【第一部完結】転生イノベイドのイオリア計画再生記 in C.E. 作:アルテミー
映画観てきたぞー!!
良い意味でも悪い意味でもSEED全開で最高だったぜ!!
それはそれとして、あとがきにて劇場版の内容について少し触れるので『ネタバレNG』の方は本文読了後に速やかにプラウザバックだ!!
太陽炉搭載機を投入してきたザフト軍との戦闘。
戦場はは大きく三つに分かれて、左翼をセレーネ、メティスが対応しているなか、アステリアとサルースは右翼側の部隊と接敵していた。
比較的GN-Xが多く配備されていた左翼側に対して、右翼側はザフト製の機体群が多く、アステリアとサルースは素早くこれらを撃破してセレーネとメティスの援護に向かう必要があったのだが…。
「クラウディオスが…早くしないと」
しかし、想像以上に敵部隊の抵抗が激しい。
機体性能、パイロットの能力共に優っているはずなのにザフト部隊はその
〈フェイト、フォーメーションE88で対応。敵陣へ切り込め!〉
「っ! 了解!」
GNダガーによる
当然、味方をやられたザフト部隊はビームライフルで迫り来るアステリアを迎撃しようとするが、それを背後からサルースによるGNメガランチャーが
咄嗟に敵部隊は対近接戦闘に切り替えて散開するが、それよりもアステリアの方が早い。展開されたGNソードが高く振り上げられ、逃げ遅れたGN-X一機を
(もらった!)
フェイトがそう思った時、真横から何かが迫ってきていることをコックピットの警報が伝える。それにフェイトが反応するよりも早く、アステリアとGN-Xの間に割り込んできたオレンジ色の何かが振り下ろしたGNソードと激しくぶつかり合った。
「な、なに!?」
初めに見えたのは淡く輝くオレンジ色の翼。そして、同じ色をした装甲にガンダムと同じツインアイ。だが、それに反してGN粒子は放出されていない。
それでも、どこか見覚えのあるその機体は手にした
「デスティニー…!?」
フェイトは思わず叫んだ。
同時にオレンジ色のデスティニーの背後から現れたGN-Xがビームサーベルを片手にこちらへ振りかざす。
「なんで、デスティニーが……同型機?」
データ上ではデスティニーと出ているが、色から
ワンオフ機故に量産には向かないだろうと思っていたデスティニーの同型機の参戦にやや
互いに命中することのない撃ち合いを続ける中、コックピットのモニターが背後から二つの反応がアステリアに接近してきていることを伝えた。
近づいてきたのはザクウォーリア二機。
まさかアステリア相手にその機体で接近戦を仕掛ける気なのか、とフェイトがライフルの照準を移した時、二機のザクは
フェイトは反射的にライフルで迎撃したが、ビームによって破壊されたグレネードは爆散し、コックピットモニターは白煙で覆われた。
「煙幕!? そんな小細工が…」
すぐさま機体を煙幕の範囲内から離脱させたが、それを待っていたかのように現れたのは対艦刀を振り被ったデスティニーだった。煙幕による奇襲をかけてきたのだ。
フェイトはGNソードを展開してそれを受け止めたが、四方から煙を割いて三機のグフイグナイデットが現れる。アステリアはデスティニーの攻撃を受け止める為に動けず、その隙を狙った"スレイヤーウィップ"が左腕と右脚、左脚を絡め取る。
「しまった!」
直後、フェイトの全身を凄まじい電撃が貫く。
グフのウィップによる電撃。一機ならまだしも三機により放たれた
いくらガンダムの装甲が頑丈といっても、コックピット内部への電流までは防げない。
電撃はフェイトの視神経にまで介入し、閃光のような白黒の世界と現実の世界を激しく
電流の走るコックピットの中、少女の悲鳴がこだました。
▽△▽
敵に捕えられたアステリアの姿を見て、アキサムは思わず舌打ちした。
多対一といっても相手は旧式だから大丈夫だろうと慢心していたのが
「流石はハイネ、連携・協力はお手のものってか…!」
ナチュラルに比べて秀でているザフト軍には協調性というものが低い傾向があった。単体で敵一個小隊分の能力があるからこそ、連携を軽視していたのだ。
しかし、そんなコーディネーターの中でも一部の物は協力・連携の重要性を理解し、実践する者もいる。
今回敵部隊の前線指揮を取っているだろうハイネ・ヴェステンフルスもその一人だ。仲間との連携を重視し、コミュニケーションを大切にする…そんな軍人。
それもそのはず。何せ部下だった頃に当のアキサムがそう教えてきたのだから…。
敵部隊の動きに変化がみられた。
アステリアを封じ込めたのをいいことに、GN-X部隊がサルースへ狙いを集中したようだ。ビームの雨がサルースを襲い、アキサムはGNバスターソードを盾にしながらも何とか
射出されたGNファングは綺麗な弧を描きつつ縦横無尽に動き回り、敵部隊へその牙を向くが、敵部隊の対応は迅速だった。数の利を生かした背中合わせのフォーメーションによる迎撃によってファングが次々と撃墜されていく。
「くそっ!」
これ以上は無意味だと悟ったアキサムはファングを回収し、GNランチャーを発射するが、敵部隊は分散するように鮮やかに回避した。
「おい! 大丈夫か、フェイト!」
〈…こんな……で……!〉
アステリアに通信するが
どちらにしても状況は最悪だ。
アステリアは行動不能、サルース一機であの数を撃破するのは難しい。かといってメティスやセレーネも己が戦い精一杯である。頼みの綱のGNアームズもクラウディオスの防衛の為、その場を離れることはできない。
「ちっ、こうなったら撤退するしか…っ!?」
アキサムがフブキ達へ通信を繋ごうと思った時、コックピットモニターの端に対艦刀を振りかぶる
狙う先は身動きの出来ないアステリア。いかにガンダムといえど、真正面から対艦刀の直撃を受ければ致命傷は避けられない。
ーーー最悪、死ぬ。
「避けろ! フェイト!!」
アキサムは通信越しに
今すぐに救援に向かいたいが、敵部隊はまるでそれを邪魔するように立ち塞がる。
「どけ!!」
GNランチャー出力を高めてを発射するが、簡単にいなされ、逆に放たれたビームのうちの一つがGNランチャーへ直撃した。ひしゃげた砲身がスパークを起こし、誘爆する。
即座に砲台ごとパージしたが、これでサルースは主砲となる射撃兵装を一つ失ってしまった。
「く、フェイト…!」
追撃とばかりにライフルを向ける敵部隊の攻撃を凌ぎながらも、アキサムは今にも引き裂かんとされるアステリアへ手を伸ばした。
だが、無常にも刃は堕ちた天使へと振り下ろされーーー。
▽△▽
ハイネ・ヴェステンフルスは高揚していた。
己専用に整備されたデスティニーは間違いなく自分の腕に付いてくる性能を示しており、信頼する部下達との連携は確実にガンダムを追い込んでいる。
かつての愛機であるグフが頼りなかったということは決してないが、ガンダムと戦うには心許ないと思っていたのも事実。とはいえ、そのグフの受けた屈辱はこうして部下たちが果たしてくれた。
もう一機のガンダムの方は別動隊上手く抑えてくれている。どうやら敵の
ジュール隊の方も上手いっているようだが………。
「エターナルだって? 何だってこんなところに…」
〈俺が知るか! とはいえ、このまま戦闘に巻き込むわけにもいかないだろう!〉
どうやらボルテールらと敵のマザーシップとの戦闘に第三者…それも歌姫の旗艦として名高い"エターナル"が巻き込まれたらしい。何でこんなところを航行しているのか、とかこれまでの消息についてだとか、ザフトとしては問い詰めたいところは多くある…が。
「でもラクス嬢なら地上じゃないのか? いや、そりゃあの船をこのまま見過ごす訳には行かないけどよ」
〈あれはザフトの船だ! このまま戦闘に巻き込むわけにはいかん!〉
断固としたイザークの主張も間違ってはいない。
仮にラクス・クライン本人が乗っていないとしても、おそらく乗っているのは旧クライン派の面々。ソレスタルビーイングやフォーリンエンジェルスの件でプラントへ向かっていてもおかしくはないからだ。
だからこそ、ハイネも前線指揮官の一人として決断を下した。
「分かったよ、すぐに向かうさ。とりあえず一機仕留めときゃ、上も納得するだろ」
援護には向かうし、必要以上に攻めることしない。
だが、今作戦において成果を上げる為、そして死んでいった仲間のためにもここで一機は確実に
「悪いが、ここで終わりだぜ……ガンダムっ!!」
そう言って、ハイネは"スレイヤーウィップ"によって動きを封じられた青色のガンダムに向け、
しかしーーー。
「なにっ……!?」
振り下ろした
確実にガンダムを切断したはずの実体剣には何の手応えもなく、そこには
ーーー避けられた!?
そんな考えがハイネの
しかし、事実、デスティニーの前に沈黙したはずの青色のガンダムの姿は欠片もない。
すると、コックピットに部下たちからの通信が入った。
〈た、隊長! 機体が…〉
「おい、どうしたお前ら!」
〈機体が引きづられて…ガンダムが赤くーー〉
そこで部下達の通信が途切れ、同時に機体反応も消失する。それはつまり、彼等が戦死したということだ。
「どういうことだ…お前ら!」
彼等の機体反応が消失したポイントへ機体を向けると、そこには破壊されたグフの残骸が漂っていただけだった。そこにガンダムの姿はない。
「…そこか!」
思わず歯噛みしたハイネの視界の端に光る何かがよぎり、反射的にビームライフルを放つ。
だが、ビームが届くよりも前に、それはその空間から消えており、ハイネは己の予感に従って機体を動かすと、先ほどまでいた場所を粒子ビームが
死の予感に冷や汗をかきながらも、機体を旋回させてビームライフルを放つが、その熱戦は的外れな場所を貫くだけでおり、高速で動き回るそれを捉えることはできない。
「一体なんだ、あの動きは!?」
データにはない。
まるでデスティニーのように、いやそれ以上の残像を残す勢いで敵のガンダムはかわし続け、両手にビームサーベルを握って接近してきた。
「くそっ、ここに来て新装備かよ。この野郎、生意気な!」
直後、背中から衝撃を受ける。ハイネの動体視力を上回る動きで接近してきた機体が、デスティニーを通り過ぎ、その背中に蹴りを放ったのだ。
「速すぎる!」
〈隊長!!〉
「よせ! くるなお前ら!」
旧ヴェステンフルス隊の面々がハイネの援護に回るが、異常なスピードを誇るガンダム相手には止まった的も同じだった。デスティニーと同じように背後を取られ、ビームサーベルで腕を飛ばされ、コックピットが切り裂かれる。
ハイネの
その光景を前にハイネは小さく舌打ちし、速やかに母艦及びイザークらへ通信を繋いだ。
「こちらヴェステンフルズ隊。俺以外は全滅だ。ジュール隊と合流してそちらへ向かう」
これ以上戦っても勝てはしない。それはハイネのフェイスとしての冷静な判断であり、正しい選択だった。
それでも込み上げてくるものがない訳じゃない。怒りや悔しさ、悲しみなどの多くの感情を飲み込み、せめてもの八つ当たりとしてハイネはペダルを強く踏み込んだ。
「ふざけた冗談だぜ……!」
最高速度で宙域を後にするデスティニーを、背後のガンダムはこれ以上の追撃をすることなく、まるで見下すように見送った。
ガンダムを包むその光は、まるで胸に抱く熱情を発散するかのように、己の生命を赤く輝かせているように見えた。
▽△▽
「これは…なに」
フェイトは、今まで見慣れてきたはずのコックピットの中を今初めて目にしたような眼差しで
あの時、グフのウィップに囚われ、電流に襲われながらも、フェイトはなんとか操縦桿を動かした。それはほとんど無意識に近い行動であり、
結果的にいえば、ガンダムはその動きに想像以上のスピードで答えてくれた。
自分が瞬間移動したのではないかと
その現象にフェイトは不思議な高揚を覚えていた。一種のトランス状態だったと言っても良い。痺れと痛みに苦しんでいた身体は暖かな光と共に回復し、ささくれ立っていた心には安寧が戻ってきた。
今のフェイトには、兄のことだとか、戦争根絶の是非だとか、余計な思考は一切ない。
ーーーただ生き抜くこと、それだけだ。
その時、フェイトの元にクラウディオスからの通信が届いた。モニターに映ったのは汗だくのバレット・アサイラムであり、戦場の最中も例のシステムの解析を行っていたのか。
〈間に合ったか。どうやらギリギリだったみたいだな〉
バレットは額から垂れてきた汗を宙に浮かせながらも、達成感に満ちた表情で言った。
〈今アステリアに起きているのが例のシステム…通称"TRANS-AM"だ。そっちでも見えてるだろう?〉
「……はい」
〈こいつはヴェーダがハックされる疑惑が出る直前…擬似太陽炉搭載機が出る前からワシの元に送られてきていた物だ〉
バレットが続ける。
〈かなり複雑にロックがかけられていた…が、ワシに必ず解けるようにもしてあった。おそらくはワシらにあらかじめ使わせるつもりだったのだろうな〉
誰が…といえば、答えは一人しかいない。
この世界において初のコーディネーターを作り出した研究者にして、同時にソレスタルビーイングをも創設したとされる人物……。
「エドワード・グレン……」
エドワード・チャールズ・グレン博士。
彼についてはソレスタルビーイング内でもよく知っている者は少ない。何せフェイトらが組織に所属した際には既に彼は死去しており、計画自体はヴェーダが中心となって実行していたのだ。
〈グレン博士がなんのためにワシらへこれを残したのかは知らんが、一先ずはこれを使いこなすしかあるまい。これは博士からワシらへの応援ということだ。ソレスタルビーイングは存在する意義があるというな〉
そう言うと、バレットの映像は消えた。おそらく他のマイスターについてシステムを伝えにいったのだろう。
「トランザム……」
アステリアのコックピットモニターには先程からこれまで見られなかった表示が映し出されていた。【TRANS-AM】と黒いバックを背景にルビーのような光で文字取られたそれを読み上げ、フェイトは思いを固める。
兄と敵対し、世界に拒まれ、追い込まれているソレスタルビーイングを前に一度は気持ちが諦めかけた。
自分たちに存在する意味があるのかと。
しかし、今になって思う。
「私たちには存在する意味がある……必ず!」
だって、私たちはガンダムを託された。GNドライヴという希望を託されのだから…!
>フブキ、アキサム対ヴェステンフルス隊
チームプレーで後一歩まで追い込むも例のシステムが解放されたことによって形成逆転。それでもハイネはしぶとく生き残った(やったね!)
やっと本作で例のシステムを出せたのですが、映画のインパクトには絶対に勝てないから仕方ないね。
>フェイト(マユ)のメンタル
一時的な回復というか応急処置。
テストで赤点取ったけど親や教師などに励まされて復活したようなもの。
シンと対面したら覚悟は鈍るだろうけど、それ以外ならちゃんと戦える。
□劇場版について本作への影響
・新キャラに関して
アコード「人類は優れた存在に導かれるべきだ」
某イノベイド「へぇ、よく分かってるじゃないか」
アコード「!!?」
某イノベイド「ほら、優れた存在に従ってよ」
アコード「…」
…だいたいこんな感じになる。
後、アグネスは二期で味方キャラとして出すけど…もしかしたらアンドレイ的な敵キャラになっちゃうかもしれない。
ちなみにアコードの連中は二期でアロウズポジションとして登場するかも。freedom本編に比べて、実際に世界を従えられる期間が長い分、明智光秀みたいに三日天下にはならないと思います。
・シン「これが本当の分身だ!」
デスティニー強すぎ問題。しかもspec2といいつつ殆ど変化がないため、TV本編でも本調子なら映画並みの活躍ができたということになり、本作ではギリギリかませ役になっているデスティニーに申し訳なくなってくる。
腕なきゃ戦えないとか、対艦刀とかモビルスーツ戦で使えない欠陥武器だとか、色々言って本当に申し訳ありませんでした!!
・新機体に関して
外見や武装設定はそのままに動力源だけGNドライヴに変更して登場させる予定。少なくともデュエルとバスターは出したい。ライフリとイモジャは前半の繋ぎ機体として非常に優秀だったので多分出す。ミレニアムについてもモビルスーツと同様に。
なので、完全に設定資料待ちです。これでヤタノカガミみたいに生産コストがバカ高いとかだったら問題ないんですが…。
・コンパス
フォーリンエンジェルス後に色々世界情勢が変わるからその時にもしかしたら……って感じ。
まぁ、やってることは非公式から公式に認可されたソレスタルビーイングみたいなものなのですが…。
他にも色々ありますが、それも踏まえて今後の展開を模索していきます。