【第一部完結】転生イノベイドのイオリア計画再生記 in C.E. 作:アルテミー
プラント所属のコロニー"ユニウスセブン"に対する核攻撃"血のバレンタイン"に端を発する、地球・プラント間の戦争は、当初は
しかし、プラント防衛軍ザフトが実戦投入した新型兵器モビルスーツ"ジン"は連合に対して
そして、一年半に渡った地球・プラント間の戦いは多大な損害と戦死者を出した末、両陣営の実質的なリーダーであったパトリック・ザラとムルタ・アズラエルの戦死を以てようやくの終結をみた。
やがて
しかし、戦争は終わっても、この世界から争いが消えたわけではない。冷戦の
その優れた能力故にナチュラルを見下すコーディネーターと遺伝子操作によって生まれた彼等を
確かにヤキン・ドゥーエ戦役後に定められた"ユニウス条約"によって、保有兵器数や使用禁止技術のいくつかが定められ、
しかし、争いはなくならなかった。
勿論、それだけではない。
地球には紛争があった。宇宙にはテロリズムがあった。各地で続く小競り合いのような
人は争うことをやめられない。そう言ったのは一体誰だったか。
だからこそ、このような小さな火種一つで世界は簡単に戦争の道へと辿ってしまうのだろうか。
▽△▽
アーモリーワンで行われたセレモニー。現プラント最高評議会議長のギルバート・デュランダルも
新造艦は軍用艦と言っても実戦に投入するのはまだ先の話。あくまでザフトの軍事力は未だに
また、関係者のみに知らされている情報ではあるが、ここにはオーブ連合首長国代表であるカガリ・ユラ・アスハが非公式に
そんな数々の
〈発進急げ!〉
〈六番ハンガーの新型だ!何者かに
〈モビルスーツを出せ!取り押さえるんだ!〉
先程まで
次々と破壊されていく"ジン"や"ディン"、"シグー"といったザフトのモビルスーツ達をバックにその特徴的なツインアイを光らせる3機のモビルスーツ。
〈くそっ、ガイア、アビス、カオスが…!〉
それらはかつて圧倒的な力を見せつけたフリーダムやジャスティスの開発の流れを
しかし、本来ならばザフトの
モスグリーン色に変色した"カオス"、スカイブルー色の"アビス"、
「ハハハ、
舞うように空中を飛行するカオスが同じく空中を戦場とするディンと交戦する。操縦するのは、偶然にも機体の装甲色と同じライトグリーン色の短髪を
カオスはディンの銃弾を
「ごめんね…強くてさっ!!」
それに対して、地上で向かってくるシグーやゲイツRなどのおよそ6機に対応するのは、半
「えぇい!!」
そして、かつてのザフトの地上用モビルスーツ"バクゥ"を思わせる四足歩行形態へと変形したガイアが
暴れ回る3機の新型モビルスーツを相手にザフトの旧式量産機では全く相手にならず、
「これで終わり…ん?」
ガイアをまるで昔からの乗機のように操縦するパイロット、柔らかな金髪と幼げな顔立ちが目立つステラ・ルーシェは、全滅させたはずの周囲のレーダーに一つの反応があることを確認して眉を
「…邪魔」
だとしても、なんであれステラには関係のないこと。機体奪取の邪魔になるものは排除するだけ。スティング達に遅れを取るわけにはいかない。
牽制の意味も込めてビームライフルでの攻撃を行ったガイアだったが、目の前の"ザクウォーリア"はそれをぎりぎり避けた。
「なに?」
続けてビームを連射するもそのどれも当たらない。まるでCPU相手から対人相手になったゲームかのようなズレがステラを困惑させる。
そして、そんな一瞬の
戦闘形態に入ったザクが行ったのは、ビームライフルによる攻撃でも携帯する"ビームトマホーク".による接近戦でもない。
その特徴的な左肩に備え付けられたシールドを武器にしたタックルという極めて原始的な攻撃。だが、それ故にステラはその動きを
「うぅっ…こいつ!」
大きく吹き飛ばされるガイアだが、直接的なダメージはない。しかし、コックピットにダイレクトに伝わる衝撃はパイロットのステラから冷静さを
素早く体勢を戻したガイアはビームサーベルを抜き、
▽△▽
『こんなところで君を死なせるわけにいくかっ!』
ガイアと斬り結ぶザクウォーリアを操縦するパイロット"アレックス・ディノ"改め"アスラン・ザラ"はそんな
初めはただのボディーガードのつもりだった。「こんな自分でも戦う以外に彼女の何か役に立てれば」とこの役職に
しかし、時代はアスランに闘う以外の道を許さない。どこまで行ってもアスラン・ザラは"戦士"であった。
「アスラン…っ!」
「捕まっていろ!」
手にしたビームサーベルで切り掛かってくるガイアの斬撃を機体を下げることで回避。こちらの近接武装であるビームトマホークでカウンターを
「うぉぉぉぉ!!」
その隙にアスランはザクを再び突進させる。完全に
「早く離脱を…敵襲!?」
そんなガイアをよそに、ここからの離脱を
身体が無意識に反応したというべきか。すぐにその場から離れたものの、ザクの目の前をビームの雨が降り注ぎ、地を焼いた。
「カオスにアビス…味方は全滅したのか!?」
アスランの坂の目の前に立ち塞がったのは、カオスにアビスの2機。かつてのGATシリーズやZGMF-Xシリーズを思わせるツインアイのそれらは、またもや何者かに
かつての自分の
牽制のためにビームライフルを発射するが、カオスとアビスはそれを素早く回避。倍以上の火力で反撃してくる。アスランはそれを
「くそっ…ジャスティスがあれば」
大火力のアビスに正確無比な射撃のカオス、機動性のガイアの攻撃。一つでも直撃すれば、
あまりにもの無理ゲーぶりにアスランの口からは
このザクウォーリアという機体もカタログスペックは
それ故、生き残るためにアスランも多少乱暴な操縦をするしかなかったのだが……。
「うわっ!?」
「カガリ!?」
このコックピットにはアスランの他にも人間が乗っているのだ。それも一人用のコックピットに無理矢理入れたためにシートベルトも何も付けていない状況で。
アスランと一緒に乗っていたカガリ・ユラ・アスハは、モビルスーツの搭乗経験はあれどベルトもなしにここまで激しい戦闘の衝撃に
「カガリ!大丈夫か!」
「私は大丈夫だ…うっ」
衝撃で強く頭を打ったのだろう、頭から血を流す彼女を見て、声を荒上げたアスランだったが、その間動きが止まったザクウォーリアは誰がどう見ても無防備だった。
カガリを
「…しまったっ!」
すぐにビームトマホークを構えたザクだったが、それを腕ごとガイアのビームサーベルが切断し、更にカオスからの援護射撃がザクのメインカメラを破壊する。
「ぐぅぅぁ!」
衝撃からカガリの身を守るアスラン。体勢を崩したザクをガイアが蹴り飛ばし、ザクは地面へと吹き飛ばされる。更にそこへアビスからの砲撃が周囲に着弾する。
〈これで終わりね!緑のも!〉
倒れ伏すザクを見下ろすガイアが
気絶したカガリを守るように抱き、アスランは
ガイアのパイロット、ステラもまたこれで完全に終わりだと思った。
しかし……、
〈何っ––––––!〉
ガイアとザクの間に赤白いピンク色の光の槍が突き刺さった。ついでカオスやアビスを牽制するように次々と光の槍が周囲に降りかかる。
「なんだ…?」
降りかかるであろう死の衝撃に備えていたアスランはそれがやってこないことに疑問を覚えて閉じていた目を見開く。
初めに見えたのは視界全体に広がる緑色の光の粒子。そして、それを排出する丸みを帯びた
振り返った際に機体の
ジンやザクなどのザフト量産型モビルスーツとは違い、より人型に近い形状。頭は丸く、額には
「あれは……」
それは"ガンダム"と呼ばれるモビルスーツ。
彼等の登場によって、この世界がどのような
インパルス「俺の出番は?」
→次で用意するで(スマン)
また、この小説における戦闘能力は
純粋種 > スーパーコーディネーター = イノベイド ≧ 超兵 > エクステンデッド ≧ コーディネーター ≧ ナチュラル
です。これはあくまで種族間における能力の差であり、個人の力は含まれていません。クルーゼやムウ、サーシェスやグラハムのようなスーパーナチュラルもいるので、あくまで参考です。