リコリス・リコイル/their other story   作:秋乃楓

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03_take it easy

ー翌朝ー

あの後、昨日はずーっと話し込みだった

座敷にある丸型のテーブルの前に正座して座り、着物姿の千束という人に目をキラキラされながら、ありとあらゆる事を聞かれた

だが、趣味も無ければ必要最低限の事しか知らない。任務や見回りだと外に出るが街中をじっくり見て回ったりする事も無ければ、誰かと買い物すらした事も無い。話すのは全て任務や与えられた仕事 の事だけ

 

レナの返答は「興味が有りません」か「仰ってる意味が解りません」の何れか。

粗方、話すと千束は考え込んでから口を開く

 

「うーむ・・・こんなに可愛いのにあまりにも勿体無さ過ぎる・・・!!もっと外の世界を知るべきだと思うけどなー。という訳で、明日はキミに最初の仕事をして貰うから!なぁーに、いきなりコーヒー出せとか言わないから大丈夫、大丈夫!」

 

と、満面の笑みで言われたのが昨日の夜。店員数人と店のマスターらしき人の顔と名前も覚えて欲しいと次いでに言われた後、その日は新しい自分の家となる場所へ帰宅した。店からは少し離れてはいるが

 

そして今に至る。

指定された時間帯に店の前へ来る様に言われ、店の外で待つ事に。

 

「集合時間をとっくに過ぎてる・・・何やってるんだか・・・」

 

スマホの時計を見ると、指定時刻を既に過ぎている。もう30分位は店の前に立っている

すると慌てた様子で此方へ駆けてくる人影を見つける

 

「はぁ、はぁ・・・錦木千束、ただいま参上・・・ふひぃ・・・まさか寝過ごすなんて・・・ごめんね、待たせちゃって・・・」

 

息を切らしながら目の前で前屈みになりつつ、話して来る

 

「・・・遅刻です、指定された時刻より30分も。ファースト・リコリスとしての自覚は有るのですか?」

 

つい口に出してしまうが、レナは悪気が無い様な素振りを見せる

これが彼女の所謂、普通だから

 

「ぶぅ・・・たきなみたいな事言うんだねぇ?見た目も何となく似てるから、たきな2号って呼んじゃうぞ?」

 

千束は揶揄う様に笑っている

 

「呼びたければどうぞ?・・・その、たきなって人も前に私みたいに色々やらかして此処へ来たって聞いてましたから」

 

昨日の話の断片的な部分を自分なりに繋げた結果、レナは何処と無く勘づいていた。千束の後ろで仕事していた青い着物の女の子。彼女もまた転属されて来たのだろうと

 

「レナは鋭いねー?そうだよ、たきなも本部で色々あって此処へ来た。だから、あの子にとっては此処が居場所。仲良くしてあげてね?同じセカンド同士なんだからさ!さぁ、レッツゴー!」

 

ポンと肩を叩かれ、千束はそのまま歩き出す。それについて行く形で此方も歩みを進める

 

「あの・・・これから何を?」

 

ふと疑問に思った事を聞いてみた

こんなに朝早くから何処へ行くのか?

朝からリコリスとしての職務を?

様々な事が頭を過ぎる

 

「んー?最初は頼まれてた荷物を届けに行くの。その後は犬の散歩、更にその後は英会話教室で・・・」

 

千束は片手の指を1本ずつ折り曲げて数えていく。だが、出てくるのはリコリスとしての職務とは微塵も掛け離れている

 

「確かこの辺だったかな・・・っと」

 

千束はドアを開け、中へ入っていく

進んで後から自分も入ってからインターホンを鳴らすと錦木さんは笑顔で色々と喋ると小包を渡した。しかも相手は男。部屋の中を横から見ると強面の男が何人か居る。

咄嗟に背中の鞄から銃を抜こうとすると

左手で制止される。

そして話が終わると応対した男は温厚な態度で「また来るから」と残し、ドアを閉めた。そして建物から外へ出る

 

「私が変なの渡したと思った?しかも相手はどう見てもヤクザ。大丈夫、あの人ああ見えても、うちの常連さんだからさ。たきなも最初の頃は銃向けようとしてたから焦ったよ、ホント。さぁ、次行こー!」

 

そう言われるとレナは首を傾げた

あんなのが店に毎回来るのかと思うと何処か心配にはなるが

 

それからというもの

近所の家の犬の散歩、一人暮らしの老人の為に買い物、英会話教室での臨時講師(約30分)、横断歩道で2人して旗を持って子供や老人の横断補助等・・・

何処からどう見てもリコリスらしからぬ仕事ばっかり。

終わる頃には何も言えず、ただ千束について行くしか出来なかった

 

「・・・あの?いつもこんな事を?リコリスとしての仕事は?」

 

レナはじっと千束を見ながら呟く。

 

「あー、そういうの期待してたの?ごめんごめん!でも、これも立派な仕事だよ?」

 

申し訳ない顔というよりは半笑いで謝られる。からかってる様にしか見えないが

 

「納得出来ません、どうしてこんなばかり事するんですか!?私達はボランティアじゃないのに・・・!」

 

思わず溜まっていた不満をぶちまけてしまう。これまでやって来た事はどう見ても傍から見ればボランティア活動でしかない

しかも、自分から進んでやるタイプの。

だが千束は少し頷くとこう返した

 

「レナの言いたい事も十分解るよ。確かに、私達がやってることは唯のボランティアだもん。けどさ、DAはこういった困った人達を助けたりはしない・・・だから代わりに私達が助けてあげるんだ。困ってる人はまだまだ沢山居る。だから、レナも力を貸して欲しいんだ」

 

千束は振り向くと首を少し傾げ、にこやかに微笑む

DAが扱うのは主に犯罪中心。それ以外

の事は関心も無ければ見向きもしない

だからこそ、こういった地道な活動により少しでも多くの人達に自分達の存在を知ってもらう。それもまた重要な事だった

 

「・・・そんな事したって何も変わりませんよ。私達リコリスは人知れず犯罪の芽を刈り取れればそれで良い。ただ命令された事を忠実にこなせば良い。違いますか?」

 

じっと千束を見つめる

 

「じゃあさ、1つ聞くけどレナが死んだら誰か悲しんでくれる人は居る?私は居ないと思うけどなぁ・・・少なくとも、今のままじゃね。」

 

意外な答えだった。普通ならこんな質問をしたら怒られたり、殴られても過言では無い。だが千束は怒ったり手を上げたりする様子も見せず返してきた

 

「私達の代わりは幾らでも居ます。例え私が死んだとしても誰か他のリコリスが・・・」

 

「けれど、レナという個人の代わりは居ない。誰も他の人と人生を取り替えたりは出来ないんだよ。その人が死んだら、その人の人生はそこでお終い。ゲームみたいにセーブやロードも出来ない・・・だから覚えてて貰うんだ。1人でも多くの人達に、私やたきなの事。勿論、レナの事もさ。だから私達のやる事に無意味なんて事は無いんだ。少なくとも私はそう信じてるけどね」

 

 

自分という人間の代わりは居ない

自分という存在を偽れない

初めて聞いた言葉だった。レナはDAに居た頃からずっと盲目的に信じてきた

全ては国の治安を維持する為。その為ならこの身がどうなろうと構わない

例え死んでも、自分以外の誰かが代わりを務めるだけだと。

 

「・・・初めてです、そう言われたの。」

レナは、ゆっくりと口を開く

多少は自分の生死の事は考えた事は有る

だがそれ以上の事は考えた事は無かった

 

「だからさ、これからゆっくり始めて行けば良いよ。自分達の役目も使命も確かに大事。だけどそれ以上にきっと大切な事も有るはず。それを見付けよう?私達3人で!」

 

千束は、にぃっと微笑むと店まで競走だーっ!と言い出し突然走り出した。

レナもまたその後を追うように慌てて走る。少しばかりか自分の中で何かが変わった様な気がしたのだった

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

店へ戻ると早速、千束により奥の部屋へ連れ込まれる

既に店は開店準備を済ませており

営業時間中というべきだろう

 

「んーと・・・確かこの辺に・・・あった!」

 

千束は部屋にあるタンスからメジャーや測定器具を取り出す

 

 

「あの、もうお店始まってるのに・・・これから何を?」

 

その様子を見ては首を傾げる

だが、千束は此方へ向くとメジャーを伸ばしながら近寄って来た

 

「決まってるでしょ?身体のサイズ測んの、サイズ!此処で働く以上、そういうの大事だかんねー。ほら、バンザーイ!」

 

言われると両手を上げさせられ、そこから身体周りや身長を図られる

 

「んー、ちゃんとご飯食べてる?少し細すぎる気がするんだけど?年頃なんだから、ちゃんと食べないと千束様みたいなナイスバディには成れないぜぃ?」

 

メモ用紙にサイズを書きながら千束は呟く。

 

「余計なお世話です。言われなくても、ちゃんと食べてますから」

 

ちゃんと食べてるとは言え、レナの場合はかなり極端。それに健康診断でも問題は無かったから本人も気には止めていない

 

「これでお終い。未だお店の空気に慣れてないだろうから空いたテーブルとかカウンターの掃除しよっか?私が教えたげる!」

 

そう言うと千束は同じタンスの引き出しからエプロンを取り出す。

可愛らしいヒヨコの描かれた白いエプロン。それをレナへ掛けると器用に後ろで紐を結び、付けさせた

 

「うん、似合ってる似合ってる!良いねぇ、可愛いよぉ!」

 

ニコニコと千束は頷いている

 

「・・・これ着て人前に出るんですか?恥ずかしい」

 

ヒヨコが大きく描かれたエプロンは

どう見ても子供っぽさが強調されている

 

「仕方ないでしょ?レナの分の着物が未だ無いんだからさー?残ってた1着はクルミに渡しちゃったし?」

 

そう言うと、後ろ向いてと千束に声を掛けられてはそのまま長い黒髪を持ち上げられ、赤いリボンで後ろに縛られる。髪を結ばれると綺麗なポニーテールが出来上がった。

 

「おっほぉおお!!?可愛いなぁ!レナぁ!凄いよー!ホントにお人形さんみたい!!あっはぁー!失神しそうな程可愛いよぉー!」

 

千束のリアクションは部屋中に響く位、五月蝿い程。一方のレナは普通に何が良いのか解らず、キョトンとした顔をしている。

 

「ほらほらほら、鏡見てみ?すっごい可愛いから!ほら!」

 

ぐいーっと背中を押され、鏡の前へ連れて来られる

そこにはヒヨコのエプロンを着て、髪を後ろで束ねたレナの姿があった

 

「これが私・・・」

 

思わず鏡を凝視してしまう

今までは髪を結んだりする事は人前でしなかったから余計、新鮮に感じる

 

「どう?良いでしょ?髪を結ぶ位なら私がやったげるからさ!それとも日に合わせて色々変えてみる?それも良いと思うけど?」

 

顔を近付けるとキラキラした目で覗き込まれる。

顔が近い、兎に角、近い

 

「か、考えておきます・・・!早く仕事しましょう?」

 

思わず手で千束を押して退けると

立ち上がり、部屋から出ようとする

 

「着替えてから行くから、ちょっとそこで待っててねー?あと勝手に注文取ったりすんなよー?」

 

後ろから千束の声がする

解りましたとレナは返すと部屋のドアの前で千束を待つ事にした

 

〜数分後〜

 

「お待たせー!さぁて、今日も元気に仕事すっぞ!」

 

気合いを入れる素振りを見せた千束は

レナへ目で着いてきてと合図し、そのまま着いていく。

カウンターから店内へ出ると数人の視線が此方へ向く。丁度、今の時間帯は客も居ない

 

「この子が、昨日から此処に転属してきた新しい子!因みにたきなと同じセカンドだよーん」

 

千束は肩を何度もポンポン叩く

そして小声で自己紹介して!と促され

前へ出ると少し深呼吸してからレナは話し始める

 

「初めまして・・・浅水レナと言います。昨日から此処に転属になりました、宜しくお願いします」

 

自己紹介をしてから頭を下げる。

すると少ししてから青い着物を着た少女が前へ出て来た

 

「私は井ノ上たきなと言います。貴女と同じで、此処に転属されて来ました。宜しく」

 

たきなという少女から手を差し出されるとレナはその手を握り返す

その様子を千束はニコニコしながら見守る。そして続け様に千束はレナの方へ来るとこう話した

 

「あそこでコーヒー入れてるのが先生、カウンターで朝から酔っ払ってるのがミズキ。それであの部屋の奥に居るのがクルミ。まぁ・・・普段は部屋の押し入れでネットしてるんだけどねー。覚えられなくても、そのうち覚えるから安心して良いよ。さーて、自己紹介も済んだ事だから仕事しよ!仕事!」

 

ぐいぐいと背中を押され、付近のちゃぶ台の前へ来ると横から千束にタオルを渡される。これでちゃぶ台を拭いて欲しいという事らしい

 

ちゃぶ台から始まり、2階のテーブルを拭き終わると今度は箒とちりとりを千束から渡され、カウンター周りの掃除を任される。掃き掃除はした事が無かったが

千束の的確な指示で何とか終わらせる事が出来た

 

そうこうしている内に気が付けばもう夜。外はすっかり暗くなっている

すると店の電話が鳴り、千束から先生と呼ばれていた人物が電話を取り応対する。

 

「千束、出番だ。この近くでひったくりが有ったらしい・・・まだそう遠くへ行ってない筈だ」

 

そう一言告げると電話を切り、千束の方を見つめる。

 

「私も行きましょうか?」

 

話を聞いていた、たきなが切り出す。

 

「ううん、大丈夫。たきなは店番お願い!私はこの子と行くから。ほら、レナは支度、支度!」

 

千束に促されるままレナは部屋に向かい、エプロンを外してリボンを解いてから鞄を背負う。

漸くリコリスの仕事が回ってきた

そう思うとレナは何処か安堵していた

 

「準備出来た?じゃあ行ってきます!」

 

再びカウンターへ戻ると着替えを済ませた千束と合流し、共に外へ出ると現場へと向かう

暫く走るとそこには道路の住みに座り込む女性の姿が有った

 

「レナはその人をお願い。私はひったくりした方を追い掛けるから!」

 

介抱を任せると告げ、千束は再び走り出す。そしてそのまま姿が見えなくなった

 

介抱しろと言われても付き添う位しか出来ない。レナは戸惑いながらも声を掛けた

 

「あの・・・大丈夫ですか?何処か怪我とか・・・」

 

女性の身体をざっと見る限り、切り傷や擦り傷は見受けられない

とは言え、いきなり顔も名前も知らない相手から自分のバッグを取られれば

誰だってこうはなるだろう

すると女性はレナの問い掛けに対し首を横へ振る。

 

「私が取られたバッグは唯のバッグじゃない・・・亡くなった祖母から貰った物。お金はどうでも良いからバッグだけは返して欲しい・・・!」

 

女性は涙ながらにレナの方を見ると制服の袖を掴み、訴え掛けて来たのだった。

自分はこの人が泣いているのに対して

どう声を掛けたら良いか解らない

 

盗られた物は必ず返って来る?

何故泣いている?辛いから?痛いから?それとも、本当はケガをしているのに無理に痛みを我慢しているから?

 

どれも違う。

もっと、もっと大事な事の様な気がした

この人は大事な物を奪われて泣いている。少なくとも今朝、千束が話していた事が過ぎっていた。

 

「この街には困っている人達がまだまだ沢山居る」

 

レナは復唱する様に呟いた。

 

「・・・この先に行けば人通りの有る所に出られます。貴女が盗られた物は必ず取り返しますから」

 

女性を見送り、千束の向かった方へ走り出す。ただ我武者羅に

銃声と共に男の悲鳴が聞こえる

 

「人の物、勝手に盗ったらアカンで?お兄ちゃん達・・・」

 

千束だ。だが、男らの様子が何か可笑しい

レナの居る位置では良く見えないが

男の方から銃声が響き渡る度、千束は身体や頭を少し傾ける。

そして男の悲鳴が夜空に響くと、赤い煙が男から立ち上った

 

「これで良しと・・・」

 

そう、千束が言いかけた時だった

少し離れた位置に居た犯人と思わしき男がよろよろと身体を起こし、千束へ銃口を向けようとする

 

「錦木さん・・・危ないッッーー!!」

 

レナは咄嗟に叫ぶと直ぐに自分の銃を男の方へ向け、ダットサイトで狙いを定めると発砲した。銃声と共に男が倒れる

 

「あれ・・・レナ?どうして此処に・・・ってあーッ!?まさか、撃っちゃったの!?」

 

千束は此方を見る。だが、千束はレナよりも男の方を気にしている

 

「解ってたけど、まさかレナが代わりに撃っちゃうなんて・・・」

 

ブツブツ言いながら鞄を漁り、千束はレナの方を気にする事は無く、男の傷口を見ている

 

「うーわ、大丈夫かなコレ・・・弾はぬけてるけど・・・良い?動かないでね?」

 

男へ呼び掛けると千束は慣れた手つきで男の傷口を止血、手当を終えた

 

「・・・後は病院で見てもらえよ?急所は外れてるから。」

 

包帯や薬品をしまうと近寄って来たレナの方を見る

 

「‎犯罪者なのに助けるんですか?」

 

レナはそう切り出す

 

「そうだよ?生命は大事にしないと。それが例え、誰であろうともね」

 

千束は、当たり前のように口にする

だがレナは納得が行かない

 

「ッ・・・この人達は、ひったくり犯ですよ!?立派な窃盗・・・つまり敵です!私達リコリスの役目は敵を消す事じゃないんですか!?」

 

思わず口調が荒ぶる。

自分達、リコリスの役目は犯罪者を消す事。それが当たり前だと信じて来たから尚更、違和感を感じる

 

「・・・消すのは簡単だよ。けどね、この人達にも家族や友達、大切な人が居るのは間違い無いんだよ。本人が否定しても、そう思っている人は何処かに必ず居る。この人達も何かの事情で道を踏み外しただけかもしれない・・・でも、だからって簡単に消していい訳無い。今回は敵だった・・・それだけだよ」

 

千束はレナの方をじっと見つめる

 

「甘過ぎますよ・・・!!敵の命も助けようとする錦木さんの考え方・・・」

 

それ以上、千束は何も言い返さなかった。何処か納得する様な表情を浮かべ

一言、「帰ろう?」とレナへ投げ掛けた

 

少し経ってから女性は警察へ保護され

盗まれたバッグも傷1つ無く女性の元へ返されたという事を後からオーナー伝に聞いた。

 

[敵の命も助ける]この言葉に引っ掛かりを覚えながら1人夜遅くに自宅に帰り、レナはベットへ倒れ込むと制服姿のままで眠った。そしてレナがリコリコへ転属された初日は終わりを告げたのだった。

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