IDOLY PRIDE 月の輝きを   作:秋空沙怜

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コロナ陽性が出てしまい。なかなか、更新することができませんでした。今日からまた、更新しますのでよろしくお願いします!


再戦

 そして時は流れ2週間後のある日…

 

サニーピース、リズノワール、月のテンペストの3グループは着実にレベルをあげ、ライブバトルも順調に勝ちを伸ばし、特に月のテンペストは琴乃がグループを抜けたのにも関わらず、目覚ましい成長を遂げていた。琴乃はと言うと…

 

「おつかれさまです。今回のライブバトルも勝利おめでとうございます。これで、BIG4の4グループ中サニーピース以外の3グループには、勝利し、もやは、国内に敵なしと言われていますがどうでしょうか?」

 

なんと、琴乃はサニーピース以外のBIG4を倒し、さらにその3グループは、全員、引退するほど、完膚なきまでに叩き潰し、圧倒的なレベルの差を見せつけていた…

 

「そうですね、確かにBIG4入りを果たしましたが、まだ、油断はできていませんし、サニーピースさんや、他のグループの方たちとのバトルもまだなので、引き続き、ファンの皆様には、応援よろしくお願いしたいと思っております。」

 

「ファンの間では、もう、長瀬麻奈を超えたと言われていますが、その点についても、何か一言」

 

「いいえ、まだ、私の…長瀬麻奈を超えてはいません。まだ、その名がでているのでは、私の目標は実現できていませんので、これからも頑張っていきたいと思います。」

 

「ちなみに次の対戦相手などは、決まっているのでしょうか??」

 

「いえ、まだです。しかし、私、長瀬琴乃は、どんな相手でもライブバトルすることを約束しますので、テレビやネットをご覧のみなさま、対戦お待ちしております。失礼します。」

 

琴乃はその場から立ち、控室に戻る

 

「おつかれさま。やっとBIG4ね、心境はどう?」

 

「別に。こんなものかと。けどまだ、星見プロの3グループを潰していないし、あの人たちも、勝っているんでしょ??」

 

「えぇ、サニーピースはともかく、リズノワと

月ストもBIG4入り寸前よ。」

 

琴乃「そうですか、まぁもし、怖じけずに申し込みが来たら、その時は受けますよ」

 

「えぇ、わかったわ。ところで、それが終わったら…」

 

「わかっていますよ…WIFに出ればいいですよね?」

 

WIFとは、ワールドアイドルフェス、全アイドル世界一決定ライブのことである。

 

「わかっていればいいのよ。あなたなら心配はなさそうだしね。」

 

姫野の目的は、このWIFで琴乃を優勝させ、プレタポルテを世界一の事務所にすることだった。

 

〜星見プロ事務所〜

 

「さくら!まだ動きに固さがありますよ。

もっと体全体を使って、動きにダイナミック感を出しなさい」

 

「はっ、はいっ!」

 

「だーかーらー、何回言わせるのよ!ほんっとに下手くそなんだから、いくわよ、もう一回見ときなさい。」

 

「す、すみません。」

 

「まぁ、最初に比べたら…だいぶマシになりましたね」

 

「それは、どうもありがとう。」

 

みんな、日替わりで、スリクスのレッスンを受けて、グループでの、仕上がりも良くなってきている。

 

「今日はここまでよ。しっかりと柔軟をしておきなさい」

 

「はい!ありがとうございました!」

 

「このkanaが直々に教えてるんだから、次までには、完璧にしておくのよ!わかった??」

 

「わかりました。ありがとうございます!」

 

「こころと愛、あなたたちは、まだ不安定で適当にしているところがあるから、そこを直さないと痛い目見るわよ?」

 

「っ、わかりました。」

 

「こころ!頑張ろ!!みんなで琴乃さんに勝つために!」

 

「ありがうとね、fran」

 

「はいはい、じゃあ、仕事あるから」

 

「それぞれ、的確な指示をしてもらい、ちゃんと修正できている、これならきっと…」

 

「それにしても、琴乃ちゃんすごいよね。あんなに早くBIG4に入るなんて。」

 

「そうだよね、さすが、琴乃ちゃんだよね!!」

 

二人の頭を軽く叩く莉央

 

「いてっ、」

 

「関心してる場合じゃないでしょが!私たちは琴乃に勝つためにこうやってレッスンしているのよ!まったく」

 

「まぁまぁ、」

 

「よしよし、莉央、どうどうどう」

 

「あーおーいー!待ちなさい!!」

 

莉央が葵を追いかけ回す。

 

「二人とも本当に仲がいいですよね…」

 

二人のことを羨ましそうに見る渚

 

「渚ちゃん…」

 

「大丈夫ですわ!!私たちが琴乃に勝てば戻ってきますわ!」

 

「そうだよ!!だから、みんなで頑張ろ!!」

 

「そうですね!!」

 

「みんな…そうだね!この調子で頑張っていこー!

 

「もう、渚たちの心配はなさそうだな。」

 

「牧野さん、牧野さん!」

 

「どうした、さくら?」

 

「琴乃ちゃんの次の相手決まっているんですか?」

 

「それが、いつもならもう、決まっているはずなんだが、まだなんだ」

 

「そうなんですね」

 

すると、そこに一本の電話が事務所に鳴り響いた。牧野が電話を取る

 

「…もしもし」

 

「…こんにちは…」

 

「琴乃か!?…なんの用だ?」

 

「いえ、別に、姫野さんからの伝言を頼まれただけなので」

 

「伝言?」

 

「いま、BIG4は、私とサニーピースだけになっていて、残り2つが空白になっているのは、ご存知ですよね??」

 

「ああ、知っているとも」

 

「姫野さんからの提案で私とサニーピースとリズノワールと月のテンペストの4グループでBIG4のNo. 1をかけたライブバトルをしませんか?

もっとも、あなたたちが怖じけずに、参加したらの話ですけど」

 

「そんなことができるのか?」

 

「えぇ、実際、残りの2つの枠も、ファンとの間では、リズノワールと月のテンペストでいいんじゃないと言われていますし、バトルの主催も、この前のように小細工なしで、協会がやってくれるそうですし、どうしますか?」

 

牧野がみんなを見た、すると、みんなは覚悟を決めた顔をしていた。

 

「わかった、その提案を受ける」

 

「わかりました。では、詳しいことは後日協会からくると思いますので。」

 

「こ、琴乃」

 

しかし、電話は切られた

 

「牧野さん?」

 

「聞いてくれた通り、琴乃次の対戦相手はサニーピース、リズノワール、月のテンペストに決まった。」

 

「そうですか。やっと琴乃ちゃんとできるんですね!」

 

「そうだね!!ここからまた、頑張らないと!」

 

「そうね!このまま、琴乃の勝手にはさせないわ!」

 

みんなやる気十分であった。

 

後日主催者側の協会から連絡があり最初の対戦相手はリズノワール、次はサニピース、そして最後月のテンペストとなった。

 

「最初は私たちね。望むところよ。」

 

「VENUSグランプリ以来だね琴乃とやるのは。久しぶりに本気になれそうだよ。」

 

「あわあわあわ。が、頑張ろうねこころ!」

 

「なんでそんなに動揺してるんですか愛ちゃん。大丈夫ですよ、このこころがいれ…」

 

莉央と葵が睨むようにこころを見つめる

 

「じょ、冗談じゃないですか2人ともそんな怖い目しないでくださいよぉ。」

 

「この4人で必ず勝ちましょう。」

 

葵と愛、そしてこころはうなずいた。

 

「頑張ってください莉央さん。」

 

「私達一生懸命応援するので。」

 

「2人ともありがと。でもなんか変じゃない?」

 

「え?」

 

「確かにそれは僕も思ったよ。」

 

「なんで最後の対戦相手がサニピースじゃなくて月のテンペストなのかしら。普通現BIG4のサニピースを最後にすると思うのだけど。」

 

「確かに…。」

 

「なんで琴乃ちゃん、私達を最後にしたんだろ?」

 

「多分、過去の因縁…かもしれないな。」

 

「牧野さん。それは一体…。」

 

「あいつは元々月のテンペストのリーダーだ。だからこそ月のテンペストを最後に完膚なきまでに倒し過去との決別をしようとしてるんだと思う。」

 

「そんなぁ…。」

 

「全く琴乃ったらどこまで…。」

 

さくらと莉央は混乱する中、渚は

 

「過去との決別…か。そんなことさせないよ。」

 

「渚ちゃん…?」

 

「私たちは負けないよ。だって」

 

月ストもメンバーが揃い

 

「こんなにも琴乃ちゃんの琴乃ちゃんのことを思ってるだもん。」

 

「そうですわ。月ストのリーダーは琴乃しかありえませんの!」

 

「そうだよ。琴乃ちゃんがいない月ストなんて月ストじゃないもん!」

 

「えぇ、2人の言う通りです。琴乃ちゃんに負けたくない気持ちは例えサニピースにもリズノワールにも負けてません。」

 

「全く。言うようになったじゃない。(ほんとたくましくなって、以前とは大違いなんだから。)」

 

莉央は嬉しそうに笑う。

 

 

「莉央さん。なんか嬉しそうですね。」

 

「べ、別になんでもないわよっ!」

 

「莉央が笑顔になってるところ久々に見ちゃったよ。」

 

「やっぱ莉央さん、莉央さんの笑顔は素敵です。」

 

「み、みんなして何よ。いいでしょ笑顔になるくらい。」

 

莉央は顔赤くして言った。

 

「と、とにかく最初は私達なんだから。さくらと渚達は気軽に見てるといいわ。私たちリズノワールの勝利のステージをね。」

 

「はい!」

 

さくらと渚は明るい笑顔で答えた。

 

「さぁみんなレッスン始めるわよ!」

 

「私たちも手伝ってもいいですか?」

 

そこに現れたのはトリエルの3人だった。

 

「瑠衣!?それに」

 

「優ちゃんにすみれちゃん!」

 

「お久しぶりです皆さん!」

 

「長い休息ホンマにおおきにマネージャーさん。」

 

「いえ。当然のことをしたまでです。」

 

「それで手伝ってどういうこと?」

 

「私たちも莉央さん達に負けてほしくないから…琴乃に勝ってほしぃから。」

 

「みんなが私たちみたいな目にはもうあってほしくないんです。」

 

「あの屈辱を…それに悔しさを…。」

 

トリエルの3人は真剣な眼差しで話した。

 

「わかったわ。じゃあお願いしていいかしら」

 

「はい!」

 

「それにあなた達の気持ち私たちに預けてくれないかしら。」

 

「莉央さん…。」

 

莉央は瑠衣に手を差し伸べた。

その時瑠衣は嬉しかったのか、涙を流した。

 

「よろしく…お願い…します。」

 

それにつられ優とすみれも嬉し涙を流した。

 

「必ず…勝って下さいね!」

 

「負けたら承知しませんからね。」

 

「えぇ。分かってるわ。」

 

「お話は終わったかしら?」

 

そこに現れたスリクス

 

「さ!早くレッスンの続き始めるわよ」

 

「今回はkana達3人でリズノワをみっちりたたきつぶ…教えてあげるんだから(ニコッ)」

 

「ありがとうね。miho。」

 

「ふん。勘違いしないことね。」

 

リズノワはスリクスとトリエルの協力で朝から晩までレッスンが続いた。1週間、そのまた1週間と…。

そしてついに琴乃との記者会見の日

 

「それでは、今回アイドル協会様の主催でBIG4No. 1決定戦を行うことになりましたが、お二方から何か一言ずついただいても、よろしくですか?まずは、長瀬琴乃さんから」

 

「はい。リズノワールさんとは、Next Venusグランプリ以来の対戦となり、今回が2回目となりました。前回はグループ同士での対戦となりましたが、今回はソロでの対戦になるので、前回対戦ほど簡単に行くとは思っておりませんが、元事務所の先輩の神崎莉央さんの胸を借りるつもりで、全力で行かせていただきます!」

 

「そうですね。まずは、この場を用意してくれた、協会及び関係者の皆様に感謝をしたいですね。それに、私たちもずっと、長瀬さんとは、対戦を希望していましたし、長瀬さんからしたら、2回目かもしれませんが、前回は私と井川の二人だけでしたが、今回は4人でのリズノワールで挑みますので、必ず勝利をもぎ取り、ファンに捧げたいと思います。」

 

対戦前の写真撮影となり、

 

「長瀬さん、もう少し、神崎さんと寄っていただけますか?」

 

莉央に寄る琴乃。

 

「二人でも、四人でも、所詮、一度勝った相手ですから、あなたたちも、スリクス、トリエル同様、地に這いつくばっていればいいんですよ。

まぁでも、怖じけずに参加したことについては、褒めてあげますよ」

 

琴乃は小声で莉央に言った。

 

「あら?えらく上からじゃない、けど、私たちも、負ける気で来てる人なんて、一人もいないから覚悟しておきなさい」

 

「はいっ!OKです!おつかれさまでした!」

 

「楽しみにしていますよ(ニコッ)」

 

その場を立ち去る琴乃

 

リズノワは、控室に戻る、すると莉央は、琴乃のプレッシャーや緊張がとけたのか、今まで耐えていたせいで急に震えが止まらなくなっていた…

 

「(あれっ?おかしい…震えが…止まらない…こんなときに…)」

 

しかし、メンバーに感じ取られるわけには、いかない莉央は、先に一人で帰ることにした。

 

「ごめんなさい。ちょっと用事を思い出したから、先に帰っててちょうだい」

 

「莉央さん、どうしたんですか??

ま、まさか、美味しいパンケーキでも食べに行くんですか??」

 

「そんなわけないでしょ!本当にこころがすいません。」

 

「そんなんじゃないわよ!」

 

一瞬、葵と目があう莉央、すると

 

「愛、こころ、僕たちは先に帰っていよう。」

 

恐らく、葵は気づいていた、莉央が琴乃プレッシャーに怯えているのに。

 

「葵、ありがとう…」

 

小声で葵に言い、控室を出る。

 

「あっ、莉央さんいまから、帰りですか?」

 

「ちょっと付き合ってくれない?」

 

「えっ?」

 

牧野と莉央が一緒に向かった先は、麻奈のお墓だった。

麻奈のお墓の前で手を合わせる

 

「はじめてだわ。あなたのお墓参りにくるなんて明日、琴乃と戦うわ。みんなの前では、あんな強気なことを言ったけど、正直、勝てるイメージがまったくないわ。むしろ、初めてだわ、ライブをする前から負けるのがとても怖いと思ったのわ…ダメね、私、こんなんじゃ、リズノワールのリーダー失格ね…」

 

「莉央さん…」

 

弱気になっている莉央を見て牧野は声をかけようとした、そのときだった…いるはずもない麻奈の声がどこからか、聞こえてきた。

 

「そんなことないよ、私はあなたがすごいアイドルだってことも強いことも知っているよ、だから、諦めちゃダメだよ。だって、あなたは私のライバルなんだから。」

 

「…麻奈??」

 

一瞬の出来事すぎて、なにかわからなかった莉央だが

 

「ライバルか。まさかそんな風に言ってもらえるなんてね。ふふっ、そうね。こんなところで諦めてたら、ダメよね。ありがとう…麻奈…。」

 

莉央の顔には、もう迷いはなく。前しか見ていなかった。それを見た牧野はほっと安心したのであった。

 

「うーん!スッキリしたー!ここにきて、麻奈に話したら、悩んでた自分がなんだか、馬鹿馬鹿しく思えてきたわ。さぁ、帰りましょうか!明日のライブに向けて、リズノワで前夜祭よ!」

 

「はい。ってえぇー!」

 

莉央からそんな言葉が出るとは思わず、驚きを隠せない牧野だった。

 

〜そして、ライブ当日〜

 

「ここは、こうして、こうで、 この後にこれで…」

 

「こころは、やればできるんです。大丈夫よ。赤崎こころ、今日も1番可愛くいるんだから」

 

「あなたたち、肩に力が入っているわよ。もっと、リラックスして。」

 

「そういう、莉央が1番力入ってるよ?また僕があやしてあげようか??」

 

「結構よ。」

 

「準備はいいですか、みなさん??」

 

「はい!」

 

〜一方、琴乃〜

 

「大事な初戦よ、わかっているとは思うけど気を抜かないようにね、リズノワは強いから」

 

「わかっていますよ。満に一つ抜け目はありません。私はこんなところで止まっている時間はないんです。リズノワールを叩き潰して見せます。」

 

〜ステージ裏〜

 

愛はステージ側からステージをみて、実感が湧いてきたのか、緊張を隠せていなかった。

 

「いよいよだね…き、緊張してきたー。」

 

「大丈夫ですよ!愛ちゃん、いつも通りに可愛いこころを目立たせてくださいね」

 

「そういう、こころもガチガチじゃないか?」

 

「そんなことありませんよ!ね!莉央さん!」

 

「まぁ、いつも通りね。さぁ、いきましょうか!」

 

「莉央大丈夫??」

 

「何言ってるのよ、葵!私なら…私なら大丈夫よ」

 

莉央は自分でも手の震えが止まっていないことに気づいていなかった。

 

「莉央さん…」

 

「莉央さんも緊張することがあるですね」

 

「僕たちは4人でのリズノワールだよ!一人で背追い込まないの。」

 

葵が莉央の頭を撫でる。

 

「ったく、でも、みんなありがとう…さぁ、これが終わったら、みんなで美味しいパンケーキを食べにいきましょう!もちろん、私の奢りで!」

 

「本当ですか!?!それは嬉しいです!!」

 

「あの、莉央さんがパンケーキを奢ってくれる??これは、もう、世界の滅亡ですよ!」

 

「あぁ、こころ、そうだね。莉央がこんなこと言うなんて、驚いたよ」

 

「私をなんだと思っているのよ?あのリズノワールのリーダー神崎莉央よ!」

 

リズノワールの緊張がとけて、笑いに変わり、

四人は円陣を組んだ。

 

「限界超えても」

 

「歌を纏って」

 

「決して枯れない」

 

「気高く咲き誇れ」

 

「LixNoir!!」

 

〜観客席〜

 

「いよいよだね。」

 

「そうだね、すごく緊張してきたよ」

 

「こっちが緊張してどうするのよ!」

 

「そういう、瑠依ちゃんも緊張してるんとちゃいますか?」

 

「そ、そんなことないわよ」

 

「大丈夫よ、あれだけ厳しいレッスンに耐えたのだから」

 

「そうね。これで負けたら承知しないんだから!」

 

「そろそろ始まりまるわよ」

 

スポットライトが暗くなり、リズノワのライブが

始まった。

 

会場、観客席、そして、ステージ上のリズノワが一つになったかのように、琴乃に負けないぐらい、圧倒的だった。

 

「いい感じ!」

 

「このままいける!」

 

「莉央決めよう!僕たちの勝利を!」

 

「えぇ!この四人で…」

 

リズノワ全員がそう確信した瞬間だった…

突然悪魔が微笑む。

リズノワの全員が完璧なパフォーマンスをする中完璧な流れの中にも、綻びはあった…突然の莉央の転倒それは、まるで時がスロー再生されたかのように起こってしまった。

葵、愛、こころが莉央の倒れていくところを見て、助けようとするが、全員と目が合ったが…

 

「(ダメよ!続けなさい!)」

 

「(わかったよ・わかりました…」

 

転倒した莉央も、すぐに立ち上がり、再開するが時すでに遅し。この転倒で、リズノワのライブに影響が出たことは、会場にいる誰もがわかっていた…そして、リズノワのライブが終わり、莉央はスポットライトの光を見て、ステージの眩しさを感じながらも心の中で悔しさを隠せなかった…

 

「あぁ…こんなにも儚く散る花があったかしら…も、もう一度、この四人でライブしたいわ…」

 

人前では、絶対に涙しない莉央が泣いていた…

 

「り、莉央!莉央さん!」

 

三人がすぐに駆け寄り、莉央を連れて、舞台裏にいく。

そして、琴乃、ライブが始まった。リズノワのトラブルで、ざわついていたが。琴乃はそれさえを利用し、スリクスやトリエルのときとは、比べ物にならないぐらいのパフォーマンスで、瞬く間に会場の雰囲気をガラッと変えてしまった。

そして、リズノワは…

 

「り、莉央!ケガはない?」

 

「大丈夫ですか??」

 

「り、莉央さん!!」

 

「えっ?だ、大丈夫よ…」

 

「こんなに泣いているのに大丈夫なわけないじゃないか!?」

 

葵の強い言葉でも、莉央は三人と目が合わなかった…

この時、莉央は、自分が何をしていて、何もわからなくなっていた。泣いてることにさえ気づかず。

 

「あ、あれ?おかしいな、止まらないわね…どうしてなのかしら…」

 

「しっかりして、莉央!莉央!!」

 

「莉央さん!!」

 

みんなの呼びかけに対して、莉央はまるで眠りにつくように、気を失っていく。

 

「(みんな…ごめんね…)」

 

そして琴乃のライブも終わった。

莉央はすぐに病院に運び込まれた…

 

「はっ!?」

 

目が覚めると、そこには見慣れない天井が視界に入った、次に入ったのは、莉央が寝ているベットで、葵・愛・こころ、それぞれが莉央の手を握って寝ていた…

 

「そう、終わったのね…」

 

外の景色を見て、全てを察した莉央であった…

 

「…!?莉央起きたのかい?」

 

「よ、良かったですぅ。」

 

「無事で良かったですよぉ莉央さん。」

 

「みんなありがと。ごめんなさい私のせいで…。」

 

「何を言ってるの?莉央らしくないなぁ。」

 

「そうですよ。葵さんの言う通りですよ!」

 

「そうですよぉ。こういうことも起きます、気にしてはいけませんよ。」

 

「莉央さん!?大丈夫ですか!?」

 

牧野は激しく扉を開け莉央を心配した。

 

「何よ騒がしいわね。ここは病院よ静かに出来ないの?」

 

「す、すみませんでも…。」

 

「心配しなくても私は平気。3人が付きっきりでいてくれたんだもの。」

 

この言葉に対して愛とこころが照れる。

 

「2人ともなんで顔を赤くしてるんだい?」

 

「べべべ、別になんでもありませんよ。」

 

「そ、そうですよ。嫌だなぁ葵さんってば」

 

「さ、ここは病院よ。元気の人達は帰った帰った。」

 

「わかりました。ほら愛、こころいくよ。」

 

「莉央、1人で大丈夫かい?」

 

「えぇ平気よ。葵、2人をお願いね。」

 

莉央と葵は目を合わせお互い頷いた。

 

「じゃ、じゃあ失礼しました。」

 

愛とこころは牧野に引っ張られながら病室を後にした。

 

「全く騒がしい子達だわ。ふふ。」

 

すると…

コンコン(ドアのノック音)

 

「はい?葵なの?何か忘れ…も…の…。」

 

ドアが開き現れたのは葵ではなく…

花束を持った、琴乃だった。

 

「こと…の!?」

 

「ふふ。失礼しますね莉央さん。」

 

「あらあなたがお見舞いにくるなんてどういう風の吹き回し?」

 

琴乃は莉央の言葉に対して笑った。

 

「私がお見舞い…あなたに?ふふ。冗談はやめてください。ただ私はあなたに一言伝えにきただけです。」

 

「な、何よ…?」

 

琴乃「神崎莉央。無様ですね。あんな強気に私に勝つなんて言ってたのに…終始手が震えてましたよ。あなたがあそこで転倒しなかったら、完璧なライブでもしかしたら、私にも勝てたかもしれないのに、あーあ、他の三人がかわいそうですね。やはり、あなたは、その程度の人間だったんですよ。」

 

琴乃は記者会見の時から気づいていた、莉央がプレッシャーを感じてたことに。いまも、少し震えていた莉央だが、目は真っ直ぐ、そして、琴乃を見た。

 

「ふっ。随分と言うようになったじゃない。

一人でリズノワールに勝って、姫野さんもそして、お姉ちゃん喜ぶんじゃない。」

 

莉央は琴乃に煽るように麻奈を口に出した。

 

「っ!長瀬麻奈は関係ない!ふん。挑発してるようですけど無駄ですよ。あなたはいまから、星見プロが潰れていくのを指を咥えて見ていればいいんですよ。ではこれで失礼しますね。せいぜい病室で1人寂しく過ごしてくださいね。」

 

琴乃が立ち去ろうとしたその時…

 

「待ちなさい、琴乃!」

 

「なんですか?あなたもしつこいですね。」

 

「忘れない事ね。あなたには仲間がいることを。さくらや渚、星見プロのみんながいることをあなたは1人じゃない。あなたは月のテンペストのリーダー長瀬琴乃なんだから。ただそれだけよ。止めちゃって、ごめんなさいね。」

 

「何を言うのかと思えばまたそれですか?あなたもしつこいですね。私はもう過去を…」

ドクンッ(胸の音) (また!?何なのこの胸の痛みは…?)」

 

それと同時に琴乃は少しよろけた。

 

「あらどうしたの?まさか心に響いたかしら。まだそこに過去が引っかかってるようね。」

 

「そ、そんなことない!バカバカしい。私は過去を切り捨てた!グループなんて必要ない!私がそれを証明してあげるわ!」

 

そう言って琴乃は出ていった。

 

「琴乃、まだそこにいるのね。あとは任せたわよ…さくら…渚。」

 

莉央はベットに体を預けて、一息つき、心の中でそっと、2人に願いを託し、頬には涙が流れていた…

 

琴乃は廊下の壁に体を少し預けた。

 

「(何なの!?私はまだ過去を完全に切り捨てれてないというの!?そんなことない!私は…私は…。)」

 

その時…

 

「(…。琴…。)」

 

「(何この声?)」

 

琴乃は誰もいないはずの廊下から声が聞こえた。

 

「(琴…?琴乃…!)」

 

「(誰なのさっきから!隠れてないで出てきなさい!)」

 

しかし誰もいなかった。

 

「(気のせいだったみたいね。残るはサニピースと月のテンペストだけ。そのグループを完膚なきまでに倒す。そうすれば、だれも超えることができなかった、あの長瀬麻奈を超えアイドルの頂点に立てる!)」

 

暗い笑みを浮かべながら琴乃は病院を後にした。





コロナ陽性後の投稿となりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。また今回から投稿スピードを早めて頑張っていきますので、よろしくお願いします!
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