遊戯王5D's after ~童実野第二高校ヒーロー部~ 作:レトやま
レギュレーションは2020年4月です。
カードプールも2020年7月までとなります。
どうでもいいですが、最初に出てくる第一種夏服とは、ざっくり言えば艦これの提督が着ている白い軍服の夏服バージョンのことです。
なお家に帰ってくるときにも着るものなのかはわかりません。
横須賀の海上自衛隊の教育大隊では帰省するときも軍服で帰ると教官の方がおっしゃっていたので……。
[回想 朝 ここのせ宅 ]
能瀬心の自宅は二階建ての日本家屋であった。
ネオ童実野シティの中央街に続く童実野坂を登った先にあり閑静な住宅地にそびえている。
WSCの開会式が控えており寝坊してはたまらないとここのせはタイマーを厳重にかけていた。
その甲斐あって無事に起きることができたここのせは、いざ朝食をと居間に降りてきたところで目を丸めた。
机にはすでに朝食が用意されており、椅子には男女が座っている。
ーー二人とも白い第一種夏服を着用して金の刺繍が入った白い正帽を丁寧に机に置いていた。
ここのせ『あ? お袋に親父?』
ここのせ母『おはよう、心』
軍服姿の女性はキツそうな眼差しを細めて息子を見た。
ここのせは、二人の前の椅子に座る。
ここのせ『なんでいんだよ。海上任務じゃねぇのか?』
ここのせ父『……』
父は腕を組み、白髪混じりの坊主頭を晒しながら目を伏せている。
答えるのは母だった。
ここのせ母『そうだったが、一日早く母港に帰ってきた。それより心、お前、今日からWSCに出場するらしいな? 日和田くんの母から聞いたぞ』
ここのせ『あぁ、そういや言ってなかったか』
ここのせ父『……』
ここのせ母『せっかくの息子の晴れ舞台だが、残念ながら我々はまた外洋に出てしまう故、応援できない。そこでお前に餞別を用意した』
目を伏せつつ、ここのせの母は封筒を机にだした。
ここのせ『餞別?』
ここのせ父『……』
ここのせ母『そうだ』
静かに頷くと封筒の中から3枚のカードを取り出した。
黒いカード枠のそれを見てここのせは目を見開く。
ここのせ『これって……海軍表彰のカードじゃねぇか! 幹部の記念カードなんだろ? いいのか?』
ここのせ母『改めて申しつけておくが、我々の給料は大切な血税から支払われているものだ。これは我々が生きていくために使われるべきであってお前を甘やかすためではない。故に私も父もカードやデッキそのものをお前に買い与えることはしないし、これからもしないだろう』
ここのせ『んなことぁわかってらぁ。だから驚いてるんじゃねぇか』
ここのせ母『このカードはお前を授かったとき、幕僚長からいただいたものだ。お前がこれを持つに値すると判断した時に渡すと決めていた』
ここのせ『それが今だってか?』
ここのせ母『ああ。ただし、それらのカードは今のお前には些か大きすぎる力でもある。よって使用の制限を設ける』
ここのせ『制限?』
ここのせ母『このカードは、仲間とともに勝たねばならぬとき。このカードは、己の窮地を脱するとき。そしてこのカードは、全てを賭して勝たねばならぬときにのみ使うように』
ここのせ『……わーったよ。サンキュー、お袋、親父。あと親父はなんか喋れ』
[回想終了]
巨大な砲塔列車が煙を吐きながら鎮座する。
超弩級砲塔列車グスタフマックス
守:3000 地 機械族 ランク10
ここのせ「親の脛かじってるようで、ちと居心地悪りぃが……。初のチーム戦なんでな! 負けるわけにゃいかねぇんだ!」
レイラ「でも、そのモンスターの守備力は3000! 攻撃力の3400のヘクサトルーデには勝てません!」
ここのせ「バトルではな! グスタフマックスの効果発動! 素材を取り除くことで、相手に2000Pのダメージを与える!」
小春「に、2000ダメージだとぉ!!? 」
アリエル「……」
レイラ「……くっ……!」
超弩級砲塔列車の砲塔が起動する。
砲塔を旋回させて砲身を上に上げ照準を合わせた。
ここのせ「80㎝列車砲、撃ちぃ方はじめ!」
腕を振るい、痛烈に指をさす。
その先は相手デュエリストーー即ちレイラである。
超弩級砲塔列車が一層高く唸り、やがて強烈な音と振動を与えながら猛烈な爆炎をあげた。
レイラ「くっ!」
歯を食い縛って、放物線を描く砲弾を睨む。
レイラ「……私は……! 負けたくない……! !!!」
ここのせ「いけぇっ!」
弾着ーーーー今。
瞬時に砲弾が炸裂し熱風を放つ。
爆心地にいた人間を取り囲み、痛烈なダメージを与えた。
レイラ「あァァァァァ!」
LP:1800→0
ビィィッとレイラの決闘盤からブザー音が鳴りびいた。
ここのせ「よしっ!」
拳を握り、ここのせは振り上げた。
一方のレイラはベンチに向けて叫ぶ。
レイラ「……っ、アリエル先輩!!」
アリエル「……!!」
レイラ「繋ぎます! 最後、お願いします!!」
それだけ言うとレイラはここのせを睨んだ。
ここのせ「な、なんだ……?」
レイラ「手札から発動!! 森の聖霊エーコ!! 特殊召喚!!」
《森の聖霊エーコ》
効果モンスター
森の聖霊エーコ「ゴァァァア!」
守:1000 地 植物族 星4
ここのせ「なに!? ライフ0でもまだ動くってのか!」
[チームHERO側ベンチ]
恵「……!」
良平「手札誘発!? 効果ダメージで!?」
祭乃木「ってことは、まさか!?」
[デュエルフィールド]
レイラ「このカードは、相手から効果ダメージを受けた時、特殊召喚できます! そして、受けたダメージと同じダメージを相手に与えます!!」
ここのせ「なんだと!?」
レイラ「跳ね返して! エーコ!!」
森の聖霊エーコ「ハァァァァァ!!!」
バキバキと木々がエーコの手から生え、やがて砲弾と同じサイズの固まりへと変わっていく。
それを思い切りここのせに投げつけた。
ここのせ「そ、そんな……! まじかよ……!」
成す術なくここのせは一歩後退る。
木の塊がここのせの身体を捉えダメージを与えてしまった。
ここのせ「グァァァァ!!」
LP1000→0
こちらの決闘盤もブザー音が鳴る。
ライフが尽きた音だった。
[チームHERO側ベンチ]
ゆき「あぁ! ここのせさんのライフが!!」
恵「……両者、0……」
良平「……祭乃木!」
祭乃木「わかってるわよ! 行ってくる!」
亜美は走ってベンチを飛び出していく。
ゆき「あ、あの! この場合どうなっちゃうんですかぁ!?」
良平「たしかライフが0になった場合は、そのチームのターンから再開になるはず……。もしここのせだけがライフ0になったならもう一度こっちのターンだけどこの場合は……?」
恵「……WSCルール規定第四十四項に該当事例を検出。非ターンプレイヤーのチームから再開となる……」
ゆき「えぇ……!?」
[デュエルフィールド]
ーメインフェイズ2ー
ここのせ「〜〜! くそ……!」
グッと拳を握るここのせ。
悔しさに顔を顰めたが頭を振ってカードを握り直す。
ここのせ「確かに、オレにはまだデカすぎる力か……! でもエンドフェイズまではオレは動ける! カードを2枚セット!」
手札から2枚のカードを引き抜いて決闘盤にセットする。
足元に裏側のカードが現れて地面に沈んでいく。
ここのせ「……っても、ここまでか……! 」
後ろから走る足音がした。
振り向くと赤いポニーテールが揺れている。
祭乃木「ここのせ!」
ここのせ「……祭乃木! 悪ぃ、あとは頼んだぞ!」
決闘盤を外し、フィールドと帰還するカード以外のカードを抜き取ってから渡す。
祭乃木「えぇ、任せときなさい!」
しっかりと頷くと亜美は決闘盤を腕に巻きつけた。
一方チームサンドリヨン側のフィールドでは拳を握りしめたままレイラは俯いていた。
レイラ「…………」
アリエル「……レイラちゃん」
そんな彼女の肩を優しく叩き、アリエルがにっこりと笑った。
レイラ「…………先輩」
アリエル「……あとは、私に任せて?」
レイラ「……っ! ……はい! お願いします……!」
決闘盤を外して手渡す。
アリエル「はぁい」
受け取り自身の腕に巻きつけた。
亜美は右手を腰に当てて相手を見据えた。
彼女のドレスが風に揺れる。
祭乃木「……アンタがラストプレイヤーなのね」
アリエル「そうよぉ。最後の一人、お互い大変な役ねぇ」
祭乃木「アタシは見せ場ができてワクワクしてるわよ!」
アリエル「そうなのぉ。私はそうねぇ……可愛い後輩のために奮い立ってる感じかしらぁ?」
祭乃木「なるほどね! ……じゃあお互い全力でいきましょ!」
ニッと笑いつつ、左腕を振るい決闘盤を展開する。
祭乃木亜美
LP:4000
手札:5
伏せ:2
フィールド:
幻子力空母エンタープラズニル
超弩級砲塔列車グスタフマックス
アリエル「うふふ……。そうねぇ。……全力でいくわよ」
先程までの眠そうな目をカッと開眼するアリエル。
決闘盤も応戦するように展開した。
有栖川絵留
LP:4000
手札:5
伏せ:0
フィールドゾーン:
シュトロームベルクの金の城
フィールド:
古代の機械熱核竜
ヘクサ・トルーデ
森の聖霊エーコ
ードローフェイズー
アリエル「私のターン」
手札5→6
ースタンバイフェイズー
アリエル「スタンバイフェイズに、金の城のコストでカードが10枚裏側で除外される」
デッキから自動で10枚が自動で送り出され、アリエルは除外ゾーンに裏側で投げ込んだ。
ーメインフェイズー
アリエル「メインフェイズ。ヘクサトルーデの効果発動。フィールドのグスタフマックスを破壊するわ」
祭乃木「させないわよ! トラップ発動! 迷い風!」
《迷い風》
通常罠
決闘盤のボタンを押し込み、セットカードを発動する。
ピロンッと音を上げてセットカードが表側に翻った。
祭乃木「対象にしたモンスターの効果を無効にして、さらに攻撃力を半減させるわ!」
ヒュウと冷たい風がヘクサ・トルーデを包み込む。
ヘクサ・トルーデ「くっ……!」
攻:3400→1300
[チームHERO側ベンチ]
ゆき「あれは、ここのせさんのカードですね!」
ここのせ「あぁ! あれである程度は妨害できるはずだ!」
[デュエルフィールド]
アリエル「防いできたわねぇ。それなら金の城の効果発動よ」
《シュトロームベルクの金の城》
フィールド魔法
祭乃木「悪いわね! それも止めさせてもらうわよ! リバースカード! 超信地旋回!」
《超信地旋回》
通常罠
chain1 シュトロームベルクの金の城
chain2 超信地旋回
祭乃木「このカードは、地属性機械族のエクシーズモンスターを対象にして、発動できるトラップ! 効果でグスタフマックスを攻撃表示に変更!」
超弩級砲塔列車グスタフマックス
守→攻:3000
祭乃木「守備表示から攻撃表示にした場合、フィールドの魔法・罠を破壊できる! 金の城を破壊!」
グスタフマックスが砲塔を旋回させ砲撃を叩き込む。
城は再び破壊され、木っ端微塵に砕け散った。
[チームHERO側ベンチ]
良平「そうか、金の城の効果にチェーンして破壊すれば特殊召喚を止められる上に、制約だけ押し付けることができる!」
ここのせ「流石、祭乃木だぜ。オレのやりたかったこと、わかってやがる!」
[デュエルフィールド]
アリエル「あらあら……。仕方ないわね。それじゃあ、手札のミラー・リゾネーターを特殊召喚。この子は、相手の場にだけエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターがいる場合に特殊召喚できるわ」
笑みを絶やさずにアリエルはさらに手札からカードをフィールドに置く。
ミラー・リゾネーター「キキキ……」
守:0 星1 光 悪魔族 チューナー
アリエル「レベル7のヘクサトルーデに、レベル1のミラー・リゾネーターをチューニング」
☆7+☆1=☆8
アリエル「スクラップ・ドラゴンをシンクロ召喚」
スクラップ・ドラゴン「キィィィガァァァァッ!」
攻:2800 地 ドラゴン族
機械のスクラップでできた龍が雄叫びを上げる。
アリエル「スクラップドラゴンの効果発動。自分フィールドのカードと相手フィールドのカードを1枚ずつ破壊するわよぉ。私は、森の聖霊エーコを、貴女の場からはグスタフマックスを破壊しましょう」
スクラップ・ドラゴン「グガァアァァァッ!!!」
黒い身体から紫色のレーザーを無数に放つ。
やがて自軍フィールドと亜美のフィールドにそれぞれが薙ぎ払うようにふ今を焼いた。
フィールドの森の聖霊と超弩級砲塔列車はレーザーに爆散した。
祭乃木「……ッ! やってくれるじゃない!」
アリエル「うふふ。では、バトルフェイズ」
ーバトルフェイズー
アリエル「古代の機械熱核竜で、エンタープラズニルに攻撃」
古代の機械熱核竜「ゴォアアァァァァァ」
攻:3000
軋みと咆哮を上げながら古代の機械のドラゴンが熱線を放射する。
幻子力空母はその直撃により轟沈していった。
幻子力空母エンタープラズニル
攻:2900
祭乃木「うっ……!」
LP:4000→3900
アリエル「続いて、スクラップドラゴンでダイレクトアタック」
手を突き出してアリエルはスクラップ・ドラゴンに命令した。
スクラップ・ドラゴン「カァァァッ」
スクラップで出来た龍は波動を口元に集めていく。
[チームHERO側ベンチ]
ここのせ「まずい! これ食らったらダメージがやばすぎるぞ!」
ゆき「でも祭乃木さんのフィールドには、何もありませんよぉ!」
[デュエルフィールド]
亜美は口角を上げて手札のカード1枚を抜き取りモンスターゾーンに叩きつけた。
祭乃木「直接攻撃宣言時、手札からジャンク・ディフェンダーを特殊召喚!」
ジャンク・ディフェンダー「はぁっ!」
守:1800 星3 地 戦士族
スクラップ・ドラゴン「ガァァァァ!!」
攻:2800
ジャンク・ディフェンダー「グハァッ!」
守:1800
攻撃対象が亜美からジャンク・ディフェンダーに置き換わる。
エネルギー弾をその身に受けガラスの如く霧散した。
アリエル「あらぁ、残念」
ースタンバイフェイズ2ー
アリエル「カードを2枚セットして、ターン終了よぉ」
セットカードが2枚表示され、地面に沈んでいく。
ーエンドフェイズー
有栖川絵留
LP:4000
手札:3
伏せ:2
フィールド:
古代の機械熱核竜
スクラップ・ドラゴン
ードローフェイズー
祭乃木「さぁ、いくわよ! アタシのターン!」
手札4→5
ースタンバイフェイズ→メインフェイズー
祭乃木「E・HEROソリッドマンを召喚!」
E・HEROソリッドマン「はぁっ!」
攻:1300 地 戦士 星4
祭乃木「ソリッドマンは、召喚に成功したとき、手札からレベル4以下のHEROを特殊召喚できる! E・HEROエアーマンを特殊召喚!」
E・HEROエアーマン「タァッ!」
攻:1800 風 戦士族 星4
祭乃木「エアーマンの効果発動! デッキからHEROモンスター、リキッドマンを手札に加えるわ!」
手札3→4
祭乃木「さらに、手札から融合を発動!」
《融合》
通常魔法
発動した瞬間、フィールドに紫色と赤が混ざったような渦が現れる。
融合演出である。
祭乃木「フィールドのソリッドマンと手札のリキッドマンで融合!」
水属性HERO+地属性HERO
その二体が渦に飛び込み混ざりあっていく。
祭乃木「ーー其れは太陽の写し身! 悪を滅する焔の英雄!!」
亜美の詠唱に呼応する。
そして光が輝いた。
祭乃木「融合召喚! 来なさい!! E・HEROサンライザー!」
E・HEROサンライザー「ハァァァア!」
攻:2500 光 戦士族
祭乃木「この融合召喚で3体のモンスターが連続で効果発動!」
chain1 E・HEROサンライザー
chain2 E・HEROソリッドマン
chain3 E・HEROリキッドマン
祭乃木「まずはリキッドマン! 融合素材になった時、カードを2枚ドローして1枚墓地に送るわ!」
手札2→4→3
祭乃木「続いてソリッドマンの効果! フィールドから魔法カードの効果で墓地に送られた時、ソリッドマン以外のHEROを復活させる! リキッドマン、戻って来なさい!」
E・HEROリキッドマン「ふんっ!」
攻:1400 水 戦士族 星4
祭乃木「ラストはサンライザーの効果! デッキから、ミラクルフュージョンを手札に加える!」
手札3→4
[チームHERO側ベンチ]
良平「相変わらずヒーローは、シナジーが半端ないな……」
ここのせ「くっ、カテゴリの繋がりが羨ましいぜ……!」
恵「……」
[デュエルフィールド]
アリエル「ふふふ、強そうなモンスターたちねぇ」
祭乃木「こいつらは強いわよ! サンライザーは、自軍のモンスターの攻撃力をフィールドのモンスターの属性の数×200Pをアップさせる! アタシのフィールドには、光、風、水の3種類! 攻撃力600アップ!」
E・HEROサンライザー
攻:2500→3100
E・HEROエアーマン
攻:1800→2400
E・HEROリキッドマン
攻:1400→2000
[チームサンドリヨン側ベンチ]
小春「こ、攻撃力2000以上を3体も一気に並べやがった……!」
レイラ「……先輩……!」
[デュエルフィールド]
ーバトルフェイズー
祭乃木「いくわよ! バトル!」
アリエル「トラップ発動。威嚇する咆哮」
《威嚇する咆哮》
通常罠
ウォォォォッと耳をつんざくような雄叫びが響く。
腹の底を揺らすような音にフィールドの誰もが身構えた。
アリエル「この咆哮を聞いたモンスターはこのターン攻撃宣言できないわよ」
祭乃木「ふーん、やるわね! じゃあメイン2!」
ーメインフェイズ2ー
祭乃木「フィールドのエアーマンとリキッドマンでオーバーレイ!」
☆4×☆4=★4
祭乃木「ーーエクシーズ召喚! No.101 S・H・Ark Knight!」
No.101 S・H・Ark Knight「キュィィン」
守:1000 水 水族 ランク4
E・HEROサンライザー「……」
攻:3100→2900
[チームHERO側ベンチ]
ゆき「せっかく攻撃力高いのに、下げちゃうんですかぁ?」
良平「いや、スクドラをそのままにしとく方がまずいから、これでいいんだ」
[デュエルフィールド]
祭乃木「アークナイトの効果発動!素材を二つ取り除いて、アンタの場にいる特殊召喚されたモンスターを1体吸収する! 対象はスクラップドラゴン!」
No.101 S・H・Ark Knight「ギィィィ……!」
スクラップ・ドラゴン「ギギギィィィ……」
どちらも軋みをあげつつ、アークナイトがスクラップ・ドラゴンを絡め取った。
解体するようにパーツを分解し吸収していく。
祭乃木「これでターンエンド!」
ーエンドフェイズー
祭乃木亜美
LP:3900
手札:4
フィールド:
E・HEROサンライザー
No.101 S・H・Ark Knight
ードローフェイズー
アリエル「私のターン」
手札3→4
ースタンバイフェイズ→メインフェイズー
アリエル「手札から、強欲で貪欲な壺を発動」
《強欲で貪欲な壺》
通常魔法
アリエル「デッキからカードを裏側で10枚除外して、カードを2枚ドローするわぁ」
手札3→5
祭乃木「またデッキを減らした……? そんなに除外して大丈夫なの?」
アリエル「うふふ、大丈夫よぉ。続けて、手札から二重召喚を発動」
《二重召喚》
通常魔法
[チームHERO側ベンチ]
ここのせ「二重召喚……? 召喚権を増やすのか。金の城と相性悪いんじゃねぇか?」
恵「……ラストプレイヤーである有栖川絵留のデッキは金の城に依存しないデッキの可能性が高い……」
[デュエルフィールド]
アリエル「ふふふ……。金の堅牢に閉じ込めた鬱屈した魔物を解き放ちましょう?」
ズズズズズズズズと引きずるような音がする。
亜美は思わず周囲を見回した。
アリエル「私の場に現れなさい、紅蓮魔獣ダ・イーザ」
アリエルは2枚のカードを場に繰り出した。
二重召喚により増えた召喚権を一気に行使したのである。
すると地面から赤い悪魔がゆっくりと這い上がってきた。
紅蓮魔獣ダ・イーザ「ォォオォオォオォオ……」
攻:? 星3 炎 悪魔族
紅蓮魔獣ダ・イーザ「ォォオォオォオォオ……」
攻:? 星3 炎 悪魔族
[チームHERO側ベンチ]
ゆき「攻撃力の表示が変ですよぉ? 攻撃力がハテナですぅ?」
良平「……まずい!! あのカードは!?」
ゆき「へ?」
[デュエルフィールド]
アリエル「どんなものにも、鬱屈した感情は溜まるものよぉ? このモンスターの攻撃力は、除外されているカードの数×400Pの数値になる」
祭乃木「除外されてる……? ま、まった! アンタの除外カードって!?」
アリエル「そう。金の城のコスト10枚と今発動した強欲で貪欲な壺のコストの10枚。その合計は20枚。だから、攻撃力は……」
紅蓮魔獣ダ・イーザ「ふぅぅぅぅん……!!」
攻:?→8000
紅蓮魔獣ダ・イーザ「ふぅぅぅぅん……!!」
攻:?→8000
祭乃木「こ、攻撃力、8000!!??」
[チームHERO側ベンチ]
ここのせ「は、8000だと!?」
ゆき「えぇぇ!!?」
[チームサンドリヨン側ベンチ]
小春「怖ぇ……アリエル先輩だけは敵に回しちゃだめだ……」
レイラ「せ、先輩……凄すぎです……」
[デュエルフィールド]
アリエル「うふふふ……」
祭乃木「……くっ……!」
真ん中には淡い色のドレスの女性。
両脇には強大な赤き悪魔。
二体の紅蓮魔獣が亜美を見下した。
亜美はただその二体を睨みつけていた。
2020年7月にはE・HEROスピリット・オブ・ネオスはいませんでした。
今だったらジャンク・ディフェンダーじゃなくそっちを使うんですけどね……。
次回、寝る前決闘空間第8話
『ホープオブマイヒーロー』
デュエルスタンバイ
地の文や台詞形式について
-
今のままで良い
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台詞のみの台本形式の方が読みやすい
-
小説のような形式の方が読みやすい