シャーレ活動備忘録 作:遊園市街
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補習授業部が結成される前────アズサがトリニティに編入して2ヶ月弱ほど経った頃。
その時分になると編入に関連するごたごたも落ち着きを見せていて、アズサは他のトリニティ生徒と同じような生活を送っていた。朝に登校し、日中は教室で勉学に励み、夕方の頃合いに帰宅するルーティン。新年度が始まって少し経ってからの編入は少々イレギュラーなようで、生憎と学校が抱える寮に空室が無く、彼女は自治区内のアパートに住居を構えている。
尤も、そちらの方が彼女にとっては好都合だった。人には言えない秘密や隠し事を多く抱えている身なのだ。周りをあまり気にしなくていい、というのは精神的な余裕に繋がる。
今日も今日とて、1日のカリキュラムを滞りなく全て終えた彼女は自宅であるアパート……ではなく、ティーパーティー専用の寮に向かっていた。パテル分派の首長にして、ティーパーティーが一角……聖園ミカの専用邸宅。今日の彼女の目的地は其処だった。
勿論、ミカの邸宅に足を踏み入れるのはこれが初めてでない。今までに累計3回、大体2週間に一回くらいの頻度でこうして定期的に呼び出され、様々な情報交換を行っている。
とは言っても、アズサは大抵聞き役だった。特殊な事情こそあれどトリニティに於いては一生徒に過ぎないアズサと様々な立場と権威を兼ね備えるミカでは入ってくる情報の量が違う。学園の動き、分派の動き、他学校の動き、企業の動き……どの分野を取ってもミカに軍配が上がるだろう。
加えて、アリウス側の情報はサオリが定期的に2人に流しているため、アズサの知っている情報はほぼ全てミカも把握していた。
故に、2人が集まる場ではアズサが口を開くタイミングは疑問を提示する時と意見を求められた時だけ。場のセッティングもミカがアズサに連絡を入れて、ミカが主催となって行うものだったのだが……今回は違う。今日の場を望んだのはアズサの方だった。
約束の時間まで残り10分弱。放課後を告げるチャイムを聞いて直ぐに教室を後にしたアズサは、少し遠回りな、だが監視カメラに残らず人気の少ないルートを通ってミカの邸宅……その裏口に辿り着いた。彼女はそこで微動だにせず待機する。銃を握り、眼を閉じて。しかし感覚は研ぎ澄まされているから────ドアの向こうで僅かに床が軋む音すら捕らえてしまえる。
「……来たか」
「待たせてごめんね、アズサちゃん」
裏口を開けたのはこの邸宅の主たるミカ。アズサは素早く周囲を確認し、誰にも見られていない確信を得てから部屋に入る。これで、この会談の機密性は保たれた。
「本当ならお茶の1つでも出してあげたいんだけど、私も今帰って来たばっかだからちょっと待ってね」
「いや、構わない。無理を言ってセッティングしてもらったのは私だから」
裏口で靴を脱ぎ、スリッパに履き替え、リビングに通されたアズサは部屋をさっと見る。カーテンは閉められていて、盗聴、盗撮の類の機械はない。アズサは念のための確認を一つ挟む。
「付き人は?」
「いないよ。正真正銘、此処には私とアズサちゃんだけ」
予想通りの解答。ミカにも行政官は一名付いているが、この邸宅内で姿を見た事は一度もなかった。行政官であろうとプライベートに足を踏み入れる事を許していないのか、それとも別の理由があるのか。それはアズサには分からない。
アズサは銃を机に立てかけ、ソファに腰を下ろしてから……静かに口を開き、本題を切り出した。
「……桐藤ナギサが補習授業部を結成する噂を聞いた。しかも、シャーレの権限を使って」
「うん、その話は私も知ってるよ。もうメンバーの選定も終わってるんじゃないかな?」
ミカは通学用のバッグをバッグハンガーに掛けてキッチンスペースに消えていく。戸棚を開ける音、陶器がカチャカチャと立てる音。ミカの日常に刻まれた音達。
「……その、メンバーは」
「アズサちゃんの想像通りだよ」
ミカの言葉にアズサの表情が僅かに歪む。アズサの想像通り、とミカは言った。此処まで明らかにされれば否が応でも分かってしまう。空気が読めない、と白けてしまうくらいに、残酷なまでに現実が見えてしまった。
間違いない。これから補習授業部の生徒の一員に数えられる生徒は────きっと彼女達だ。初めてできた、外の世界の友達。アズサが見た光であり希望。いつまでも隣にいたい、日常と平和の象徴。会いたかった。話したかった。
でも、そう思うのは自分だけだと知っている。彼女達はアズサをきっと知らないのだから。だから声を掛けるのも控えて、でも会いたいという感情に抑えは効かなくて。
────編入初日、彼女達を遠目で見た。ほんの一瞬だけ。察しの良いハナコにも気づかれないような、限られた短い時間。それぞれの日常を送る彼女達を遠くから見た。それだけで良かった。それだけで満足した。彼女達の安寧を守る為なら何だってできる気がした。
ヒフミがモモフレンズのグッズを抱えて、幸せそうな笑みを浮べて往来を行く姿。
ハナコが少しだけ影のある表情をしながら、シスターフッドの生徒──確か、伊落マリーだったか──と歩く姿。
コハルが憧れを抱く
彼女達の日常。彼女達の生活。補習授業部に入る前の原風景。光の当たる場所で、当たり前に、真っ当に生きる彼女達。大切な人達の営みはアズサの胸を暖かくさせた。大切な人の幸福がアズサの幸福。彼女達が笑って生きられる世界の何と美しい事か。この光景を胸に抱ける限り、どんな困難でも踏破してみせよう。
────本音を言うと、ほんの少し。そう、ほんの少しだけ……彼女達の日常に
彼女達の世界はアズサの世界と交わっていない。交わっていない世界の事には関与できない。関与できないならどれほど近づこうとも他人でしかなく、手を伸ばしても触れる事は叶わない。蜃気楼のようにすり抜けて終わるだろう。
そんな折に聞いたこの話。補習授業部の結成。また大切な友人達と関わる事ができる。また些細な日常を笑い合える。もう一度、あの日々を歩める。大切な思い出を積み重ねることができる。嬉しくない訳がなかったが……それよりも先に覚えたのは疑問だった。
「補習授業部の目的はエデン条約締結を阻止する裏切り者の炙り出しだ。その為に桐藤ナギサが作り上げた牢獄であり廃棄孔。いざとなれば全て纏めて捨ててしまえるように、不穏分子だけで作り上げた鳥籠」
それがアズサとミカの共通認識。成績が悪い生徒の為に作られた部活なんて嘘偽り、その真実の姿はトリニティの敵を集めた不穏分子の掃き溜めだった。トリニティを使い、フィリウス分派を使い、ティーパーティーを使い、シャーレさえも利用した上で作り上げた、酷く大掛かりな舞台装置。
その目的はアズサの言う通り、エデン条約の締結を阻止する裏切り者の発見と排除だ。その大義があるからこそ、ナギサはあそこまで思い切った行動ができる。ナギサは自身の私利私欲の為に道理を捻じ曲げる事を善しとしない。彼女が踏み切った手を打つ理由はいつだって誰かが根底にある。
「一応聞いておくけど、今回の補習授業部の目的は私の認識と相違ない?」
「うん。トリニティの裏切り者を探すためにナギちゃんは補習授業部を作り上げた。
それはつまり、これもアズサの想像通りという事。シャーレの権限を使用している以上、顧問の立場に斡旋される人間なんて決まり切っている。連邦捜査部シャーレの責任者たる大人。誰かのためにキヴォトスを駆ける、一夜に瞬く流れ星のような彼。
この世界で確かに生きている彼の姿。どんな風に笑っているのだろう。そんな事を思いながら、アズサはキッチンの奥にいるミカに視線を向けた。
「今回、裏切り者はいない。アズサちゃんが言いたいのはそこでしょ?」
「……うん。エデン条約の裏切り者は私達。元アリウスの私と、私をトリニティに編入させたミカ。でも、私達は別にエデン条約締結を邪魔したい訳じゃないし、邪魔するつもりも無い。集められたヒフミもハナコもコハルも、別に邪魔する理由も動機もないはず。あの3人は私達に巻き込まれた側だ。だから……この補習授業部に桐藤ナギサが求める裏切り者はいない」
ナギサが血眼になって探しているのはエデン条約を台無しにしようとしている、トリニティとゲヘナの和平に仇名す存在。確かに、ミカとアズサはナギサの意志とは全く関係ない部分で独自に動き回っているため、裏切り者と見做されても不思議ではないが……しかし、彼女達はナギサが欲する裏切り者ではない。
計画はエデン条約の締結と日程こそ被せてあるものの、エデン条約そのものとはほぼ無関係だ。極論を言ってしまえば、エデン条約が締結されようがされまいが計画の大筋に致命的な影響はない。そして、逆もまた然り。万が一計画が失敗し、ベアトリーチェを取り逃してもエデン条約の締結自体には大きな影響はないだろう。
「でも、それはあくまで私達の思惑であり視点。ナギちゃんから見れば、よく分からない動きがトリニティで起こっている事に変わりないよ」
「……ミカは桐藤ナギサに計画を────」
「うん、伝えてないよ」
「……そうか」
アズサはミカの声に目を伏せる。彼女の声があまりにも痛みに塗れていたから。彼女の声に涙があったなら、きっと泣いているだろう。
大切な人に隠し事をするのは辛い。大好きな人に嘘を吐くのは苦しい。その痛みはアズサも良く知っていた。だから、ミカの痛みも察するに余りある。彼女の心はずっと涙を流しているだろう。
「本当はナギちゃんに察知されるはずじゃなかったんだけど……」
「計画の日程変更が影響しているのか」
「うん……少し無理して準備してたら
やはり土壇場での変更は相応に負担だったらしい。今までは準備に次ぐ準備を入念にしていたおかげでナギサに気づかれずアリウスへの支援や根回しができていたが、予め引いていたレールから外れる行動を取るならば話は別。計画通りにはいかなくなるし、イレギュラーの介入も起きやすくなる。今回のように不穏な動きとして誰かに察知される事だって発生してしまうだろう。
恐らく、ナギサも誰が何をやっているかまでは分かっていない。だが、トリニティ内部で何か不透明な動きがあること自体は既に把握されているため、この先は今まで以上に行動に気を付けなければいけないだろう。疑われているアズサは勿論、ミカも。
────だが、イレギュラーはそれだけでなかったようで。
「これだけならまだ良かったんだけど……多分、ナギちゃんに暈した情報を流してるヤツがいる。しかも、フィリウスの情報網を使って。探知されたのもそれが原因の一つ。出所は分からないけれど────」
「アリウスは使ってないはず。ミカから支援を受けているアリウスが、ミカに不利になる様な情報を流せば裏切りと見做されて支援を打ち切られる。だが、間違いなくマダムは関与しているだろうな。マダムにとっては全てが敵だ。利用はしても、信頼も信用もしていない。タイミングを見計らって裏切るはずだ。その前に予めトリニティの内側で潰し合いをさせてミカの力を削いでおくのが目的だろう」
言っているアズサですら反吐が出るような、極めて合理的で効率的な手段。誰も信じていない、誰も頼らない、唯己の欲のままに生きる悪性。これから相手取る存在を改めて痛感した。
「……この先はどうするんだ?」
腕を組み、神妙な面持ちで思考を巡らせるアズサの前。キッチンから戻ってきたミカの手にはトレーと、その上に乗ったティーポットと氷で一杯になったガラスコップ。注がれる紅茶の香りがアズサの鼻を擽るが、生憎と紅茶に舌鼓を打つような気分ではなかった。
「先生がエデン条約に関与してくるのは想定内だけど、補習授業部の顧問として関わるのは違う。この先、私達の敷いたルート通りに事態が収束していくとも考えにくい。だから、大幅な見直しが必要だと思うけど……」
「まぁ、そんな悠長にしてる時間なんて無いよね」
エデン条約の締結まであと数ヶ月。今から何かをやった所で万全を期するのは不可能であろう。兎にも角にも時間が足りない。計画の見直しは最低限、アウトラインを引き直す程度に留めて、あとはその場凌ぎのアドリブで乗り切るしかない。そもそも、この計画はベアトリーチェが積極的に動かない事を前提に成り立っている。多少のズレは覚悟の上だった。尤も、此処まで早い段階で崩れるとは思っていなかったが。
「だから、補習授業部を活用する形に切り替えようと思って」
「……そうする事のメリットは」
「一先ず先生を拘束できることが一番かな。正直、先生の行動は私も読み切れないもん。先生が動いて状況が悪化する事はなくても、先生自身が危険に晒されちゃうことがある」
「……確かに、先生は基本的に自分の事を勘定に入れていないからな」
彼がどこまで見えているのか、ミカは把握し切れていない。異常なほど優れた直感と推察力、情報収集能力も相まって全てを見通しているかのような彼の行動を全て御するのは不可能だ。加えて、彼は驚く程に自分自身に無頓着だから、生徒の為かつ最善なら自爆特攻すら辞さない。他に打つ手がないと判断したなら何の躊躇いもなく、散歩に行くような足取りで彼は虚空へ身を投じるだろう。
死に急いでいる訳ではなく、自殺願望がある訳でもない。ただ、彼にとって彼の命はあまりにも軽いというだけ。生徒や誰かの幸福と彼の命を天秤に掛けた時、後者に傾くことは皆無だった。
そんな困った彼を補習授業部の顧問として動きをある程度制限できるなら……この想定外の補習授業部もそこまで悪くないと思える。
「ヒフミやハナコ、コハルはどうなる?」
「そこはナギちゃんの匙加減次第だから、正直私じゃどうしようもできないけど……皆が不利になり過ぎないように頑張る。特別学力試験に合格すればナギちゃんも手を引くと思うけど、万一通過できなくても私が何とかするよ。皆を退学になんてさせない。いざとなれば私が全部罪を被る。だからアズサちゃんは安心して目の前の事に望んで」
「……あぁ、任せてくれ」
アズサは強く頷き、両手の拳を固く握り締める。改めて言われるまでもない。ヒフミもハナコもコハルも先生も、必ず守り抜こう。指一本たりとも触れさせるつもりはない。彼女達を脅かし、傷つけようとする全ての悪意と敵意を排除する。その鋼鉄の誓いに依然として揺るぎはなく。この手に握った銃は大切な人達を守るため。またあの日々の続きを歩める幸福を胸に抱いて、前を見据えよう。彼が目指した誰もが笑える明日を信じて。
その余りにも真っ直ぐで愚直なアズサの在り方にミカは心底眩しそうに眼を細める。彼女はいつだって歪まなかった。全ては虚しいと根底に刻まれながらも現実を直視する事は止めず、諦める事も腐る事もなく、己の信じるものの為に銃を握る。羨ましくなってしまうほどに、その魂は美しかった。
ミカは紅茶で喉を潤し、ソーサーに置いて徐に窓の外を眺める。そして、ぽつりと後悔を呟いた。
「……本当は、こんな事に巻き込みたくなんて無かったのにね」
「────そうだな。叶うなら、ずっと太陽の下で笑っていてほしかった」
ミカが想ったのは幼馴染の事、大切な友人の事、最愛の人の事。
幼馴染は疑り深くて、慎重で、何かあるとすぐロールケーキを突っ込もうとする困ったちゃん。けれど、そんな姿すら愛おしい。
大切な友人は少し反りが合わないし、偶に無神経な発言にイラっとくることはあれど……それでも、大事な繋がりだ。
危険なことになんて巻き込みたくない。心配なんてさせたくない。彼女達が笑って過ごしている場所がミカの帰りたい場所だから。
アズサが想ったのは大切な友達の事。
全員、危険な目には遭ってほしくない。血生臭い命の奪い合い、殺し合いとは無縁の場所で真っ当に生きていてほしい。陽の当たる温かい世界で、当たり前に幸福になっていてほしい。ずっとずっと、笑っていてほしい。
「先生を巻き込みたくなんてなかった。だって、先生にはこんな事似合わないんだもん」
「……そんな些細な願いすら、私達は叶える事ができないんだな」
ミカにとって最愛の人。幸せそうに笑う顔も、困った顔も、驚いた顔も、何もかもが愛おしくて仕方ない。あの人の全てに恋をしている。
アズサが見た希望の星。あらゆる悪性にも敵意にも負けない、輝ける星の人。愛に満ちた瞳で見つめられた時、確かな暖かさを感じた。
あの人だけは巻き込みたくない。強くそう思った。だから遠ざけた。だから何も言わなかった。だから会う事すら禁じた。
あの人をもう戦わせたくない。あの人にもう傷ついてほしくない。あの人に誰かを傷つけてほしくない。あの人はきっと日常の象徴、武器や争いから最も遠い場所でずっと笑っていてほしい。アズサもミカも、サオリ達だってそう思っている。それなのに、結局巻き込んでしまった。
キヴォトスにいる限り彼に安息は訪れないのだと、彼が誰かの幸福を願う限り争いから離れる事は出来ないのだと突き付けられているような、最悪の気分。世界のシステムが少女達を浅慮と嘲った。
2人はその身を押し潰すほど大きな後悔を抱く。この痛みはきっと残り続けるだろう。だが、それを理由に足を止める事はしない。
「最終確認。先ず私がやる事は先生の足止め。補習授業部発足からエデン条約締結日前まで先生を拘束しつつ護衛。近くで先生の動向を観察する」
「うん。その間に私は色々な根回しと準備。タイミングを見て、調印式にアリウスの襲撃が発生する情報を流しておくよ。多分、これは防げないからね。トリニティはナギちゃんだとして、ゲヘナは……まあ、空崎ヒナでいっか」
「調印式当日、私は会場近くで待機。何時でも動かせる戦力として見せ札にする。先生の護衛には……」
「ミネ団長についてもらう予定だよ」
「百合園セイアの護衛はどうするつもりだ?彼女の守りを手薄にする訳には……」
「自警団のスズミちゃんにお願いするよ。調印式のタイミングで狙われるのは先生だから、先生の周りには強い子を置いた方が良いってセイアちゃんが」
セイアがそう言っていて、彼女の判断でミネを先生に貸し出したのなら口を挟む必要はない。恐らく彼女には見えているのだろう……その類の可能性が。
「調印式の会場に襲撃をかけて来るのはアリウスの生徒とユスティナ聖徒会の
「うん……何か、嫌な予感がする。でも、調印式に襲撃をかけて防御が手薄になっているベアトリーチェを倒せば全部終わり。戦力を出させる暇なんて与えない、速攻でケリをつける」
「……あぁ。いずれにせよ、私達のやるべき事は変らない。ベアトリーチェの排除とアリウス自治区の解放。そして────」
「私達の大切な人達を守り抜く……絶対に手出しはさせないよ」
────少女達は叡智の数秘術に挑む。