リコリス・リコイル/their other story 作:秋乃楓
インターネット。それは現代において欠かす事の出来ない存在であり、便利な機能の1つでもある。特にSNSはありとあらゆる情報をやり取り出来たりと現代社会では知らない人など殆ど居ない
今日も、とある場所の一室でキーボードの音が部屋に響く
「しっかしまぁ・・・どいつもこいつもロクでも無い事、書き込みやがってさぁ・・・」
イルカの被り物をした何者かが大画面のモニターを見ながら呟く
その他にも小型のモニターが何個か周りを囲うように付いている
画面には多くの書き込みが寄せられていた
[最近、また物騒になった]
[この前も港で船の火災が有ったらしい]
[何だったら先日も大規模な電車事故が有って、駅構内へ入れなくなってた ]
等等の多くの事故の書き込みが目立つ
一方では
[日本での犯罪が少ないのはリコリスという連中が居るから?らしい]
[そんなの、都市伝説だろ]
[行方不明者も増えてるらしいから、余計怖いよね]
といった物も、しばしば見受けられる
不可解な事が多いのは事実なのだが
イマイチ確信には辿り着けない。
一部の動画投稿者もそういった話を題材にして動画を投稿してみたりだとか色々と情報が彼の元にインターネットを通じて入ってくる。
「もし、仮にリコリスってのが実在するのなら・・・どんな奴なんだろうな?黒スーツでサングラスのヤバい奴とか?」
色々と考えてはみたが解らない
ネットの情報は確信と言える物は極端に少ない。殆どがデマか捏造だからだ
「ああーッ、もっと情報さえ掴めれば!!DAのサーバーも何度もアクセスを試したがダメだったし、オマケに監視カメラをハッキングしてもそれらしき物は映らないし・・・」
ドルフィーは悩みに悩んだ
自分は凄腕のハッカーだと自称するものの、結局は有名なハッカーであるウォールナットには敵わないのだから。
きっと、ウォールナットならどんな些細な事だろうと直ぐに発見しているだろう。
ウォールナット。それは彼がネットの世界で色々と探している時に偶然見つけ、ネット民はウォールナットを神格化していた事を知り、自分もその存在に強く憧れた。
自分もいつかそう成れれば良いと思い、色々とやってみたが上手く奮わない。
それが現実だった
「チックショー!なのに、どうしてこうなる!!僕だって天才ハッカーなのに!」
知りたいのは国が隠していると思われる真実。年間3000人が行方不明になっている事と、リコリスとは何なのかという事。全ては都市伝説と言っても良い位の謎。
「DAのサーバーに繋げられれば、全ての答えを知る事が出来るのに・・・!」
ドルフィは頭を抱える。
一人、大画面のモニターや小型のモニターが並ぶパソコンの前で
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ー深夜ー
薄暗い部屋の中。
男はテレビに映った映像を何度も何度も繰り返し再生する。
先月の終わり頃、港にあった貨物船を襲撃した
目的は2つ。1つは換金出来る程の金品を奪う事。もう1つは彼自身にあった
それはリコリスという存在を確かめる事。
誘き出す為にわざと仲間の数人を騙し、予め部屋の中で待機させた
そして予想通り、学生服に身を包んだ年端の行かない少女らが特殊部隊と同じ容量で突入し、その場に居た男3人を殺害。唯一残ったリーダー格の男が少女らの内、1人を人質として取ったものの
別の少女により男は射殺された。
ビデオを見ている男が注目したのは
銃を弾で弾き飛ばした先。
人質にされていた少女で少し見えにくくなっているが、恐らくこの間に体術を食らわせ、跪かせたと思われる。
そして左肩を撃ち抜いた後に男を射殺。
見事な物だった。射殺された男の胸ポケットに仕込んだカメラには事の一部始終が映っていた。
無論、この男を射殺した彼女の顔も。
「・・・クク、また面白くなって来たなァ?これで楽しみがまた増えた」
停止した画面を見ながら男は不気味な笑みを浮かべ、笑っていた