【第一部完結】転生イノベイドのイオリア計画再生記 in C.E. 作:アルテミー
お久しぶりです。
リアルが忙しいのとこれからの展開に自信がなくて筆が止まってました。
でもまぁ、書かないよりは書いた方がいいという事で、ゆっくりと更新します。
背後で二つの機影が
どこまでも暗黒な
「おい、アウル!ステラの調子はどうだ?」
「もーだめだめ。うんともすんとも言わなくなっちゃったよステラのやつ」
通信先のアビスが右手に
「生きてる…ステラ、生きてるの?」
「チッ…一体なんだってんだ」
生まれたての子鹿のように震える身体を抑える
「おい、スティング!
「ああ?ったく、バカスカ撃つからガス欠すんだよ」
「文句言うならあの白いのに言えよ!あんなの情報にないぜ!」
それはもう俺が言った…とスティングが言いつつも、カオスがアビスからガイアを受け取る。そして、それと同時にアビスのVPS装甲がダウンした。よく見れば、ガイアの損傷も
アビスは
そして、それをやったのはザフトの防衛モビルスーツではなく、情報にはないたった一機の謎の機体。スティング達がコロニーに開けた穴付近で戦っているのがザフトの部隊ならば、地球軍でもザフトでもないあの機体はまさに
そんな時、三人の機体レーダーが一つの接近する機影を
そしてその機体のパイロットは…、
「ようお前ら!
「ネオっ!?」
通信モニターに映ったのは、怪しげな仮面で上半分の顔を隠した男。間違いない。スティング達エクステンデッドの上司であるネオ・ロアノークだ。
「ネオっ!?ネオ!」
「ああもう、めちゃくちゃだぜ…」
先程から
「おいネオ、あの白い奴なんだよ。おかげでこっちは酷い目にあったっての」
「はは、それは確かに俺のミスだな。だがまぁ、お前達がこうして無事に帰ってきてくれて何よりだ」
何とかザフトの新型の強奪に成功したものの、せっかく奪った機体はボロボロ。カオスはともかくアビスとガイアは
追撃に来るザフトもなく、スティング達は安全に母艦であるガーディ・ルーへと到着した。エグザス、ガイア…の順に次々と機体が着艦していく。……いつもならダガーで
「…なんかもうどっと疲れたぜ」
「同感だな」
互いに搭乗機から降り、見慣れた船の内装を見て、アウルとスティングはやっと一息を
一足先に降りたはずのステラ、そして上官のネオにもう一言言ってやろうかと二人が足を踏み出したその時、
〈ロアノーク大佐、ロアノーク大佐!
いつも冷静なイアンらしくないどうにも慌てた声だ。この部隊の隊長であるネオを緊急招集するような何かがあったのだろうか?
「…何だ?」
「さぁ、まさかあのアンノウンがこっち来てるとかだったり?」
「そりゃ、ごめんだ…まぁ、出ろって言われれば出るだけだがな」
不思議そうに顔を
▽△▽
「インパルス、ザク共に収容完了しました」
ミネルバのCICを担当する"メイリン・ホーク"からの報告を受けて、艦長のタリアはようやく一息を吐く。
パイロットのシンやレイは敵機を追うことに
だが、まだ悩みの種が取れたわけではない。
というよりは、ミネルバ艦長であるタリアにとってはここからが大事な場面だ。
「気密正常、FCSコンタクト、ミネルバ全ステーション異常なし。行けますよ」
「インディゴ53、マーク22ブラボーに不明艦1、距離240、いや260…離れていきます!」
副長のアーサーと
現在、ミネルバはその
「艦長!このままだと逃げられますよ!?」
「分かってるわ。諸元をデータベースに登録、以降対象をボギーワンとする。インパルスとザクの整備と
また、例のアンノウンモビルスーツのことも
「…議長は医務室へ。これからは激しい戦闘も予想されます。乗船された客人の対応をお願いできます?」
タリアは背後のデュランダルへ振り返りつつも
「…ああ、そうだったね」
「案内をつけます。ルナマリアをブリッジに呼び出して!」
ーーーオーブ連合首長国の代表首長がミネルバにいる。
ルナマリアからそんな報告を受けた時、タリアは動揺のあまり思わずひっくり返るかと思った。どこの国の代表がモビルスーツに乗って戦艦に乗ってくるというのか。おまけにやってきたのはオーブの姫君に留まらず……いや、あちらは
「ではタリア、後は任せたよ」
「ええ、承知しました」
しかしまぁ、それはこれからデュランダルが考えることだ。どうにかするだろう。政治家の相手は政治家がするのが道理だ。
ならば、自分は軍人としての仕事だけを果たせばいい。タリアはレーダーに映るボギーワンの姿を捉えながら、クルー達に次の行動を指示するのであった。
▽△▽
この
覚えのある振動にそんな疑問を思いつつ、アスランはいかに目の前の
「どうなっている!? 状況は!」
「いえ…それは私にも」
あの強奪騒動の後、何とかザフトの新造艦に避難することに成功したアスランとカガリだったが、当然ザフト兵達に囲まれた。
「代表…そこまでにしておいた方がいいかと」
「アスランっ……」
その名前で呼ばないでくれ…とは、言える状況ではなさそうだった。
カガリが怒るのも無理はない。額に巻かれた包帯は痛々しく、これが国家代表に対する仕打ちとなれば普通なら大問題になっている。
だが、それ以上にこの事態に対して何の情報も得られない…というのがカガリの焦りを助長させているのだろう。
「…わかっている。だが!」
「
「っ!」
何もわからない状況でじっとしていること…カガリが最も嫌いで苦手であろう行動だ。年月を経て経験を重ね、それなりの立場になった今でも彼女には昔の名残が
それを懐かしく思いつつも、今のアスランはアレックスとしてオーブ連合首長国代表首長であるカガリの行動を
「…君もすまない。ただ、代表も混乱している。君の方から何が起きているのか説明を
「……いえ、私も何も。すみません」
「そうか…」
やはり、赤服といえど事態の全容は理解していないのか。それとも代表とはいえ、信頼できる確証のない他国の人間においそれと情報を渡すわけにはいかないのか。おそらく両方だろう。
その時、艦内のアナウンスからオペレーターだろう少女の声が聞こえてきた。
〈ルナマリア・ホーク、
「えっと…そういうことで、失礼します」
「あ、おいっ」
どうやらこの赤服の少女が呼ばれているらしい。アスランが視線を送れば、ルナマリアという赤髪の少女はザフト式の敬礼をカガリに向けた後、士官室を後にしてしまった。
これで、何をどうしようと話を聞ける相手がいなくなってしまった。だが、それもいいのかもしれない。自分もカガリも少し落ち着ける時間が必要なのだ。
「アスラン……」
「カガリ、気持ちは分かるが少し落ち着け」
「…そうだな、すまない」
きっと、カガリも分かっている。ただ、経験の浅さと事態に追いつけない状況から来る焦りが冷静な判断力を
「大丈夫だ。もう少しすれば、デュランダル議長との連絡もつくだろう。そこで詳しく話を聞けばいい」
「ああ…」
流石にこの状況で何も言わずにオーブに帰す、ということは出来ないだろう。互いに非公式の会談だったとはいえ、あの場にいたのはオーブとプラントという二つの国のトップなのだから。
「ーーー失礼」
その時、そんな声と共に士官室の扉が開いた。
やっと連絡役が来たか…と思って、二人が視線を向ければ、そこにいたのは先程のザフトレッドの少女でもなければ、ザフトの人間でもなかった。
「ーーーえ?」
「ーーーうん?」
その麗人の姿に、アスランは見覚えがある程度だったが、今やオーブの代表であるカガリにとってはよく知っている人間だった。
だからこそ、余計にわからない。何故彼女がこのようなところにいるのか。混乱する頭をよそに、口は勝手に彼女の名前を
「ーーー
……決して、ここにいるはずのない女性の名前を。
やっぱりカガリは政治家に向いてないと思う。
どちらかというと前線で指揮を取ってくれる方が勇気付くし。まぁ、周りが無能ばかりだと仕方ないけどね。
そして、アズラエル(妹)ですが、地球軍側のオリキャラです。
まぁ。ジブリールだけだと小物感が拭えないからしょうがないね。ホントDESTNYの地球軍のかませっぷりは異常。