ヴェノムinリコリス・リコイル   作:ちさたきてぇてぇ……

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めっちゃ投稿遅れました
元書いてたの気に食わなくて直してを繰り返してたら原型ないなった…


第9話 名無しの権兵衛 Part2

今じゃもう潰れちまった大企業、ライフ財団

 

表向きは医療福祉や宇宙開発など幅広い分野で輝くスーパー企業

 

まぁこういうの会社の裏にはどす黒い闇が隠されてるのが定石だ

 

こいつらの何がやばいのか、理由は2つ

 

1つは起こりもしない核戦争のためにバカでかいシェルター作ったこと

 

そしてもう1つがそれを守る超強い警備兵を作ることだ

 

腐るほど金を持ってるヤツのすることは理解できないぜ

 

「それで作られたのが…君、というわけか」

 

「正解、ミカさんに10点あげます。とは言っても俺は失敗作だったけど」

 

「失敗作?どういうことだ?」

 

「あいつらは16歳になった俺らに変な薬を投与したんです。沢山いた実験体の中で生き残ったのは俺を含めてたったの4人。俺を除いた3人が寄生体の宿主になりました……ここまでの話、ついてこれてます?」

 

話に3人はついてこなれているか心配になるが…まぁ事実だし、なんならリコリスの存在だって似たようなもんだしな

 

「あーもうダメ、信じらんないわ…そんな漫画みたいなことが現実で起きてるなんて……」

 

「ライフ財団…まさかそんなことをしていたとはな」

 

「だが、なんで君を除いたんだ?君にはヴェノムがいるだろう?」

 

「あーいや、おれとヴェノムの出会いは特殊というか…」

 

「「「特殊?」」」

 

「まず、俺には薬が効かなかったんですよ。本来なら身体能力向上と痛覚遮断ってのが着くはずだったんですけど…斬られても普通に痛いし、テストプレイのはずの女の軍人にボッコボコ。それで俺は"処分"されました」

 

処分という言葉を聞いた瞬間、ミカさんや中原さんが口に含んでいたコーヒーを吹き出した

 

「はぁ!?ちょ、ちょっと待って!処分!?」

 

「ええ、間違いなく処分されましたよ。胸とか肺とか撃ち抜かれましたし」

 

「じゃ、じゃなんであんた今ここに…」

 

「あぁ、それは………」

 

ー4年前ー

 

「がはっ…ゴボッ……」

 

口から血が上がってくる

 

視界が赤く、ボヤけてる

 

クソ……クソ……

 

銃を持ったハゲ頭の男に真っ暗なガラス張りの部屋の中に放り投げられた

 

「ぅあ…ぐ…」

 

「ほーら、メシだぞ。食え」

 

メシ…??

 

顔を上げるとそこに居たのは虚ろな目をし、ボサボサ髪の老人

 

口からは泡を吹いており、手も震えていた

 

「あ…」

 

ゆっくりと近づく老人が俺の首を掴み、長い舌を出してくる

 

子供の頃から必死に訓練して…力が着いたと思えば、ヘンテコな薬で全部パァ…

 

「全く……クソみたいな…人生だった…ぜ…」

 

俺はそう呟き、意識を手放した

 

 

"全く、その通りだな"

 

 

「ハッ!!?」

 

目を開けると暖かい陽の光と見知らぬ白い天井が見える

 

天国なのか?

 

「ここは……というか俺…」

 

「目が覚めたか」

 

「なんだ!?」

 

頭の中に響くノイズが混じりの不思議な声

 

「ど、どこにいるんだ!!?」

 

「ここだ」

 

俺の背中から黒くドロドロとした液体が溢れ出し、邪悪な顔が俺の目の前に現れる

 

「なんだよ、おまえ…」

 

「俺は"ヴェノム"。お前は…俺のものだ、E-1988-5」

 

「ライフ財団が宇宙で見つけてきたのはお前だったのか」

 

「あいつらが見つけたんじゃない。俺"達"が見つけたんだ。この惑星をな」

 

「何する気だよ」

 

「仲間をあのガラスケースから解放、ライフ財団の宇宙船を奪う。俺達の仲間を連れてくるために。そうすればお前は最後まで生きられる」

 

 

 

「サイッテーね、あんた」

 

「フン、だが今こうしてお前たちが生きていられるのは俺たちが奴らを殺したおかげだ!!感謝しろ酔っ払い!!」

 

「だぁれが感謝するか!!それに1人逃がしてんでしょうが!」

 

「とにかく、身体強化の薬の作り方なんかについては一切知らないんだ。これで満足か?ウォールナット」

 

「…その…思い出させて悪かった」

 

「……いいよ、こんなことならいくらでも話すさ。悪用しなければね?」

 

「このことを誰かにバラしたりしてみろ、お前の小さな頭を引きちぎってやる」

 

俺達に睨まれたウォールナットは汗をかきながら首を大きく縦に振る

 

ちょっとおどかしすぎたかな?…いやでもこのくらいがちょうどいいよな

 

「ま、俺達の話はここでおしまいだ。スクリームがどこにいるか、そろそろ見せてもらってもいいか?」

 

「あ、あぁ。スクリームはお前たちにやられたあと下水道を通り、一通りの少ない路地へと逃げ込んだ。そしてこれがヤツを記録した最後の映像だ」

 

「あぁ?最後?」

 

俺達がパソコンを覗き込むとそこには地面に倒れているスクリームがシルバーの車から出てきた男達によって連れ去られる映像だった

 

「……え、スクリーム拉致された?」

 

「ハッ!弱ってるとは捕まるとはな!情けないヤツめ!」

 

「そんなこと言ってる場合かよ!!も、もしライフ財団みたいな奴らだったらどうすんだ!?あいつ利用されて変なモンスターでも作られたら…ウォールナット!!ありがとう!ミカさんこれお代!」

 

俺たちは大慌てでリコリコから飛び出し、連れ去られたスクリームを探しに行った

 

「ったく、人騒がせなヤツらねほんと…」

 

「んー…?」

 

「どしたのよクルミ」

 

「このコートどっかで見たことあるような…ないような…」

 

ウォールナットこと、クルミは先程の映像を拡大し首を傾げる

 

画面にはスクリームを車に入れる男たちのほかに奥からその様子を眺める緑の髪の男が微笑んでいた




フキさんとサクラちゃんのコンビしゅきぃ…
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