遊戯王5D's after ~童実野第二高校ヒーロー部~ 作:レトやま
とは言っても前回で決着ついてるので日常パートですが……。
デュエルパートがないのでやや短めになります。
よろしければアンケートにお答えいただけれると嬉しいです。
よろしくお願い申し上げます。
[ネオ童実野デュエルスタジアム デュエルフィールド]
スタジアムには一瞬の静寂が降りていた。
攻撃力8000を討ち破り、逆転勝利を収めた決闘者に誰もが注目している。
そんな中、赤いポニーテールの少女は身震いしながら拳を突き上げた。
祭乃木「……勝った……? 勝ったのね……! ぃよっしゃぁぁ!!」
自分の叫びで自分がどこにいてどういう状況なのか再認識する。
チームHERO側のベンチからはチームメイトが飛び出してきた。
ゆき「祭乃木さぁん!!」
ゆきは亜美の肩に半ば抱きつくようにしてゆきは興奮気味にぴょんぴょんと飛んでいる。
ゆき「すごいですぅ!! あんなモンスター倒しちゃうなんて!!」
その後ろから良平とここのせと恵が追いついてきた。
良平「……流石にもうダメかと思ったよ」
ここのせ「前途多難だなぁオイ……」
恵「……お疲れ様……」
祭乃木はニッと笑うとビシッと音が出るような勢いでピースサインをして見せた。
他のフィールドでも勝敗が決したのか歓声の波が聞こえている。
スタジアムDJは興奮をさらに煽るように実況しているが自分達に関係のないことはあまり耳に入らない。
アリエル「……………」
一方の相手フィールドにおいて有栖川絵留は俯いたまま立ち尽くしている。
ソリッドビジョンは消え去り後には寂しい歓声だけがこだましていた。
レイラ「……アリエル先輩……!」
レイラはベンチから駆け出し、アリエルの前に立つ。
彼女は相変わらず俯いたまま。
アリエル「……………」
小春「先輩……!」
小柄な小春もようやく彼女の元に駆け寄り遥か頭上のアリエルの顔を見上げた。
しかし彼女は相変わらず俯いたまま。
アリエル「…………」
レイラ「アリエル……先輩……?」
動かないアリエルにレイラはそっと肩を触れる。
そして頬に一筋の雫が流れるのを見た。
アリエルの頬に次から次へと雫が流れ、ポロポロと地面を濡らしていく。
アリエル「……ごめんねぇ、レイラちゃん、小春ちゃん。私、負けちゃったわぁ……」
小春「……先……輩……?」
いつも朗らかでニコニコしている先輩が泣いている。
頼れる先輩が泣いている。
小春は絶句した。
アリエルはようやく右手で涙を拭う。
アリエル「……うふふ……ぐすっ……ダメねぇ……負けた挙句、こんな風になっちゃうなんて……。かっこ悪いわぁ……」
レイラ「先輩……! アリエル先輩……!」
そんな姿を見てレイラもどんどん目頭が熱くなっていくのを感じた。
とめどない感情の奔流が胸から喉を通って目から流れていく。
いてもたってもいられずレイラはアリエルに抱きついた。
アリエル「レイラちゃん……?」
首元に顔を埋めるようにして止められない雫をそのままに声を上げた。
レイラ「私も! 私もすごく悔しいです……! うぅぅ……! こんなに負けたくないって思ったの始めてで……! どうしたらいいか……! うぁぁぁ……!」
そんなニ人を見て小春もどうしても堪えられずアリエルの腰元に抱きついて口をあけた。
小春「ごめん……! アタイがあっさり負けちゃったから……!! あぁぁ……」
ニ人は周りを憚らずに涙を流した。
出来るならもう一度やり直したい。
勝ちたかった。
この三人で。
でもそれは今は届かぬ夢と化してしまった。
アリエルはそんな愛おしい後輩を両手で抱き込むと一層力を込めた。
アリエル「……そんなことないわよぉ……みんなで頑張った結果だもの……。来年……また頑張ろうねぇ……」
レイラ「はい……! 来年こそは必ず……! 私は……それを目標に……頑張りますから……!」
声を上げて泣く。
それは悪しき涙にあらず。
次を願う、前に進むための涙。
亜美はそんな彼女たちの姿を眺め思わず声を漏らした。
祭乃木「……みんな、色んな想いを背負ってこの大会に参加してるのね」
良平はゆっくりと頷く。
良平「そうだね。でも勝った方しか進めないのは、当たり前だけどやっぱり残酷だ」
ここのせ「だからこそ、勝ったからにゃ負けられねぇってわけだ」
良平の言葉にここのせは右手を腰に当てて答えた。
その横で恵もポツリと呟く。
恵「……勝利あるのみ……」
レイラ「…………祭乃木さん!! いいえ! チームHEROのみなさん!!」
と声がして亜美はレイラを見た。
彼女達は泣き腫らした目を、しかし闘志を失っていない目でチームHEROを見つめていた。
レイラは歩き出し、亜美の前に来る。
そして右手を差し出した。
レイラ「……今回は私たちの負けです。でも次戦う時は必ず勝ちます! ……来年、また戦いましょう」
祭乃木「……ええ、また戦いましょ! その時も、アタシたちは負けないわ!」
亜美は笑顔で応え、手を握る。
強く、固く。
小春は小さな手でこちらを指差して声を出した。
小春「お前ら! アタイたちに勝ったんだから、絶対優勝しろよ! 中途半端なところで負けたら許さないからな!」
ここのせ「当然だぜ!」
アリエル「……あなたたちがテレビに出てくることを祈るわよぉ」
良平「その時は応援してください」
チームサンドリヨンはこちらの言葉に強く頷く。
それから一つ息をつくと背をむけて歩いていった。
MC『全てのフィールドのデュエルが終了だーー!! それでは続いて第2試合を行うぞーー!!』
ワァァァァァァァァァァァァーーー。
あっという間にフィールドにはスタジアムマネージャーたちが選手誘導をしつつフィールドや器具の整備を始めていた。
[ネオ童実野シティ 中央プリンセスホテル VIPルーム]
ネオ童実野シティの中央街。
かつてトップスと呼ばれていた区画に高層ビルが建っている。
ネオ童実野シティ内にいくつも存在するホテルで超がつくほど高級なホテルである。
さらにその中の一等部屋には落ち着いた深い赤のカーペットが敷かれていて、十分すぎるサイズのベッドに巨大なシャンデリアと絵画の数々が並んでいる。
『決まったァァァァァ! チームツンドラの勝利だーー!! 今年こそは雪辱を晴らすために、一味も二味も違うようだーー!!』
リビングに鎮座するワイド液晶テレビではネオ童実野デュエルスタジアムのデュエルが中継されている。
豪華なソファに足を組んで座り紅茶を楽しんでいる女性に、腕を組んで立つ三十代程の浅黒い肌の男に、黒いロングコートに青い髪を靡かせる男性がそこにいた。
WSC本戦出場が確定し、絶対王者として君臨しているチーム。
チームディスティニー。
そのチームメンバーたちであった。
短く刈り上げた髪を掻き上げて浅黒い男性ーー絵草霜がテレビを見ながら声を出す。
絵草「この大会を上がってきゆーは、あのアカデミアのチームツンドラちゅーのが有力かのぉ」
【チームディスティニー メンバー 絵草霜】
絵草「どうじゃ? そう思うじゃろ、アバンスよ」
??「わからん」
青髪の男ーーアバンスは表情を一切変えずにテレビを眺めている。
絵草「お前さんはファーストプレイヤーじゃけぇ、もうちょい他のチームに興味持った方がいいと思うがのう」
アバンス「やることは変わらない」
【チームディスティニー メンバー アバンス】
絵草「なんじゃあ、つまらんのぉ。……姐さんはどうじゃ、チームツンドラは。今年の童実野シティの有力株みたいじゃが」
そう言ってソファに座る女性を見る。
金色の長髪をそのままに僅かな笑みを浮かべながらその女性ーークイーンが口を開けた。
クイーン「……あの見目麗しい少女たちか。ここまで上り詰めるならそれもよし。だが、私は、あのHERO使いの子が気になるよ」
クイーンはそう応えてカップをソーサーに置く。
中身は全て飲み切ってしまっている。
絵草「HERO使い? ツンドラにそんな奴おったかのぉ」
クイーン「チームツンドラではないよ。初出場の子たちさ」
絵草「初出場ぉ……? あぁ、第1フィールドでやっとった連中か! そういやちらっと映ってたのぉ。攻撃力8000を打ち破ったっちゅーやつか。しっかし初出場とな。ここまで来れんと思うがのぉ」
クイーン「ふふふ……。どうかな? 私は、あの子と戦うような気がするよ。もし、そうならきっとそれは、運命なんだろう」
クイーンはソーサーをそのまま机に置きテレビから目線を外した。
向かう視線の先は豪華な机。
そこには小さな座布団のようなクッションに鎮座している荘厳な装飾が施された銅鏡のようなものがあった。
鏡面は何も写しておらず、ただ波を打ったような波紋が広がっているのみであった。
[ネオ童実野シティ 繁華街 ファミレス]
休日ではあるものの街のデュエルスタジアムで依然として試合が行われているからかファミリーレストランにはあまり人は見受けられなかった。
そんな店内の6人掛けの席には童実野第二高校の制服を着た男女が各々ドリンクバーから汲んできたジュースを片手に歓談している。
言うまでもなくヒーロー部の5人であった。
祭乃木「それじゃ! 初戦突破を祝して!! カンパーイ!!」
亜美はご機嫌なのを隠す様子もなく杯を掲げた。
「カンパーイ!」と恵以外の3人も同調して杯をぶつける。
恵だけは小首を傾げてから真似をするように遅れて杯を突き出した。
祭乃木「んぐ、んぐ……ぷはぁ! いやー、勝利の後の一杯は最高ね!」
ジンジャーエールを一気に煽ってから亜美はにこやかに言う。
対面の良平もオレンジジュースを一口含んでから声を出した。
良平「なんとか勝てたけど、思った以上に苦戦したね」
するとここのせは杯を置いてから目を伏せ、腕を組んだ。
ここのせ「……今回の苦戦の最大の要因はオレの負け方だろうな」
ゆき「……え?」
ここのせ「グスタフの効果ダメージを反射されて負けた。その結果、祭乃木に不利なバトンの回し方をしちまったからな」
恵「……優勝候補のチームディスティニーには重爆撃禽ボムフェニックスの使い手がいる。優勝を目指す各チームのデッキにはバーン対策カードが採用されている可能性が高い。バーンダメージを狙う際には最大限の警戒が必要と推測する……」
ここのせ「そうだよな……。次は気をつけるぜ」
恵の指摘にここのせは肩を落とす。
そんな様子に亜美は杯を置いてから手をひらひらとさせた。
祭乃木「別に誰が悪いとか、そんなの気にしなくていいわよ。……でも、うーん、バーン対策は確かに必要かもしれないわね」
恵「……効果ダメージを防ぐだけが目的ならばリフレクト・ネイチャーやダメージイーター、ジャンクリボーなどがある……。……ただこれらのカードは流通枚数が少ないため、入手は少し難しい……」
良平「それになぁ、バーンメタは腐る時は腐るからな……。単純にカードの発動を止めるカードの方がいいね」
ここのせ「オレのデッキ、枠カツカツなんだよなぁ……」
祭乃木「ま! とりあえず今日は、そんな小難しいことは後回しにして! 勝利の余韻に浸りましょ!」
亜美はそのまま再びジンジャーエールをグイと飲んだ。
同調するようにゆきも頷き、手元のメニューを指差した。
ゆき「そうですね! あ! わたし、ハンバーグ食べたいですぅ! 頼んでいいですかぁ?」
良平「そんなポテト感覚でハンバーグ頼む奴初めて見たよ……」
祭乃木「でもそうね、昼は弁当だったしちょっと小腹すいたかも。ジュースだけじゃお腹膨れないし。ハンバーグとポテトと……アンタらは何がいい?」
ここのせ「ピザ食いてえ」
良平「あ、じゃあここのせの奴ちょっと貰うわ」
祭乃木「じゃあピザも追加っと……恵は?」
恵「……チョコレートプリンパフェを所望する……」
祭乃木「じゃあそれもね、じゃあ店員さん呼ぶわよ」
亜美は身を乗り出して腕を伸ばし、机の端にあるボタンを押した。
すぐにピンポーンと音がなり店員を呼び出していた。
ここのせは店員を待たずに腰を上げる。
ここのせ「悪りぃ頼んどいてくれ。ちっとばかし手を洗いにいくわ」
良平「あ、ならついでに俺のジュースとってきてくれない?」
ここのせ「お前、オレがいく場所わかってんのか?」
言外に不浄に行くからやめとけと表情に出してここのせは歩いて行った。
たしかに横着が過ぎたと良平はコップを持って立ち上がる。
しかし無配慮で席を立ったことが災いした。
後ろから歩いてきた人影に気付かず、そのままぶつかってしまった。
??「きゃっ……!?」
パシャッと水の音がして良平は振り返る。
するとそこには自分と同い年程で、しかし別の高校のーーー青い基調の制服をきたショートヘアの女子高生が立っていた。
持っていたグラスに入っていたであろう飲み物が半分に減っている。
代わりに胸元に水が染みた後があった。
良平「あっ……! す、すみま……」
良平は慌てて頭を下げるも被せるようにその少女は眉を釣り上げた。
??「ちょっと! 濡れちゃったじゃない! 気をつけてよね!」
その事態にゆきはスクールバックからハンカチを取り出した。
ゆき「あわわ……大変ですぅ……! これ使ってください!」
そのまま濡れた制服に押し当てるように拭き始めた。
??「ちょっ……あ、ありがとう……」
少女は少し顔を赤めて、バツが悪そうに呟いた。
良平は眉を八の字にして後ろ頭に手を回す。
良平「ホントにごめん。服、大丈夫だった?」
祭乃木「……見たところシミにはなってないようね」
亜美も立ち上がって彼女の服に顔を近づけた。
ジュースは色がキツイものではなかったようで濡れただけですんだようだった。
少女はさらに頬を染めて視線を外す。
??「いや、べっ、別に…ボクは大丈夫だから」
良平「あれ? その制服……」
ふと冷静になって制服を見る良平。
亜美もまた彼女の青い制服を見つめた。
祭乃木「デュエルアカデミア……? アンタ、チームツ……」
そう言いかけたときだった。
急に恵が席を立ち素早い動きで良平の前に出る。
恵「……!」
???「シッ……!」
そこに目にも止まらぬ速さで肉薄し拳を振り下ろす人影を見た。
良平「えっ……?」
呆気に取られた良平は一歩も動けない。
拳が良平の頬を捉えるーーことはなくすんでのところで恵が受け止めた。
恵「……」
???「ほゥ、今の攻撃を止めるカ」
グググと力試しをするように拳に力を込めている。
受け止めた恵の手は動かない。
祭乃木「……なっ……!」
??「ちょっと金さん! いきなり何してんの!?」
???「ツァンが絡まれている様子だったからナ」
金(キム)と呼ばれた少女は長く艶やかな黒髪を靡かせている。
制服は同じく青。しかし前を開き、黒いトレーナーに肩を露出させていた。
切れ目の長い瞳は瞳孔が開ききっている。
亜美はその少女に対して声を上げた。
祭乃木「ちょっとアンタ! 急になんなのよ!」
???「……ん? 貴様……第一フィールドでやってた小娘だな」
祭乃木「はぁ? 小娘ぇ? アンタも小娘でしょうが! ……そういうアンタらは、よく見たらチームツンドラじゃない!」
亜美は彼女達が着ている青い制服ーー即ちデュエルアカデミアオベリスクブルーのそれを指差して言った。
???「フン、第1試合で一瞬目立ったからといい気になるなヨ素人」
【チームツンドラメンバー アカデミアの青龍刀 金唯信(キム ユシン)】
??「ちょっと! 変に事を荒だてないでよ! ……もう! アンタが不注意だから! こんなことになったじゃない!」
【チームツンドラメンバー ツンドラの侍 ツァン・ディレ(TFキャラ)】
ツァンは良平をビシリと指差した。
良平「……えぇ……」
祭乃木「こっちは謝ったでしょ! 難癖つけてんじゃないわよ!」
唯信「なんダ? やるカ?」
唯信は瞳孔を開いたまま亜美を睨む。
亜美は負けじと腕を組んだ。
祭乃木「やるってんなら、怪我覚悟で来なさい!」
バチバチと火花が散るような睨み合いである。
辺りは騒然としている。
そんな最中、ここのせが手洗いから戻ってきた。
ここのせ「おい、すげーぞここのトイレ! 入ったら勝手に蓋が開くぞ…………ってなにこれ? どういう状況?」
さらにそこに注文を取りにきたらしい店員が操作盤のような機械を握りしめてオロオロとしている。
店員さん「あ、あのお客様……ご注文は……?」
ゆき「い、色々渋滞してますぅ!?」
どうしていいかわからずゆきはキョロキョロと辺りを見ていた。
???「はいはいはい」
そんな中、場を収めるようにパンパンと手を叩く音がした。
全員がそちらを見ると金髪で片方だけを団子結びにして後ろに流している青い制服の少女が手を叩いていた。
腰元には迷彩柄の上着を巻きつけている。
ツァン「神川さん……」
???「他の客に迷惑よ! アカデミアの生徒として、それはNo way!」
【チームツンドラメンバー デュエルアカデミアウエスト校生徒 神川・ノエル・美優】
ツァン「ご、ごめんなさい……」
ツァンはしょぼんと肩を落として頭を下げた。
しかし唯信はと言うと舌打ちをして腕を組んでいる。
有信「フン……ヨーロッパかぶれの戯言など誰が聞くカ」
神川「Oh、ノース校は民度が低くて困るわネ。口と態度が大きくてうんざりしちゃうワ」
有信「殺すゾ」
神川「ミートパイの具になりたいみたいね」
二人は睨み合いながらヒーロー部をそっちのけで一触即発である。
良平「……な、なんか仲間割れが始まったぞ」
ゆき「喧嘩はやめてくださぁい!」
ツァン「もぉぉぉ! いい加減にして!! もう、席戻るからね!」
耐えきれないとツァンは踵を返して歩いていく。
二人はぷいとお互い別の方に顔を向けた。
有信「チッ……」
それから唯信もツァンの後を追うように歩いていく。
神川「フンッ……! ……あっ、貴方たち、迷惑かけたわね、sorry!」
パチンと指を鳴らしてこちらに顔を向けてウィンクした。
それから彼女もまた離れていってしまった。
良平「な、なんだったんだ……?」
祭乃木「さぁ?」
店員さん「あ……あのぉ……ご注文は……?」
ゆき「あわわ……! え、えっと! ハンバーガーと! ガーリックトーストと! イチゴミルクプリンを!!」
慌ててゆきは立ったままメニューを見直し、よく見もせずそう注文した。
店員さん「か、かしこまりましたー」
ここのせ「おい、絶妙に全部違うぞ」
恵「……チョコレートプリンパフェ……」
ゆき「あぅ、すみません!!」
しかし店員はもう厨房に戻った後である。
仕方なしに注文されたものを待つのみとなった。
亜美は彼女達が去っていった方を腕を組んで眺めていた。
[別の席]
???「あら、おかえりなさい。大変だったわね」
他方。
席では紫色のツインテールで同じく青い制服を来た大人びた少女がマニキュアを塗り直しながら席についていた。
ツァン「もう、藤原さん! 見てたなら止めにきてよ!」
???「騒がしいのは嫌いなの。それに、あんな青びょうたんのボウヤには興味ないわ。それにそういうのは委員長のお仕事でしょう?」
ツァン「うぅ……林原さん、なんで来てくれなかったの……!」
???「いない人のことを話しても意味がないわよ」
【チームツンドラメンバー 藤原雪乃(TFキャラ)】
それから遅れて戻ってきた美優と唯信がどかっと席に座った。
神川「sorry、つい熱くなっちゃったわ。」
有信「……」
ツァン「もう、いい加減仲良くしてよね。チームなんだからさ」
神川「あはは、sorry sorry! 難しい顔しないで! ま、その顔もCuteだけど!」
ツァン「なっ……! ば、バカじゃないの……!」
神川「ま、ユシンとは、実はそんなに仲悪くないわよ! ね?」
有信「チッ……!」
ツァン「ホントに……?」
雪乃「それより、そろそろ第2試合が終わるはずよ。私達の次の相手がわかると思うわ」
神川「next team はもう少し骨がある連中だといいわね!」
ツァン「林原さんが偵察に行ってくれてるけど、予選だし、期待しない方がいいと思うな」
雪乃「やっぱりお姉さんを満足させられるのは、チーム煉獄しかないのかしら? お姉さん、あのボウヤたちに魅力を感じないのよね」
有信「チッ……! チーム煉獄……我々をコケにしたクソども……! 絶対にぶちのめス」
ツァン「そのためには、まずは予選を優勝するのが先だよ。ボクたちは絶対に優勝しなくちゃいけないんだ」
ツァンは腰についているデッキケースに触れた。
その場にいるツンドラのメンバーは全員顔を険しくさせる。
閑散としたファミリーレストランの中。
デュエリスト達は仄かな闘志を醸し出していた。
■TF(タッグフォース)キャラについて
本当は別のオリジナルキャラにするのが良いのかもしれませんが、好きなキャラなのでお許しください。
宮田ゆまやレイン恵に次いで好きなキャラがツァン・ディレと藤原雪乃です。
タッグフォース6めちゃくちゃやってたので思い入れがありまして……。
チームツンドラの他のメンバーについてはオリジナルキャラでいきます。(TFキャラで当てはめても設定が付きすぎて別キャラになってしまうためです。)
次回 寝る前決闘空間 第9話
【WSC予選第2〜5回戦 勉強デュエル】
デュエルスタンバイ
地の文や台詞形式について
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今のままで良い
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台詞のみの台本形式の方が読みやすい
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小説のような形式の方が読みやすい