第八十一話
「ハワイ?」
相も変わらず抑揚を欠いた声が、(はい)と電話越しに応じる。デスクトップのディスプレイから視線を外し、愛用の革張り椅子に背中を預けたマイケル・プログマンは「わからないな」と思った通りを口にした。
「まさかパール・ハーバーの奇襲にひっかけようというのでもないんだろう? なんでもない観光地を拠点にして、彼らになんのメリットがある?」
(わかりませんが、谷沼がハワイに飛んだことは事実です。フィリピンから日本に到着して、3日と経たずに)
アローンが淡々と言う。閉鎖されたグランプラスの社長の行方など、現状にあっては些細な事でしかないが、彼が強いて日本に足を向けたとなると話は違ってくる。
「見て見ぬ振りをした〝対策室〟の動きといい、例の詐欺師が関与していると見て間違いないだろうが……」と独りごち、マイケルは寝不足でうっすら痛むこめかみに指を押し当てた。
「陽動のためにさせたこととも思えない。谷沼をわざわざ日本経由でハワイに呼んだのは何か。日本GBNで誰かと接触した形跡はないという話だったな?」
(はい)
「が、当てにはならない。谷沼をホノルルで見失った無能なハンターの言う事だ。彼がみていないところで、谷沼がなんらかの指示を受け取った可能性はある」
自分の失策ではないと割り切っているのか、そもそも気まずさを覚える神経がないからか、アローンは(はい)と無機質に即答する。どだい、誰が悪いという話ではない。アローンのように単独でこなせる化け物は希少で、人ひとりを完全に監視するのは最低でも10人単位のチームが必要になる。未曽有と言っていい規模の増員をかけている最中とはいえ、日本GBNに活動するELダイバーの数は無限ではない。金家と彼に与する仲間たちの捜索に主眼をおかれた状況では、谷沼の追跡に割ける人員は2名が限度だった。金家捜索の布陣を崩してまで、谷沼の監視に万全を期する理由が当初には見当たらなかったのだ。
が、谷沼はホノルルで消えた。島内のガンダムベースでパーツを買いあさり、遊覧飛行でハワイ島にむかったのが最後の消息で、鮮やかな消失ぶりは第3者の手引きを想像させる。それが金家であるかどうかはともかく、アローンらが直に動いていれば別の結果が手に入れられたことだろう。状況は逐一耳に入るようにしてあるが、現場を離れればアローンの嗅覚も100パーセントは利かなくなる。
「失敗だったかな。おまえまでこっちに連れてきたのは」
ため息混じりに言い、マイケルはこめかみをさするのをやめた。否定も肯定も感じない沈黙を受話器の向こうに感じながら、椅子をめぐらせて窓外を見やる。
地上48階の高みにある窓からは、昼下がりのミッドタウンを一望の下に収めることができる。ありふれた直方体の高層ビルのみならず、壁面に装飾品を施した尖塔型のビル、ドーム型やピラミッド型の屋上を持つデザイナーズ建築が混在する光景は、一見無秩序でありつつも、混沌を常態とするニューヨークという都市の美貌を保っている。
フェアチャイルドセンターの名で知られるこの72階建てのビルにしても、1900年代の竣工以来、教会のそれに似た尖塔を屋上にそびえさせているが、これは同時期に建てられた巨大タワーや巨大ビルと世界一の高さを競った結果だった。
あちらが280メートル。
ならこちらは、尖塔を追加して300メートル。
稚気めいた背比べをするうちに先細りのビルがあちこちで並び、初期の摩天楼のイメージが形成していったのだ。
最終的には北側のクライス・ビルが勝者になったこの競争は、しかし1900年代後半に全高400メートルを超えるエンパイア・ビルが竣工するに至り、事実上ご破算になった。クライス・ビルの栄冠は1年と持たなかったわけだが、当時の逸話は古き良き1900年代前半の繁栄を象徴するものとしてニューヨーカーに受け止められているし、愚かしいほどナンバーワンに越しつつする人の心性はマイケルも嫌いではない。
建国200年を迎えたばかりのこの若き国家は、そうして自らを駆り立て、世界の中に己の位置を築いてきたのだ。フェアチャイルドセンターもその歴史を体現してここに至る。
ブレイク・デカール事件でフェアチャイルドセンターのサーバーが崩壊して以降、そのトラウマを克服するように、ガンダムペースの建築ラッシュが始まり、中型のビルが立ち並んだニューヨークには全高320メートルの尖塔には以前ほどの存在感がなくなってしまったが、体現する歴史の重みはどの建築物にも劣らない。ガンプラバトル主義の風吹き荒れるヨーロッパを逃れ、新天地アメリカに落ち延びたフェアチャイルドの血統が、新たな世界基礎として打ち立てたモニュメントがここ。
ヨーロッパ各地に残った分家と連携し、ガンプラバトル主義へと至る場所がここだ。
祖父の代から外様扱いでこのフェアチャイルドセンターに出入りし、フェアチャイルド財閥を支える巨人たちの顔を見て育った。
アメリカン・フェアチャイルドの始祖であるアルバート祖父は、マイケルが小学校に入学する頃まで存命していたし、中興の祖として知られるエドモンド祖父も時間が許せば幼いマイケル頭取室に招き入れ、第一次有志決戦からさまざまな紛争にまたがるフェアチャイルド家の波乱の歴史を聞かせてくれた。ビルの正面玄関に飾られたフェアチャイルド家の紋章、束ねられた6本の矢の意味を教えてくれたのもエドモンド祖父だ。
ひとつに束ねられながら、その矢じりを放射線状に拡がる6本の矢は、財閥の宗主たるニコラスの6人の息子を象徴している。世界に拡散しつつ、なお束ねられた強さを保てと教える紋章。
それは日本の戦国武将が遺した3本の矢の教えの相似形だが、ゲットーで生まれ育った人の口から発せられた言葉には別の重みがある。
国境を越えて拡がれ。
財閥の血を絶やすな、団結せよ。
宗主の、民族の教えに従い、激動のGBNを生きてきた男たちには、しかしマイケルにはやさしく、おおらかで、ガンプラバトルの頂点に君臨する者の自身と誇りに満ちていた。父方の祖父、ウィリアム・プログマンもやさしく知的な人物ではあったが、生粋のフェアチャイルド家の面々に比すれば太陽の前の月だった。父も似たようなもので、実直さとガンプラバトルの腕だけを頼りに祖父から引き継いだ仕事をこなしてきた父は、ここより10階も下のオフィスでこのキャリアを終えた。
外様には分相応、これ以上は望めない高みと自他ともに認めて生きてきた結果であり、非難されるべきことではないが、マイケルには父の生き方をのぞるつもりはなかった。仮にもフェアチャイルド家の血統として生まれたからには、本家の人間と同じ高みを目指したい。
フェアチャイルド家の宿命、『A金貨』……生まれる前から定められた結果を生きるしかないなら、その労苦に見合うだけの地位を手に入れてみせる。月のような父方の祖父ではなく、太陽のように輝く本家の祖父たちに近付きたかった。裏面では自殺者やドラッグ中毒患者が量産されるガンプラバトル界にあって、神のごとく君臨するフェアチャイルド家の中枢に立ち、かつてエドモンド祖父らが体現していた自信と誇りを我が身に取り込みたいという欲があった。
実際、マイケルはとうに父を超えた。GBNグローバル化と、それと全面的に改革すると決めた。
〝財団〟の方針転換。時代の流れに『A金貨』をめぐる情勢の変化が加わり、極東の裏金管理を任された外様の身に大きな飛躍のチャンスを与えた。GBNに躍り出た『A金貨』は、呂名理事長の慧眼も手伝ってみるみるその金を膨れ上がらせ、フェアチャイルド家の世界戦略においても貴重な駒となった。マイケルの権限も相対的に増し、より高みに近付いたこのオフィスは、父の時代のそれより4倍以上の広さを誇る。
本家の義兄弟たちと共にGBNの高難度ミッションを攻略してやったことも1度ならずあり、いまやマイケルを外様と軽んじる者はいない。ブレイク・デカール事件で狂わされた歯車も正常化しつつある現在、次の代では本家と縁戚関係を結び直し、フェアチャイルド家の正当な一員として迎えられることも夢ではなかった。
そのために、小学校に通う2人の子供たちには最高の教育を授けてある。
『A金貨』のアメリカ側の管理人という立場は、プログマン家とフェアチャイルド家を繋ぐ命綱ではあるが、同時に呪縛でもあった。
属国の裏金管理などという汚れ仕事を、子供の代にまで引き継がせたくない。彼らには、最初から陽の当たる道を歩ませてやりたい。いかに成果を挙げようと、自分一代でできることには限りがあると自覚して以来、それがマイケルの上昇志向を支える最大の動機になっていた。
そのすべてを無為にしかねない事態が、目の前で進行している。マイケルは遊離しかけた意識を引き戻し、携帯電話を握る手のひらに力をこめた。予告した通り、金家は福田が遺した爆弾の威力を最大限に高める作戦を進めており、それは成功しつつある。物理的に排除しようにも、その所在は依然としてつかめない。糸口になったかもしれない谷沼の消息も絶たれたいま、残された選択肢は決して多くなかったが、これで彼の要求に従う程度の自分なら、そもそもここまで這い上がってくることもなかったろう。
人生は与えられるものではなく、つかみ取るものだ。
反撃のチャンスはある。
自分はまだ主導権を手放してはいない。
「彼の様子は?」
窓越しにマンハッタン方面を見やり、マイケルは静かに問うた。林立する高層ビル群に遮られ、ダウンタウン一帯の様子をうかがうことはできないが、彼――呂名英一がその一角に幽閉されていることは間違いない。戦力ダウンを承知でアローンを日本GBNから連れ出したのも、英一の連行と身柄保全に万全を期すためだ。(問題ありません)と即答したあと、(訊いてみますか?)とアローンはめずらしく先回りの言葉を口にした。瞬間、電話口からぷんと血の臭いが漂ったように思い、マイケルは微かに眉をひそめた。
金家たちの行方について、呂名英一に訊いてみる。この状況なら誰でも思いつくことだが、アローンたちハンターの〝訊いてみる〟は、知らないと証明するために命か正気を提供せねばならなくなるものだ。「いや、いい」とマイケルは答えた。
「事が始まったのは、彼の身柄を押さえて以降のことだ。最初から計画していたとも思えんし、向こうは呂名英一がこちらの手中にあるとわかった上で行動している。聞き出せることはないよ」
ついでに言うなら、あの詐欺師はこちらがそう判断することも読んでいる。そう思うと、相手のペースに乗せられっぱなしの現状に苛立ちを覚えずにいられないが、いまはアローンの反応の方がマイケルの神経にひっかかった。
いつもなら無機質に返ってくる了承の声が聞こえない。無言の電話口から抗議の意思が滲み出し、鼻腔の奥をひりつかせるのが感じられる。
「不服か?」
そう尋ねた声に、
(いえ)
と、応じた声音もどこか歯切れが悪く、マイケルは少し肝が冷える気分を味わった。
アローンの部下が福田を清算して以来、どうもこの殺人機械の調子はおかしい。どこがどうと言えないが、それまで空白だった場所に何かが生じ、時おりこちらの言葉を乱反射させるような気配が感じられる。入力された情報を処理するだけの機械が、挟まった不純物のために反応を鈍らせている感じと言うか。キャッシュが溜まって処理速度の落ちたパソコンが、人間さながら〝逡巡〟しているように見える気持ち悪さというか。
福田の件から調子はどうだ、と聞こうとしてやめた。それは彼のプライドをますます傷つけることになろうから……と無意識に考えて、マイケルはまた戸惑いを覚えた。
この感触は、そういうことか? 感じることを知らないマシーンが勘定を覚え始めている、その違和感が自分を不安にさせているのか?
「あれだけの規模で、軍を動かしているんだ。永琳組との戦いは気にならないではないが、もうおまえたちの手を借りずとも事態は収拾できる。おまえは監視カメラを通して、呂名英一から目を離さずにいろ。そう長い事じゃない。彼の人質としての価値はじきに執行する。
今度は間を置かず、(はい)と無機質な声が返ってくる。
気のせいか。
気取られたと去ったアローンがとっさに装った。
どちらにせよ、使い慣れた家電がいきなり自我を訴え始めた薄気味悪さに違いはなかったが、いまは取り立てて問題にするべき事柄もない。マイケルは電話を切り、デスクトップのディスプレイに視線を戻した。
ディスプレイに永琳組との戦いの状況を確かめつつ、先刻まで見ていたSNSのキーワード画面をスマートフォンに呼び出す。永琳組とフェアチャイルドとの戦争が始まって今日で12日目、昨日流れた速報の噂を受けて、2つの勢力がぶつかり合う戦況関連のツイートは今日も引きも切らずに盛況ぶりだった。
(グリニッジ標準15時より、永琳組がわずかに優勢。必見)
(永琳組に秘密裏に運営が補給物資が流れているのは本当?)
(例によって、アヴァロンは静観模様。ソースは不明)
(あり得ない。アヴァロンはGBN最強のクジョウがいる)
(じゃあ、チャンプが手を出すなって指示?)
(結局、ヲチカタにはどのくらいのELダイバーがいるのか。すべてはそこだろ)
(アメリカがヲチカタを囲いたがっている。それがすべてでは?)
(まるで有志決戦の構図だ。ブレイク・デカール事件でそこらへんは変わっていくかと思ったのに、俺たちはまだ真実を知らない)
(のっかっていこうぜ!)
意図的に拡散されたツイートもあるが、大半は自然発生的に呟かれた言葉だろう。アメリカの引きこもりからテキサスの上位ダイバー、兵法をかじったマサチューセッツの学生まで。誰も彼もが数日前まで名前も知らなかった僻地コロニーについて語る。たいしたものだ、とマイケルは認めた。もはや、GBNの巨大フォースと運営のケンカという前提は忘れられ、誰もが情報を追うのに躍起になっている。
重要なのは、ヲチカタ・コロニーというコロニーではなく、そこにいるELダイバーで、その真偽を疑う声すら聞こえてこない。すべてはあの男の仕業だ。永琳組との戦いを急にやめたところで、いまや火に油を注ぐ結果にしかならない。表立って聞こえてこないが、〝財団〟傘下の勢力も投入しているだろう。
予想外の成り行きに、アメリカ政府も動揺している。ELダイバー独占のためにアメリカ軍派遣などと、痛くもない腹を探られ、ホワイトハウスには再調査を命じる動きもあるという。いまここで福田が遺した爆弾が破裂すれば、結果は考えるまでもない。まったくもって度し難いが、あの詐欺師はたしかに最高の膳立てを整えたのだ。呂名英一の身柄を解放し、ヲチカタにかけたサイバーテロ組織の嫌疑も引っ込めて、『アファーマティブ・システム』とやらが新たな〝システム〟の先駆けとなるのを看過する。金家の要求を全面的に受け入れない限り、少なくともマイケル個人の行き先には破滅しかない。
マイケルが日本を離れて間もなく、大使館経由で日本政府にねじこんだ幹部の話によると、〝対策室〟は3週間以内に金家たちを捕らえ、身柄を引き渡すと確約したらしい。たかが3週間でなにができるはずもないと思い、〝対策室〟の申し出を了承したこちらの背後を取って、僻地にあるコロニーをGBN全体の話題にしてみせた金家栄治。こういう戦法でとるとは、まさに食えない男……それもとびきり上等の部類に入る。彼の評価を見誤っていたと認めるよりないが、まだ勝負がついたわけではない。この2週間近く、永琳組とフェアチャイルドの戦争を暴騰を座視してきたのは、戦力の逐次投入で無駄に消耗するのも避けたいがためだ。マイケルはSNS画面を閉じ、電話帳のメモリーをスマホのディスプレイに呼び出した。
3週間の期限を過ぎて金家たちの身柄が引き渡されない時は、さまざまな外交案件が火を噴くのみならず、日本のGBNに協力している周辺企業がことごとく引き揚げられることになる。〝対策室〟もそれを承知でカードを切ってきたからには、引き渡しの約束を違えることはあるまい。つまり、金家に遺された時間はあと1週間と少し。その間、我々はぎりぎりまで永琳組と戦い、ヲチカタの注目度を引き上げたうえで要求を突きつけてくるつもりだろうが、そうはさせない。しょせんは日本でのたまっているの大型フォースとの戦況をひっくり返すのには十分すぎる時間だ。デスクトップのディスプレイで戦況を注視し、電話を耳に当てたマイケルは、間を置かず出た相手に「やぁ、コニー」とひと声を浴びせかけた。
「頼んだ件だけど、この後どうだい? ……そうか、それはすごい。必要なら、私がロンドンに直接……。あぁ、そりゃ大丈夫だ。請け負うよ。GBNの上の方にはもう話がついてる。タイミングが重要なんだ。コメントの発表と同時に、一気に……そう、連中もそろそろ次の〝踏み固め〟にかかる頃だからね。……わかってるよ、恩に着ている。もちろん、たっぷり利子をつけて返すさ。義弟の言う事を信じなよ」
電話の向こうの声は、終始不安げなままだった。確かに綱渡りなやり方ではあるが、属国の資金運用を取り仕切っている身からすれば、この程度のことは危険の内に入らない。最近勢いのないロンドン分家の出身とはいえ、フェアチャイルド姓を名乗る義兄にはわからぬ世界だろうと思い、マイケルは自重めいた笑みを浮かべた。
こんな度胸も輝点もない男でも、フェアチャイルド家の人間であるからには自分には会えない相手に会い、かけられない声をかけることができる。その理不尽な現実を『A金貨』とともに受け入れてきたのがプログマン家の人間であるなら、それは自分の代で終わりだ。
父祖の遺産を運用するしか能のないボンボンどもに、この激動の世界と斬り結んでいける才覚はない。
血に塗られてきた歴史を生きてきた一族を維持できるのは、その最前線で血にまみれてきた者だけだ。
『A金貨』という属国支配ののシステムを構築しながら、内心では日本を憐れみ、フェアチャイルドの子飼いとなる人生を了承したウィリアム祖父と、そんな祖父をも取り込んで〝システム〟を全世界に広めてきた一族の思惟。両者の重みを受け止め、なおここに在り続ける自分において、フェアチャイルド財閥を統御できる者はいない。
そう、金家栄治。君の戦略は正しい。我々の〝システム〟を逆手にとって挑んでくるとは、実に利口で勇敢な行為だ。私同様、君もまた後ろ盾というものを持たず、己の才覚ひとつを武器に生き抜いてきた口だろう。義兄たちならとうに白旗をあげていただろうが、私は彼らとは違う。自分が誰にケンカを売ったのか、君にはじっくり理解してもらうことにしよう――。マイケルは電話を切り、デスクトップのディスプレイに向き直った。別の番号を呼び出し、再びスマホを耳に当て直す間にも、永琳組との戦況は刻々と変化していった。