続きです。
あくまでダイジェスト版なので、気になる方はGS本編を読もう!(笑)
・・・
一方アシュタロスは、デバッグに四苦八苦していた。
宇宙の構成を部分的にせよ完全に組み換える“
それ故に外からでは異物を追尾しきれず、エラーを治す事ができなかったからである。
残る手段はアシュタロス自身が内部に入るしかない。
と、そんな事を考えると、アシュタロスの前に横島が現れる。
トラブル続きでイライラしていたアシュタロスは、横島を一蹴。
横島の能力はジャミングによって封じられていた為、それも致し方ない事であった。
だが、ルシオラの霊体が混じった事で、横島の“
アシュタロスの攻撃を避け、しかも使っても消えなかったのであった。
困惑する横島と、事情を察するアシュタロス。
アシュタロスは、横島がルシオラを体内に取り込んだ事でパワーアップした事を即座に看破していたのである。
一方横島は、アシュタロスの口からルシオラが死んだと告げれた事で動揺。
思わずアシュタロスに正面から攻撃してしまうのだった。
いくらパワーアップしたとは言えどいまだにレベル差は圧倒的であり、アシュタロスの頬にかすり傷を負わせた程度で捕まってしまう横島。
絶体絶命のピンチであった。
が、ここに令子の肉体を維持する為に令子に一時的に憑依していたおキヌと、彼女を連れていたマリアが割って入ってくる。
突然の状況に困惑するアシュタロス。
しかもミサイル攻撃が突然降ってきた事で、横島を取り逃がしてしまう。
チャンスとばかりに“宇宙のタマゴ”に飛び込む横島。
謎のミサイル攻撃の正体は、“
が、結果としてそれはアシュタロスの行動を妨害した形となってしまい、キレたアシュタロスによってテレサは壊されてしまうのだった。
そしてアシュタロスも横島を追って“宇宙のタマゴ”に侵入し、文字通り、命がけの追いかけっこが始まるのであった。
一方、結果としてアシュタロスのおかげで脅威がいなくなった令子(おキヌ)とマリアであったが、アシュタロスが呼び出したハニワ兵に阻まれ、“宇宙のタマゴ”に近づけずにいた。
・・・
一方、“宇宙のタマゴ”内部の亜空間迷宮に入り込んでいた横島は、頭の中に直接語りかけてくるルシオラと対話していた。
アシュタロスの言った通り、ルシオラはすでに死亡しており、横島に語りかけているルシオラは、横島にゆずった霊体構造に残留する人格、すなわち幽霊だとルシオラは言う。
憤慨する横島。
仕方なかったとは言えど、結果として恋人を犠牲にしたのだから無理もない。
だが、ここでハタと横島は気付いた。
“
実際、その方法で令子を復活させるつもりなのだから、ルシオラの復活も不可能ではないのだ。
一気に明るい兆しが見えた横島であったが、しかしそれにはアシュタロスを何とか振り切る必要があった。
一方、怒り心頭のアシュタロスは、もうスピードで横島を追跡していた。
元々のスペックの違いもあり、どんどん追いつくアシュタロスだったが、先程の述べた通り“宇宙のタマゴ”内部は亜空間迷宮であるから、適当な通路に逃げた横島を取り逃がしてしまう。
だが、“
同時に、どこかで漂っている令子も追跡中であり、何の因果か横島に向かっているという。
まとめて叩くチャンスだとほくそ笑むアシュタロスであった。
一方、謎の船の甲板に出た横島。
彼は知らなかったが、ここは令子がアシュタロスと最後にいた場所であった。
アシュタロスの追跡を警戒し、すぐに別の通路に飛び込もうとしたが、そこに残留していた令子の魂が現れる。
ようやく会えたと喜ぶ横島だったが、すでに令子の魂は崩壊寸前であり、このままでは四散してしまう。
絶体絶命のピンチ。
泣きながら横島は言い放った。
“だめだ死ぬなッ!!この、シリコン胸ーーー!!”、と。
“悪質なデマを流すんじゃないッ!!”
と、横島の渾身のギャグ(?)にツッコミを入れつつ一時的に持ち直した令子。
正気(?)を取り戻した令子は、土偶羅の放った追手(プログラム・ワーム)を横島に排除させた。
こうして、ようやく一発逆転のチャンスが訪れたと喜ぶ令子と横島。
令子は言う。
“たまっている借りを百兆倍にして返すッ!!”、と。
この執念が今までこの
一方、アシュタロスによって復活させられた悪霊などに阻まれ、GSチームは令子や横島のもとに辿り着けずにいた。
何故なら、ベスパとルシオラの死を感じ取ったパピリオが塞ぎ込んでしまい、全く戦力にならなかったからである。
いくら令子や横島の仲間達が強くとも多勢に無勢。
圧倒的な力を持つパピリオが戦えない状況である以上、ジリ貧であった。
・・・と、いうような状況を説明していた横島は、早く何とかしないと、と令子に言う。
しかし令子の意見は違うようで、千年もかけた計画がつまずきの連続で、泥沼はアシュタロスの方であると言った。
そんな事を話しながら、令子と横島はとうとう亜空間迷宮の心臓部に到達。
そこに鎮座していた“エネルギー結晶”を発見し、いよいよ反撃の狼煙が上がるのだったーーー。
逆操作に成功した令子は、魂が再生されながら身体に戻っていく。
複雑なイメージは無理だけど、単純で強い思いならここから現実化できる。
ルシオラを復活させて、可能ならこの装置の破壊を、と言い残して、令子は消える。
残された横島は、早速ルシオラを復活させようとするが、その時、アシュタロスが現れる。
令子の復活は、アシュタロスが見逃しただけなのだ。
彼からしたら、令子の生死はもはやどうでもよく、ノイズ、あるいはエラーの原因である令子と、そして横島を排除できればそれで良かったのである。
一方、外では令子がとうとう復活し、令子に憑依していたおキヌと再会を喜び合った。
そして、横島の状況を確認しようとした時、“
とうとうこの長い戦いに、ケリをつける時がやってきたのであるーーー。
威勢の良いセリフを吐く令子に、何か根拠があるのか、とアシュタロスは言う。
令子はそれに答える。
「私はあと一歩で無に帰るところだったわ。
タマゴの中をさまよっている間、私の意識は虚空の中にとけかかっていたのよ。
その間、ずっと感じていた。
この宇宙はーーーおまえを認めない!
おまえのやっていることは宇宙のレイプよ!
世界の中で戦い、自分の目的を達しようとするのでなく、宇宙を自分の思いどおりに修正しようとするなんて……
宿題をやるのがイヤだからって、学校に火をつけるガキとどこがちがうの!?
おまえはわがままな子供と同じよ!」、と。
アシュタロスもそれを認める。
しかし、と言う。
「おまえは正しいよ。
宇宙を変換処理することは非常に大きな反作用を生む。
それがすなわち私を排除しようとする“宇宙意志”だ。
だが、それがどうだというのだ?
世界は過去も現在も未来も、腐臭を放ち続けている!
なぜかわかるか!?
そもそもの始まりからこの宇宙が腐っていたからだ!
それを正すのに私にはためらいなどない!
神を殺し、魔を滅し、人を消去する…!
私がそれを決意したこともまた宇宙の意志なのだ!
そして二つの意志のせめぎあいは、私が勝つ!
私には強固な意志とエネルギーがあり、残る障害はおまえらだけだ!
人間のおまえに、宇宙が多少悪運をさずけたからといってーーー
これを…防げるとでもいうつもりか!?」
アシュタロスから放たれる光弾。
それは、令子達を消し炭にする威力がこもっていた。
咄嗟に退魔フィールドバリヤーを展開し、令子達を救ったマリア。
しかし、当然マリアは破壊されてしまう。
(もっとも、マリアはアンドロイドであるから、バックアップデータをおキヌに託していたが。)
だが、この場においては仲間が一人倒れた状況には変わりない。
アシュタロスは言う。
「わかるか。
おまえらにできることはせいぜい、身を犠牲にしながら時間を稼ぐことだけだ!
それとも私を攻撃してみるかね?
ムダなことは承知のはずだがーーー」
令子は反論する。
「それでも、それでも私たちが勝つ……!!」
「ほう、どういう理由で?」
「な…なんとなくよっ!!」
「せ、説得力がありません美神さんっ!!」
説得力皆無の令子の大見得に、流石のおキヌもツッコミを入れる。
付き合いきれないとアシュタロスは最後の手段に出た。
令子と横島を排除し正常に戻った“
これを使って、アシュタロスに抵抗するちっぽけな最後の勢力、
止める間もなくスイッチが押される。
万事休すーーー
と、思われたが、何の変化もなく時が過ぎる。
苛立たしげにアシュタロスは叫ぶ。
「こ、今度はなんだーーーッ!?
またセコいトラブルでも発生したのかっ!?」
それに応えたのは、弾き飛ばされてダメージを負っていた横島であった。
「…悪運じゃねぇ…!!
“奥の手”を使わせてもらった!
悪運じゃなくて策略だよ、アシュタロス…!!」
それに呼応するように、“
それは“
“エネルギー結晶”がなければ、当然“
令子は勝ち誇ってこう言う。
「なんとなく、なんとかなったわねアシュタロス!
宇宙の反作用ってあんたが思ってるよりずっと大きいんじゃないかしら?」
そういう令子に、アシュタロスはすっかりギャグキャラのように驚愕していたーーー。
“宇宙意志”。
すなわち、時空の復元力の事だ。
時空は変更を加えようとすると元に戻ろうとする力が働く。
今回、アシュタロスは宇宙に修復不能な形で変更を加えようとしていたが(先程、令子はそれを“宇宙のレイプ”と表現したが)、そうはさせまいとアシュタロスに向かって逆風が吹いた訳だ。
アシュタロスもそれを認める。
先に神魔族を封じたのは、その“宇宙意志”の反作用を最小限に抑える狙いがあったからである。
まさか、ただの人間にここまでの抵抗ができるとな思っておらず、計算違いが発生した訳である。
だが、そうと分かった以上、アシュタロスは必要ならば謙虚にもなれる、とのたまった。
すなわち、
「“
である。
“エネルギー結晶”が手元に戻ればそれで良い。
宇宙の改竄は諦める。
これならば、令子達に宇宙からの追い風はない、という訳である。
そこから、多少馬鹿げた攻防の末にやはり“
そしてそれを横島が確保し、
「“エネルギー結晶”を破壊するッ!!」
と宣言。
結晶が壊れれば、もう“
しかし、とアシュタロスは言う。
「そいつを壊せば困るのは私だけではないぞ。ルシオラを…見捨てるのかね?」
と。
先程、令子が復活できたのは“
その心臓部たる結晶を破壊してしまえば、ルシオラの復活は永遠に果たせない夢となってしまうのである。
横島は葛藤する。
アシュタロスをそこに付け入ってくる。
「今すぐ返せば君とルシオラは生かしておいてやろうじゃないか。
新世界のアダムとイブにしてやろう。
彼女は君のためにすべてを失ったのだろう?
このまま死なせるのはひどすぎると思わんかね?」
揺れ動く横島。
つまりは、結晶の破壊=横島の手でルシオラにトドメを刺すのと同義なのである。
しかし、結晶を破壊しなければ、結局は元の木阿弥。
いくら“宇宙意志”によるサポートがあっても、アシュタロスの凶行を止められなくなってしまう。
永遠とも言える思考の中で、泣き言を言う横島にルシオラは諭した。
「………なんで……!!なんで俺がやんなきゃダメなんスか……!!」
約束したじゃない、アシュ様を倒すって…!
それともーー
誰かほかの人にそれをやらせるつもり!?
自分の手を汚したくないからーー
「……!!」
「恋人を犠牲にするのか!?
寝ざめが悪いぞ!」
「…今、おまえを倒すにはこれしかねえ……!
どーせ後悔するならーー
てめえがくたばってからだ!!
アシュタロスーーーー!!」
ついに決断した横島は、“エネルギー結晶”を破壊。
それと連動するようにして、“
それを見届けていたアシュタロスは、茫然自失になって呟いた。
「私のーー
天地創造が……
あんなガキの手で……
終わった……!!」
to be continued
誤字・脱字がありましたら、御指摘頂けると幸いです。
後、私事で恐縮ですが、「小説家になろう」さんや「カクヨム」さんにて、「『英雄の因子』所持者の『異世界生活日記』」というオリジナル小説を執筆&投稿しておりますので、もしご興味がおありでしたら、本作共々チェックして頂けると非常に嬉しく思います。
よろしくお願いいたします。