遊戯王5D's after ~童実野第二高校ヒーロー部~   作:レトやま

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セリフ形式+ちょっとだけ地の文の方が読みやすい気がしたらのでこうしました!
感想などお聞かせいただけたら幸いです!


第4話 「不肖、間宮ゆき! 初デュエルです!」前編

 

[ネオ童実野シティ 天神(住宅街) ゆきの家 ゆきの部屋]

 

深夜。

ネオ童実野シティ郊外には小さな里山があり、山に沿うように神社ーー童実野天神がそびえている。

そこにはデュエルの神が祀られているとかでデュエル神社と呼ばれていた。

そんな神社があることから周辺の住宅地は天神という地区名がつけられている。

童実野第二高校に通う間宮ゆきの家はここ天神に存在する。

 

深夜であることを配慮してゆきは部屋の電気を落とし、机の照明だけで作業をしていた。

 

ゆき「……これと、これと……。あとはこのカードを……」

 

カードをあちこちに並べ、付箋だらけのノートをチェックしながら彼女は選別する。

机においたピンクの置き時計はカチリカチリと時を刻む。

 

ゆき「いちにさん………さんじゅうきゅ、よんじゅう!」

 

カードを両手で持ち枚数を数える。

それはきっちりと40枚の束になっていた。

 

ゆき「で、できましたーー!!」

 

深夜であることも忘れてゆきは声を上げて束を掲げた。

見届けたのは置き時計のみ。

相変わらずにカチリカチリと時を刻んでいた。

 

 

寝る前決闘空間第四話

『不肖、間宮ゆき! 初デュエルです!』

 

[ゆき宅ゆき部屋]

 

チュンチュンとスズメが囀る。

朝の日差しは煌々と照り、風を焦がしていた。

そこに

 

ゆき「ひぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええええっ!」

 

つんざくような悲鳴。

驚いたスズメはバサバサと慌てて飛び去った。

 

ゆき「もうこんな時間!?」

 

ドタバタと鞄やら制服やらを取り出す。

ドンガラガッシャーンと何かを蹴飛ばし、ゆきは涙目で足をさすった。

リビングまで降りるとゆきの母がコーヒーを啜っていた。

 

ゆきママ「おはよう、ゆき」

 

ゆき「おはよう! ……って! おかーさん! なんで起こしてくれなかったの!?」

 

制服の上着をすっぽりと被りながらゆきは口をあけた。

 

ゆきママ「なんでって、いつもあなた一人で起きれるじゃない。朝早いっておかーさん聞いてないわよ」

 

ゆき「むぅ……」

 

ゆきママ「それより、急いで朝ごはん食べちゃいなさい。お腹すいたまま学校はつらいでしょう」

 

ゆき「はぁい」

 

なんとか制服に着替えたゆきは、用意されていたトーストを頬張った。

 

ゆきママ「昨日、夜更かししてたでしょ。何してたの?」

 

ゆき「えへへ、なんとなんと! デュエルモンスターズのデッキを作ってたのです! デュエリストゆきの誕生だよ!」

 

ゆきママ「まぁ! この間あげたお小遣いで作ったの?」

 

ゆき「うん! あと友達からカード貰ったりしたの!……んぐんぐ、ご馳走さまー!」

 

食べ終えた食器をまとめているとゆきの母はゆっくりと立ち上がった。

 

ゆきママ「片付けはおかーさんがやってあげるから、ゆきは歯磨きしてらっしゃい」

 

ゆき「ありがとう!」

 

ゆきは返事すると慌ただしく洗面所に向かった。

 

ゆきママ「ふふふ」

 

ゆき「ガラガラ……ふぅ」

 

口を濯ぎ、鏡をチェック。

櫛を軽く通し、髪の左右を整えた。

 

ゆき「寝癖は大丈夫……! よし、おかーさん! 行ってきまーす!」

 

勢いよく靴を履く。

最近新調したローファーだ。

トントンと床で足のつま先を叩くとゆきは玄関を開けた。

 

ゆきママ「はーい、行ってらっしゃい! ……あの子、最近明るくなったわね。きっと、いいお友達ができたのね。おかーさん、安心しちゃった」

 

[通学路]

 

走りながらもゆきは登校を楽しみにしていた。

何せ今日は夜鍋して作ったデッキが鞄に入っている。

 

ゆき(今日は、作ってきたデッキをみんなにみてもらおうっと!)

 

そんなご機嫌なゆきを急かすように遠くから学校のチャイムが聞こえた。

 

ゆき「ひー! よ、予鈴がー!!」

 

 

[童実野第二高校 2組教室]

 

 

先生「はーい、じゃあそろそろ時間なので……」

 

女性教師が教壇でクラスを見回した。

刹那、ガラリと後ろの引き戸が開き、息を切らせたゆきが入ってくる。

 

ゆき「あわわ……! 遅れてすみませーん!」

 

先生「あら間宮さん、おはようございます。汗いっぱいよ? 大丈夫ですか?」

 

ゆき「だ、大丈夫ですぅ!」

 

先生「はい、じゃあ席に座ってね。出席をとりますよー」

 

 

[昼休み 廊下]

 

なんとか午前中の授業を終えて、ゆきは廊下をひた走る。

他のメンバーは皆4組、5組と比較的近いのにゆきだけは2組とやや離れている。

 

ゆき(朝はみんなに会えなかったから……。お昼が楽しみでしたぁ!)

 

体育先生「こら! 廊下は走るな!」

 

ゆき「あぅ!? ご、ごめんなさい!」

 

[童実野第二高校 3階部室(不法占拠)]

 

ゆき「おじゃましまーす!」

 

学校にしては珍しい押し戸のドアを開きゆきは部室に入っていく。

 

ゆき「聞いてくだ……」

 

祭乃木「ゆきー!!」

 

ゆき「あぅ!?」

 

出鼻を挫かれた。

入ったとたんに赤みのある髪が目の前に飛んできたからだ。

祭乃木亜美がずいと顔を寄せた。

 

祭乃木「すごいじゃない! これ、当てたんだって!?」

 

宝物でも持つように白い決闘盤を差し出した。

 

良平「ここのせから聞いたよ。あのショップで当てたんだって?」

 

ゆき「え? ……あ、はい! そうなんですぅ! びっくりでした!」

 

ここのせ「主な活動がデュエルの部活なのに決闘盤が安物の小型しかねぇってんじゃ、格好つかねぇからな。ま、一歩前進だな」

 

祭乃木「ホント、お手柄よ!! これは、ゆきの階級を上げざるを得ないわね!」

 

良平「え、階級なんてあったの?」

 

祭乃木「アタシが部長で、アンタらがボンクラ1号、2号でしょ」

 

ここのせ「誰がボンクラだこらぁ!」←ボンクラ2号

 

良平「部長だなんだってのも初耳だぞ」←ボンクラ1号

 

祭乃木「じゃあ今日からそう決めるわよ! そして、ゆき! ゆきには、副部長の座を与えるわ!」

 

ビシッとゆきの胸を指差す祭乃木。

ゆきは目を丸くして口を開けた。

 

ゆき「えぇぇっ!? そ、そんな、恐れ多いですぅ!!」

 

ここのせ「恐れ多いっても、たった今できたばかりの階級だ。重みもなんもあったもんじゃねぇ。貰っときな」

 

祭乃木「なによ、重いに決まってんでしょ! あとは、ゆきがデュエルできるようになれば完璧よね!」

 

ゆき「あ、それなんですけど……!」

 

ここぞ、とゆきが鞄に手を伸ばしかけた瞬間。

遮るようにドアからコンコンコンとノックする音がした。

 

良平「……っと誰か来た……」

 

ここのせ「教頭か……? 祭乃木、どうする?」

 

祭乃木「ハゲ狩作戦はこの間やっちゃったし……目隠し作戦いくわよ!」

 

ゆき「へ……? な、なんですか作戦って……?」

 

祭乃木「ここ、アタシらがぶん捕ってるんだけど、たまに教師が注意しにくんのよ。鬱陶しいから追い返してんのよ」

 

ゆき「そ、それってよくないんじゃ……?」

 

ここのせ「正式な部活として認められるまでの辛抱だぜ」

 

祭乃木「よーし、目隠し作戦は初動が重要よ! まずはこの紙袋で……」

 

良平「……待った。様子が変だ。何も言ってこない」

 

ここのせ「慎重にいけよ、祭乃木。前に人違いで水原の眼鏡叩き割ったんだからな」

 

ゆき「えぇ!?」

 

良平「あのときは、めちゃくちゃ不機嫌になってたからな、アイツ……」

 

ゆき「そりゃそうですよ……」

 

祭乃木「良平、ちょっと様子見て」

 

良平「OK……」

 

そーっと扉を開ける。

覗くとそこには憤慨した教師が……と思ったが当てが外れた。

代わりに銀色のツインテールが揺れている。

良平が目線を下げるとこちらを見上げる無表情があった。

 

恵「…………」

 

良平「……え、どちら様……?」

 

恵「…………」

 

あっけに取られているとその銀髪ツインテールは確認を取るでもなく、良平の横をテクテクと歩いていき中へと入ってきた。

 

良平「あ、ちょっと……!」

 

祭乃木「…………」

 

恵「…………」

 

スタスタと奥まで入ってきたかと思うと、ここのせを一瞥しチョコンと勝手に椅子に座った。

 

ゆき「…………」

 

良平「…………」

 

祭乃木「………いや誰!!??」

 

ここのせ「……ルイン恵……」

祭乃木「なによ、あんたの知り合い?」

 

ここのせ「この間言ったろ、5組に転校してきた……」

 

祭乃木「じゃあこの子が、この間デュエルふっかけてきたっていう不思議ちゃんなわけ? 」

 

ここのせ「おお」

 

良平「それで何しにきたんだろう……?」

 

恵「……あなたたちを監視するため」

 

祭乃木「……は?」

 

ゆき「……かんし? 今監視って言いました?」

 

恵「……80時間23分47秒前に旧サテライトエリアを震源とする強力な時空震を観測した……」

 

ゆき「じ、じくうしん……?」

 

恵「……震源地の最も近くにいた人間である能瀬心、および祭乃木亜美、日和田良平、間宮ゆきを監視対象と認定。同人物の集団的行動を認めた為、これの……」

良平「ストップストップ! ……ちょっと設定が深いというか……厨二的というか……」

 

祭乃木「痛たたた……。こりゃあ筋金入りね……」

 

ゆき「あ、あはは……」

 

ここのせ「なんかオレまで恥ずかしいぜ……」

 

祭乃木「で、監視って言ってもアンタ何するわけ?」

 

恵「……ここで動向を監視する。能瀬心がコソコソ見るなとオーダーした為、同一空間で監視する必要がある……」

 

ここのせ「言葉の綾が災いした……」

 

祭乃木「ふーん。なんよくわかんないけど部室を使うってことね。なら入部してもらうのが一番いいわ。丁度、部員募集中だしね」

 

良平「部員が増えるのはいいけど、イロモノだなぁ……」

 

恵「……監視の為に必要なら厭わない……」

 

祭乃木「一応デュエルする部活なんだけど、そこんところどうなわけ?」

 

恵「……問題ない。私はデュエルロイド。造作もない……」

 

良平「デュ、デュエルロイド……」

 

ここのせ「何度聞いても痛すぎる……」

 

祭乃木「はぁ、なんか変な子が入っちゃったわね……。ま、でも面白いからいっか! 名前は、ルイン恵、でいいのよね?」

 

恵「……そう。識別IDは……」

 

祭乃木「そっちはいらないわ! じゃあ恵! アンタはこれからヒーロー部の一員ってことにするわ!」

 

恵「……わかった……」

 

良平「中二病だけど、部員が増えるのはいいことだね。とりあえずこれで部員が5人揃ったね。中二病だけど」

 

ゆき「に、二回も……」

 

ここのせ「これで実績を作ればこっちのもんだぜ」

 

ゆき「あ、あははーー……」

 

ゆき(……っは! デッキのこと! 言い出すタイミングを逃しました!!)

 

ゆき「あの!」

 

キーンコーンカーンコーンとまたしても遮るようにチャイムが鳴る。

ゆきは「あうっ!?」と涙目になった。

 

祭乃木「やっば!? 昼休み終わる!? 急いで食うわよ!」

 

良平「合点!」

 

ここのせ「おうよ!」

 

ゆき「ひ、ひぇえええ!?」

 

ゆき(ほ、放課後に再チャレンジですぅ!!)

 

[放課後 2組教室]

 

キリーツ、礼、ありがとうございましたーと全員が頭を下げた。

これにて今日の授業は終了である。

ゆきは鞄を机に置き、一息ついた。

 

ゆき「やっと放課後ですぅ……」

 

??「間宮さん、ちょっといいかしら?」

 

気を抜いていたところに声を掛けられ、ゆきは肩を跳ねさせた。

見ると担任の女教師がこちらを見ていた。

 

ゆき「へ……? あ、中河西先生」

 

あかね「間宮さん、最近元気そうですね」

【優しい2組担任教師料理部顧問 中河西あかね(なこうさい あかね)先生】

 

ゆき「え、えへへ、そうでしょうか?」

 

あかね「少し心配していたの。最近、料理部の方にも顔を出さないから」

 

ゆきは言われてハッとした。

2年の初めになんとなくで仮入部していたのが料理部だった。

あまりに早く学校から帰ってくるので母親から心配だと言われて入った部活だった。

 

ゆき「あ、す、すみません……」

 

あかね「いいんですよ、生徒が元気なら先生は満足です」

 

ゆき「あの、料理部なんですが……今、仮入部状態ですけど、退部させてもらっていいですかぁ? 中途半端になってしまってよくないと思うので……」

 

あかね「あら……残念ね。……もしかして最近、元気になったことと何か関係があるのかな? 先生に教えてほしいな」

 

ゆき「実は、新しい部活に入ることにしたんですぅ!」

 

あかね「新しい部活? 何部ですか?」

 

ゆき「はい! ヒーロー部です!」

 

あかね「……ヒ……ヒーロー……部……!?」

 

優しいあかね先生の顔が笑顔のままピシリと固まった。

それを見てゆきはまずいことを言ってしまったのではと青ざめた。

 

[放課後 ヒーロー部部室(不法占拠)]

 

ソファに腰掛け、祭乃木はプラスチックの容器からスプーンで中に入ったプリンを口に入れた。

 

祭乃木「んー、これ美味いわね!なんだっけ、トリシューラプリンだっけ?」

 

良平「流石、童実野スイーツ杯5位の実力……。生クリームには高級ジャージー牛乳に和三盆を使ってるだけあってクリーミーだ」

 

ここのせ「おぉ、なんか含蓄がありそうな感想だな。賢い部長っぽくなってんぞ」

 

祭乃木「アンタはボンクラ1号でしょ! 調子のんじゃないわよ!」

 

良平「ボンクラじゃないよ……」

 

恵「……ボンクラ……」

 

良平「違うって……。って、え?」

 

祭乃木「恵いつのまにいたの?」

 

恵「……3分21秒前……」

 

ここのせ「細けぇな」

 

そんな会話をしていると

コンコンコン、ガチャ、と申し訳程度のノックと共にドアが開いた。

 

あかね「失礼します」

 

良平「え? ……うわっ! 先生だぁ!!」

 

祭乃木「ブーッ! ゴホゴホッ……ちょっ、水、水!」

 

ここのせ「馬鹿野郎! ノックしろってんだ!」

 

あかね「野郎じゃありません! それにノックはしましたよ」

 

ここのせ「ノックしてから開けるのが早ぇって言ってんだよ!」

 

ゆき「あぅぅ……」

 

そんな応酬をゆきはバツが悪そうに眺めていた。

良平はティッシュで机を拭きながら言う。

 

良平「いや、別にやましいことしてないんだから、そんなに慌てることなくない?」

 

恵「……ユニーク……」

 

祭乃木「ゴクゴク……ふぅ〜、何事……って、あかねちゃんじゃないの、驚かせないでよ〜」

 

あかね「ちゃん、じゃありません、先生です! ……そのプリン、料理部の冷蔵庫から取ってないでしょうね?」

 

祭乃木「物騒なこと言わないでよ、あかねちゃん! ちゃんと良平が買ってきたものよ! 2700円で!」

 

ゆき「高っ!?」

 

あかね「なら、良いですけれど……。んっん……。今日はみなさんにお話があります!」

 

良平「話? 心当たりがないけど……」

 

あかね「間宮さんのことについてです! 最近、ヒーロー部に入ったと聞いて、担任として、心配なのです!」

 

ここのせ「随分な物言いじゃねぇか」

 

あかね「祭乃木さん、日和田くん、能瀬くん、あなたたちの名前はたまに職員会議に上がってきますので!」

 

良平「う、うぉぉ、風評被害がぁ……」

 

祭乃木「アタシら、そんな有名人なわけ?」

 

ここのせ「心当たりがねぇな」

 

恵「……」

 

ここのせ「つーかよ、担任の先生が随分と仕事熱心じゃねぇかよ。部活なんて進路指導に関係ねぇだろうに」

 

あかね「間宮さんは元料理部です。仮入部ではありましたが……。それが、部活を辞めて新しい部活に入ると。もちろん、喜ばしいことです!それに先生は生徒の自由を尊びたいと思っています。しかし……」

 

祭乃木「アタシらが公認の部活じゃないのが、心配ってことね」

 

良平「というか間宮って、料理部だったんだ」

 

ゆき「い、一応、ですが……」

 

あかね「間宮さんも、そして祭乃木さんや日和田くん、能瀬くんたちも短い青春の時間を無為に過ごさせるわけにはいけないのです。先生として! しっかり部活として活動してるか、確認させてください!」

 

良平「それは構わないですけど……。確認って、どうするんですか?」

 

あかね「あなた達、デュエルモンスターズの部活なのでしょう? なら、デュエルの腕を見せて下さい」

 

祭乃木「いいわよ! やってやろうじゃない! で、相手はどうすんの? アタシらでやればいい?」

 

あかね「いいえ、先生が相手をします」

 

祭乃木「あかねちゃんが? できんの?」

 

あかね「当然です! デュエルモンスターズは一般教養ですからね、教員試験にも項目があるんですよ?」

 

ここのせ「まじかよ……。じゃあ教師連中はみんなデュエリストなのかよ……。じゃあ顧問の一つくれぇ寄越せってんだ」

 

あかね「もちろん、先生たちは専門ではありません。だから先生を倒せないようじゃ、本気で取り組んでいるとは言えないと思います!」

 

良平「な、なるほど……」

 

ここのせ「誰がいく? 部長か? それともオレらの中じゃ勝率が高い良平か?」

 

祭乃木「もちろんアタシがいくわ! 悪いけどボコボコにしてやるわよ!」

 

ゆき「ま、待ってくださぁぁい!!」

 

良平「間宮?」

 

ゆき「私がいきます!!」

 

祭乃木「え!? でも、アンタ、デッキ持ってないでしょ?」

 

ゆき「いいえ! あります! 昨日の夜、完成しました!」

 

ついにゆきは鞄から赤いデッキケースを取り出して掲げた。

日の目を浴びたそれを全員が見た。

 

ここのせ「マジかよ!! 」

 

良平「えー、言ってよ! 色々見たかったのに」

 

ゆき「えへへ、色々あってタイミングを逃してしまって……」

 

ここのせ「時の任意効果だったんだな……」

 

良平「そういうタイミングの逃し方じゃないだろ」

 

祭乃木「ゆき、ルールとかその辺は大丈夫ね?」

 

ゆき「大丈夫です! 日和田さんに色々教えてもらいましたから!」

 

あかね「間宮さんが自分から……! なるほど……。では貴女がこの部活に入って得たものを見せて下さい!」

 

ゆき「はい!」

 

祭乃木「はい、決闘盤よ!」

 

ゆき「ありがとうございます!」

 

白い新品の決闘盤を渡される。

それを受け取るとゆきは左腕に通した。

アジャスターが自動で締まり固定される。

 

良平「じゃあ、あかね先生はこれ使って下さい」

 

良平は私物の小型決闘盤を差し出した。

 

あかね「ありがとう、日和田くん。さて、ここでは狭いので校庭に移動しますよ」

 

[童実野第二高校 校庭]

 

祭乃木「さぁ、じゃあ一丁やりますか!」

 

良平「頑張れ、間宮!」

 

ゆき「はい! 頑張ります!」

 

あかね「じゃあ、準備はいいですか?」

 

ゆき「はい!」

 

あかね「ではいきますよ! 」

 

「「デュエル!」」

 

 




デュエルパートは後編。
プレイングミスがないといいなぁ……。

地の文や台詞形式について

  • 今のままで良い
  • 台詞のみの台本形式の方が読みやすい
  • 小説のような形式の方が読みやすい
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