鬼と鬼殺とサムライソード   作:文明監視官1966

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息抜きに好き勝手やります



鬼とサムライソード

時は草木も眠る丑三つ時。場所は名も無き田畑が広がる道の途中。満月が煌々と世界を優しく照らし、怪しくも美しい光景が広がっている。

 

この世には『鬼』なる者がいる

 

そいつらは夜な夜な無力な人々を襲いその血肉を喰らって生きているらしい。聞けば、その力は岩を容易く粉砕し大地を割ってしまう程の怪力を誇るとか。更に幾らキズを負っても再生してしまい、例え四肢が欠損しても直ぐに生えてきてしまうというゴキブリを超えた生命力を有しているとか。

 

まさに『化け物』という言葉を我が物にしている生物だ。そんなものとただの人間が会ってしまえば殺され貪り食われてしまうのも頷ける。人類の天敵とも言えるだろう。

 

だがどうやら奴らにも弱点はあるらしい。なんと生物にとって必要不可欠な太陽の光が苦手でありマトモに当たると消滅してしまうのだという。死体も残らぬとはなんとも惨い。しかしそれ以外に弱点が無いと言うならば大きなリスクでは無いのだろう。

 

 

そして、勿論そんな天敵である鬼を狩る者達は存在している。大昔から災いに見舞われればそれに立ち上がる者達がいたのだ。なれば人間にとって大きな災いである鬼に立ち向かう者達が現れたのもまた必然と言えただろう。

 

彼らは特殊な武器を持って鬼を狩るらしい。何でも『日輪刀』とやらで鬼の首を切って殺すのだという。なんと無謀な事か。鬼を殺せるとはいえ刀一本で鬼に勝てる筈もない、と思うかもしれないが無論それだけでは無い。なんと彼らは鬼に対抗する術として『呼吸法』なるものを編み出し鬼に迫るほどの身体能力にて鬼狩りをしてると言うでは無いか。

 

まさに人間の極地。知恵と力、そして折れぬ心を持って鬼に立ち向かっている。これを人間賛歌と言わずしてなんと言おう。私は人間のそういった勇気だとか、覚悟とか、信念とかそういったものがとてもとても好きなのだ。それを生物の中で唯一強く持つからこそ人間は美しいと思うのだ。

 

非力な人間が鬼という驚異に真っ向から抗う。

 

あぁ、聞いているだけで胸がときめく。魂が踊る!股ぐらがいきり立つ!!

 

いい、そういった話は素敵だ、大好きだ。

 

 

 

 

 

 

「君もそう思わないか?」

 

私は地面に這いつくばっている彼にそう話しかける。

 

そうすると彼は自身の血出できた水溜まりの中でビクリと震え上がり恐怖に染まった表情を向けてくる。おいおい、なんだよ失礼だな。そんな目で私を見るなんて。

 

君は寧ろそれを向けられる側だろう?なんだってそう絶望するんだい。しかも夜というホームグラウンドだろ、ダメだダメだそんなんじゃ。もっと骨身をすり減らす位足掻かなきゃ。

 

「全く、情けないぞー。仮にも『鬼』という怪物がそんな目をするなんて・・・いつも君達に果敢に斬り掛かる彼らを見習いなよ。」

 

やれやれと首を振りながらそういうと鬼と呼ばれた彼はガタガタと体を震わせ心底ビビりながら声を荒らげてきた。

 

「う、うるせぇ!俺をバカにすんじゃねぇ!そもそも怪物って言うなら()()()()()()()()ッッ!!」

 

「おいおい、泣くな喚くな。私の服に血が着いたらどうする。」

 

そう言って挙句には泣き出す彼に失望しながら夜闇のように黒いコートを揺らしてコツコツと歩み寄る。

 

ゆらゆらと大袈裟に揺らしていた腕から()()()()を彼の眼前へと向ける。これからこれでぶった斬られるという意識を強く植え付ける為に。恐怖を最大限まで引き出して殺すのが私流なのです。

 

それにしても怪物、なるほど。私が怪物が。うむ、間違ってないな。だがその呼び方は気に食わない。なんとなく、彼らと一緒くたにされるのはとても気に入らない。

 

嫌だ。

 

吐き気がする。

 

断固拒否だ。

 

「なぁなぁなぁ、君達なんかと一緒にしないでくれよ反吐が出るだろ。」

 

サブイボが立った肌をさすりながら鬼君に()()()が当たらないようにずいっと近づける。

 

「えーと、そうだな、例えば食べ物は分類毎に肉とか野菜とか分けて呼ぶだろう。君達風に言うなら男と女か?或いは稀血とか・・・そういうのは分かりやすいよう分別する。言い分ける。区別する。ハッキリと線引きさせるんだ。その方がスッキリするだろう?私はする。」

 

「な、何を訳分かんねぇ事を・・・!?」

 

「つまり、私は君達とは似ていても()()と言いたいのだよ。怪物であってもね。そうだな、分かりやすいよう名を名乗るのであれば・・・」

 

少し間を空け、今度は地に膝をついて彼の顔を覗き込むように近づく。それと同時に月が雲から現れ、僅かな月光が私の姿を照らした。

 

鬼である彼が息を飲み、情けなく「ヒッ!」と悲鳴をあげる。軍帽から見える顔は人のそれを大きく逸脱し、歯茎は剥き出しとなり、挙句には頭から腕と同じような巨大な()()()()()()()

 

 

その姿は正しく『悪魔的』であった。

 

 

「『悪魔』、またの名を『サムライソードマン』。西洋の怪物なんで外国の言葉を用いてんだ。ハイカラだろ?」

 

そう言って歪に笑みを作ると彼はついに戦意を喪失したのか泡を吹いて無抵抗になった。あらら、別に()()()()()()()()()()()()()()()()()、まぁいいか。抵抗されないなら楽でいい。抵抗されても殺すけど。

 

「まぁそういう訳で、自己紹介も済んだところだし。名残惜しいがお別れと行こうか。」

 

彼の瞳から繋がってた何かが途切れた所で腕の刀を振りかぶる。それを見ても彼はなんの抵抗もしめさない。〆られた魚のように大人しい。うんいいね。素直な子は好きだよ、ご褒美に痛み無く殺してあげようじゃないか。

 

「それじゃ、来世は幸せな人生をっと」

 

とても軽く言い放ちながら目にも止まらぬ速度で刀を振るい、彼の首と胴は綺麗に二つに別れた。直後、その体が灰のように崩れ消滅していった。まるで太陽に焼かれたかのように。後に残ったのは血溜まりと月光で刀身が怪しく光る私だけであった。

 

 

 

 

 

 

 

私は『悪魔』、私の名は『サムライソードマン』

 

 

この世界に降り立った屈指の異常者(イレギュラー)である。

 

 

 

 

 




チェンソーマンよりサムライソードマン。見た目は凄い好き、もみあげ微妙。軍服が俺の心を乱す。

主人公君

名前は無い。刀の悪魔。サムライソードマン。見た目は過狩り狩りの主人公の傷を全部無くした感じ。服はサムライソードマンのまんま。

転生時に頭のネジが緩まってしまった・・・とかではなく、元からイカれてる。他人の命より自分優先。別に率先して人助けしようとか考えてない。目の前で人が殺されそうなら、気分が乗れば助ける。めんどくさかったら見捨てる程度。既に転生して10年くらい経ってる。

刀という概念を宿した悪魔なので、じゃあ日輪刀の特性も持ってるし鬼も殺せるよね?って感じに鬼殺しを付与された。戦力的には上弦レベル。

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