遊戯王5D's after ~童実野第二高校ヒーロー部~   作:レトやま

50 / 87
最近、何かと忙しくて日曜日に投稿できませんね……。

◾️11/8 22:42追記
11/8 20:40時点で確認された描写ミスについて、修正いたしました。
後の展開に支障が出ないように最終盤面を揃えるためにやや強引に直しています。
新たなプレイングミスやルールミスが起こっていたらご指摘ください!!


第22話「WSC本戦2回戦 VSチームラグナロク」後編

[ストックホルムデュエルコロシアム デュエルフィールド]

 

ストックホルムの海辺には綺麗なレンガ造の建物が並んでおり優美な街並みを演出する。

その端に一際大きく、そして白く聳え立つスタジアムこそがストックホルムデュエルコロシアムである。

観客席は整然と並び、物見遊山気分の客で埋まっている。

スクリーンにはこう記載されていた。

 

Team Ragnarök (Sverige)

 

vs

 

Team HERO (Japan)

 

 

【チームHERO側ベンチ】

 

ヒーロー部の5人は水を飲んだりデッキをチェックしたりして試合に備えていた。

そんな彼らを、彼らとは異なる青の制服を着た麗華が見回して言う。

 

「では、選手登録はこちらでよろしいですね?」

 

彼女は手に持つタブレットを向けた。

画面にはファースト・セカンド・ラストの順に名前と顔写真、そして登録デッキが列挙する。

亜美は一通り目を通してから頷いた。

 

「うん、これでいくわ!」

 

「OK!」と答えたのは美優であった。

 

「じゃあこれで登録するわネ!」

 

それから美優は麗華にジャッジに持っていくようにと目配せした。

返事代わりにメガネを抑えて麗華はタブレットを持ってベンチから出ていく。

そんな彼女を見送ったツァンが固そうなベンチに腰掛けて呟いた。

 

「海外のスタジアムでデュエルかぁ。懐かしいなぁ。イースト校とかアークティック校でデュエルすることはあるけど、スタジアムに入ったのは久しぶりだよ」

 

さらにその隣でやや眉を顰めながら雪乃は長いツインテールの片側を押さえながら尻の座りを確かめて言う。

 

「ベンチが硬いわね。背もたれもまっすぐすぎるわ」

 

そんな二人をここのせは怪訝な顔で片手を腰に当てて見下ろした。

 

「お前らなんでいるんだよ」

 

ツァンは顔をあげてここのせを見ると、腕を組んで斜に構えて言葉を返した。

 

「何でって。ボクたちは君たちの付き人だし、寧ろ当然でしょ」

 

「それ当然かぁ?」

 

「何、文句あるの?」

 

「ねぇけどさ……」

 

これだよ、とここのせは額を抑えた。

どうしてこうも我が強いやつばかり集まるのかと思うが、押し切られてしまう自分の不甲斐なさも染み入るところだった。

そんな様子に雪乃は妖艶な唇を仄かにあげた。

そして身体をすこしくねるようにして上目遣いでここのせを見上げる。

 

「お姉さんが応援してあげるって言ってるんだからもっと喜びなさいな」

 

「ッ……えーい、やりずれぇなぁ……!」

 

ぞわりとする程の色気にここのせは思わず目を逸らす。

逸らした先にはたまたま恵が直立不動で立っていてこちらをじっと見ていた。

小さめの身体に銀色のツインテールである。

 

「……」

 

「あぁ……お前はマジで安心するぜ……」

 

「……?」

 

ここのせの言葉の意味を図りかねて恵は小さく首を傾げた。

そんな二人にーーというよりここのせに亜美は檄を飛ばす。

 

「何遊んでんのよ。ほら、フィールドにいくわよ!」

 

ベンチから二段ほど高いフィールドに足をかけてヒーロー部の5人は踏み出していく。

ベンチに残るツンドラのメンバーは各々手並み拝見とばかりに背を見送った。

相手フィールドには背の高い男女が並ぶ。

神々の遣い手ーーチームラグナロクである。

真ん中に立つヴァールはニッと笑い組んでいた腕を下ろした。

 

「よっしゃ! 決着をつけるぜ、チームHERO! 昨日は楽しみすぎて寝らんなかったぜ!」

 

答えるは同じく中央に立つ亜美。

人差し指をびしりと音が出るとまごう程に突きつける。

 

「はっ、アタシらは寝不足で勝てるほど甘くないわよ! それより、アンタ!」

 

指先の相手は茶髪の男性ーーアルス・ヴェインである。

彼は亜美の視線をまっすぐに受け止める。

 

「アタシらが勝ったらケジメをつけてもらうわよ!」

 

「ふん……」

 

望むところだと言わんばかりにアルスは鼻を鳴らした。

隣に立つヴァールがバシッと拳を左のひらにぶつけて絶えない笑みで口を開けた。

 

「さ、やろうぜ!」

 

ヴァールの右隣にいたミーティスは青いショートカットを靡かせてアルスを覗き込む。

 

「先発は、アルスだったわよね?」

 

「ああ」

 

短く答えてアルスは前へと歩みを進める。

そしてプレイヤーゾーンに入り込みデッキをセットした。

 

「頑張って、アルス!」

 

そんな彼の背中にセレナが健気そうな声をかけた。

対するヒーロー部。

亜美が最右翼に立つ恵に目線を送る。

 

「頼んだわよ、恵!」

 

「……任せて……」

 

恵は表情を変えぬままプレイヤーゾーンに足を踏み入れた。

デッキをセットし、デュエルディスクが起動する。

両者が右腕を差し向けるとディスクはデュエルスタンバイモードへ形状を変形した。

アルスは鋭い視線を恵に向けた。

 

「イリアステルのデュエルロイド。貴様が相手とはな」

 

「……貴方は私を警戒している……。……しかし、それは誤解……」

 

「それを通したいのなら俺達に勝つことだな」

 

「……了解した……」

 

それだけ話すと両者は口を閉じる。

一瞬の沈黙、一陣の風。

二人はほぼ同時にデッキトップからカードを5枚引き抜き、そして宣言した。

 

 

「ーーデュエル!」

 

「……デュエル」

 

 

電光掲示板が明滅する。

ルーレットのような演出が流れ、抽選される。

赤がチームHERO。

黒がチームラグナロク。

針は黒を指し示した。

 

掲示板には大きく次のように表示された。

en första-mover

:Team Ragnarök

 

【チームHERO側ベンチ】

 

美優は電光掲示板を眺め、表示された文字を見て振り向く。

 

「ラグナロクが先攻みたいネ!」

 

その言葉にここのせは眉間に皺を寄せて同じく掲示板を見上げる。

見慣れぬ文字はよそ者にそっほを向くかのように読み取る隙を見せない。

 

「あれ、先攻って読むのか……。恵がいねぇと翻訳できねぇからな」

 

「私がいてよかったデショ?」

 

パチンとウィンクして弾けるような笑顔を浮かべる美優に亜美はジト目を送ってやった。

 

「うわー、恩着せがましいぃ〜……」

 

そんな言葉を美優は高く笑い飛ばした。

試合開始と同時に拍手が巻き起こり、やや口笛のようなものも聞こえたが、それからはピタと音がやんでいる。

ゆきは辺りを見回して言う。

 

「海外のスタジアムは静かですねぇ」

 

するとベンチに戻ってきていた麗華が返答する。

 

「ヨーロッパやアメリカにはデュエルスタンドで鳴り物を鳴らす文化はありません。アジアではよく見る光景ですが」

 

「そうなんですかぁ」

 

「そのかわり、テレビ中継ではかなり激しく実況するみたいですよ」

 

「へぇ〜!」

 

海外事情に疎いゆまは興味深そうに頷いた。

そんなベンチの最前に立つ良平は雑談には耳も貸さずにデュエルフィールドを眺めていた。

神属性 幻獣神族という未知数のカードを扱うデュエリストとは、デッキとは、デュエルとはいかなるものやとまっすぐに見つめる。

そんな良平の隣に唯信は腕を組んで並ぶ。

 

「おい、日和田良平。あの小娘は腕が立つのか? 」

 

「ちゃんとした実力はわからないけど、少なくとも俺達の中で一番プレイングが正確だよ」

 

「フン。で? 貴様は何番手ダ」

 

「今回、俺は出ないよ」

 

さらりと良平は顔をフィールドから離さずに言い放つ。

唯信は眉を吊り上げて良平の胸ぐらを掴んだ。

 

「貴様ァァ」

 

「ぐぇっ!?」

 

「勝負から逃げたのカ」

 

「な、何でだよ!! ちゃんと作戦だよ!」

 

「作戦だト?」

 

良平の言葉に唯信はパッと掴んだ胸ぐらを解放する。

襟首をさすって良平はじとっと睨んでやった。

 

「っあ〜ッ……。お前、すぐ掴みかかるのやめろよな……」

 

「うるさイ。それで、その作戦とやらを教えてもらおうカ」

 

「話すより見てもらった方が早いよ」

 

それだけ言うと良平は再びデュエルフィールドに目線を向けた。

デュエリストならわかるだろという態度に唯信もこれ以上は口を開かずに同じ場所に視線をやった。

 

【デュエルフィールド】

 

フィールドにおいては開戦とともにあがる歓声を他所に、チームラグナロク1stプレイヤーであるアルス・ヴェインの右手が自身の手札に伸びる。

手札は5枚。

 

「先攻はもらった。いくぞ、俺のターン」

 

ーメインフェイズー

 

アルスは手札の一番右端のカードを抜き取るとデュエルディスクのフィールドゾーンを起動させた。

 

「手札からフィールド魔法、アダマシア・ラプュタイトを発動する」

 

《アダマシア・ラプュタイト》

フィールド魔法

 

ピロンッとフィールドに半回転したカードエフェクトが現れた。

それがそのまま地面へと埋まっていく。

と同時にソリッドビジョンがフィールドを書き換えていった。

フィールドはランタンのオレンジ色に照らされた坑道へと姿を変える。

 

「このカードがフィールドに存在する限り、俺のフィールドの岩石族の攻守は500ポイントアップする」

 

アルスの宣言に対し、恵は動じず。

さらにアルスは右手を振り抜き声を上げる。

 

「起動効果を発動! デッキから5枚までアダマシアカードを選択し、任意の順番でデッキトップにセットする!俺はこの効果で魔救の分析者と魔救の奇石-ドラガイトの2枚をデッキトップに置く」

 

デッキより自動選出されたカードがデッキトップへと固定された。

 

「そして、手札から魔法カード、成金ゴブリンを発動する」

 

《成金ゴブリン》

通常魔法

 

「お前のライフを1000回復させ、俺はカードを1枚ドローする」

 

アルスは宣言と共に力強くカードを引き抜いた。

現在の手札は4。

恵は未だ動じず、無表情のまま動きを見つめていた。

 

「……」

 

ルイン恵

LP4000→5000

 

 

【チームHERO側ベンチ】

 

デュエルスタート共に間話は休題され、その場の視線は二人のデュエリストの一挙手一投足に注がれていた。

初動の展開を見ながらここのせは誰に言うでもなく呟く。

 

「なるほどな。ああやってデッキトップを操作しながら戦うってわけか……」

 

ここのせの言葉に良平も頷き、補足した。

 

「そうだね。どうやら岩石のテーマみたいだし、ああやって掘り進めて宝石を見つけるようにデザインされてるんだね」

 

コンセプトを表現するかのようなデッキの動きにゆきはニコニコと笑う。

 

「なんだか素敵なデッキですねぇ」

 

そんな言葉にアカデミア組は何を呑気なと言ったように苦笑いしているが、そんなことはどこ吹く風。

亜美は口角をあげて前のめりにデュエルフィールドを睨んだ。

 

「さぁ、見せてもらおうじゃない。そのカードの力をね!」

 

【デュエルフィールド】

 

デッキトップを操作した後、アルスは手札のモンスターカードを抜き取りメインモンスターゾーンの右から2番目に呼び出す。

 

「魔救の分析者を召喚だ!」

 

魔救の分析者

攻:1500 星4 地 岩石族 チューナー

 

「ふう」と息を吐きながら緑髪でメガネの男性が現れる。

アルスはすぐさま効果を宣言した。

 

「魔救の分析者の効果発動。デッキトップからカードを5枚確認し、その中からチューナー以外のレベル4以下の岩石族モンスターを選び、場に特殊召喚する! 俺は、先程、トップ操作を行った、魔救の奇石ードラガイトを選択!」

 

アルスの声に呼応し、フィールドの魔救の分析者が地面にツルハシを突きつける。

すると地面から青く巨大な鉱石のようなものが浮かび上がった。

 

魔救の奇石-ドラガイト

守:2200 星4 水 岩石族

 

 

「魔救の奇石-ドラガイトがアダマシアカードの効果で特殊召喚された場合、カードを一枚ドローする!」

 

宣言と共にアルスはさらにカードを引き抜く。手札は4枚。

アルスは右手を突き出し声高に言葉を紡ぐ。

 

「いくぞ。レベル4のドラガイトにレベル4チューナー、魔救の分析者をチューニング!」

 

☆4+☆4=☆8

 

「ーー命宿し魔鉱石、今ここに奇跡の羽を現出せよ!」

 

魔救の分析者が生み出すシンクロリングにドラガイトが星々に分解されていく。

やがてレベルは調律されて一閃の光を放つ。

 

「シンクロ召喚! 魔救の奇跡ードラガイト!!」

 

フィールドに巨大な青い鉱石が再び現れ、それがピキリピキリとひび割れていく。

やがて弾けるように石が散り、中から鉱石でできた龍が同じく青い鉱石で出来た翼を広げて咆哮した。

 

「キュォオオォオオォオオ!!」

 

魔救の奇跡ードラガイト

攻:3000→3500 星8 水 岩石族

 

【チームラグナロク側ベンチ】

 

エースモンスターの登場に観客席からは拍手が聞こえた。

ヴァールは今にも跳びださんばかりにベンチの柵から上半身を乗り出して声をあげた。

 

「おぉ! 飛ばしてるぜ!」

 

後方でセレナも手を叩いてアルスの背中を見つめていた。

 

「アルス、すごい!」

 

【チームHERO側ベンチ】

 

一方のチームHERO側ベンチでは1ターン目から現れた大型モンスターに目を見張る。

亜美は面白いとばかりに上がった口角をそのままに口を開いた。

 

「いきなりきたわね!! あれがアダマシアのエースモンスター……!」

 

ここのせもフィールドに釘付けになったまま声をあげる。

 

「良平の言った通りだ……! アイツ、神のカードなんか使わなくても強ぇぞ……!」

 

【デュエルフィールド】

 

フィールドでは恵が現れたモンスターをじっと見上げている。

驚くでもなく、ただそこにある現象を見ているかのように。

 

「……」

 

アルスはそんな彼女を見据えながらマジックトラップゾーンにカードを放り込む。

 

「カードを1枚セットし、ターン終了だ」

 

伏せカードがアルスの足元に数秒表示され、沈み込みように消えていった。

 

ーエンドフェイズー

 

アルス・ヴェイン

LP:4000

手札:3

マジックトラップ:

伏せ1

フィールドゾーン:

アダマシア・ラピュタイト

フィールド:

魔救の奇跡ードラガイト

 

 

「さぁ、お前のターンだ。見せてみろ、お前のデュエルを」

 

アルスは切れ目の鋭い瞳を向けたまま、恵を痛烈に指差した。

 

ードローフェイズー

 

応えるように恵はデッキトップにその指をかける。

 

「……私のターン……」

 

初期手札5枚にドローカードで手札は6枚。

恵は迷うことなく手札のカードをモンスターゾーンへ置く。

 

「……不知火の隠者を召喚する……」

 

不知火の隠者

攻:500 星4 炎 アンデット族

 

「はぁ!」と呼気を吐き出しながら和装の男性が杖を構えて飛び出した。

恵はさらに口を開く。

 

「……不知火の隠者をリリースし、効果を発動。デッキから守備力0のアンデットチューナーモンスターを特殊召喚する……」

 

恵の宣言にアルスは弩を放つが如くデュエルディスクのボタンを押し込んだ。

 

「その効果に対し、トラップ発動! カウンタートラップ、魔救共振撃!」

 

《魔救共振撃》

カウンター罠

 

chain1 不知火の隠者

 

chain2 魔救共振撃

 

 

「フィールド上にアダマシアシンクロモンスターが存在する場合、モンスター効果の発動を無効にし、破壊する!」

 

発動したカードが発光し、超音波を発した。

波動が不知火の影者を包み衝撃を反響させていく。

 

「う……ぐぁぁぁ!!」

 

不知火の隠者は頭を抱えて悲鳴をあげ、そのまま霧散していく。

恵は冷静に処理を見届けるとすぐに手札のカードを抜き取りマジックトラップスロットに差し込んだ。

 

「……手札よりアンデット・リボーンを発動する。墓地のアンデット族モンスターを対象とし、デッキから同名カードを除外することで対象のモンスターを特殊召喚する……」

 

「やらせるものか! 魔救の奇跡-ドラガイトの効果発動! 墓地に水属性モンスターが存在している場合、相手のマジックトラップの効果を無効にする!」

 

魔救の奇跡-ドラガイトは咆哮を痛烈に響かせカードを粉砕した。

2度もの制圧効果を受け、観客席は拍手が湧き起こる。

しかし恵は表情ひとつ変えずさらにマジックトラップスロットにカードを滑り込ませた。

 

「……手札よりワン・フォー・ワンを発動……」

 

《ワン・フォー・ワン》

通常魔法

 

「……手札のモンスター、馬頭鬼を捨てデッキよりレベル1モンスターを特殊召喚……」

 

セメタリーゾーンにカードを押し込み、デュエルディスクを操作する。

アルスは動く様子はなく、恵は選出したカードをメインモンスターゾーンに置いた。

 

「……グローアップ・ブルームを特殊召喚する……」

 

グローアップ・ブルーム

守:0 星1 アンデット族 闇

 

ビキビキと音を立てて、恵のフィールドに禍々しい花の蕾が芽を出した。

恵は表情を変えずにデュエルディスクを操作する。

 

「……墓地の馬頭鬼の効果を発動。このカードを除外し、墓地のアンデット族モンスター1体を特殊召喚する。対象は不知火の隠者……」

 

アルスは「くっ」と苦く声を漏らす。

対抗札はないらしい。

恵はセメタリーゾーンから送られてきたカードを持ち上げ、メインモンスターゾーンへと移行させた。

 

不知火の隠者

攻:500 星4 炎 アンデット族

 

フィールドには2体のモンスターが並ぶ。

 

「…………」

 

恵は自分のフィールドを凝視し、ピタリと止まった。

 

【チームHERO側ベンチ】

 

あまりに不自然に恵が動きを止めるのでベンチに座る雪乃が首を傾げてしまう。

 

「あら? 止まっちゃったわ?」

 

答えるのはここのせ。

 

「ああ、あれ、考えてんだよ。急に固まるからビビるよな」

 

言うと今度はツァンが怪訝な顔を浮かべてフィールドに立つ恵に再び視線を向けた。

 

「それにしたって固まりすぎでしょ……。ロボットみたい……」

 

「……」

 

ロボット、という言葉に思わずここのせは視線を泳がせてしまう。

それを尻目に良平は顎に手を当てながらつぶやいた。

 

「ドラガイトの高い攻撃力を掻い潜る方法を考えてるんだろうけど……」

 

「あ、動くわよ!」

 

と亜美がフィールドを指差した。

 

【デュエルフィールド】

 

思考は終わりだと恵は瞬きをすると口を開けて平坦な声を出す。

 

「……新規召喚を実行。呼称定義ーーリンク召喚。アローヘッド確認。召喚条件は、アンデット族モンスター2体。フィールドのグローアップ・ブルームと不知火の隠者をリンクマーカーにセット……」

 

↙︎アンデット族+↘︎アンデット族=LINK2

 

リンクマーカーが赤く光り、EXデッキへのサーキットを作り出す。

やがて現れたのはまるで蝙蝠のような黒い羽を生やした男のモンスターであった。

 

「……アドヴェンデッド・セイヴァーをリンク召喚……」

 

アドヴェンデッド・セイヴァー

攻:1600 闇 アンデット族 LINK2 ↙︎↘︎

 

恵はさらにセメタリーゾーンのカードを操作し、宣言した。

 

「……グローアップ・ブルームが墓地に送られた場合、自身を除外しデッキよりレベル5以上のアンデット族モンスターをサーチする。これによりジャック・ア・ボーランを手札に加える……」

 

デッキから自動で差し出されたカードを抜き取り、恵は手札に加える。

そして、手札の中央にあったカードを手に取ったかと思うとやや肘を下げてフィールドゾーンに手を伸ばした。

 

「……手札からフィールド魔法、アンデット・ワールドを発動……」

 

《アンデット・ワールド》

フィールド魔法

 

フィールドは既に洞窟のような様相を呈していたが、ズズズと地鳴りがしたかと思うとフィールドの半分が徐々に腐り落ちていく。

やがて紫の沼がゴポゴポと煮えているかのように音を立てて広がった。

その様子にアルスは目を見開く。

 

「なっ……!?」

 

【チームラグナロク側ベンチ】

 

発動したカードにヴァールもさらに声を上げた。

 

「なぁぁにィィィィ!?」

 

そのカードの危険さは使われたことがなくても知っている。

否、感じとることができる。

ミーティスは苦々しく呟いた。

 

「アンデット・ワールド!? やってくれるわね……!」

 

【チームHERO側ベンチ】

 

驚愕の声はチームHERO側ベンチでも同様である。

 

「Wow!! アンデット・ワールド!?」

 

美優は開いた口を手で押さえて金色の長髪を揺らす。

ベンチに座るツァンも嫌そうな声を出した。

 

「うわぁ、厄介なカード……!」

 

最前で立っていた唯信も、良平の隣で舌打ちをする。

 

「アンデット・ワールド……! 小癪なカードを……」

 

良平は苦笑いして唯信に向くと、唯信も目だけこちらを向いていた。

 

「俺が出れなかった理由だよ。俺のデッキはアンデットワールドとの相性が悪すぎる」

 

「チッ、そういうことか……」

 

「なるほど……」と今度は麗華がメガネを光らせる。

 

「味方にも損害はありますが、奇襲としては効果が期待できますね」

 

好意的な評価に亜美は満足そうに胸を張って頷いた。

 

「うん! これ、恵が考えた作戦なのよ!」

 

前日のブリーフィングでヒーロー部が立てた作戦である。

 

〜回想〜

 

昨日アークティック校生徒寮でのこと。

 

『種族系のデッキ?』

 

亜美が首を傾げると恵は小さく頷く。

 

『……そう。ネット情報を総合的に判断すると、ヴァール・カーター以外のデッキは種族のシナジーを利用したデッキである可能性が高い……』

 

恵の説明に良平は深く感じ入った。

 

『だから、アンワってわけか……』

 

『……相手の行動を抑制できる可能性がある……』

 

『けどその場合、二番手以降の選出が難しいな。俺や間宮のデッキは種族を変えられると厳しいぞ』

 

『そうですね……』とゆきも同意するように首を何回も振る。

実際にアンデットワールドの効果を体感しているゆきは戦々恐々としていた。

恵はさらに続けてここのせを見た。

 

『……わかっている。セカンドプレイヤーにはここのせ、貴方を選出することが望ましい……』

 

『オレか?』

 

『……貴方のデッキならば、比較的被害が少ない。またアンデット・ワールドを能動的に解除しつつ、貴方のデッキのサポートになるカードを用意しておいた……』

 

言うと恵はケースからカード4枚を取り出してここのせに差し向けた。

受け取るとフィールドカードと魔法カードであった。

 

『え、まじで? もらっていいのか?』

 

『……ん……』

 

しっかりと頷く恵。

見てみると確かにここのせのデッキに採用可能なカードであった。

亜美は意外そうな声を恵にむける。

 

『でも、よく持ってたわね……!』

 

『……私がチーム戦に出場する場合の戦術を以前から考案していた……』

 

『恵……! アンタって子は……!』

 

亜美は感極まってギュッと恵をその胸に強く抱きしめて頭を撫で回す。

顔が完全に埋まった恵は微動だにせず、平坦な声のまま

 

『……くるしい……』

 

と抗議した。

 

〜回想終わり〜

 

アルスは歯を食いしばる。

 

魔救の奇跡ードラガイト

攻:3500→3000 岩石族→アンデット族

 

アダマシア・ラピュタイトの岩石族モンスターの攻撃力をアップさせる効果を失い、ドラガイトは輝きを失っていく。

恵はまっすぐにフィールドを見つめた。

 

ーバトルフェイズー

 

「……バトルフェイズに移行。アドヴェンデッド・セイヴァーで、魔救の奇跡ードラガイトに攻撃……」

 

恵の攻撃宣言にアルスはやや驚愕する。

魔救の奇跡ードラガイトの攻撃力は3000。

対するアドヴェンデッド・セイヴァーの攻撃力は1600。

故に戦闘による破壊はないだろうと踏んでいたからだ。

 

魔救の奇跡ードラガイトに肉薄するアドヴェンデッド・セイヴァー。

 

「ハァァァァァァッ!」

 

「キュォオオォオオォオオ!!」

 

両者が交えるその瞬間、恵が口を開く。

 

「……ダメージ計算時、アドヴェンデッド・セイヴァーの効果を発動する。デッキからアンデット族モンスターを墓地に送ることで、そのモンスターのレベル×200ポイント相手モンスターの攻撃力をダウンさせる。この効果で、デッキから死霊王ドーハスーラを墓地に送り、魔救の奇跡ードラガイトの攻撃力を1600ポイントダウンさせる……」

 

恵の声に応えてアドヴェンデッド・セイヴァーは両手から瘴気を噴射した。

魔救の奇跡ードラガイトの周囲に瘴気が纏わりつき、雁字搦めにらしていく。

 

「ガァァァァァ……!?」

 

魔救の奇跡ードラガイト

攻:3000→1400

 

これにより攻撃力は逆転した。

アドヴェンデッド・セイヴァーはそのまま直進し、鋭利な爪で青い鉱石の龍を切り裂いた。

 

「フンッ!!」

 

「グギャァァァァァァァ!?」

 

劈くような悲鳴をあげて魔救の奇跡ードラガイトは崩れ落ちていく。

地面にズンと振動を与えながらドラガイトは倒れ込み、衝撃波がアルスを襲った。

 

「ぐぁぁ……!」

 

アルス・ヴェイン

LP4000→3800

 

「く……!」

 

ガラ空きになったフィールドを睨みアルスは歯を食いしばる。

 

【チームラグナロク側ベンチ】

 

攻撃力3000のエース級モンスターと制圧効果を持つカードの2枚をあっさりと超えられたことにヴァールは目を見張って叫んだ。

 

「な、何ィィ!? アルスの布陣があんなあっさりやられた!?」

 

「アルス……!」

 

痛ましそうな顔でセレナが胸の下でギュッと手を握る。

ミーティスも驚きの表情でフィールドを見つめていた。

 

「あの子……やるわね……!」

 

【デュエルフィールド】

 

ーメインフェイズ2ー

 

恵は喜ぶこともせず、淡々と手札を一瞥する。

恵はこれ以上できることはないと両腕を下げて宣言した。

 

「……ターン終了……」

 

ーエンドフェイズー

 

ルイン恵

LP:5000

手札:2

マジックトラップ:

伏せ0

フィールドゾーン:

アンデット・ワールド

フィールド:

アドヴェンデッド・セイヴァー

 

ードローフェイズー

 

一転窮地に追い込まれたアルスは舌打ちをしながらデッキトップに手をかけた。

 

「チッ……! 俺のターン!」

 

ドローカードにより手札は4枚。

 

ースタンバイフェイズー

 

すぐさまフェイズが進行し、スタンバイフェイズに入った瞬間、恵は再び動いた。

 

「……そのスタンバイフェイズ時、墓地の死霊王ドーハスーラの効果発動。フィールドゾーンにカードが存在する場合、墓地から守備表示で特殊召喚する……」

 

「何っ……!?」

 

「……来て、死霊王ドーハスーラ……」

 

セメタリーゾーンからカードを引き抜き、恵は横向きに置いた。

黒い瘴気が辺りを包み、毒の沼からゆっくりと骸骨とゾンビを掛け合わせたようなモンスターがフィールドにのそりと降り立った。

 

死霊王ドーハスーラ

守:2000 星8 闇 アンデット族

 

「ォオオォオオ……!!」

 

ガラガラ声の低いうめきがあたりに響く。

 

ーメインフェイズー

 

「……」

 

アルスは現れたモンスターを睨みつつ思案した。

 

(アンデット・ワールド……。フィールドと墓地のモンスターが全て強制的にアンデット族扱いにされてしまうフィールド魔法)

 

チラッと手札を見据える。

自身のデッキコンセプトたる岩石族がそこにいる。

 

(……致命的ではないが、動きにくい。それに俺はまだしもミーティスのデッキに対しては絶対に引き継いではいけないな……)

 

アルスの左目が輝き、ルーンの瞳でモンスターを睨む。

モンスター効果を透かしとった。

 

(そして死霊王ドーハスーラ……。あのデッキのエースモンスターか……。厄介な二つの効果を持っているな。なんとか乗り切るしかない)

 

覚悟を決めてアルスはフィールドカードに手を向けた。

 

「フィールド魔法、アダマシア・ラプュタイトの効果を発動! 魔救の分析者、魔救の奇石レオナイトをデッキトップにセットする!」

 

デッキトップが自動的に操作されてカードを固定する。

続けて手札のカードを操作した。

 

「手札から永続魔法、デーモンの宣告を発動!」

 

《デーモンの宣告》

永続魔法

 

「ライフを500ポイント支払い効果を発動する!」

 

アルス・ヴェイン

LP3800→3300

 

「カード名を宣言し、デッキトップがそのカードだった場合、手札に加えることができる! 俺は魔救の分析者を宣言する!」

 

カードを引き抜き、それを恵に向ける。

 

「デッキトップのカードは当然、魔救の分析者だ。魔救の分析者は、相手フィールドにのみモンスターが存在する場合、特殊召喚できる!」

 

魔救の分析者

攻:1500 星4 岩石族→アンデット族 チューナー

 

「魔救の分析者の効果発動! デッキを5枚めくり、その中のチューナー以外の岩石族モンスターを特殊召喚する!」

 

「……その効果に対し、死霊王ドーハスーラの効果を発動。アンデット族モンスターが効果を発動した場合、その効果を無効にする……」

 

chain1 魔救の分析者

 

chain2 死霊王ドーハスーラ

 

恵の宣言と共にドーハスーラが口から大量の瘴気を吐き出した。

魔救の分析者は短くうめきながら黒い瘴気に苦しんでいる。

アルスはそれを見送りさらに動いた。

 

「まだだ! 手札の魔救の追求者の効果を発動! このカードは、フィールドに他のアダマシアモンスターが存在する場合、特殊召喚できる! こい!」

 

魔救の追求者

攻:1200 星2 地 岩石族→アンデット族 チューナー

 

明るそうな炭鉱夫の少年が現れた。

恵は動かない。

チェーンするカードがないのだろう。

アルスはここぞとばかりに畳み掛ける。

 

「魔救の追求者の効果発動! こいつもデッキの上からカードを5枚めくる効果を持つ!」

 

「……その効果にチェーンして、死霊王ドーハスーラの効果を発動する。アンデット族モンスターの効果が発動した場合、フィールドのモンスター1体を除外できる。対象は、魔救の分析者……」

 

chain1 魔救の追求者

 

chain2 死霊王ドーハスーラ

 

 

【チームラグナロク側ベンチ】

 

2度動いたドーハスーラに対し、ミーティスは目を見張って声を漏らす。

 

「たった1枚で2回も妨害してくるなんて……!」

 

柵にもたれ、身を乗り出すヴァールの口角は下がる気配を見せない。

 

「くぅぅ、あいつ面白ぇな! さぁ、どうすんだ、アルス!」

 

【デュエルフィールド】

 

ドーハスーラの瘴気に包まれて分析者は悶え苦しんでいる。

やがて黒い瘴気とともに毒の沼に引きずり込まれてしまった。

 

「くっ……」

 

アルスは苦く歯を噛み締めるがすぐにカードを操作した。

 

「だが、効果は通る!」

 

デッキトップからカードを5枚捲る。

トップ操作はできていない。

出たとこ勝負。

5枚の内、1枚がアルスの目にとまった。

 

「よし! 俺は魔救の奇石-レオナイトを特殊召喚する!」

 

魔救の奇石-レオナイト

守:2200 星4 炎 岩石族→アンデット族

 

今度は赤い焔のような石がフィールドに現れる。

アルスはさらに手札のカードをにぎった。

 

「俺はこのターン、召喚権を使っていない! 魔救の奇石ーラプタイトを通常召喚!」

 

魔救の奇石ーラプタイト

攻:0 星4 風 岩石族→アンデット族

 

【チームHERO側ベンチ】

 

フィールドに並ぶは三体のモンスター。

チームHERO側ベンチでは、ゆきが最初に声を上げた。

 

「あぁ! レベルの合計は……10!!」

 

事前ブリーフィングで確認したカードの召喚条件に合致する。

良平は一層フィールドを凝視した。

 

「くるか……!?」

 

 

【デュエルフィールド】

 

アルスは深く息を吸い、そして左目をカッと開く。

そこに写るはルーン文字。

真実を見通す魔眼。

 

「いくぞ! レベル4のラプタイトとレオナイトに、レベル2の魔救の追求者をチューニング!」

 

☆4+☆4+☆2=☆10

 

「ーーーー星界の扉が開くとき、古の戦神がその魔鎚を振り上げん。大地を揺るがし轟く雷鳴とともに現れよ! 」

 

天空が曇り出す。

海は割れ、地は湧き立つ。

それは嵐の前の胸騒ぎ。

 

「ーーシンクロ召喚! 光臨せよ、極神皇トール!」

 

地面が大きく揺れた。

天雷が鳴り響き、フィールドは強い光が放たれた。

最初に見えたのは黄金の魔鎚。

やがて空からゆっくりとフィールドに降りたったのはまさしく戦神。

 

「ウォオオォオオォオオォオオォオオォオオォオオォオオッ!!」

 

星界の三極神の一柱、極神皇トールである。

 

極神皇トール

攻:3500 星10 神 幻獣神族

 

【チームHERO側ベンチ】

 

あまりの大きさにその場にいた誰もが驚愕する。

スタジアムの天空を雄に超えるモンスターにツァンは立ち上がって見上げた。

 

「でっか……!」

 

亜美はその名を口にする。

 

「あれが、アイツの神……! 極神皇トール……!」

 

 

【デュエルフィールド】

 

神を従えるデュエリストたるアルスは神を見上げていた。

やがて恵へとルーンの瞳を差し向けた。

 

「さぁ、神の真髄を見せてやる。トールの効果発動! エフェクト・アブソーバー!」

 

極神王トールの左目にはアルスと同じルーン文字を写す瞳。

それがギョロリと開眼しドーハスーラを睨め付けた。

 

「相手フィールドのモンスター、死霊王ドーハスーラを対象とし、そのモンスター効果をエンドフェイズまで無効にする! そして、その効果をエンドフェイズまで使用できる!」

 

トールの瞳から光線が放たれてドーハスーラに直撃する。

それはドーハスーラの瘴気を奪い上げ、吸い尽くしてしまう。

ドーハスーラは堪らずに悲鳴を上げた。

アルスは口角を上げてさらに声を出す。

 

「墓地の魔救の奇石ードラガイトの効果を発動する! 墓地の水属性シンクロモンスターをEXデッキに戻すことで、このカードをデッキトップにセットする!さらに、その効果にチェーンしてトールの奪った効果を発動! アンデット族が効果を発動した場合、フィールドのモンスターを除外する! 対象は、死霊王ドーハスーラ!

 

chain1 救の奇石ードラガイト

 

chain2 極神王トール

 

アンデットワールドによってアンデット族となっているドラガイトわの効果を使用したことで、ドーハスーラの効果を奪っているトールのトリガーとなる。

トールは奪い上げた瘴気をそのままドーハスーラに浴びせかけドーハスーラを沼の底へ沈めてしまった。

 

「ォォォオオオォオ……」

 

ドーハスーラの恨めしそうな声がフィールドに残響する。

恵はトール見上げてそのスケールを再確認した。

相変わらずその姿は冷静である。

 

極神王トールは魔槌を掲げて唸り声をあげている。

 

「ォオオォオオォオオ!!」

 

ピシャァァァンピシャァァァンと天雷が追従する。

それはまるで勝鬨を上げているかのようであった。

 




◾️今回からデュエルパートも小説形式です。
読みやすいといいんですが……。

◾️次回予告
寝る前決闘空間第24話
『彼女の未来』
デュエルスタンバイ

小説形式について 地の文やテキスト量

  • 読みやすい(テキスト量が妥当)
  • 前の方が読みやすい
  • 地の文が長い
  • 誰が喋っているかわかりにくい
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。