遊戯王5D's after ~童実野第二高校ヒーロー部~   作:レトやま

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◆毎度毎度申し訳ございません。
このパートは2021年7月に執筆しているため現在禁止カードとなるカードが登場します。
ご了承ください。


第18話 「WSC本戦1回戦 炎の拳、夜空に輝く星座の騎士団!」後編

[ネオ童実野シティ メモリアルデュエルスタジアム デュエルフィールド]

 

フィールドに佇む拳遣いーー新星のカイザーは両の拳を握りしめ一文字に駆け抜ける。

腕にうなりをつけ、地面を強く蹴り上げた。

と同時に奥安は咆哮のような怒鳴り声で命令した。

 

奥安「いけ! 新星のカイザー!! ツインエッジ・ノヴァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

拳に閃光が走り、今にも溢れんばかり。

新星のカイザーの攻撃力は2600。

対するここのせのライフポイントは1400。

雌雄を決しえる猛攻である。

会場は一気に湧く。

しかし、ここのせは拳を睨み腕を払う。

 

ここのせ「トラップ発動! 創星改帰!」

 

《創星改帰》

通常罠

 

ここのせ「デッキから星遺物モンスターを特殊召喚する!! こい! 星遺物-星鎧!!」

 

罠カードが光り、地面から生えるように籠手をつけた腕のような建造物が現れる。

 

星遺物-星鎧「ーー」

守:2500 闇 機械族 星7

 

ここのせ「こいつがフィールドに現れたとき、デッキから星遺物カードをサーチする! 星遺物の胎導」

手札1→2

 

突如現れた壁モンスターに奥安は舌打ちする。

会場のざわめきは途切れない。

 

奥安「そのまま踏み潰せ、カイザー!!」

 

新星のカイザーは高く吠えながら、鋭く拳を振り下ろす。

星鎧は砕け、散り散りに霧散した。

しかしここのせにダメージはあらず。

 

『またしても防いだァァァァァァァァァァ!! 勝負の行方は全くわからない!! 一瞬も目が離せない熱い試合だァァァァァ!!』

 

ワァッと沸き立つ歓声。

進展せず拮抗。

故に苛立つ。

 

奥安「クソがァァァァァ!! ターン……エンドォオオ!!」

 

憎々しげに吠える奥安。

無情にターンが流れていく。

 

ーエンドフェイズー

 

奥安拳士

LP:800

手札0

伏せ0

フィールド:

No.79 BK新星のカイザー

 

ードローフェイズー

優勢でターンが回る。

だがここのせの表情もまた芳しくない。

 

ここのせ「くっ……!」

 

手札は2。

星遺物の胎動と夢幻転星イドリース。

ここのせは思案する。

 

ここのせ(胎導でイドリースは出せるが、出したところでどうしようもねぇ……。デッキの中もほとんどリソースを使い切ってる……。このフィールド、手札から切り返すカードはほとんど残ってない。あったとしても、オレの低い運命力じゃ引き当てられるかどうか……)

 

デッキを見つめ、背中から感じる視線を受け止める。

 

ここのせ(悔しいが良平にバトンタッチするか……?)

 

『おっとォオオォオオ!!? どうした!? チームHEROの能瀬心、動かないぞォオオォオオォオオ!!?』

 

[チームHERO側ベンチ]

 

ゆき「ここのせさん、どうしたんでしょう……?」

 

恵「……状況から、バトンタッチするか迷っている可能性が高い……」

 

良平「今の手札じゃ返せないのかもしれないな」

 

ゆき「どうしましょう!?」

 

祭乃木「判断はここのせに任せるわ。でも、大丈夫よ。ここのせは、こんなところでヘタれる奴じゃないわ」

 

良平「……そうだな。俺もそう思うよ」

 

ゆき「よーし! ここのせさぁぁぁん!! 頑張ってぇ!!」

 

両手をメガホンのようにして叫ぶゆき。

フィールドに届くと信じて。

 

[チームHERO側観客席]

 

一方の観客席。

ハラハラとした気持ちで見守る面々。

フェンスの最前で試合を眺める忠一は、フィールドに立つ同級の背を一瞥する。

 

忠一「ここのせのやつ、たじろいでるな」

 

くるみん「おっ、どうやら、我々の出番のようだね!」

 

ベンチに座っていたくるみんは、ぴょんと立ち上がりにんまりと笑う。

忠一はそんな彼女を見下ろしおうむ返ししてしまった。

 

忠一「出番?」

 

くるみん「応援の力ってこと! さぁ、軽音部のお二人! 頼んだよ!」

 

後ろで楽器をチューニングしている男子二人にくるみんは声をかけた。

本人は手作りのボンボンを持ってシャカシャカと振る。

男子生徒は片方はギターを、片方はドラムを鳴らした。

 

[デュエルフィールド]

 

それは旋律よりも激しく、歓声よりも一段高く響く。

ここのせはその音に振り返る。

 

ここのせ「な、なんだ!? ギター!?」

 

振り向くと、ガラガラのスタンドで水原たちが応援していた。

そしてベンチからは、ゆきがなにか声を出していて、恵はこちらをじっと見つめている。

良平を見ると、全く不安がないような表情で、祭乃木はここのせを信じると言わんばかりの笑みを浮かべていた。

 

『デュエルは一人の力だけでやらなきゃいけないものじゃないわ!』

 

かつて亜美に言われたその言葉は今もここのせの心に残っている。

 

ここのせ「奥安拳士!!」

 

奥安「あぁ!?」

 

ここのせ「お前の闘志は半端じゃなかった!! だが、オレだって負けられねぇんだ! 運命力がなくても、オレは諦めねぇ!」

 

強く宣言してデッキトップに手をかける。

 

ここのせ「いくぜ! オレのターン!!」

手札2→3

 

しかして引き抜いたドローカードは宵星の騎士ギルス。

一瞥、そして思案。

 

ここのせ(リイブも星遺物を継ぐ者もデッキに残ってねぇ……。相手モンスターの攻撃力は2600……。だったら!)

 

意思を固めてカードをそのままフィールドへ呼び出した。

 

ここのせ「宵星の騎士ギルスを召喚!」

 

宵星の騎士ギルス「ふんっ」

攻:1800 闇 機械族 星4

 

ここのせ「こいつは、召喚時に星遺物カードを墓地に送ることができるが、その効果は使わない! 使うのはもう一つの効果!」

 

奥安「なにをするつもりだ!」

 

ここのせ「もう一つの効果は、オレのフィールドに他にモンスターがいない場合、お互いのフィールドに星遺物トークン作り出す!!」

 

お互いのフィールドに光が灯り、小さな石像が現れる。

 

星遺物トークン「ーー」

守:0 闇 機械族 星1

 

星遺物トークン「……」

守:0 闇 機械族 星1

 

『おっとォ? 自分のみならず相手フィールドにもトークンを呼び出したぞォオオ!?』

 

ここのせ「さらに、墓地の無限起動トレンチャーの効果発動! トレンチャーを墓地から除外することで、墓地の無限起動モンスターを場に呼び出す! こい、ロックアンカー!!」

 

無限起動ロックアンカー「ガシャァァン!」

攻:1800 地 機械族 星4

 

ここのせ「レベル4のギルスとロックアンカーでオーバーレイ!!」

 

☆4×☆4=★4

 

ここのせ「ーー四方を守りし真金の城よ! 遥かなる水平線に勝利を刻め!!」

 

錨を上げる音がする。

波を掻き分け、鋼の城が砲を構えて現れる。

 

ここのせ「エクシーズ召喚! 抜錨だ! No.27 弩級戦艦ドレッドノイド!!」

 

No.27 弩級戦艦ドレッドノイド「ボォォォオオォオオ!」

攻:2200 水 機械族 ランク4

 

『チームHERO能瀬心! 戦艦を繰り出したぞォオオ!!最後の反撃かァァァァァ!!?』

 

奥安「はっ! そんな攻撃力じゃ、カイザーは超えられねェ!!」

 

ーバトルフェイズー

 

ここのせ「関係ねぇ!! いくぞ、バトル!! いけ! ドレッドノイド! 星遺物トークンに攻撃! 30.5センチ砲、撃てぇ!!」

 

弩級戦艦ドレッドノイドは甲板に取り付けられた艦砲を前回させ、凄まじい轟音を上げた。

砲口から打ち出された砲弾が白煙を纏て直進する。

やがて奥安の場に佇む星遺物トークンに直撃すると爆発炎上した。

爆風が吹き遊び、しかし奥安は負けじと叫ぶ。

 

奥安「だが! そんなもん破壊したところで俺様へのダメージはねェ!」

 

ここのせ「そうだ! ドレッドノイドの砲だけじゃお前に届かねぇ! けど、こいつはさらに進化する!」

 

奥安「何ィッ!?」

 

ここのせ「ドレッドノイドが戦闘でモンスターを破壊したバトルフェイズ終了時、ランク10以上の機械族エクシーズモンスターにランクアップできる!! ドレッドノイド1体でオーバーレイネットワークを再構築!!」

 

★4→★10

 

キラキラと粒子が弩級戦艦を包み込む。

黒い渦が姿を隠すように優しく覆う。

 

ここのせ「ーー過去を超え、更なる砲を轟かす! しかしてそれは超弩級!!」

 

まず現れたのは巨大な砲塔。

やがて鉄路か伸びて巨体が姿を現した。

 

ここのせ「エクシーズチェンジ! 出撃だ! 超弩級砲塔列車グスタフマックス!!」

 

超弩級砲塔列車グスタフマックス

守:3000 地 機械族 ランク10

 

プシュウとエアブレーキをかけてここだのせの前に停車する。

 

『現れたァァァァァァァァァァ!! 能瀬心の真の切り札!!巨大な砲塔列車!! グスタフマックスだァァァァァ!!!』

 

ーメインフェイズ2ー

 

ここのせ「グスタフマックスの効果発動!! エクシーズ素材を取り除き、2000ポイントのダメージを相手に与えるぜ!」

 

奥安「なっ……!!?」

 

ここのせ「くらえぇぇぇぇぇぇ!! 80センチ列車砲!! 撃ち方始めぇ!!」

 

超大口径の砲塔が旋回、角度を上げて斜角を取る。

口径に見合った重厚な弾丸が装填され歓声を破るかのような爆発音を立てて射撃した。

 

奥安「ぐっ……!!」

 

放物線を描く白煙。

奥安は歯を食い縛り落ちてくる弾丸を見つめた。

そして。

 

奥安「ウォォォァァァァァァァァァァ!!!」

LP800→0

 

着弾、爆発。

残っていたライフを一瞬にして吹き飛んでしまった。

 

『決まったァァァァァァァァァァ!!』

 

会場は熱した油に水をかけたかのような声の波に揺れていた。

 

[チームHERO側ベンチ]

 

亜美は両手を握り声を出す。

 

祭乃木「よっしゃ! まずは一勝!」

 

隣では相変わらずの無表情で恵が立っている。

 

恵「……しかし、リソースを使い切っている。継戦は難しい……」

 

[チームユニオン側ベンチ]

 

一方のユニオン側ベンチ。

一眼レフに写真を収めた後、顔を覗かせると冬華は眉を八の字にした。

 

冬華「あぁ〜! 負けちゃったか〜」

 

ベンチで頬杖をついてる時松もこは、ボサボサでウェーブのある髪を指で巻きながら口を開ける。

 

時松「ま、善戦したんじゃない? とりあえず」

 

後ろではグローブを巻き直し、自前のデュエルディスクをセットする井ノ神の姿。

一歩、また一歩と歩く。

 

冬華「じゃあ、井ノ神っち、いってら〜」

 

井ノ神「うん!」

 

[デュエルフィールド]

 

奥安「……ッ! クソッ!!」

 

井ノ神「奥安くん! 交代だ!」

 

奥安「チッ!」

 

奥安は顔を背けると引き継ぎのカードを差し出す。

受け取り同じモンスターゾーンへと置き直した。

 

井ノ神「ありがとう」

 

言うと奥安は無言でベンチへ引き返していく。

その背中に井ノ神は言う。

 

井ノ神「まだ負けじゃないよ」

 

奥安「あ?」

 

井ノ神「まだ負けじゃない。これはチーム戦だからね」

 

奥安「……チッ! んなことはわかってる! さっさと勝ちやがれ!」

 

それだけ答えて今度こそ奥安はベンチへ戻っていく。

井ノ神はゆっくりと前を向き直すとデュエルディスクを構えた。

 

井ノ神「……おまたせ。じゃあ、始めようか!」

LP4000

 

ここのせ「おうよ! カードを1枚セットしてターンエンドだ!」

 

ーエンドフェイズー

 

能瀬心

LP:1400

手札1

伏せ1

フィールド:

超弩級砲塔列車グスタフマックス

 

ここのせ「さぁ、お前のデュエル、見せてもらおうか!」

 

『まだまだデュエルは終わらない!! チームユニオンのセカンドプレイヤー、井ノ神裕にターンが移ったぞォオオ!!』

 

ードローフェイズー

 

井ノ神「いくよ、僕のターン!」

手札5→6

 

ースタンバイフェイズ→メインフェイズー

 

手札を確認している井ノ神を見据えてここのせはチラと後ろのベンチをみた。

 

ここのせ(オレに継戦能力はもうねぇ……。カードを使わせるだけ使わせるのが精一杯か……)

 

井ノ神「セイクリッド・カウストを召喚!」

 

セイクリッド・カウスト「ふっ!」

攻:1800 光 獣戦士族 星4

 

井ノ神「さらにフィールドにセイクリッドモンスターが存在する場合、このカードは特殊召喚できる!セイクリッド・カドケウスを特殊召喚!」

 

セイクリッド・カドケウス「ぬぅん!」

攻:1600 光 魔法使い族 星4

 

井ノ神「カドケウスの効果発動! 1ターンに1度、セイクリッド魔法・罠カードをサーチできる! この効果で、セイクリッドの星痕を手札に加えるよ!」

手札4→5

 

井ノ神「セイクリッドの星痕をそのまま発動!」

 

《セイクリッドの星痕》

永続魔法

 

井ノ神「さらに、カウストの効果発動! 1ターンに2回まで、フィールドのセイクリッドモンスターのレベルを変動できる! これにより、カウストとカドケウスのレベルを1つ上げる!」

 

セイクリッド・カウスト「はぁぁぁ……!」

星4→5

 

セイクリッド・カドケウス「ふぅん……!」

星4→5

 

井ノ神「さぁ、いくよ! レベル5になったカウストとカドケウスでオーバーレイネットワークを構築!!」

 

☆5×☆5=★5

 

井ノ神「ーー昴、彦星、ゆふづつ、夜ばい星。それら月神に仕えし六連星!」

 

魂を揺るがす口上と共に一際眩い閃光が溢れる。

 

井ノ神「エクシーズ召喚! セイクリッド・プレアデス!」

 

セイクリッド・プレアデス「ハァァァアッ!!」

攻:2500 光 戦士族 ランク5

 

『チームユニオンのセカンドプレイヤー井ノ神歩! さっそくエースモンスターを繰り出したァァァァァ!! 現れたのは眩いプレアデス星団の騎士!!』

 

井ノ神「セイクリッドの星痕の効果で、セイクリッドモンスターをエクシーズ召喚したとき、カードを1枚ドローする!」

手札4→5

 

井ノ神「さらにプレアデスの効果発動! 素材を1つ取り除くことで、1ターンに1度、フィールドのカード1枚を手札に戻す!」

 

ここのせ「なっ……!」

 

井ノ神「対象は、グスタフマックス!」

 

セイクリッド・プレアデスが気迫のある咆哮を上げながら肉薄。

光を放つ剣でグスタフマックスを一刀両断してしまった。

ガラガラと崩れ落ちグスタフマックスは消え去った。

 

司会『痛烈一閃!! 巨大な砲塔列車を一撃で吹き飛ばしたァァァァァァァァァァ!!』

 

ここのせ「くっ……!」

 

ーバトルフェイズー

 

井ノ神「バトル! 新星のカイザーで星遺物トークンに攻撃!!」

 

No.79BK新星のカイザー「ウォォォ!!」

攻:2600

 

星遺物トークン「ーー」

守:0

 

新星のカイザーの拳に叶うはずもなくトークンは一瞬で砕ける。

そしてフィールドはガラ空きとなった、

 

井ノ神「続いて、セイクリッド・プレアデスでプレイヤーにダイレクトアタック!」

 

セイクリッド・プレアデス「トゥアッ! ハァァァア!」

攻:2500

 

再び光の剣を鞘から抜き、振り上げる。

そしてここのせの身体を切り裂いた。

 

ここのせ「うおぉぉっ!!」

LP1400→0

 

『チームHEROの能瀬心! ここで力尽きたァァァァァァァァァァ!!』

 

返す刀でファーストプレイヤーを討ちとった姿に歓声が上がる。

 

[チームHERO側ベンチ]

 

祭乃木「これは仕方ないわね! さぁ、良平、頼んだわよ!!」

 

良平「よし!」

 

ベンチを飛び出て駆けていく。

 

[デュエルフィールド]

 

ーメインフェイズ2ー

 

井ノ神「カードを1枚セットしてターン終了!」

 

ーエンドフェイズー

 

井ノ神裕

LP:4000

手札4

伏せ1

フィールド:

BK新星のカイザー

セイクリッド・プレアデス

 

ここのせ「くっ……! このエンドフェイズ時! 速攻魔法、星遺物の胎動を発動!!」

 

《星遺物の胎動》

速攻魔法

 

ここのせ「この効果で、手札の夢幻転星イドリースを特殊召喚!」

 

夢幻転星イドリース「クッククック……」

守:2100 闇 天使族 星9

 

『おぉっと!! 能瀬心、最後の足掻きだ!! しかし、ターンチェンジ時に交代になるぞォオオ!』

 

ここのせ「これが限界か……」

 

良平「ここのせ、お疲れ!」

 

ここのせ「悪ぃ、奥安を倒すので精一杯だったぜ……。碌にカードも残せなかったし、いいだけ展開されちまった……」

 

デュエルディスクを外してここのせは良平へと受け渡す。

 

良平「大丈夫。リードブローが残らなかったし、まだ何とでもできる」

 

ここのせ「そうかい。じゃあ、あとは頼んだぜ!」

 

『チームHEROバトンタッチ!! セカンドプレイヤー、日和田良平のターンからデュエル再開だァァァァァァァァァァ!!』

 

[チームHERO側ベンチ]

 

ゆき「あっ、ここのせさんが戻ってきましたよ!」

 

祭乃木「おかえり! 悪くない先発だったわよ!」

 

ここのせ「サンキュ。……しかし、セイクリッドには何の抵抗もできなかったぜ」

 

ゆき「仕方ないですよ! 日和田さんを信じましょう!」

 

恵「……セイクリッド・プレアデスは誘発即時効果のバウンス効果を持つ。展開には一工夫が必要……」

 

祭乃木「さぁ、どうでるかしら。見ものだわ!」

 

[デュエルフィールド]

 

ードローフェイズー

 

良平「いくぞ、俺のターン!」

手札5→6

LP:4000

フィールド:

夢幻転星イドリース

 

良平「幻獣機オライオンを通常召喚!」

 

幻獣機オライオン「ラーイ!」

攻:600 風 機械族 星2 チューナー

 

良平「イドリースとオライオンの2体をリンクマーカーにセット! 召喚条件は、チューナーを含むモンスター2体!」

 

↙︎モンスター・↘︎チューナー=LINK2

 

良平「水晶機巧-ハリファイバーをリンク召喚!」

 

水晶機巧-ハリファイバー「ピロロロロ……」

攻:1500 水 機械族 LINK2

 

良平「ハリファイバーとオライオンの効果を発動!」

 

chain1 幻獣機オライオン

 

chain2 水晶機巧-ハリファイバー

 

良平「ハリファイバーはリンク召喚時、手札、デッキからレベル3以下のチューナーモンスターを特殊召喚できる! こい、もう1体、オライオン!」

 

幻獣機オライオン「オライラーイ!」

守:1000 風 機械族 星2 チューナー

 

良平「さらに、墓地に送られたオライオンは、フィールドに幻獣機トークンを作り出す!」

 

幻獣機トークン「ヒュゥゥン」

守:0 風 機械族 星3

 

良平「さらに、幻獣機トークンとハリファイバーをリンクマーカーにセット! 召喚条件は、機械族モンスター2体以上!」

 

←機械族+ ↓↘︎機械族LINK2=LINK3

 

良平「ーー煌めけ、極光の翼!」

 

リンクマーカーが光を放ち虹色に光る軍用機を呼び出した。

 

良平「回せぇ! リンク召喚!LINK3! 幻獣機アウローラドン !」

 

幻獣機アウローラドン「takeoff……!」

攻:2100 風 機械族 LINK3 EXゾーン

 

『巨大な戦闘機がフィールドに現れたァァァァァ!!』

 

井ノ神「くっ、幻獣機のメインエンジンか……!」

 

良平「アウローラドンの効果発動! リンク召喚成功時に、幻獣機トークンを3体特殊召喚する!」

 

井ノ神「……セイクリッド・プレアデスの効果発動! フィールドのカード1枚手札に戻すよ! 対象はアウローラドン !」

 

chain1 幻獣機アウローラドン

 

chain2 セイクリッド・プレアデス

 

セイクリッド・プレアデス「ハァァァア!」

 

剣を抜き、腰溜めに構えて突き出し光の奔流を放出した。

直撃を受けたアウローラドンは撃墜、霧散していく。

 

良平「ここで使ってきたか……。だけど、アウローラドンの効果は有効だ! 現れろ、幻獣機トークン!」

 

幻獣機トークン

守:0 風 機械族 星3

 

幻獣機トークン

守:0 風 機械族 星3

 

 

幻獣機トークン

守:0 風 機械族 星3

 

『チームHEROの日和田良平のフィールドが大量の透明な戦闘機で埋め尽されたぞォオオ!! これぞ、幻獣機のお家芸だァァァァァァァァァァ!!』

 

良平「墓地のオライオンの効果を発動! このカードを除外することで、1度だけ幻獣機を召喚できる! 幻獣機ハリアードを召喚!」

 

幻獣機ハリアード「a4 takeoff!」

攻:1800 風 機械族 星4

 

良平「ハリアードは、フィールドのトークンをリリースすることで、手札の幻獣機を特殊召喚できる! 幻獣機トークンをリリースし、幻獣機コルトウィングを特殊召喚!」

 

幻獣機コルトウィング「a2 takeoff!」

守:1500 風 機械族 星4→10

 

良平「こいつは、フィールドのトークンを2体リリースすることで、フィールドのカードを破壊して除外できる!」

 

井ノ神「除外……!?」

 

良平「対象は、新星のカイザー! 幻獣機トークンを2体リリース!」

 

幻獣機トークンが二機姿を変え、ミサイルへと変化していく。

 

幻獣機コルトウィング「a2 FOX3!!」

 

No.79新星のカイザー「うォォオォォオ!!?」

 

コルトウィングのミサイルが命中し爆散する。

 

良平「新星のカイザーは、破壊され墓地に送られたとき、素材の数だけBKモンスターを蘇生させる!だけど、除外されれば話は別だ!」

 

井ノ神「くっ……! カイザーの効果が発動できない……!!」

 

[チームHERO側ベンチ]

 

ここのせ「うまい!」

 

祭乃木「やるじゃない!」

 

[チームユニオン側ベンチ]

 

奥安「なんだとォオ!?」

 

冬華「お相手、強いね〜」

 

時松「ふぅん……」

 

[デュエルフィールド]

 

井ノ神「くっ……!」

 

良平「さらに、ハリアードの強制効果! フィールドのトークンが効果のコストになったとき、幻獣機トークンを1体特殊召喚する!」

 

幻獣機トークン

守:0 風 機械族 星3

 

幻獣機コルトウィング

星10→4→7

 

幻獣機ハリアード

星10→4→7

 

良平「レベル7になったコルトウィングとハリアードでオーバーレイ!!」

 

☆7×☆7=★7

 

良平「ーー飛び立て、願いを乗せた鉄の翼!!」

 

オーバーレイネットワークからエンジンの振動が聞こえてくる。

 

良平「回せぇ! エクシーズ召喚! 幻獣機ドラゴサック!!」

 

幻獣機ドラゴサック「mission acceptance」

攻:2600 風 機械族 ランク7

 

『出たァァァァァァァァァァ!! 巨大な航空機がフィールド上空を支配する! 幻獣機のエースモンスター、ドラゴサックだァァァァァ!!』

 

白い機体に緑のライン。

エアインテイクから空気を取り込みエンジンを回す。

幻獣機ドラゴサックが良平の頭上に浮かぶ。

 

一方、セイクリッド・プレアデスはマスターである井ノ神の前に立ち、空を往く敵を見上げていた。

 

『今! フィールドには、両者の切り札が睨み合っている!! 果たしてどちらが最後まで立ち続けるのかァァァァァァァァァァ!!?』

 

幻獣機ドラゴサックとセイクリッド・プレアデス。

日和田良平と井ノ神佑。

WSC本戦のセカンドプレイヤー同士のデュエルの幕開けであった。

 

 




◆次回予告
寝る前決闘空間第19話
『シューティング スター』
デュエルスタンバイ!

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