今回は、割と長めになりましたので、ぜひ、最後まで読んでもらえると
ありがたいです!
第4話
〜事務所から寮に帰る帰り道〜
みんなで帰り道を歩きながら、今日のことを
話しはじめたさくらたち。
「みんなよかったよ、みんな元気になって」
「そうね、みんな、表情が暗かったから、心配したわよ」
「心配かけてごめんね、みんな、けど、莉央さんに
アドバイスをもらって、私たち琴乃ちゃんのことを
待ってみることにしたよ」
「渚ちゃん…うん、わかったよ!みんながいいなら
私もそれに賛成だよ!それに私も渚ちゃんに
言いすぎちゃったから、ごめんね」
「さくらちゃん、いいんだよ!あの時は私も取り乱して
たから!気にしない気にしない!」
遙子さんはみんなの顔を見て、何かを決めたように話す。
「さぁ、お腹も空いているし、今日はみんなの好きな
もの作っちゃうわよー!」
「やった、なにがいいかな、みんな?ってあれ?
怜ちゃんからだ」
渚は携帯を見てみると、怜からの不在着信が何件も
来ていたのである…
「渚!やっと出たー!なにしてるのよ!
何回も連絡したのに!」
「ほんとだ!?ごめんね、ぜんぜん気づかなくて
それよりどうしたの怜ちゃん?そんなに慌てて?」
「落ち着いて聞いてね、琴乃が…」
先ほどまでわいわいと話していたが怜の話を聞いた
瞬間、突然、渚は走り出した…
「渚ちゃん??」
「渚ちゃんどうしたのですか??」
「と、とりあえず、追いかけよ!」
「うん」
行き着いた先は寮であった。渚、息を切らしながらも
怜のもとへ急いでいった。
「はぁはぁ、れ怜ちゃん!琴乃ちゃんは??」
怜は首を横に振り、一枚の置き手紙を渚に渡した
「琴乃が置いていったと思うわ」
さくらたちも渚に追いついて、寮に帰ってきた。
「なんて、書いてあるの?」
琴乃の置き手紙を読みはじめる渚
「みんなへ、今日は、事務所で驚かせてしまって
ごめんなさい。みんな、まだ半信半疑かもしれない
けど、私が言ったことは本気だから、たとえみんなが
私のことを迎えにきても、ずっと待っていても、
もうここに戻らないって決めたのお願いだから
もうこのまま、私のことを忘れて。今までありがとう。
みんな頑張ってね 琴乃より」
「これって…」
渚は琴乃の部屋に向かいドアを開けてその瞬間
渚の目に映ったのは、信じられない光景であった。
「渚ちゃん!!」
みんなが琴乃の部屋に入ってみると
ベットのシーツがたたまれており、机の上には
もの一つなく、部屋の片付けがされ、綺麗に
なっていた…
「どういうこと…なの?」
そこに牧野が寮に帰ってきた。
「みんなどうした?」
「ま、牧野さん大変です。琴乃ちゃんの部屋が!?」
牧野に部屋の光景と手紙を見た。
「琴乃やつ本当に本気なのか。」
「うそ!うそだよ!琴乃ちゃんが!琴乃ちゃんが
いなくなるなんて…なにかの冗談だよね?」
渚はこの状況を飲み込めずにいた。
「渚ちゃん!渚ちゃん落ち着いて。」
「渚ちゃんっ!?」
すると渚はパニックになり気絶してしまう。
みんなは、渚をソファーの上で横にさせた。
「今は落ち着いて眠ってるようね。」
「よ、良かったですわぁ。」
「どうなるかと思っちゃったよ。」
「仕方ないよ。渚ちゃんの琴乃ちゃんとずっと
一緒にいたんだもの。私たちより1番ショックを
受けてると思うわ。」
「とりあえずみんな、気にするなとは言えないが
莉央さんにもいわれただろ?みんなは琴乃の帰りを
まってレッスンを続けてくれ。ここは俺一人が…」
「三枝さんにも言われなかったかしら?1人で
抱え込むなって。」
そこに莉央と瑠依が現れた。
「莉央さん、それに瑠衣さん。」
「ここは私たちも協力させてもらうわ。
こうなった以上待っても仕方ないみたいだし。」
「そうね。まさかあの子がこんなとこに
なるなんて思わなかったわ。」
「レッスンもしっかりします。私にも
手伝わせてください」
「私も!」
みんな、思うことは一緒だった…
「ダメよ。あなたたちが探し回ったところで
何も変わらないわ。」
「それに琴乃が余計に不安になると思うわ。
だからここは私と莉央さん、それに牧野さんに
任せて貰えないかしら?」
「でも…でも!」
「心配しないでさくら。あなたは琴乃が
帰ってきた時に元気に迎えてあげるの。
それがあなたのすべきこと…でしょ?
ふふ、だから泣かないで、ね?」
莉央はさくらの頭をなでる。
「はい…琴乃ちゃんをお願いします。」
「でも3人で本当に平気なのですか?」
「誰も3人とは、言っていないわよ。」
「任せて。頼りになる仲間が他にいるから。」
〜数十分前〜
莉央と瑠衣はトリエルとリズノワのメンバーに
琴乃の状況と今すべきことを話した。
「そないなことがあったなんて、琴乃ちゃんも
相当追い込まれてたんやな、それにこれは
ほんまにまずい状況やなぁ」
「まさか、琴乃さんがそんなことになっている
なんて、知らなかったです…」
「琴乃さんは、大丈夫なんですか??すごく心配です…」
「愛ちゃん大丈夫ですよ!みなさんの気持ちは
わかります!けど、こころがきたからには、
もう大丈夫です!!任せてください!」
「こころはともかく、莉央、琴乃が行きそうな
場所に心当たりはあるの??」
「葵さん!?ひどいですよ??こんなに可愛い
こころが…」
「正直、一つも思い当たらないわ…まったく
どこまで、世話を焼かせるのよ」
「り、莉央さんまで〜!」
「ちょっと静かにしなさい!」
こころはそーっと愛となりに座った。
「ここで、考えてても始まりませんし、
とりあえず探してみましょう」
「そうだな、とりあえずみんなよろしく頼む!」
リズノワ・トリエル
「はい!」
〜翌日〜
牧野とリズノワ、トリエルは琴乃を探すために
準備を終え、出発しようとしていた。
「さくら、渚、何かあったら、すぐ連絡してくれ!」
「わかりました、琴乃ちゃんのことを
よろしくお願いします!」
そして、みんなは琴乃の行きそうなところを
探し始めた。
「琴乃さん!!どこですか??」
「なんか、手がかりがあれば、もっと捜索範囲を
狭めれるんやけどなぁ、こうもなにもないとねぇ」
「泣き言を言わないの!とにかく、
いろんな場所をあったてみましょう。」
「琴乃さーん!琴乃さーん!どこにいるんだろう?」
「SNSにも、なにも載せてないみたいでますし、
これはもしや、誘拐!?!」
「そんなわけないでしょ!馬鹿なこと言っていないで探すわよ」
「でも、莉央何の手がかりもなしに、見つけられるの??」
「そ、それは… と、とにかく手がかりがなくても
探すしかないわ!」
なんの手がかりもないまま数時間が経ち、
一度、リズノワ・トリエル・牧野の全員は集まった。
「どうでしたか??」
「ダメです…」
優とすみれも首を横に振る…
「莉央さんの方は…」
「こっちも…」
全員で探したが琴乃は見つからず
リズノワ、トリエルのみんな、表情が暗い
「そうですか…今日は日も落ちてきましたし、
ここまでにしましょう。もうこれ以上は暗くなって
危ないですから」
「……わかりました。」
「わかった、また明日にしましょう…」
みんな解散した後、牧野は、車に向かっていた。
「みんなは返したし、俺はもう少し探すか」
すると、後ろから声をかけられた、振り返ると
「ちょっと、今日はもうやめにするんじゃなかったの?」
「莉央さん…そうですけど、もう、夜になりますし、
危ないですし、けど、俺は大丈夫ですから」
「はぁー、それ、ぜんぜん理由になってないわよ、
わたしも連れていきなさい」
「でも、もう、暗いですし…」
「別に一人で探すなんて言ってないわよ、
あなたがいるじゃない、それに心当たりはあるの??」
「うっ…そこをつかれると……」
莉央は牧野のことを見た。
「…わかりました。でも、明日、莉央さんも仕事が
あるのでそんなに時間はありませんよ。」
「えぇ、わかったわ。それと、もしかしたらって
思う場所があるんだけど…」
「えっ、どこですか??」
「とりあえず、車に乗るわよ、話はそこからよ」
莉央と牧野は車に乗り走り出した
「それで、莉央さんが思いつく、その場所って」
「おかしいと思わない?全員でこれだけ、探して、
手がかりが一つもないってことは、もしかしたら、
家に帰っているんじゃないかしら?」
「た、確かに…探すのに必死でまだお家の方に
連絡を取っていませんでした。早速、連絡して
琴乃の家に向かってみます!」
走り出し、車内で少しの沈黙のあと、莉央の口が開いた
「ねぇ、今回のことは、正直どう思っているの?」
「……正直、琴乃がこんなにも、抱え込んでいることを
見抜けなかったのは、俺の責任でもあり
マネージャー失格です…」
「それは、みんな同じよ、あれだけ、琴乃近くに
居て、誰一人あの子の気持ちに気づいて
あげれなかったもの、あなただけの責任ではないわ。
それに私もあの子のことだから、すぐに帰ってくること
だと思っていたけど、まさか、本気でやめるなんて…
よっぽど、周りからの言葉に心が傷ついたのね。」
「そうですね、琴乃のアイドルをやめたり、
傷ついたりしているのは、やはりのあのことが原因
だと…」
〜遡ること、月ストのライブ後インタビュー〜
「ライブおつかれさまでした。今回はスリクスと
対戦した以来に負けてしまいましたが、長瀬さん
その点はどういう思いですか?」
「そうですね…IIIXさんとのライブバトルでも、
そうですけど、メンバー全員応援に来てくれた
ファンや関係者の皆様のために全力でやったので、
悔いはありません。今日の結果受け止めて、
次のライブバトルも頑張っていきたいと思います。」
すると一人の記者が質問をする
「質問よろしいですか?」
「どうぞ」
「Next Venusグランプリのとき、サニーピース
との同時優勝を果たし、今後のアイドル業界を
牽引していく2グループになっていくといわれ
サニーピースさんはこの前のIMFでIIIXとの激闘に勝利し、BIG4入りを果たし、いまや大注目のアイドルグループになりましだが、月のテンペストは
サニーピースと比べると差が開いていると聞きます。
理由はさまざまありますがその原因一つにあなた、
長瀬琴乃さんには、長瀬麻奈の妹でありながら、
魅力がなく他のメンバーたちと比べても個性がなく、
リーダーとして向いてないんじゃないと周りから
囁かれていますが、その点は、どう思いになっていますか?」
「それは……」
言い淀む琴乃に牧野がフォローを入れる
「そう言ったご質問はお控えください。
本日はここまでにさせていただきます。」
控室に戻り、みんなが琴乃のことを心配する。
「琴乃ちゃん大丈夫??」
「琴乃、あんなのは気にすることありませんわ
あなたはあなたといいところがいっぱいあるのですから!」
「そうだよ!琴乃ちゃんは、月ストのリーダーに
ぴったりだし、琴乃ちゃんにみんなが
持っていないものをたくさん持ってるよ!」
「そうですよ!!周りは琴乃ちゃんのことを
一点からしか見ていないから、あんな適当なことが
言えるんですよ、ですから、気にしてはいけませんよ。」
「みんな…ありがとう!
さぁ次のライブバトルに向けて、また頑張ろう」
〜そして現在に至る〜
「そうですね…琴乃は大丈夫と言ってしましたが、
あの時強引にでも、話を聞いてあげるべきでした…」
「あの子も麻奈と一緒で強がりなところは
姉妹そっくりな部分があるからね、
けど、麻奈がこのことを知ったら、どんな顔するか…」
「莉央さん、大丈夫です!琴乃は必ず連れて帰ります!」
「えぇ、そうね。」
そう言いつつも牧野の内心は不安と心配で
かき乱されそうになり、ふと麻奈に問いかけるのであった。
「(麻奈、肝心な時にお前はどこに行っているだ)」
ピコンッ、携帯からメッセの音が鳴り、琴乃は
みることもせずに、電源を切る。
「……お願い、もうほっておいて…」
しばらく、車を走らせ、琴乃の家についた、牧野と莉央。
「ついた。」
「いきましょうか」
「待ってください、夜も遅いですし、ここは
まず、俺が行ってきます。」
「わかった、お願いね。」
インターホンを押す牧野。玄関に顔を出したのは、
琴乃ではなく、琴乃の母親からであった。
「はい、あら、あなたは、確か星見プロの
マネージャーさんの牧野さんでしたからしら?」
「お世話になっております。夜分遅くの突然の
訪問すみません、一つお聞きしたいことがありまして、
琴乃さんは、こちらに帰ってきていますか??」
「琴乃??えぇ、ちょうどお休みと聞いていまして、
帰ってきていますけど」
琴乃がいると聞いて、心の中でほっとする牧野。
「こんな夜遅くなんですけど、
琴乃さんに会うことはできますか??」
「……ごめんなさい。琴乃、だいぶ疲れていたみたいで
お休んでいるから、また明日とかでもいいかしら??」
「そうですか、わかりました。本当に夜分に
すいませんでした。失礼します。」
車から降りていた莉央に合流した牧野
「どうだった??」
「とりあえず、ここにいますね。一安心です」
「そう、とりあえずね、でもここからが問題よ」
「そうですね、とりあえず琴乃は大丈夫そうですし、
また明日にして、今日はもう、遅いですし、戻りましょうか」
「えぇ」
二人が車に乗ろうとしたその時に、部屋の窓なら
琴乃が覗いて、莉央と目があった。
「琴乃!?」
しかし、すぐにカーテンを閉めてしまった。
「(いまはいい。必ず、あなたを救ってみせるわ)」
牧野と莉央が帰り、琴乃母が琴乃の部屋にいき、
ドア越しに琴乃に聞く
「琴乃?お母さん、なにがあったか、わからないけど、
琴乃が話すまでは、お母さんは待っているから。
あと、お腹が空いたらご飯置いておくから食べるのよ」
琴乃「……お母さん、ありがとう。」
小声で言った琴乃であった。
今回は前回より長めなり、かなり物語を進めれたと思っています。
また誤字や脱字などありましたら、遠慮なくおっしゃってください!