遊戯王5D's after ~童実野第二高校ヒーロー部~ 作:レトやま
したがって、2023年7月に強化されたバーニングナックラーは登場しません。
バーニングナックラー遣いの方、申し訳ないです。
その家はネオ童実野シティの郊外にある。
高校生の子供がいる家庭で、今日は父も母も息子も休日。
リビングでは家族が各々の好きな事をしていて、テレビは煌々と光っている。
『続いてのニュースです。童実野病院で入院中だった女子高生が行方不明になった事件でーーー』
テレビのスピーカーからはニュースキャスターが淡々と読み上げている。
息子はリモコンを手に取ると母に向く。
「ねぇ、チャンネル変えていい?」
「え? まぁ、いいけど。何観るの?」
コーヒーを片手に母が答えるとリモコンを操作しながら答える。
「ウチの学校の生徒がWSCに出てるんだよ」
「なにそれ、すごいじゃない!」
テレビはリモコンの指示に従って画面を切り替える。
すぐにワッと揚げ物をしたかのような歓声がスピーカーから流れた。
画面左上には『生中継 WSC本戦 チームユニオン vs チームHERO』と表示されている。
「あ! ホントだ、アンタの高校の制服着てる!」
思わずコーヒーカップを置いて前のめりになって画面を凝視する。
テレビのスピーカーからは視聴者を盛り上げるかのようにスタジアムジョッキーが大声を上げていた。
『それではいくぞォオオォオオ! スリィィィィィィィィィィィィィィィツゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥワァァァァァァァァァァデュエルスタァァァァァァァァァァト!!』
第18話
『炎の拳、夜空に輝く星座の騎士団!』
[ネオ童実野シティ メモリアルスタジアム デュエルフィールド]
決闘盤が展開しお互いの手札を5枚引いて睨み合う。
対峙するは高校生。
片やネオ童実野シティ代表たるチームHERO。
片や高校生デュエル部代表たるチームユニオン。
チームHEROファーストプレイヤ能瀬心ーーここのせは、チームユニオンファーストプレイヤーの奥安拳士に向けて、或いは相手も同様に声を上げた。
ここのせ「デュエル!!」
LP4000
奥安「デュエルゥ!!」
LP4000
モニターは様々な演出を経て光る。
連動した決闘盤も同じく光る。
しかして先攻後攻が表示された。
『さぁぁぁ! 始まったぞォオオ! 先攻は、チームHERO! ファーストプレイヤーの能瀬心からスタートだァァァァァ!!』
ーメインフェイズー
ここのせ「いくぜ! オレのターン!」
手札5
先攻たる能瀬心は意気揚々と己の手札を見て血の気が引く。
ぶわりと汗が吹き出るのを感じた。
ここのせ(げぇっ、先攻向きの手札じゃねぇ!)
必死に行動を思案した後、ここのせはカードを抜き取りメインモンスターゾーンの中央に置く。
ここのせ「……無限起動ハーヴェスターを召喚!」
無限起動ハーヴェスター
攻:0 地 機械族 星2
ここのせ「ハーヴェスターは、召喚・特殊召喚したとき、デッキから無限起動モンスターを手札に加えることができる! この効果で、無限起動トレンチャーを手札に加えるぜ!」
手札4→5
現れたコンバインが唸り新たなカードを呼び寄せる。
ディスクのモニターを操作し選出されたカードをデッキから抜き取った。
ここのせ「さらに、今手札に加えたトレンチャーは、フィールドの地属性機械族をリリースすることで守備表示で特殊召喚できる! こい、トレンチャー!」
攻撃表示の無限起動バーヴェスターをリリースし同じ位置に、今度は横向きでカードを置いた。
無限起動トレンチャー
守:2400 地 機械族 星5
ここのせ「カードを1枚セットして、ターンエンド!」
さらに一枚手札からカードを選んでマジックトラップゾーンに裏側でセットする。
足元にソリッドビジョンのカードが現れては地面に消えていく。
ーエンドフェイズー
能瀬心
LP:4000
手札:3
伏せ:1
フィールド:
無限起動トレンチャー
ードローフェイズー
奥安「そんな温い守りじゃ俺様の拳は受けきれねぇぞコラァァァァァ! いくぞぉ、俺様のターン!!」
手札5→6
ースタンバイフェイズ→メインフェイズー
奥安「BK ヘッドギアを召喚!!」
勢いよくカードをメインモンスターゾーンに召集する。
現れたモンスターはボクサーのようにパンチグローブを携えていた。
BKーバーニングナックラーのモンスターである。
BKヘッドギア「シュッ!」
攻:1000 炎 戦士族 星4
[チームHERO側ベンチ]
現れたそれを見てゆきは亜美に顔を寄せた。
ゆき「やはり、相手はバーニングナックラー? でしたね! どんなデッキなんでしょうか?」
祭乃木「やつらは、不屈の闘志を燃やすボクサー集団よ! 昔、テレビで格闘技のプロ選手が使ってたのを見たわ!」
良平「具体的には、レベル4のモンスターを並べてエースのエクシーズモンスターに繋ぐデッキだね。詳しい効果は知らないけど、そのエースモンスターが破壊耐性を持ってるんだ」
ゆき「なるほどぉ」
二、三度頷くゆき。
それから再びフィールドに目を向けた。
[デュエルフィールド]
フィールドではリーゼントを揺らし前を開けた詰襟を靡かせながら奥安が右手を突き出した。
奥安「ヘッドギアの効果発動ォオオ! デッキからBKモンスターを墓地に叩き落とす! 俺様は、BKグラスジョーを墓地に送る!!」
決闘盤から自動選出されたカードをそのまま墓地ゾーンに入れる。
それから再び手札のカードを抜き取りマジックトラップゾーンに差し込んだ。
奥安「そして、手札からァ! バーニングナックル・スピリッツを発動ォ!!」
《バーニングナックル・スピリッツ》
通常魔法
奥安「デッキトップを墓地に送って発動ォ!!」
素早くデッキからカードを引きそのまま墓地へと移動させる。
するとソリッドビジョンのカードが輝いて効力を発揮した。
奥安「墓地のBKモンスターを守備表示で特殊召喚だァ! こい! BKグラスジョー!!」
BKグラスジョー「ハァァァァ!」
守:0 炎 戦士族 星4
ここのせ「二体のレベル4モンスター……!!」
奥安「レベル4のヘッドギアとグラスジョーでオーバーレイッ!!」
拳を握る奥安。
瞬く間にフィールドに黒き渦ーーオーバーレイネットワークが巻き起こる。
☆4×☆4=★4
奥安「ーー燃え滾る拳!! その鉄拳は世界を打ち破るゥ!」
口上。
輝き。
しかして新たなモンスターが現れる。
奥安「エクシーズ召喚!! 枷を外せェ! BK拘束蛮兵リードブロー!!」
千切れた鎖を引きずって四肢に枷をつけた格闘戦士が十字架の拘束具と共にフィールドを踏む。
BK拘束蛮兵リードブロー「ウォオオォオオォオオォオオ!!」
攻:2200 炎 戦士族 ランク4
『おぉぉっとぉぉぉ!! 拘束具を身につけたラフプレイヤーがフィールドに現れたぞォオオ!!? チームユニオンのファーストプレイヤー奥安拳士がエースモンスターを呼び出したァァァァァ!!』
切り札の登場に会場はワッと声が上がる。
グアラグアラと揺れ動き、空気は鋭く振動した。
ここのせ「そいつがエースモンスターか! だが、攻撃力は大したことねぇ! トレンチャーの方が守備力は上だ!」
奥安「はっ! ボクサーの拳は、留まることはない!! 手札から永続魔法、一族の結束を発動!!」
《一族の結束》
永続魔法
奥安「俺様の墓地のモンスターの種族が1つのとき! 俺様のモンスターの攻撃力は800ポイントアップする!! 俺様の墓地には戦士族のみ! よってリードブローの攻撃力は3000ッ!!」
BK拘束蛮兵リードブロー「オォオオォオオォオオ!!」
攻:2200→3000
ここのせ「墓地のモンスター……!? バーニングナックル・スピリッツのときか……!」
ーバトルフェイズー
奥安「バトルゥ!! リードブローで、トレンチャーに攻撃ィ! ライトニング・フィストォオオ!!」
BKリードブロー「グォォオオォオオ!!」
攻:3000
無限起動トレンチャー
守:2400
荒々しく拳を振り上げ、鎖が鳴るのも気にせずトレンチャーの筐体に叩き込む。
グシャリとフレームがひしゃげ、ドレンチャーはガラスが砕けるように霧散した。
ここのせ「くっ……!」
ーメインフェイズ2ー
奥安「メイン2! カードを1枚セットし、ターンエンドォ!!」
ーエンドフェイズー
奥安拳士
LP:4000
手札:2
魔法罠:
一族の結束
伏せ1
フィールド:
BK拘束蛮兵リードブロー
ードローフェイズー
ここのせ「オレのターン!」
手札3→4
ースタンバイフェイズ→メインフェイズー
ここのせ「閃刀機動-エンゲージを発動!」
《閃刀起動-エンゲージ》
通常魔法
ここのせ「デッキから閃刀カードをサーチする! 閃刀姫-ロゼを手札に加えるぜ!」
手札3→4
ここのせ「そのまま、召喚!」
閃刀姫-ロゼ「はぁっ……!」
攻:1500 光 戦士族 星4
ここのせ「ロゼ1体をリンクマーカーにセット! 召喚条件は、炎属性以外の閃刀モンスター1体!」
閃刀姫モンスター=LINK1
ここのせ「閃刀姫-カガリをリンク召喚!」
閃刀姫-カガリ「出撃する……!」
攻:1500 炎 機械族 LINK1 EXゾーン
ここのせ「カガリの効果発動! このカードを特殊召喚した時、墓地の閃刀魔法カードを手札に加えることができる! この効果で、閃刀起動エンゲージを手札に加えるぜ!」
手札3→4
ここのせ「さらに、手札の機巧蹄-天迦久御雷の効果発動! EXゾーンにモンスターが存在する場合、手札から特殊召喚できる!」
機巧蹄-天迦久御雷「グギァァァァァァァァァァァ!!」
攻:2750 炎 機械族 星9
ここのせ「こっちもエースを呼び出してやるぜ! 手札から速攻魔法、星遺物の胎動を発動!!」
《星遺物の胎動》
速攻魔法
『出たァァァァァ!! 星の力が宿ると言われるキーカード!! 星遺物カードだァァァァァ!!』
ここのせ「オレのフィールドのレベル9モンスターを対象とし、そいつとは種族と属性が異なるレベル9モンスターをデッキから二体特殊召喚する!」
奥安「はっ、小癪な野郎めが!!」
ここのせ「こい! 星遺物の守護龍メロダーク! 氷の王ニードヘッグ!!」
星遺物の守護龍メロダーク「ガァァァァァァァァッ!」
守:3000 風 ドラゴン族 星9
氷の王ニードヘッグ「グガァァァァァァァァァァァァッ!」
守:2600 水 幻竜族 星9
ここのせ「さぁ、いくぜ! レベル9のメロダークとニードヘッグでオーバーレイ!!」
☆9×☆9=★9
ここのせ「ーー海の要塞! 大空の支配者よ! 遥かなる水平線に勝利を刻め!」
錨を上げる音がする。
海を裂く唸りが響く。
しかして現る鉄の要塞。
ここのせ「エクシーズ召喚! 抜錨せよ、幻子力空母エンタープラズニル!!」
幻子力空母エンタープラズニル
攻:2900 風 機械族 ランク9
『巨大な航空母艦が現れたァァァァァァァァァァ!! チームHEROの能瀬心も負けじとエースモンスターを呼び出したぞォオオ!!』
ここのせ「エンタープラズニルの効果発動!! 素材を1つ取り除き、手札、フィールド、墓地からカードを1枚除外する!!」
幻子力空母の全通甲板が動作する。
数多のプリズム体の航空機がカタパルトにセットされていく。
[チームHERO側ベンチ]
フィールドに浮かぶ航空母艦を目に良平は深く頷く。
良平「通れば、破壊耐性を無視して除去できる!」
ゆき「作戦通り、ですね!」
[デュエルフィールド]
ここのせ「いけ! エンタープラズニル!」
今まさに艦載機が射出されようという瞬間。
奥安は目を見開き声を荒げた。
奥安「甘ぇ甘ぇ!! ボクサーを舐めるなァァァァァ! カウンタートラップ発動ォオオ!」
《エクシーズ・ブロック》
カウンター罠
奥安「俺様のエクシーズモンスターの素材をコストに、キサマが発動したモンスター効果を無効にして破壊するゥ!!」
ここのせ「なっ……!?」
奥安「カウンター、ブロォオオ!!」
叫びとともに彼のエースたるリードブローが一気に肉薄する。
枷が弾き飛び、自由となった右手で幻子力空母の側面を殴り飛ばした。
目に見える程の衝撃波が幻子力空母の船体を貫き、真っ二つに叩き割る。
成す術なし。
空母は鼻先と尾っぽを独立させ垂直に撃沈した。
ここのせ「くっ……!!」
奥安「さらにィィ! リードブローの効果発動ォオオ!」
BK拘束蛮兵リードブロー「ォオオォオオ!!」
攻:3000→3800
『チームユニオンの奥安拳士のエースモンスター、リードブローの拘束具が弾けとんだぞォオオォオオ!! これにより、攻撃力は驚異の3800!! チームHERO、一気にピンチ!!』
ここのせ「攻撃力がさらに上がっただと!?」
奥安「リードブローは、強すぎる拳に枷を嵌めたラフファイター!! 素材が取り除かれるたびに、攻撃力は800アップする!!」
モンスターの攻防、殴り合いに攻撃力の上昇。
観客のボルテージを上げるには十分であった。
[チームユニオン側ベンチ]
ユニオン側のベンチでは、癖のあるうねり髪を結びもせずに少女ーー時松もこはプラスティックの椅子に座りながら頬杖をついた。
時松「……ふーん、あの脳筋、ちょっとはやるね」
冬華「いい画が撮れそうだよぉ〜」
首から下げた一眼レフをこれでもかと連写して少女ーー遠木冬華はにまにまと笑った。
[チームHERO側ベンチ]
一方のHERO側ベンチ。
空母撃沈の様子を目の当たりにし亜美は思わず声を出した。
祭乃木「躱された!!」
良平「そんな……。リードブローのパンプアップ効果は自分の効果じゃなくても発動するのか……!」
恵「……素材は、さらにもう一つ残っている……」
ゆき「あぅぅ……」
劣勢の雰囲気。
全員がここのせに注目した。
[デュエルフィールド]
空母が沈みきるとここのせは苦虫を噛み潰したような顔を浮かべて、フィールドを一瞥する。
ここのせ「く……! やりたくはないが仕方ねぇ……! 機巧蹄とカガリをリンクマーカーにセット! 召喚条件は、モンスター2体!」
←モンスター + ↓モンスター = LINK2
ここのせ「リンク召喚! こい! 星鍵士-リイブ!」
星鍵士リイブ「はぁっ!」
攻:2000 光 サイバース族 LINK2 EXゾーン
ここのせ「リイブの効果発動! デッキから星遺物魔法罠をセットする! オレはデッキから星遺物を継ぐ者をセット!」
デッキからカードを抜き取りマジックトラップゾーンへセット、そのままの手で発動ボタンを押した。
ここのせ「そして、今セットした星遺物を継ぐ者を発動!」
《星遺物を継ぐ者》
通常魔法
ここのせ「このカードは、オレのリンクモンスターのリンク先に墓地のモンスターを復活させる! 戻ってこい! 氷の王ニードヘッグ!」
氷の王ニードヘッグ「ゴァァァァァァァ!!」
攻:2100 水 幻龍族 星9
ここのせ「さらに、リイブ1体をリンクマーカーにセット! 召喚条件は、サイバース族リンクモンスター1体!」
↑サイバース族リンクモンスター=LINK1
ここのせ「セキュア・ガードナーをリンク召喚!」
セキュアガードナー「ブゥンッ」
攻:1000 光 サイバース族 LINK1
『チームHEROの能瀬心、怒涛の連続召喚! しかし、肝心のモンスターはどれもリードブローには勝てないぞォオオ!?』
奥安「何が狙いだキサマァァ!」
ここのせ「バトルで勝てねぇなら、効果で飛ばしてやるぜ! リンク素材になったリイブの効果発動! リイブがリンク素材になったとき、フィールドのカード1枚をデッキバウンスできる! 消えてもらうぜ、リードブロー!!」
奥安「何ィッ!?」
半透明となった星鍵士リイブが星の剣を下段に構えて一気に肉薄する。
懐まで入り込むと剣を振り抜き、拘束蛮兵を消滅させた。
奥安「リードブロー!? ……くっ! テメェ!」
ーバトルフェイズー
ここのせ「バトル! セキュアガードナーでダイレクトアタック!」
セキュアガードナー「キュゥゥゥンッ!」
攻:1000
細身のセキュアガードナーが単身乗り込み、プレイヤーに体当たりしていく。
奥安「ぐぉっ!」
LP:4000→3000
ここのせ「さらに、ニードヘッグで追撃!」
氷の王ニードヘッグ「ゴガァァァァッ!!」
攻:2100
冷気を纏ったエネルギーを口元に集約し、ニードヘッグはそれを奥安へと射出した。
地鳴が響き、甚大なダメージを与える。
奥安「うぉぉ!!」
LP:3000→900
着弾した中心地から白煙が巻き起こり、奥安を包み込んでしまう。
一転したフィールドにマイクパフォーマンスが蔓延る。
『なんとォオオ!! チームHERO、能瀬心! エースモンスターの除去を受けながらも立て直し、大ダメージを与えたァァァァァ!!』
[チームユニオン側ベンチ]
爆風の余波に髪を揺らしながらチームユニオンのメンバーはフィールドから目を離さずに口を開く。
井ノ神「なっ……! 奥安くんのリードブローがあんなにあっさり……!」
時松「ふうん、少しはやるみたいだね、とりあえず」
冬華「奥安氏の様子はどうかな〜?」
[チームHERO側ベンチ]
一方のHERO側ベンチはダメージを通したことに拳を握って声を上げる。
祭乃木「よっしゃあ!」
ゆき「やりましたぁ!」
恵「……いや……」
しかし、恵だけは相変わらずの無表情。
フィールドには煙る白煙が徐々に晴れていく。
[デュエルフィールド]
ここのせ「どうだ!?」
モクモクモクと白煙があがるなか、不意に切り開くようにそれが霧散する。
中から飛び出してきたのは半円状の盾を両手につけた戦士であった。
BKベイル「ふぅぅんっ!」
守:1800 炎 戦士族 星4
ここのせ「なっ!? なんだこいつ!!」
奥安「ボクサーを……舐めるなァァァァァ!」
LP900→3000
『なんだァァァァァ!? 確かに攻撃が通ったように見えたが、ライフポイントが回復している!? さらにフィールドに謎のモンスターが現れたぞォオオ!!?』
奥安「ボクサーは何度殴られても、不屈の精神で立ち上がる!! BKベイルは! 俺様が戦闘ダメージを受けたとき、手札から特殊召喚でき、そのダメージを回復するゥ!!」
ここのせ「なっ……!? く、くそっ、誘発効果で特殊召喚されたんじゃ、ニードヘッグじゃ止められねぇ……! これでターンエンドだ!!」
ーエンドフェイズー
能瀬心
LP:4000
手札:2
伏せ:1
フィールド:
セキュア・ガードナー
氷の王ニードヘッグ
[チームHERO側ベンチ]
ゆき「あぁ、惜しかったですぅ!」
祭乃木「流石は、デュエル部代表だけあるわ! 一筋縄じゃいかないわね!」
良平「でも、ここのせのフィールドも決して悪くない……! いい感じに相手に圧をかけられてるはずだ!」
[デュエルフィールド]
ードローフェイズー
奥安「チッ……! 俺様のターン!」
手札1→2
強くデッキトップからカードを抜く。
一瞥。
カードを確認した瞬間、奥安は高く笑った。
奥安「くはははははっ!」
ここのせ「な、なんだ……!?」
奥安「真のボクサーは、努力し、実力を付け、天命を待つ! そして、その高めた拳はツキすらも味方するゥ! 」
ここのせ「何が言いてぇんだ!?」
奥安「俺様が引いたカードはァ! RUM-七皇の剣!!」
《RUM-七皇の剣》
通常魔法
ここのせ「せ、セブンスワン……!?」
カード名を聞き、ここのせは一方後ずさる。
[チームHERO側ベンチ]
同じくベンチでもカードを確認した瞬間に亜美も良平もベンチを飛び出んばかりに柵の際まで身を乗り出した。
祭乃木「セブンスワン!?」
良平「このタイミングで!!?」
ゆき「あれは、どんなカードなんですか??」
恵「……RUM-七皇の剣。ランクアップマジックの一つにして、最高ランクのレア度を誇る魔法カード……」
良平「あのカードは引いただけで発動する奇跡の一枚。発動した瞬間、問答無用で切り札が飛んでくるんだ」
ゆき「えぇ!?」
[デュエルフィールド]
虹色に輝く鍵のようなモニュメントが現れる。
奥安は痛烈に指を差し声高に宣言した。
奥安「このカードを公開し、効果発動!! EXデッキ、墓地からNo101〜107までのカードを特殊召喚し、それをランクアップさせる!!」
RUM-七皇の剣 →★4
奥安「ーーその身に宿るは、鋼の闘志! 打ち出す拳は流星のごとく!!」
モニュメントを中心にぽっかりと穴が開いたようにオーバーレイネットワークの渦が巻く。
奥安「こい! No105 BK 流星のセスタス!!」
No105 BK 流星のセスタス「うおぉおおっ!!」
攻:2500 炎 戦士族 ランク4
強靭な肉体を持つ男が颯爽と現れ黒い渦の上に立つ。
しかしこれで終わりにあらず。
虹色の閃光が切り札を包む。
奥安「さらに! ランクアップエクシーズチェンジ!!」
★4→★5
奥安「ーー世界を裂くは、彗星の拳! 全てを打ち倒す孤高の覇者! いざここに!!」
孤高たる拳遣い。
真の高みに立つファイター。
虹色の光が晴れた先にそれは立つ。
奥安「こい!!CNo.105彗星のカエストスゥゥゥ!!」
CNo.105彗星のカエストス「ハァァァアァァァァァ!!!」
攻:2800→3600 炎 戦士族 ランク5
『なななんとォオオォオオ!! 1ターンにして、召喚とランクアップを果たしたァァァァァ!! 能瀬心、一転窮地!!』
ここのせ「くっ、運命力高ぇ……! くそったれ……!!」
奥安「カエストスの効果発動ォ! 流星のセスタスがエクシーズ素材にある時、素材を取り除くことでフィールドのモンスターを破壊する! そして、その攻撃力分のダメージをキサマに与えるゥゥゥ!砕け散れ、ニードヘッグ!!」
CNo.105彗星のカエストス「ウォォオオォオオ!!」
怒涛の肉薄。
覇気と闘士をこめた拳が氷の幻龍を打ち砕く
氷の王ニードヘッグ「グギァァァァァァァァァァァ!!?」
叫び、砕け、飛散した氷の破片がここのせの身体を切り裂いていく。
ここのせ「ぐぉぉおおッ!?」
LP4000→1900
『逆転の一撃が決まったァァァァァァァァァァ!! これによりライフポイントが逆転したぞォオオ!!』
一転、また一転。
会場はワァァァッと歓声が揺れる。
奥安「さらに、俺様はまだ通常召喚を行なってない! こい、BKヘッドギア!!」
BKヘッドギア「シュッ!」
攻:1000→1800
奥安「効果発動! デッキからBKグラスジョーを墓地に送る!そして、墓地に送られたグラスジョーの効果! カードの効果でこいつが墓地に送られたとき、墓地のBKを手札に加えることができる! 俺様はBKスイッチヒッターを手札に加える!」
手札:0→1
奥安「レベル4のベイルとヘッドギアでオーバーレイ!!」
☆4×☆4=★4
奥安「第2ラウンドだァァァァァ! 戻ってこい! リードブロォオオ!!」
BK拘束蛮兵リードブロー「ウォォォォオオォオオ!!!」
攻:2200→3000
『圧巻!! フィールドの状況は一変!! この攻撃を全て許せば、チームHEROファーストプレイヤーの敗北だァァァァァ!!』
マイクパフォーマンスに一層熱が入る。
[チームユニオン側ベンチ]
井ノ神は座っていられずに柵に乗り出しフィールドを輝くような目で見据える。
井ノ神「すごい! 一気に逆転したぞ!」
時松「へぇ。やっぱ唯の脳筋じゃないみたいだね、とりあえず」
[デュエルフィールド]
フィールドには2体のモンスター。
どちらもエース級。
対するここのせのフィールドにはセキュアガードナーただ一体。
形勢は逆転した。
奥安「キサマのような素人ごときに、ランクアップマジックを使う羽目になるとは癪だが! これで終いだァァァァァ!」
ここのせ「んだとぉ!? ていうかオレたちはネオ童実野シティ予選を勝ち抜いてきたんだ! 素人じゃねぇ!」
奥安「それだ!」
憎々しげに奥安はここのせを指差した。
奥安「俺様はそれが気に入らねぇ!! あのデュエルアカデミアと拳を交え、打ちのめす!! それこそが俺様の目的だった! しかし、連中は負け、キサマらが上がってきた!! デュエルアカデミアはそんなものだったのかと失望した! キサマらは俺様の獲物を横取りしたんだ!」
ここのせ「よ、横取りだと……!? どのチームも必死に戦ってんだ! 横取りもクソもあるか!」
奥安「やかましい!! 俺様の怒りの拳、受けやがれェ!! 」
ーバトルフェイズー
奥安「いけ!彗星のカエストス! セキュア・ガードナーに攻撃ィ! コメット・エクスプロージョン!!」
CNo.105彗星のカエストス「フゥゥゥゥゥゥゥンッ!!」
攻:3600
セキュア・ガードナー「ギィィィ!」
攻:1000
カエストスの拳をモロに受けたセキュアガードナーは少しも耐えることなくバラバラに砕け散る。
しかし貫通した拳はここのせに僅かに届かない。
バラバラになったセキュアガードナーの破片がシールドのように再構成されここのせを覆ったからだ。
ここのせ「セキュア・ガードナーの効果発動! 1ターンに1度、戦闘ダメージを0にする!!」
奥安「関係ねぇ! カエストスの効果! 破壊したモンスターの攻撃力の半分のダメージを与える!」
しかしカエストスは強引に拳を通し、シールドを破壊してしまう。
その余波がここのせに降り注ぎ、ライフを削っていった。
ここのせ「ぐぅぅ……!」
LP1900→1400
奥安「続けて、リードブローでダイレクトアタック!! ライトニング・フィストォオオ!!」
BK拘束蛮兵リードブロー「ウォォォォオオォオオォオオ!!!」
地面を鳴らし、蛮兵が肉薄してくる。
壁、或いはトラックが突っ込んでくるかのような威圧感。
ここのせは歯を食い縛ってカードを操った。
ここのせ「くぅ……! リバースカードオープン! 速攻魔法! 閃刀機-ホーネットビット!」
《閃刀機-ホーネットビット》
速攻魔法
ここのせ「モンスターゾーンにモンスターが存在しない場合、オレのフィールドに閃刀姫トークンを特殊召喚する!」
閃刀姫トークン「ふっ!」
守:0 闇 戦士族 星1
BK拘束蛮兵リードブロー「フゥンッ!」
力強い踏み込み容赦なく半透明の閃刀姫を殴り飛ばす。
閃刀姫トークンは短い悲鳴をあげて粉砕されるもここのせへの攻撃は防ぎきった。
『間一髪、怒涛の攻撃を凌いだァァァァァァァァァァ!』
マイクパフォーマンスにより観客がどよめき再び歓声をあげた。
奥安は舌打ちしてからいなおした。
奥安「ターンエンドォ!」
ーエンドフェイズー
奥安拳士
LP:3000
手札1
フィールド:
BK拘束蛮兵リードブロー
CNo.105 彗星のカエストス
ードローフェイズー
なんとか防いだもののフィールドは劣勢。
しかし闘志は尽きぬ。
ここのせは相手フィールドを睨みながらカードを引いた。
ここのせ「……オレのターン!」
手札2→3
ースタンバイフェイズ→メインフェイズー
ここのせ「手札から閃刀起動-エンゲージ発動!!」
《閃刀起動-エンゲージ》
通常魔法
ここのせ「デッキから閃刀魔法カード、閃刀機-ウィドウアンカーをサーチ!」
手札2→3
ここのせ「さらに、エンゲージの追加効果発動! 墓地に魔法が3枚以上あるとき、カードを1枚ドローする!」
手札3→4
追加効果によりデッキトップを引き込み、ここのせは一瞥する。
ここのせ「よし、手札から永続魔法、超重機回送を発動!」
《超重機回送》
永続魔法
ここのせ「このカードの発動時、デッキから無限起動モンスターを手札に加える! オレは無限起動ロックアンカーを手札に加えるぜ!」
手札3→4
自動選出されたカードを引き抜き、絵柄を相手に見せる。
そしてそのままモンスターゾーンへと置く。
ここのせ「そのまま召喚! こい! ロックアンカー!!」
無限起動ロックアンカー「ガガガガガッ!」
攻:1800 地 機械族 星4
ここのせ「ロックアンカーは、召喚・特殊召喚した場合、手札の地属性機械族モンスターを守備表示で特殊召喚できる! 出てこい! 無限起動キャンサークレーン!」
無限起動キャンサークレーン「ガシャーンッ」
守:500 地 機械族 星5
ここのせ「キャンサークレーンの効果発動! 墓地の地属性機械族、ハーヴェスターを除外することで、デッキから超接地展開を手札に加える! そしてそのまま発動!」
《超接地展開》
永続魔法
ここのせ「さらにロックアンカーの効果発動! フィールドの機械族、キャンサークレーンを対象とし、そのレベルを二つのカードの合計の数値に変更するぜ! ロックアンカーはレベル4、キャンサークレーンはレベル5! よってレベルは9!!」
無限起動ロックアンカー
☆4→9
無限起動キャンサークレーン
☆5→9
奥安「レベルが変わった……!!」
ここのせ「レベル9となったロックアンカーとキャンサークレーンでオーバーレイ!!」
☆9×☆9=★9
ここのせ「ーー星の開拓! 人理の力は大地を砕く!!」
拳の戦士たちに負けぬ地響き。
地面を揺らすは巨大な無限起動。
ここのせ「エクシーズ召喚! 起き上がれ! 無限起動アースシェイカー!!」
ここのせは黒い枠のカードをEXゾーン
無限起動アースシェイカー「ギュラギュラギュラギュラ……」
攻:3100 地 機械族 ランク9 EXゾーン
『巨大な掘削機が現れたァァァァァァァァァァ!! チームHEROファーストプレイヤー、能瀬心も負けじと第2の切り札を呼び出したぞォオオ!!?』
ここのせ「アースシェイカーの効果発動!!素材を2つ取り除き、その枚数分、フィールドのカードを破壊する! 対象は、カエストスと一族の結束!!」
ここのせが腕を振り抜き巨大な鑿岩機に命令を下す。
アースシェイカーは応え唸りをあげてグアラグアラと重々しいドリルを振り下ろした。
CNo.105彗星のカエストス「グォォォ!?」
直撃したカエストスと一族の結束は無惨に貫かれバラバラに砕け散った。
BK拘束蛮兵リードブローは一族の結束による恩恵を失い攻撃力が3000から2200まで下がる。
奥安「ぐっ……!! だが、リードブローは戦闘では無敵! 攻撃力を上げるだけだ!!」
ここのせ「わかってらぁ! 手札から速攻魔法、閃刀機-ウィドウアンカーを発動!」
《閃刀機-ウィドウアンカー》
速攻魔法
ここのせ「このカードは、モンスターゾーンにモンスターが存在しない場合、発動できる! フィールドのモンスター1体の効果を無効にする!」
奥安「くっ、わざわざEXゾーンに出したのはこのためか……!」
ここのせ「さらに!! ウィドウアンカーの追加効果! 墓地に魔法カードが3枚以上あるとき、対象に取ったモンスターのコントロールを得る!!」
奥安「何ィッ!?」
半透明の閃刀姫が錨を投げつける。
ジャラジャラと音を立て、リードブローを完全に拘束してしまう。
やがてぐいと引っ張り引きずるようにして無理矢理自軍フィールドに押さえつけた。
ここのせ「リードブローは貰ったぜ!」
奥安「キサマァッ!!」
ーバトルフェイズー
ここのせ「バトル!! こいつで終いだ!! 行け、アースシェイカー!! ダイレクトアタック!! グランドエクスブレイカーッ!!」
手のひらを突き出し、高々に宣言する。
アースシェイカーが唸り、地面が割れる。
奥安「ッ! ウォォォォオオ! 俺様はァ! 負けねェ!! 墓地のネクロ・ガードナーの効果発動ォオオ!!」
ここのせ「なにっ!?」
意想外な言葉にここのせは息を呑む。
半透明のネクロ・ガードナーが俄かに墓地から現れ、アースシェイカーの攻撃を身体で受け止めた。
猛撃虚しく攻撃は中断と相成りライフはびたとも動かない。
『なんとォオオ!! 墓地から現れた黒い戦士に、攻撃が遮られたぞォオオォオオ!!!?』
【チームHERO側ベンチ】
予想外だったのはここのせだけではない。
ベンチにいた亜美も大きな目をさらに大きくした。
祭乃木「ネクガ!? いつの間に……!?」
恵「……後攻1ターン目……」
ゆき「え?」
良平「バーニングナックル・スピリッツのコスト……! あのときか……!」
悔やまれるは1ターン目。
そのコストで墓地に送られたカード1枚。
【デュエルフィールド】
ここのせはまたしても奥歯を噛んだ。
ここのせ「くっ……!! リードブロー! ダイレクトアタックだ!」
BK拘束蛮兵リードブロー「ウォォォォオオ!!」
攻:2200
拘束具に操られ、ぎこちない形でリードブローは主人へと攻撃した。
拳は何も遮ることなく奥安に直撃する。
奥安「ぐぁァァァァァ!!?」
LP:3000→800
タタラを踏む。
しかし倒れず。
闘志は燃ゆる。
未だに燃ゆる。
奥安「ぐっ……!まだだ……!! まだ負けじゃねェェ!!」
ここのせ「ちくしょう……!! あと一歩が届かねぇ!!」
『防いだ防いだァァァァァ!! 勝負が決すると思われた一撃を耐え抜いたァァァァァ!! 凄まじい攻防だァァァァァァァァァァ!!』
激闘である。
誰も予想していない。
故にこそ、泥臭く、スマートでなく、しかして熱し。
人は叫ぶ
「マケルナァァァァァァァァァァ!!」
「イケェェェェ!!」
誰をば見ゆる。
誰をば叫ぶ。
ここのせ「くそっ! メイン2!」
ーメインフェイズ2ー
ここのせはフィールドを一瞥し思案する。
フィールドにはアースシェイカーとリードブロー。
ここのせ(ウィドウアンカーの効果はこのターンで切れる……。こいつを返すわけにはいかねぇ……!)
ここのせ「リードブローとアースシェイカーをリンクマーカーにセット!! 召喚条件は、モンスター2体!!」
←モンスター+ ↓モンスター=LINK2
ここのせ「リンク召喚! 再び現れろ! 星鍵士リイブ!!」
星鍵士リイブ「はぁっ!」
攻:2000 EXゾーン
ここのせ「リイブの効果発動! デッキから星遺物を継ぐものをセットしそのまま発動!!」
《星遺物を継ぐもの》
通常魔法
ここのせ「墓地のモンスターをリンク先に蘇生するぜ! 三度戻ってこい! 氷の王!」
氷の王ニードヘッグ「グギァァァァァァァァァァァ!!」
守:2600
『また現れたァァァァァ! 氷の幻竜!! これにより、効果によらない特殊召喚を1度無効にできるぞォオオ!!』
ここのせ「てめぇの手札のスイッチヒッターを牽制してやるぜ! カードを1枚セットしてターンエンド!!」
ーエンドフェイズー
能瀬心
LP:1400
手札1
伏せ1
フィールド:
星鍵士リイブ
氷の王ニードヘッグ
ードローフェイズー
奥安はフィールドに佇み、拳を握る。
そして睨んだ。
奥安「クソッ……! 俺様は、こんなところで負けるわけにはいかねェ! アカデミアを倒し、俺様の道は間違っちゃいないことを証明するまでは!!」
ここのせ「間違い……?」
奥安「……認めてやるよォ! 俺様は、キサマらと同じハンパ者よォ! 」
ここのせ「……」
奥安「地理的にも経済的にもアカデミアに届かねェ! 特待になるほどの運命力も持たない! 故に!! 俺様はアカデミアを打ちのめし、今こうしてこの場にいることの正しさを証明しなきゃいけねェ!そのためには、こんなところで負けるわけにはいかねェんだよォ!! 俺様のターンッ!!」
手札1→2
ースタンバイフェイズ→メインフェイズー
奥安「いくぞォ! 手札から魔法発動!! 全て消し飛べェ!!ブラックホール!!」
《ブラックホール》
通常魔法
ここのせ「ブラックホールだと!!?」
ここのせは驚愕した。
冷たい風が徐々に徐々に強くなる。
やがては竜巻となり、集約し集約し集約し。
やがて全てを飲み込む黒い穴と化す。
星鍵士リイブ「きゃあぁぁ!?」
氷の王ニードヘッグ「ガァァァァァァァァ!?」
フィールドにいたモンスター全てが飲み込まれ粉砕されてしまった。
『起死回生!! 最高クラスの除去カード、ブラックホールにより、能瀬心のフィールドは全滅!! 三度の逆転となるかァァァァァ!!?』
ここのせ「此の期に及んで……!」
奥安「こい! スイッチヒッター!!」
BKスイッチヒッター「シッ!シッ!」
攻:1500 炎 戦士族 星4
奥安「スイッチヒッターの効果発動ォ! このターン、BK以外の特殊召喚を封じるかわりに、墓地のBKを特殊召喚する! こい! グラスジョー!」
BKグラスジョー「シュッ!」
攻:2000
奥安「スイッチヒッターとグラスジョーでオーバーレイ!!」
☆4×☆4=★4
奥安「ーー新たなる希望! 新星が生まれるとき、熱き炎がその身を包む!」
炎は尽きぬ。
拳は砕けぬ。
バーニングナックラーの最後のエースがそこに立つ。
奥安「エクシーズ召喚!! 立ち上がれ! No.79 BK新星のカイザァァァァァ!!」
No.79 BK新星のカイザー「ハァァァァァァァァァァァァァァァッ!!」
攻:2300→2500 炎 戦士族 ランク4
『チームユニオン、奥安拳士の最後の攻撃!! 最後のエース!! 新星が現れたァァァァァァァァァァ!!』
まだ終わらぬかと観客は震え、スタジアムは湧き上がる。
奥安は拳を握り声を上げた。
奥安「カイザーの効果発動ォ! 墓地のBKをエクシーズ素材とし、攻撃力を上昇させる!」
No.79 BK新星のカイザー「ウォオオォオオ!」
攻:2500→2600 素材3
ーバトルフェイズー
奥安「バトルだァ!! いけ! 新星のカイザー!! ダイレクトアタック! ツインエッジ・ノヴァァァァァァ!!」
No.79 BK新星のカイザー「ウォォォォオオォオオ!!」
攻:2600
迫る炎の拳遣い。
燃えたぎる闘志が熱気となりて降り注ぐ。
ここのせ「くっ……!」
ここのせは足を地につけ迫るモンスターを睨みつけた。
◾️後編へ続きます。
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