「モンスターの暴走…!?最近事故が多発していたのはそのせいだったんですか!?」
「そうよ。何やら『ゲート』が開いてしまったみたいでね。この下界とモンスターの世界が繋がってしまったみたい。そのせいなのか下界がモンスター界に侵食されてるみたいでね」
「モンスターが暴走してる理由はなんなんですか…?」
「それをこれから調査って感じかな。そのために降りてきてもらったんだから」
ゲート。それはモンスターの住む世界と下界を繋ぐものである。本来なら必要な時のみ開くのだが今回は完全に開いてしまっており、自由に行き来できるようになってしまっているようだ。
「何やら世話になってるこの下界に危機が訪れるって言うじゃないか。だから私も来たって訳」
「…ルシファーさんよくここに来てたんですね」
「そうだ。この下界は退屈になることが少なくてな。中々住み心地がいいのだ」
だからこそ収集される筈のなかったルシファーさんが来たって訳なんだ。正直心強い。
「今回の件は天界の方でも重く受け止めているようで、天聖であるビナー様も動いているみたい」
「ビナー様が動く程なの〜?」
「ええ。小耳に挟んだ程度なんだけどね、今回の原因はある天聖が原因じゃないかってビナー様が睨んでいるみたいなの。だからこそ、同じ天聖であるビナー様が動かざるを得なかった、って訳ね。」
ビナー様を除く天聖。《王国》の天聖マルクト、《美》の天聖ティファレト、《慈悲》の天聖ケセド、《王冠》の天聖ケテル、《基礎》の天聖イェソド、《峻厳》の天聖ゲブラー、《知恵》の天聖コクマー、《勝利》の天聖ネツァク、《栄光》の天聖ホドの9名。その内《王国》、《王冠》、《基礎》、《峻厳》、《知恵》の天聖に怪しい動きがあったらしく現在調査中のこと。
「結構大事みたい、ですね。ということは今後今までよりも多くの事故が起きることになる、ということですよね?」
「そうね。私達も戦うことになるだろうからその分も増えるでしょうね」
それはそうだろう。モンスターが暴れていることで事故が多発している中、戦闘とまでなればもっと増えることは間違い無いだろう。
「…このことを雅君にいってはダメでしょうか?」
「…言ってどうするつもり?」
「私は雅君のことが好きです。何よりも大切にしたい存在なんです。そんな人がこれから起こるであろうことを何も知らないまま巻き込まれて欲しくないんです。そこで、私は雅君と行動することで例え巻き込まれてしまっても私が守ることができます。ただ一緒に行動するだけでは雅君が納得しないでしょう」
「…雅登なら何も聞かずにいてくれそうだけど」
確かにそうだ。雅君ならきっと、何も聞かずに一緒にいてくれる。彼は優しいから無意識でもそんな風にしてくれる。けれど何も言わなかったらきっと、私は後悔する。私の感がそう言ってるんだ。
「確かにそうかもしれません。彼なら、雅君ならきっと何も言わず、聞かず一緒にいてくれるでしょう」
「なら…」
「それでも!」
私はウリエルさんの声を遮って声を発する。珍しく大きな声を出した私にみんなは驚愕の表情を浮かべるも私の言葉をしっかり聞いてくれる。
「そうでも私は!彼に知ってほしいんです!」
「私のことをしっかりまだ伝えることができてないんです!私が、私達が《モンスト》っていうゲームのキャラクターってことだけしか知らなくて、本当にモンスターがいるってことも全く知らない!そんな彼が何も知らないまま巻き込まれるなんてそんなの」
私の視界が霞んできて前がよく見えなくなってきた。それでも私は言葉を続ける。
「そんなの悲しいじゃないですか…!」
こんなに私の涙腺は脆かっただろうか。大切な彼がもし何も知らずに死んでしまったら?そんなことを考えるだけで涙が止まらなくなる。私はまだ彼を救うことすらできていない。まだ彼の心は傷ついたままだ。
「約束、したんです」
「約束?」
泣き崩れた私を優しく支えながらそう聞いてくるウリエルさんや他のみんなに向かって私は話す。
「私が雅君を救うって。必ず救ってみせるからって。私は約束を破りたくない!絶対に約束を果たしてみせるんです!」
「…そう。わかったわ。雅登にも伝えてもいいわ。その代わり雅登にも手伝ってもらうからそのように伝えてね」
「はい!」
「ここまで言ったんだもの。約束、しっかり果たしなさいよ?」
約束。私にとってそれは私であるために必要なもの。だからこそ、絶対に…!
自分で書いてて内容薄く感じちゃってる…。どこら辺直したらいいかもわからねぇ…。感想等でそれも教えてくれると嬉しいです。