《モンスト》をある程度楽しんだところで晩御飯の準備を始めることにした。シチューはただ野菜を切って水に入れ、ある程度煮込んだらシチューの元を入れるだけという簡単な料理だ。2人で手分けして野菜を切っていく。
「最近本当に寒いですよね」
「確かにな。暖かい格好をして寝ないと風邪ひくから気をつけろよ」
その時家のインターホンが鳴る。こんな時間に誰だと思い確認すると何やら赤っぽいピンクの髪の女の子と水色の髪のお姉さん、金髪ロングのお姉さんがいる訳だ。なんか凄い見覚えがある姿だな…。
「はい、誰です?」
「ガブリエルに会いにきました!」
…よしガブに任せるとしようか。彼女達もガブに会いにきたみたいだしオレは料理の続きをしとこうか。
「ガブに会いにきたんだってさ」
「え?…誰でしょう?」
そういいガブはドアを開けると驚きの声をあげる。気になって見てみると…
「ガブリエル久しぶり!」
「えぇ!?ミカエルさんにラファエルさん、ウリエルさんまで!?どうしたんですか?」
「1人の男の子のために急に出ていったものだから気になったのよ〜。一月ぶりね〜」
「行動力は相変わらずだね、ガブリエル」
彼女達はガブ同様《モンスト》のキャラであり、ガブを含めた初代4大天使のメンバーである。赤っぽいピンクの髪で活発そうな印象を与えるミカエル、水色の髪でおっとりとした印象を与えるラファエル、金髪ロングで真面目そうな印象を与えるウリエル。羽は隠しているもののその人達で間違い無いだろう。
「あ、そうだ!これから晩御飯なんですけどよければ皆さんも食べて行きますか?」
「いいの!?やったー!」
「雅登君、で合ってるかな?お邪魔しても大丈夫?」
「あ、うん。ガブがいいって言うなら別に大丈夫。遠慮しないで食べていって」
「それじゃぁお邪魔するね?」
5人前か。野菜も多めに買ってたし大丈夫だろう。流石に5人前を1つの鍋では作ることができないため2つに分けて作ることにする。新しく野菜を取り出し食べやすい大きさにカットしていく。
「あ、雅君!私もやります!」
そういって天使達から離れてこちらに向かってくるガブを横目でみつつテキパキと作業をしていく。
「明日の分も含めて多めに作るから鍋2つにした。そっちの鍋を任せても大丈夫か?」
「はい!大丈夫です!」
そんな様子をみていたラファエルとウリエルが慈愛の籠った目でオレ達の料理している姿を見てふと言葉を漏らす。
「ふふっ、微笑ましいわね」
「そうね、なんだか夫婦みたいだわ」
「ふ、夫婦!?私なんてそんな…」
彼女達の言葉にガブは赤面しながらアタフタする。包丁を使ってるんだから少し落ち着いて欲しいものだ。
「ほら、包丁持ったままそんなことしてると危ないぞ」
「あ、ごめんなさい…」
あれから10分後、シチューを完成させ食卓に並べていた。オレとガブで準備していたところに『私達も手伝うわ』と聞かなかったウリエルさん達にも配膳を手伝ってもらっていた。少し頑固なところは本当にガブにそっくりだ。天使ってみんなこうなのか?
「手伝ってくれて助かったよ、ありがとう」
「いいのよ。ご飯をご馳走してもらってる立場なんだから」
「そうそう!ガブリエルもお世話になってるしね」
「それにしても美味そうだな!早く食べよーよ!」
ミカエルのその言葉に同意して食べ始める。シチューはこのような寒い日に食べるといつもより美味く感じる。冷えた身体が芯から温まるようでオレは好きだ。
「美味しいな!」
「えぇ、とても美味しいわ」
「身体が温まるわね〜」
ウリエルさん達の様子を見てオレとガブはホッとする。お客さんに出す以上美味しいものを食べさせてあげたいと思ってたし安心だ。
この日の晩御飯の時間はいつもより賑やかでとても楽しい時間になったと思う。
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