ある。
だが、今は無理だ。
ジャンヌの言葉を聞いたリューは静かに涙を零す。
自身の『正義』を肯定して貰えた。
そのことがあまりにも嬉しくて、報われたから。
「ちっ!すまねぇ!」
「っ!」
「ジャンヌ!逃げ────────」
金時が抑えていた大百足は魔力の高まりを感じ取り、邪魔をする為、その何かをさせない為ジャンヌの元へと突き進んでくる。
今からの回避はギリギリ間に合わない。
せめてジャンヌの為の盾になる。
リューがそう決断しようとした。
でも、そうはならない。
「総員!放て!!」
「あ、あれは!」
「待たせたわね!貴女だけに良い格好させないわよ、リオン!」
「アリーゼ!」
『正義』は集う。
恐ろしき『悪』を打ち倒す為に。
旗を掲げる為に。
───────────────────────
「【アストレア・ファミリア】再集結ね!どう?最高にカッコよかったでしょ!」
「アリーゼ、ありがとうございます。それと、勝手をしてすみません」
「本当に心配したんだから!でも無事だったなら良し!それに、答えは見つかったみたいだし」
「団長、悠長に話してる暇は無さそうだぞ」
「そうね。それじゃ作戦通りに行くわよ!何としてもジャンヌを守るわよ!」
軽く状況を整理して各々が役割を全うする。
遠距離攻撃を行える者達は距離を取りつつ大百足を撹乱。
近接戦闘が出来る者達は金時と共に
そんな中、アリーゼはジャンヌと言葉を交わす。
「ジャンヌ」
「アリーゼ。すみません」
「……こんなにボロボロになってまで戦ってくれて、ありがとう」
旗はもう壊れかけ、ジャンヌの鎧も傷だらけ。
髪は汚れ、服には血がベッタリと着いている。
どれほど献身的に戦ってくれたことか。
彼女がどれだけこの世界の為に戦ってくれたことか。
ボロボロのジャンヌにかけたい言葉はたくさんある。
しかし、今はただの約束をする。
「まだ、いっぱい話したいことがあるの。何度でも約束して、何回だって誓って。もう一度、ここに戻って来るって」
「……難しいことを言いますね」
「ジャンヌ……私、信じて待ってるから。だから、貴女も信じて」
「……分かりました。また会いましょう、アリーゼ」
そうしてジャンヌは式を構築する。
医神から授けられた
───────────────────────
「何だか久しぶりですね」
『───────』
誰かと話す。
真っ白な空間で、対象的な
「ごめんなさい。これしか方法が思い付かなくて」
『────────』
「ふふっ、そうかもしれません」
『────────』
方や謝り、方や怒る。
「皆さん、素直で優しくて、とっても素敵な方達ですよ。貴女は苦手かもしれませんね」
『───────────』
「はい。だからこれは私から貴女への、全てを懸けて望む頼みです」
『……………………』
ただ真剣な願い。
その願いの重さを、
「どうか……よろしくお願いします……」
『─────────』
「それは……困っちゃいますね……」
『───────────』
「ええ。どうか、星々の導きがあらんことを」
今度は逆。
以前は託してしまったから。
今度は託されてしまったから。
───────────────────────
「くっ!もう無理だ団長!」
「っ!一度下がって体勢を」
「
「みんな、逃げて!!」
ジャンヌの宝具は無い。
回避もきっと間に合わない。
絶望的な状況を切り抜ける術を彼女達は持たない。
人の身でありながらよく耐え切ったことだろう。
おめでとう。
お疲れ様。
だから安心して、交代すると良い。
「
「貴女は……」
ジャンヌがいた場所には彼女に似た真っ黒な少女。
漆黒の鎧とマントを着た竜の魔女。
似ているようで正反対。
旗を掲げ、剣を手に。
宝具によって大百足は下から突き上げられて串刺しに。
「サーヴァント、
体調はすこぶる健康です。
ただ戦闘描写や展開が思うように言葉に出来ず二年も空けてしまうことになりました。
お待たせして申し訳ありません。
ちまちまと書いていきます。
また気長にお待ちください。
番外編で読んでみたいのは?(時間軸などに合わせ執筆時期が異なります)
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ベル君がオラリオに来るまでのお話
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金時、師匠になる(終了後予定)
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ジャンヌとアストレア・ファミリアの女子会
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英雄神話組の何気ない日常
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花のお兄さん、恋する乙女を応援する
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次回執筆予定のちょっと先出し