遊戯王5D's after ~童実野第二高校ヒーロー部~   作:レトやま

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◾️注意
今回の話も2024年5月現在、禁止となるカードが登場します。
申し訳ございません!!


第29話「奇跡のチーム」後編

 

[ネオ童実野シティ メモリアルスタジアム デュエルフィールド]

 

 

白い煙が立ち上っていた。

デュエルフィールドには痛烈に刻まれた一筋の焦げ跡。

上空には白き軍用機--幻獣機ドラゴサックが旋回していた。

 

「くっ……!!」

 

新田アナスタシア

LP:0

 

ライフポイントが0になった新田アナスタシアは歯を食いしばって良平をねめつけた。

一方の良平もフィールドを鷹のような眼光で以って声をあげる。

 

「……よし! そのままメイン2!」

 

ーメインフェイズ2ー

 

 

「ドラゴサックの効果発動! 幻獣機トークンを2体生成!!」

 

幻獣機ドラゴサックはエンジンから灰色の煙をもくもくと吐き出しながらくるりとロール回転する。

すると一瞬オーロラのような輝きの末に2機の幻獣機トークンが飛び出した。

 

 

幻獣機ドラゴサック

素材2→1

 

幻獣機トークン

守:0 風 機械族 星3

 

幻獣機トークン

守:0 風 機械族 星3

 

「さらにフィールドに機械族が2体特殊召喚されたので、墓地のブンボーグ001を墓地から特殊召喚!」

 

ブンボーグ001

守:500 地 機械族 星1チューナー

 

フィールドには瞬く間にモンスターが3体展開される。

その事実に司会は大声で応えた。

 

『チームHERO、ラストプレイヤー、まだまだ動く!! 最後に備え、余力を残していたかァァァ!!』

 

「チッ……!」

 

何もできぬアナスタシアは苦々しく顔をゆがめるのみ。

良平は続ける。

 

「ブンボーグ001と幻獣機トークンをリンクマーカーにセット! 召喚条件は、チューナーを含むモンスター2体!」

 

↙︎チューナー+↘︎モンスター=LINK2

カァァァァッ

 

「水晶機巧-ハリファイバーを再びリンク召喚!」

 

水晶機巧-ハリファイバー

攻:1500 水 機械族 LINK2 左EXゾーン

 

「ハリファイバーのリンク召喚時の効果で、レベル3以下のチューナーモンスター、幻獣機オライオンを特殊召喚!」

 

幻獣機オライオン

守:1000 風 機械族 星2 チューナー

 

「さらに幻獣機トークンとハリファイバーをリンクマーカーにセット! 召喚条件は、機械族モンスター2体以上!」

 

↙︎↓LINK2機械族+↘︎機械族=LINK3

 

リンクマーカーにモンスターたちが吸い込まれていく。

まさにそれは大空を駆けまわる渡り鳥のように。

そして再びオーロラが光る。

 

「--煌めけ、極光の翼! 回せ! 幻獣機アウローラドン!」

 

幻獣機アウローラドン

攻:2100 風 機械族 LINK3 EXゾーン

 

 

幻獣機トークン

守:0 風 機械族 星3

 

幻獣機トークン

守:0 風 機械族 星3

 

幻獣機トークン

守:0 風 機械族 星3

 

「アウローラドンの効果発動! 自身と幻獣機トークンをリリースして、デッキから幻獣機を特殊召喚! こい、幻獣機メガラプター!」

 

アウローラドンは大きく旋回し良平のフィールドを幻獣機トークン1機を引き連れて去っていく。

そして入れ替わるように高速でソニックブームを放つ機体がフィールドを切り裂いた。

 

 

幻獣機メガラプター

攻:1900 風 機械族 星4→10.

 

「メガラプターの効果で、幻獣機トークンを1体をリリースして、幻獣機モンスター、幻獣機ライテンを手札に加える!」

手札1→2

 

デッキから自動選出されたカードを素早く手札に加えると良平はさらにセメタリーゾーンの発動ボタンに手を伸ばす。

 

「さらに墓地のサモン・ストームの効果を発動!」

 

《サモン・ストーム》

通常魔法

 

ピロンと軽い音を立てて表示されるマジックカード。

その演出にアナスタシアは目を丸くした。

 

「い、いつの間に……!」

 

補足するように司会はマイクを振る。

 

『幻獣機ライテンの効果で手札コストにしていたカードだァァァ!!なんとこのための布石だったかァァァ!!」

 

会場はその周到さにどよめいていた。

良平は鋭い瞳のまま宣言する。

 

「このカードは自身を除外して、手札のレベル4以下の機械族を特殊召喚できる! 俺は今サーチしたライテンを特殊召喚!」

 

幻獣機ライテン

攻:1500 風 機械族 星4→7

 

幻獣機メガラプター

星10→7

 

 

フィールドに存在する幻獣機トークンの数は1。

即ち幻獣機のレベルはそれぞれ3つ上がり、そのレベルは7。

すぐに気が付いたアナスタシアは地面を蹴る。

 

「くっ、この庶民風情がぁぁ……!!」

 

「レベル7となったメガラプターとライテンでオーバーレイ!!」

 

☆7×☆7=★7

 

「--羽ばたけ! 武器を秘めた黒き翼!!」

 

エクシーズユニットとなる幻獣機2機がオーバレイネットワークへと飛び込んでいく。

やがて拓かれた路からは黒い翼が羽音を立てて舞い降りた。

 

「エクシーズ召喚! RR-アーセナルファルコン!!」

 

「キュォォオォオォオォオッ!!」

 

RR-アーセナルファルコン

攻:2500 闇 鳥獣族 ランク7

 

貧弱だったフィールド盤面から次々に展開され、会場ではパラパラと拍手が起こっている。

司会はマイクパフォーマンスを忘れない。

 

『怒涛の展開の末繰り出したのは、黒く巨大な鳥のモンスターだァァァ!!』

 

「アーセナルファルコンは、素材を取り除くことで、デッキから鳥獣族モンスターを特殊召喚できる! この効果で、烈風の結界像を特殊召喚!!」

 

烈風の結界像

守:1000 風 鳥獣族 星4

 

それが現れた瞬間に風の結界がフィールドを守る。

 

「……俺はこれで、ターンエンド!」

 

ーエンドフェイズー

 

エンドを宣言するとともにドラゴサックのエンジンがジジッ、ジジジッと不調を起こし遂に止まってしまう。

ふらふらとダッチロールを繰り返しながら凄まじい勢いで高度を下げていく。

まさに地面に激突する瞬間、1機残った幻獣機トークンは凄まじい速度で飛び回りドラゴサックの下に回った。

 

ーーーーガシャァァァァァァァンッ

 

そして2機が良平のフィールドに不時着。

凄まじい轟音を立ててドラゴサックはフィールドに墜落した。

下敷きとなった幻獣機トークンは粉々に破壊された。

しかしドラゴサックは健在である。

司会はマイクで会場に説明した。

 

『エンドフェイズ時に、超音速波の代償によりフィールドの機械族は全て破壊されるぞ! しかし幻獣機は幻獣機トークンが身代わりとなり破壊されない! 見事なコンボだ!』

 

傷だらけになったドラゴサックを見上げる。

ドラゴサックに瞳が良平を見つめていた。

良平は頷き口を開ける。

 

「ありがとう、ドラゴサック……。もう一踏ん張り、頼むよ」

 

言うとドラゴサックはグググッと機体を持ち上げてエンジン再始動させた。

 

良平

LP:2500

手札1

フィールド:

幻獣機ドラゴサック

幻獣機オライオン

RR-アーセナルファルコン

烈風の結界像

 

 

[チームコーポレート側ベンチ]

 

電光掲示板にはプレイヤーチェンジの表記。

黒星はお互いに互角。

チームコーポレート チームリーダーたるーー否ラストプレイヤーたる窪川夢迦はベンチに座ったまま面白いものをみたとばかりに口角を上げて笑った。

 

「ふふふ……」

 

その様子に苛立ちを隠せない様子の幸子が組んだ手の指先で二の腕をトントンとしながら睨む。

 

「笑ってる場合ですの!?」

 

「いや失礼。でも面白いと思わないかい?」

 

「何がですの?」

 

「買い物や取引は金を払えば結果が買える。でもデュエルは何が起こるかわからない。万全を尽くしても、望んだ結果になるかわからない。だから楽しいんだ」

 

言うと夢迦は立ち上がる。

幸子はそんな彼女の様子に顔をしかめた。

 

「呑気なこと。呆れましたわ」

 

「僕は楽しむためにデュエルをしているのさ。じゃあ、行ってくるよ」

 

幸子の態度を意にも留めずに夢迦はのんびりと歩いていく。

 

 

[デュエルフィールド]

 

「くっ……」

 

アナスタシアは依然悔しそうな表情を崩さない。

そんな金髪のよこに立ち、夢迦は自分の黒い決闘盤を展開させた。

 

「お疲れ様、新田さん」

 

「ッ……! 不本意ですが、仇は頼みますわよ!」

 

「仇討ちとは思っていないよ。でもまぁ、結果としてはそうなるかもね」

 

応えると夢迦は引き継いだカードをディスクにセットする。

それを見届けるとアナスタシアはむっとした顔のまま踵を返した。

 

「ふん、減らず口ですこと」

 

これにて引継ぎは完了。

司会は会場を盛り上げるべく声を張り上げた。

 

『さぁぁいよいよ、ラストプレイヤー同士のデュエルが始まるぞ!!』

 

フィールドに立つ良平は夢迦を鋭く貫通するような勢いで見つめる。

黒いショートカットに中世的な顔立ち、しかしどこか感じる色気と肌の美しさ。

それを感じさせぬ決闘者としてのオーラ。

 

(窪川夢迦……。儀式軸のデッキ使い。結界像でどこまで止まるか……)

 

「日和田くん」

 

「!」

 

不意に名を呼ばれ良平は顔を上げた。

夢迦がまっすぐに見つめている。

自分よりも10程年上だろうか。

 

「まさか、デュエル中にフィールドで顔を合わせるとは思っていなかったよ」

 

「……」

 

「君の闘志、プレイング、そして運命力。どれも僕らに比肩するほどかもしれない。だが、僕もやすやすと8強を明け渡すつもりはないよ」

 

「……わかってます。でも俺は押し通さなきゃいけないんです。勝つために」

 

「そうかい。どちらも勝ちを譲らない。そんなデュエリストが二人いるならもう言葉はいらないね。君の方が不利だろうけど、デュエルはデュエル。悪いけど、君のその闘志。片っ端から撃ち落とさせてもらうよ」

 

言うが早いか夢迦はデッキトップに手をかけた。

それはまさしく引き金に手をかけるがごとし。

良平はすぐさま身構えた。

 

「さぁ、いこうか! ーーデュエル!」

 

窪川夢迦

LP:4000

 

「ーーデュエル!」

 

日和田良平

LP:2500

 

 

ードローフェイズー

 

 

「僕のターン。ドロー」

手札5→6

 

 

ースタンバイフェイズ→メインフェイズー

 

手札を一瞥すると夢迦はすぐにフィールドに目を向けた。

 

「まずは、君に張られている結界を解かなければならないね。バトルフェイズ」

 

ーバトルフェイズー

 

「驚楽園の案内人〈comica〉で烈風の結界像を攻撃」

 

驚楽園の案内人〈comica〉

攻:1400 

 

烈風の結界像

守:0 

 

驚楽園の案内人〈comica〉はぐるぐると腕を回したかと思うとそのまま勢いをつけて結界像を破壊する。

粉塵が良平を襲う。

 

「……ッ」

 

その様子に夢迦は肩をすくめた。

 

「……おや、普通に戦闘破壊できてしまった。てっきり防御策があるのかと思っていたよ。それともバトルフェイズに持ち込むのが狙いかな」

 

「……」

 

「でもこれは重畳。バトルを終了するよ」

 

ーメインフェイズ2ー

 

夢迦はすぐに手札を見て、カードを取り出すとメインモンスターゾーンへ置いた。

 

「手札の竜輝巧-アルζをリリースし、竜輝巧-バンαの効果を発動だ。このカードを守備表示で特殊召喚」

 

竜輝巧ーバンα

守:0 光 機械族 星1

 

現れたモンスターを良平は凝視する。

 

「特殊召喚モンスター……」

 

「その後、デッキから儀式モンスターを手札に加えることができる。僕はデッキから輝神鳥ヴェーヌをサーチするよ」

手札4→5

 

液晶を簡単に操作すると夢迦のデッキは自動でカードを送り出してきた。

それを拾い上げると夢迦は良平にカードを見せた。

 

「この効果を発動したターン、僕は通常召喚できないモンスターしか特殊召喚できなくなってしまうんだ」

 

「……デッキの中に特殊召喚モンスターばかりならほとんど縛ってないな……」

 

良平の言葉に夢迦はふふと口角を上げカードを手札に加えた。

それから別のカードを呼び出す。

 

「さらに手札の竜輝巧-メテオニス=DRAをリリースし、墓地の竜輝巧-アルζの効果を発動」

 

共通効果により再び特殊召喚される。

その気配を察知して良平は自身の手札のカードを墓地に捨てて宣言した。

 

「ならそこにチェーンして、増殖するGを手札から捨てて効果発動!」

 

《増殖するG》

効果モンスター

 

カサカサ……カサカサカサカサ……。

黒い小さな影が次々とフィールドを埋め尽くしていく。

 

[チームコーポレート側ベンチ]

 

悍ましい光景に幸子は目を見開き、自分の両腕を搔きむしった。

 

「ヒッ……!! や、やめなさい! ソリッドビジョンを消しなさい!!」

 

アナスタシアも目をぎゅっとつむって叫ぶ。

 

「あのクソ庶民!! 何考えてやがりますの!!」

 

[チームHERO側ベンチ]

 

ベンチの最前に立っていたゆきはあまりの光景に絶句する。

 

「」

 

ここのせは両手を腰に当てて苦笑いした。

 

「ソリッドビジョンにすると迫力がちげぇや。間宮が死んでる」

 

「……ユニーク……」

 

一切表情を変化させることなく恵が言う。

亜美は口角を上げて言ってやった。

 

「なりふり構ってらんないっての!!」

 

[デュエルフィールド]

 

フィールドでは良平は足元にもいる黒い影を気にも留めずに宣言する。

 

「相手が特殊召喚する度にカードを1枚ドローする!」

 

対する夢迦も肩をすくめて口をあけた。

 

「なるほど。特殊召喚を封じたかと思えば今度はメタ。二段階の妨害か。どうやら二人を撃破したのは偶然ではないようだね」

 

「……」

 

「発動したものは仕方ない。これも守備表示で特殊召喚だ」

 

竜輝巧-アルζ

守:0 光 機械族 星1

 

「……一枚ドロー!」

手札0→1

 

良平がカードを一枚引き込むと夢迦も効果処理を忘れない。

 

「その後、今度はデッキから儀式魔法をサーチできる。では流星輝巧群を手札に加えようかな」

手札4→5

 

良平は再び冷静にフィールドを俯瞰する。

相手の手札には儀式カードと儀式モンスター。

 

(でも儀式の準備が整ったか……!)

 

「ふふっ、まだまだいくよ。まぁドローはプレゼントとしよう。レベル1のアルζとバンαの2体でオーバーレイ」

 

☆1×☆1=★1

 

オーバレイネットワークがまるで黒い銀河のように渦を巻く。

その中にモンスターたちが飛び込んでいく。

 

「---龍を描く星々に願い奉る。願わくば、地平全てに清光を」

 

一気に光が沸き上がりモンスターが浮上した。

 

「エクシーズ召喚。さぁ、いくよ、竜輝巧-ファフμβ'」バシッ

 

竜輝巧-ファフμβ'

攻:2000 光 機械族 ランク1

 

「……!」

手札1→2

 

現れたモンスターを見て良平はすぐさま手札のカードを発動させた。

 

「そのエクシーズ召喚時、手札から風の天翼ミラドーラの効果発動!」

 

《風の天翼ミラドーラ》

効果モンスター

 

「エクストラデッキから攻撃力2000以上のモンスターが特殊召喚された時、手札から特殊召喚できる!」

 

風の天翼ミラドーラ

守:2600 風 ドラゴン族 星7

 

夢迦は少しだけ眉を動かして現れたモンスターを一瞥する。

 

「ほう。ではエクシーズ召喚時にファフμβの効果発動」

 

「こちらもミラドーラの効果発動!」

 

chain1 竜輝巧-ファフμβ

 

chain2 風の天翼ミラドーラ

 

二つのカードの効果が重なり合う。

逆順処理により良平が先に効果を宣言した。

 

「特殊召喚に成功した場合、相手のエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターを対象とし、対象のモンスターはミラドーラがフィールドにいる場合、効果発動ができなくなる!」

 

「だが既に発動した効果は止められない。ファフμβ'は、エクシーズ召喚時、デッキからドライトロンモンスターを墓地に送ることができる。僕はデッキから竜輝巧-ルタδを墓地に送るよ」

手札

4→5

 

「……ッ」

 

相手の準備は着実に進んでいく。

そのことに良平は若干の焦りを浮かべていた。

知ってか知らずか夢迦は悠々とカードを操る。

 

「では手札の輝神鳥ヴェーヌをリリースし、今墓地に送ったルタδの効果を発動しよう。ルタδを守備表示で特殊召喚だ」

 

竜輝巧-ルタδ

守:0 光 機械族 星1

 

次々に現れるモンスター。

良平がカードを引くのを気にも留めない。

 

(止まらないのか……!)

手札1→2

 

「その後、儀式モンスターか儀式魔法を見せることでカードを1枚ドローできる。先ほど手札に加えた流星輝巧群を見せるよ」

手札4→5

 

手札が減らぬ。

しかし良平は打算的にフィールドを見渡す。

 

(さっき手札に加えた大型の儀式モンスターのレベルは12。フィールドにはレベルがないエクシーズモンスターに、レベル1のモンスター。儀式召喚するにはかなり手札を消費するはず……)

 

「ふふ、色々考えているようだね。……では僕の儀式の真髄をお見せしよう。手札から流星輝巧群を発動!」

 

手札の儀式マジックカードをスロットに差し込む夢迦。

 

《流星輝巧群ーメテオニス・ドライトロンー》

儀式魔法

 

「メテオニス・ドライトロンは、儀式召喚するモンスターの攻撃力を上回るように手札・フィールドの機械族をリリースすることで儀式召喚できる」

 

「!! 儀式なのに、レベルは関係ないのか……!?」

 

夢迦の宣言に良平は目を見開いた。

 

「その通り。そして、ファフμβは儀式を行う際にエクシーズユニットをその儀式素材にすることができるのさ。僕は攻撃力2000の竜輝巧-ルタδとエクシーズユニットのバンαをリリース!」

 

 

†ルタδ+ バンα†

 

まるで蝋燭か、或いは松明かのような炎の揺らぎが夢迦のフィールドを埋め尽くす。

儀式召喚演出である。

夢迦は胸の内からあふれる旋律を詠う。

 

「---Stars, too, were time travelers……。契約者の名において命ず。宇翔ける星の雨。この地平に降り注ぎ、悉くを消し飛ばせ」

 

空が降りる。

星が降る。

大きな隕石かのような影がフィールドに現れた。

 

「儀式召喚!! いざ翔けよ! 竜儀巧-メテオニス=DRA!」

 

彗星が落ちてきて。

はじけたかと思えば青色の龍がそこに居た。

 

「ギィィィィキュォォオォオッ!!」

 

竜輝巧-メテオニスDRA

攻:4000 光 機械族 星12

 

圧倒的な攻撃力。

威圧的な風貌。

まさに切り札。

会場は沸く。

 

『出たァァァァァァ!! チームコーポレート、ラストプレイヤー窪川夢迦!! その切り札が姿を現したぞォオッ!! 反撃の狼煙! チームHEROにとって凶星かァァァァァァ!!』

 

 

[チームHERO側観客席]

 

会場全体が喝采する中、チームHERO側観客席のみは息を呑んでいた。

2組の女子二人はお互いの手を取り合って叫ぶ。

 

 

「こ、攻撃力、4000……!!? そんなのどーやって倒すの!?」

 

「絶対無理だよぉ!!」

 

隣に立つくるみんと忠一も渋い顔をしている。

 

「攻撃力4000……。8強は生半可ではないね」

 

「日和田のやつはデッキのリソースも怪しいぞ……」

 

さらに少し離れた場所では青い制服たち。

唯信は腕を組みながら睨むように良平の背中を見つめている。

隣では片側おだんごの金髪を揺らして美優がつぶやく。

 

「……oh、高打点のモンスターネ」

 

雪乃も肩をすくめていう。

 

「攻撃力4000というステータス、儀式モンスターの中では最高打点よ。お姉さんも持っていないくらい高レアリティのカードだわ」

 

「儀式使いの藤原さんでも……」

 

ツァンも驚いたように雪乃を見る。

麗華は眼鏡を押し上げて溜息をついた。

 

「……負けは濃厚ですね。期待はずれです」

 

「Just a moment!」と美優は面白そうに言う。

「ユシンはそう思っていないようネ!」

 

フィールドから目を離さずに唯信は言った。

 

「フンッ……。ヤツが高打点のゴリ押しに弱いことなぞ事前に実証済みダ。それで負けるならば、救いようがない雑魚。それだけのことダ」

 

(負けたらコロスって顔してる……)

 

唯信の顔を除き込んだツァンは思わず苦笑いした。

 

 

[デュエルフィールド]

 

 

フィールドでは互いの切り札。メテオニスDRAとドラゴサックが睨み合っている。

良平はそんなメテオニスDRAを見上げながらカードを引く。

 

「……攻撃力4000……!!」

手札2→3

 

良平の驚愕した顔に満足したのか夢迦は少し口角を上げた。

 

「ふふ、いい顔だ。カードを1枚セット」

 

伏せカードが彼女の足元に伏せられて沈んでいく。

それから夢迦は手を下して良平に向いた。

 

「一つ教えておこう」

 

「!」

 

「メテオニス=DRAはモンスター効果の対象にはならない。また相手ターンに、墓地のモンスターを攻撃力2000または4000になるように除外することで、その攻撃力2000につき一枚、表側のカードを墓地に送ることができる」

 

「墓地に送る……! 破壊しないのか……!」

 

故に幻獣機の破壊耐性は通用しない。

 

ーードッドッ。

 

良平の心臓が一気に跳ね上がる。

 

 

「その通り。しかし、攻撃出来なかったのは残念だ。君がこちらを警戒して特殊召喚を封じたのは良い判断だったね」

 

「……ッ」

 

「それもまた一興。さぁ。奇跡のチーム、チームHERO。その奇跡の担い手の一人、日和田良平くん。君がどう抗うか見せてもらおうか! ターンエンド!」

ーエンドフェイズー

 

窪川

LP:4000

手札3

伏せ1

フィールド:

竜輝巧-ファフμβ'

竜儀巧-メテオニス=DRA

驚楽園の案内人〈comica〉

 

ターンが巡る。

良平は目の前の巨大なモンスターに圧倒されていた。

心音が鳴る。

高く鳴る。

 

(攻撃力4000……! さらに効果耐性まで……!)

 

ーードッドッ。

うるさいくらいに。

 

(倒せるのか、俺に……!)

 

しかし。

巡ってきたフェイズは進めるのが道理。

良平はデッキトップに手を乗せる。

 

ードローフェイズー

 

「くっ……。俺のターン!」

手札3→4

 

ースタンバイフェイズー

 

「この瞬間」と夢迦が好戦的な目線のまま言う。

 

「メテオニス=DRAの効果発動だ。墓地のアルζとバンαを除外。攻撃力の総合は4000。よって、カードを2枚墓地に送るよ。対象は、ドラゴサックに風の天翼ミラドーラだ」

 

「くっ……」

 

「さぁ終焉をもたらせ。ドラゴニス・メテオスォーム!」

 

メテオニス=DRAは高く咆哮する。

呼び声に応じるかのように隕石が二つ良平のフィールド目掛けて落ちてきた。

良平は素早くカードをスロットに差し込む。

 

「ッ!! 速攻魔法発動!!」

 

《垂直着陸ーヴァーチカル・ランディングー》

速攻魔法

 

「自身のフィールドの風属性モンスターを任意の数リリースし、その枚数分、幻獣機トークンを特殊召喚する! ミラドーラとドラゴサックをリリース!」

 

落ちてくる隕石に衝突する寸前でドラゴサックとミラドーラの身体はゆっくりと消えていき、代わりに半透明の航空機が隕石をするりと躱して上空を切り裂いた。

 

「ほう」

 

幻獣機トークン

守:0 風 機械族 星3

 

幻獣機トークン

守:0 風 機械族 星3

 

 

『なんと!! 巨大な隕石を紙一重で躱し、半透明な飛行機に分裂したぞォオ!!?』

 

フィールドの状況に夢迦は笑う。

 

「リリース・エスケープか。やるね」

 

「……ッ! フィールドに機械族が2体同時に特殊召喚されたことにより、ブンボーグ001が墓地から復活する!」

 

ブンボーグ001

守:500 地 機械族 星1チューナー

 

 

[チームHERO側ベンチ]

 

「か、躱した!」

 

ここのせが目を見開いていうと恵も小さく頷く。

 

「……」

 

「凄いですぅ!」

 

ゆきも手をパチパチと叩いていた。

亜美は満足げに息を吐いた後、再び良平の背中を見る。

 

「でも、ここからどう持ち直すの良平!!」

 

緊迫しているように。

或いはどこか楽しそうに。

 

[デュエルフィールド]

 

一方の良平は思考をフル回転させていた。

余裕などない。

心音がノイズをかき消し、汗が額に髪を貼り付ける。

 

(バックは一枚……! 攻撃反応か阻害か……)

 

――ドッドッ。

心臓が血を送る。

 

(だめだ、手をこまねいたら負ける!勇気を持って挑むしかない……!……けど、エクストラのアウローラドンは残り1枚。これが不発になれば勝ち目はないぞ)

 

メテオニス=DRAは高らかに咆哮する。

まるでその場の主を主張するように。

 

(今はとにかく守りに徹するしかない)

 

意を決して良平は動く。

 

「幻獣機トークン1体とブンボーグ001をリンクマーカーにセット! 召喚条件は、風属性モンスターを含むモンスター2体!」

 

↙︎風属性+↘︎効果モンスター=LINK2

 

リンクマーカーが回路を生み出しモンスターを呼び起こす。

 

「蒼翠の風霊使いウィンをリンク召喚!」

 

蒼翠の風霊使いウィン

攻:1850 風 魔法使い族 LINK2

 

「続いてアーセナルファルコンの効果発動! 素材を取り除いて、デッキから鳥獣族モンスターを特殊召喚! 出てこい! 星向鳥! 中央に特殊召喚!」

 

星向鳥

守:1500 風 鳥獣族 星4→6

 

「星向鳥はモンスターゾーンの位置によってレベルが変動する! 中央の場合、レベルを2つ上げる!」

 

「……」

 

夢迦は動かず。

対する良平はそんな彼女の様子を、挙手を投足を一遍も見逃さない。

 

「レベル6の星向鳥に、レベル2のオライオンをチューニング!!」

 

☆6+☆2=☆8

 

今度はオライオンが主人の願いに応えてモンスターを調律していく。

 

「シンクロ召喚!! HSR-カイドレイク!!」

 

HSR-カイドレイク

攻:3000 風 機械族 星8

 

機械で作られた竜が透明な羽根を広げて叫んだ。

しかし夢迦はその台頭を許さない。

 

「ではこの瞬間、カウンタートラップ発動だ」

 

《ドライトロン流星群》

カウンター罠

 

「僕のフィールドに儀式モンスターが存在する場合、チェーンに乗らない召喚、反転召喚、特殊召喚を無効にしデッキに戻す」

 

「ッ!!」

 

流星群が落ちてくる。

全てがカイドレイクの羽根をもぎ筐体を破壊し尽くした。

撃墜されたカイドレイクは爆散してしまう。

 

「うわっ……!?」

 

飛散する爆風に良平は思わず顔を手で遮った。

 

『数多の流星群が日和田良平のモンスターと共に炸裂!!! モンスターは跡形もなく吹き飛んだぞォオ!!』

 

砂塵が収まり視界が開けて見えたのは夢迦の顔。

闘志を隠そうともしない、獲物に興奮した顔。

 

「ふふ、僕もなかなかだろう?」

 

「ッ! オライオンの効果で、幻獣機トークン1体生成!」

 

幻獣機トークン

守:0 風 機械族 星3

 

「バトル!」

 

 

ーバトルフェイズー

 

「蒼翠の風霊使いウィンで、ファフμβに攻撃!」

 

良平は指示を出す。

瞬時、意図を判別する夢迦。

 

「ふむ……」

 

『おぉっと!? 蒼翠の風霊使いウィンの攻撃力は1850! 対する竜輝巧-ファフμβの攻撃力は2000! 何か狙いがあるのかァァァ!?』

 

蒼翠の風霊使いウィン

攻:1850

 

竜輝巧-ファフμβ

攻:2000

 

ファフμβは熱線を吐き出して応戦。

蒼翠の風霊使いウィンは成す術なく破壊されてしまった。

貫通した熱線が良平の肩口をかすめ取っていく。

 

「ぐっ……!」

 

日和田良平

LP:2500→2350

 

しかし良平はすぐさま体勢を立て直して口をあけた。

 

「……ッ! 蒼翠の風霊使いウィンが相手によって破壊された場合、デッキから守備力1500以下の風属性モンスターを手札に加えることができる! 俺はデッキから幻獣機ハムストラットを手札に加える!」シ手札3→4

 

「……」

 

「続けて、アーセナルファルコンでファフμβに攻撃!」

 

RR-アーセナルファルコン

攻:2500

 

竜輝巧-ファフμβ

攻:2000

 

敵討ちとばかりにアーセナルファルコンが大きな翼を羽ばたかせ果敢にファフμβに吶喊する。

そして爪で蹴り飛ばしファフμβを破壊した。

 

「ふふふ……」

 

窪川夢迦

LP:4000→3500

 

しかし巨大なモンスターには一切触れることはかなわない。

良平はモンスターから目線を切っていう。

 

「……メイン2!」

 

ーメインフェイズ2ー

 

「サーチしたハムストラットを召喚!」

 

幻獣機ハムストラット

攻:1100 風 機械族 星6→9

 

「ハムストラットは、フィールドの幻獣機トークンをリリースすることで、墓地の幻獣機モンスターを特殊召喚できる!」

 

幻獣機トークンがゆっくりと消えていきハムストラッドの機体が光る。

 

「甦れ、幻獣機コルトウィング!」

 

幻獣機コルトウィング

守:1500 風 機械族 星4

 

「コルトウィングの効果発動! 特殊召喚時に他の幻獣機がいる場合、幻獣機トークンを2体特殊召喚する!」

 

幻獣機トークン

守:0 風 機械族 星3

 

幻獣機トークン

守:0 風 機械族 星3

 

「ハムストラットと幻獣機トークン2体をリンクマーカーにセット! 召喚条件は機械族モンスター2体以上!」

 

↙︎↓機械族LINK3+↘︎機械族=LINK3

 

「ーーサーキット アンド バンプス! 再び空に舞い上がれ! 幻獣機アウローラドン!!」

 

3機の航空機が空にて交わり、瞬時の極光と共に巨大な軍用機を呼び寄せた。

良平はフィールドに手を翳して言った。

 

「アウローラドンの効果発動! 自身をリリースしてフィールドのカードを選んで破壊する!」

 

「対象をとらない……! ふふ、なるほどね……」

 

夢迦は良平の宣言に眉をあげて言う。

 

「狙いはメテオニス=DRAだ! Fox3!」

 

勢いよく手を振り翳し良平が号令する。

アウローラドンは1発のミサイルを放つとゆっくり消えていった。

一直線に白煙がフィールドを切り裂いてメテオニス=DRAに命中する。

 

「グギァァァァァァッ!!?」

 

メテオニス=DRAは爆炎に飲まれ呆気なく撃墜された。

後には痛烈な粉塵を残して。

 

『なんとォオ!! 攻撃力4000を誇り、モンスター効果に耐性をもつモンスターを撃墜してしまったぞォオ!!』

 

ワッ、と会場が歓声をあげた。

良平は小さく拳を握る。

 

「よし……!」

 

「……ふふ」

 

しかし夢迦は笑う。

楽しそうに。

まだデュエルは始まったばかりとばかりに。

 

「……」

 

良平は彼女を見つめ思考を回す。

 

(……相手はまだ余裕がある。ドライトロンはどうやら墓地からの展開が可能な儀式デッキみたいだ。破壊した程度では多分止まらない)

 

まだ心音はうるさく木霊している。

脳を駆け抜けて耳元でドクンドクンと唸る。

 

(次のターン、再展開されて、こっちが対応できなきゃ即負けだ)

 

良平は手札チラと手札を見る。

 

「カードを2枚セットしてターンエンド!」

 

ーエンドフェイズー

 

手札1

伏せ2

フィールド:

幻獣機トークン

幻獣機トークン

幻獣機トークン

幻獣機コルトウィング

RR-アーセナルファルコン

 

ターンが巡る。

相手モンスターは前のプレイヤーから引き継いだコミカのみ。

前のターンで展開したカードは全て処理した。

しかし。

 

「ふふ……ふふふふ……! あっはっはっはっ!」

 

夢迦は笑う。

 

「!!」

 

良平は思わず顔をあげて女の顔を見た。

嘲笑ではない。

嘲りでもない。

ただ愉快そうに。

夢迦は口角をあげたまま良平を見た。

 

「いや失礼、でもすまない笑いが止まらないんだ。僕は、いいや僕らはなんて楽しいデュエルをしているのか!」

 

「……!」

 

「君は強大なモンスターを乗り越えた。そして次は僕が君を乗り越える。僕らはそうしてシノギを削り、やがては決着へと辿りつく。そう今、僕たちはまさに決闘をしている」

 

「……決闘……」

 

「限界を超えたギリギリの戦い。それがここまでの興奮をもたらす。あぁ、鼓動が頭の中に響き渡るこの感覚が心底たまらない」

 

夢迦は一転うっとりとしながら良平を見つめる。

 

「……」

 

「……ふぅ。すまない、無駄話で長引かせてしまったね。でも、許して。僕は1秒でも長くこのデュエルを味わっていたいんだ」

 

一瞬だけ見せた興奮を抑えるように胸に手を当てると夢迦は苦笑いをしてみせた。

その顔な良平はある種の確信を得た。

 

(ああ。この人、信じられないくらいデュエルが好きなんだ。きっと心の底から)

 

蘇る。

かつて聞いた声。

 

『ーー見てなさい! ヒーローはこっから大逆転するのよ!!』

 

(……どうしてだろう。初めてデュエルで負けたあの日を思い出した)

 

心音は収まることがない。

永遠かと思うほど血潮を身体にめぐらせる。

 

(あの日と同じだ。勝てるかもしれない。負けるかもしれない。うまくいくかもしれない。失敗するかもしれない。そんな思いが混ざりあって胸が高鳴る)

 

彼女の内なる期待と興奮が手に取るようにわかる。

 

(もう負けたくないって思った。次は絶対勝つって思った。ーーけど、それ以上に楽しかった)

 

あれが日和田良平の決闘者としての始まり。

 

(おかしいな。あんなのなんでもないたたのデュエルだったのに)

 

忘れられぬ、デッキに刻まれた記憶。

 

(でも一つ、わかることがある。あの日から、いやもしかしたらそれよりもずっと前から。俺はデュエルが好きなんだ。だけど……)

 

心音はやまぬ。

良平の脳裏に再び亜美の声が過ぎる。

 

『良平。ーーーアンタに任せるわ』

 

良平は胸の内で応える。

 

(わかってる)

 

それから顔を上げて夢迦を見た。

 

「窪川さん」

 

「なんだい」

 

「貴女の言葉、俺もめちゃくちゃわかります。俺も、デュエルが好きだから」

 

「そうだろうね」

 

「でも……いや、だからこそ」

 

「……?」

 

敢えて言葉を切った。

夢迦は続きを促すように首を傾げた。

そして良平は言う。

 

「俺は勝たなきゃいけない。楽しいだけじゃ駄目なんだ」

 

「!」

 

「任せられたんです。チームのことを。だからどんな手を使ってでも、俺は貴女を、貴女たちを倒す」

 

「……ふふ」

 

満足げに。

噛み締めるように。

夢迦は頷いた。

 

「なるほど。君たちがこの場に立っている、その理由が見えた気がするよ」

 

「……」

 

「僕と同じくデュエルを愛するデュエリスト。僕にはないものを愛するデュエリスト。君の想いは確かに承った」

 

目を伏せて夢迦はまるで尊いものを労わるような声で言う。

 

「僕は楽しいデュエルを髄まで味わい尽くすことを至上とする女。こんな僕でよければ、同じデュエリストとして最大限の返礼をしよう」

 

湧き上がる闘志と運命力。

確かに感じる脅威。

良平はすかさずデュエルディスクを構えた。

 

「続けようか日和田くん。奇跡を担う君と貪食な僕。チームHEROとチームコーポレート。どちらが勝つかはカード次第」

 

夢迦は自身を落ち着かせるように胸を撫でた。

せして目を開き、良平を貫くように見る。

 

「さぁ! メインディッシュを始めよう!!」

 

「……!!」

 

二人は睨み合う。

憎しみではない。

怒りではない。

ただそこにあるデュエルを楽しむために。

 

 




◾️次回予告
寝る前決闘空間第30話
『ショットダウン』
デュエルスタンバイ!

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