【第一部完結】転生イノベイドのイオリア計画再生記 in C.E. 作:アルテミー
試験、就活、卒論…その他諸々が私を苦しめる。
でも、なんとか第一期完結はさせるのでそのつもりで!!
ガンダムサルースがトゥルブレンツユニットを
攻撃しているのはザフト軍ジュール隊の面々である。イザーク、ディアッカ、シホのジュール隊のエース陣に加え、他部隊から派遣されたザフトのエースパイロット達、合わせて10機近くのGN-Xが次々とクラウディオスに襲いかかっていた。
対して、クラウディオスは追加武装を
クラウディオスの護衛兼接近する敵の迎撃を
「遅い…!」
高速で
その判断は正しく、損傷した仲間を
しかし、フェイトはその戦力差相手に対等に戦っていた。
放たれた粒子ビームを冷静に見極め、ペダルを踏んで回避する。本来ならば避けきれないほどの弾幕なのだが、今のアステリアにはそれを可能にするだけの力があった。
––––––ガンダムアヴァランチアステリアダッシュ
それが今のアステリアを表す名称である。
高機動用追加ユニット「アヴァランチ」と宇宙戦闘用ユニット「ダッシュ」を装備しており、同盟軍との戦い向けてバレットが不眠不休で仕上げた最終決戦仕様のガンダムアステリアだ。
各部にGNバーニアや大量のGNコンデンサーを搭載され、アステリアの強みであった運動性や機動性が向上したほか、脚部の「ダッシュユニット」にはGNクローやビームサーベルなどが装備され、格闘性能も強化されている。
本来ならかわしきれない攻撃をかわし、追いつけない敵機を簡単に追い越せる。今やアステリアの性能はトランザムを使わなくともGN-Xの一段階上を行っていたのだ。
「高速移動モードから高機動モードへ移行…!」
数の差などもろともしないアステリアの猛攻を前にたじろぐような様子を見せる敵部隊だが、対照的にパイロットのフェイトの表情に
(残り60%…早く勝負を決めないと……!)
気にしているのはアステリアの粒子残量だ。
優れた機動性と運動性能を持つアヴァランチアステリアダッシュだが、それに比例して消費する粒子の量も多い。それこそ、発進の一時間前から粒子をチャージする必要に迫られるほどには……。
今のところはユニットに搭載されたGNコンデンサーによって
しかし、斬っても斬っても敵の数は減らない。
機動性の向上したアヴァランチアステリアダッシュの攻撃は確かに敵にダメージを与え続けているが、全体の数を通して見ればまだまだ。
〈フェイト、大丈夫!?〉
「大丈…夫っ!」
ウェンディの通信に応えるフェイトだが、その息は荒い。そこには連戦に続く連戦に加え、多くの敵機に対応しなければならないことへの疲労もあるのだが、それだけではない。
フェイトは出撃前のバレットの言葉を思い出す。
『コイツは確かに今のワシに出来る最大の強化兵装だ。敵の擬似GNドライヴ搭載機も圧倒できるだろう。けど、それだけに大きな欠点がある』
『……欠点?』
思い返せば、バレットはやけにアヴァランチダッシュの使用に反対し、GNアームズとの合体を進めていた。
ただ、GNアームズは強襲用コンテナとしてクラウディオスの護衛に当たるために使用できなかったため、前者を採用するに
『コイツ自体、相当のじゃじゃ馬でな。GN粒子のおかげでパイロットへの肉体的な負担は軽減できるが、操縦の方はそうはいかない』
『……というと?』
どこか申し訳なさそうにバレットは言った。
『性能に反して、OSの方が未完成なんだ。お前さんはヴェーダに認められた優れたマイスターだが、それでもコイツを満足に操るのは相当難しいと思う……本当にすまない』
『いえ、大丈夫です。ありがとうございました』
あの時は確かにそう言ったが……。
(これは…確かにっ)
確かに相当のじゃじゃ馬だと思う。
数々の強敵に相手にしながらの複雑かつ素早いAMBAG操作はガンダムマイスターであるフェイトでも難しい……けれど。
「でも、だからって!!」
敵GN-Xがビームライフルを構えるが、それを先読みしたフェイトはアヴァランチアステリアダッシュの速度に任せて背後に回っていた。そのまま、GNソードで胴体を両断する。
とはいえ、敵の数は8機と未だに多い。
しかし、その内2機は
「こんなところで、負けるもんかぁぁ!」
フェイトの中で何かが弾ける。
同時にGN粒子最大開放モードになったアステリアが敵の視界から消えた。
クリアになった視界、無意識下に向上した反応速度がアヴァランチアステリアダッシュの複雑な操縦を
––––––– 私たちが生き残る! そして、戦争をこの世から…!
「だから今は…貴方たちが邪魔だ!」
そうして、覚醒したフェイト、そしてアステリアの猛攻が敵GN-X部隊へ襲いかかった。
▽△▽
眠れる獅子を目覚めさせてしまったのか…。
鬼神と化したガンダムを前にザフト軍ジュール隊の面々は逆に追い詰められていた。
ミネルバのザラ隊を新時代を担う期待のルーキー部隊とするのなら、ジュール隊はベテランパイロットを集めた堅実な部隊と言える。
隊長のイザーク・ジュールを始め、所属するパイロットは皆あのヤキン・ドゥーエを生き抜いた
しかし、結果としては前哨戦で痛み分けという名の敗北。敵側に隠し球があったとはいえ、連合が一度勝利しているというのにこの結果はザフトにとっては喜ばしくない。
そんな雪辱の意味も込めての今回のエンジェルダウン作戦だったのだが、またしてもザフトはソレスタルビーイングにいいようにしてやられている。
連合はミラージュコロイドによる奇襲で敵の母艦を捕捉し、航行を阻止するほどの損傷を与えたのに対し、ザフトは未だ何も
戦果もなく、部下を次々と失っていく現状に"フェイス"としてプレッシャーを
「……こりゃ、本当にヤバいかもなぁ」
そう呟いたのはイザークの副官でもあるディアッカ。
隊を率いるようになって落ち着いたとはいえ、比較的直情的なイザークと比べて、元から一歩引いた立場で物事を見ていたディアッカは、追い詰められるこの状況を冷静…というより諦めのような気持ちで受け止めていた。
〈ディアッカ、援護しろ!〉
「はいよ…!」
遂に
そして、イザークを無視してそのままディアッカの方へ向かって速度を上げてきた。
「おいおい…俺狙いかよ!?」
ディアッカは
〈貰ったぁぁ!!〉
しかし、そこにイザークの
だが、ディアッカは確かに見た。
ガンダムはスラスターを逆噴射でもしたのか、機体に急制動をかけてイザークの一撃を紙一重で回避したのだ。
〈何!?〉
「イザーク!」
ディアッカの掛け声も遅く、カウンターとばかりに放たれたビームサーベルがイザークのGN-Xの右腕を斬り落とし、更にトドメとばかりに腰から引き抜いた実体剣が頭部と胸部の
「おい、イザーク…!?」
〈…………〉
「くそっ!」
親友の危機にディアッカは慣れない近接戦闘を仕掛けるが、明らかにソレに
かわし、斬られ、追い詰められる。
かつてエリート部隊と言われたクルーゼ隊所属の赤服の力も、地獄のようなヤキン・ドゥーエを生き抜いた力も、ガンダムの前では通じなかった。
(これは…コイツは違う!)
ディアッカは何となく感じていた。
この力はガンダムの機体性能だけではない。その正体はガンダムを操るパイロットの力……。
「コイツは…キラやアスランと同じっ!」
左腕がシールドで防ぐ暇もなく切断され、右脚が断ち切られる。だが、なおもガンダムの猛攻は止まらない。
モビルスーツを限界性能まで操るその変態的なセンス、間違いなくディアッカの思う
「ぐっ、くそっ!」
ディアッカの抵抗も
(スマン、ミリアリア…)
迫る刃を見つめ、心の中で今も想い続ける少女へ別れを告げるディアッカ。
しかし、彼の思うようにはならなかった。真横から飛び込んできたGN-Xがガンダムに体当たりを仕掛けたのである。
そのおかげで刃は右肩部へ狙いが外れ、持ち主であるガンダムは大きく吹き飛ばされた。
『エルスマン!!』
『隊長たちを救出しろ!』
イザークとディアッカの危機を救ったのは、ジュール隊の面々…というよりも今作戦においてジュール隊に合流する形になったザフトのベテランパイロットの面々であった。
彼等は半壊したディアッカとイザークのGN-Xを回収すると、後方に控えていた小破しているシホへと引き渡す。
〈ハーネンフース! 隊長とエルスマンを頼んだぞ!〉
「お、おい! おっさん!」
〈おっさんじゃない! ったく、敵の力も分からん内に突っ込みおって…〉
そう言うと、三機のGN-Xがガンダムと相対する。
〈お前らはプラントの未来だ。それを守るために死ねんなら、ユニウスセブンで死んだ妻も許してくれるだろうよ……そうだよな、お前ら!〉
〈〈おう、隊長!!〉〉
ディアッカにとっては、会ったばかりの先輩たち。
しかし、彼等はまるでここを死地と定めたかのようにガンダムへ戦いを挑むことを選んだ。
〈もう隊長じゃねぇよ。…まぁ、そういうわけだ。プラントを頼んだぞ、ガキンチョども!〉
待てと言う暇もなく、彼等の
「お、おい!……くそっ」
数の利では有利とはいえ、彼等も機体を損傷させていることには変わらないし、急に
だが、今のディアッカには何もすることはできず、伸ばした手はぶらりと下がった。
「シホ、撤退するぞ。一先ずはアスラン…ザラ隊と連絡を取るんだ」
〈でも……〉
「気持ちは分かる……けど、アイツらの思いを無駄にする訳にはいかねぇだろ」
三機のGN-Xが上手く互いをフォローし合うようにガンダムと激しいを繰り広げている。ディアッカたちの撤退する時間を
〈何をしている! さっさと行け!〉
「…わかってるよ!!」
通信越しに怒号が響き、ディアッカはムカムカと込み上げる苛立ちを声に出して行動に移した。
現在出せる最高のスピードでこの宙域を後にする。その後ろをイザークのGN-Xをけん引するようにシホが付いてきた。
「くそ……おっさん」
後ろを見れば、一機のGN-Xがガンダムにコックピットを貫かれるのが確認できた。きっと、先ほどまで陽気に話していた三人のうちの誰かが死んだのだろう。
全ては自分たちを生かすために。
「振り返るな、行くぞ!」
そして、粘り強く追い縋った二機目も
だが、ただでは死なないとばかりにガンダムに組み付いた最後のGN-Xは、そのボロボロの身体で必死にしがみつき、やがて自爆することでガンダムにダメージを与えた。
「あの…馬鹿野郎。イザークになんて説明すりゃいいんだよ」
–––––– ラスティ、ミゲル、ニコル、ムウ。
戦場を共にした仲間の死は既に経験している。
それでも嫌な気持ちには変わりがない。己の無力感と世界のやるせなさに苛立ちばかりだ。
ディアッカは目を覚さない親友の分まで怒りと悲しみの感情を胸に抱いてその場を後にした。
>フェイト
悩み悩んで怒りで種割れ。
もう実力的には原作種死編のシンと同じ。メンタルも同じく。
それでも強い…というか気付けばイザークたちでは手に負えないくらい成長してた。
>ガンダムアヴァランチアステリアダッシュ
みなさんの予想通り宇宙戦ということでこちらを採用。
燃費も悪けりゃ操縦性も難ありという欠点こそありますが、その性能は現行のモビルスーツでトップクラス。
>ジュール隊
相手が悪かったとしか…。
種割れ+アヴァランチアステリアダッシュを相手によくやったと思います。
>名もなきおっさん達
血のバレンタインで家族を失った男たち。
それでもザラ派に所属しなかったのは、彼等がプラントのことを心から想っている証。
若者に未来を託すために犠牲となった。
00で言うミン中尉枠。皆、覚えてるかな?