どっかのタイミングで年表とかも出した方がいいのだろうか……?
・本作において登場する「艦娘」を示す用語
【特務神祇官】
特務神祇官とは霊力を外部に向けて使用することが出来る者に与えられる国防軍の内部資格。
戦闘職種に充てられる要員(特務艇乗組員)は全員が特務神祇官である。また、支援職種であれば単に神祇官とするのが適当であるが、大抵の神祇官は戦闘職種に配置されるため「神祇官=艦娘」という認識が一般である。
【特務艇】
深海棲艦対処で活躍する国防海軍の装備品。いわゆる「艦娘」。ただし装備品そのものを指す場合は「特務艇艤装」と表現することが多い。法的には小型船舶となる。
特務艇艤装+特務神祇官=特務艇(艦娘)と解釈するのが妥当。
・2035年時点において特務艇(艦娘)を運用する日本国国防海軍の部隊について
ここに示されるのは組織としての部隊であり、実務上の関係や指揮系統は示さない。なお、海上幕僚監部勤務や教育機関などにも艦娘(特務神祇官)は配属されていることが予想されるが、特務艇艤装は配備されていない(=軍艦としての戦闘能力はない)ためにここでは割愛する。
大まかな括りとして五段階の単位に分けたが、これは厳密なものではないので注意。なお国防軍には統合運用の概念が導入されていることから作戦ごとに統合任務部隊を編成するのが一般であるが、煩雑となるのでその点には触れない。
0、防衛大臣直轄部隊
国防海軍に求められる任務ごとに編成される。
0ー1、自衛艦隊
国土全域の保全、海外派遣を担う。機動的に運用される。
0ー2、地方隊
担当地域・海域の警備を担う。特に各地方隊に設置された訓練学校にて特務艇の操縦技術の指導を新隊員に施す役目を担う。
0ー3、特務艇艤装試験隊
通称「琵琶湖教導隊」。自衛艦隊開発隊群と名称が似ていることから専ら琵琶湖教導隊と呼ばれる。哨戒艦隊設置以前の特務艇冷遇期に試験部隊を保護する目的で大臣直轄として設置され、今日までその体制が維持されている。
1、戦略単位
地上司令部や後方支援部隊を持ち、独力で任務を遂行する能力を持っている。
1ー1、護衛艦隊
自衛艦隊の指揮下で活動する。主として国土および海上交通路の防護を主任務とし深海棲艦対処には重点を置かない(国内沿岸は地方隊の特務艇が対処担当のため)。
1ー2、哨戒艦隊
自衛艦隊の指揮下で活動する。2014年に新設された。深海棲艦対処専従部隊であり、基本的には特務艇により編成される。
2、作戦単位
地上司令部や後方支援部隊を持ち、独力で任務を遂行する能力を持っている。なお、本来であれば副司令官職は存在しないが、特務艇が配備される部隊においては運用円滑化を目的として特務神祇官に副司令のポストを与えている。
2-1、護衛隊群
常設の作戦単位。通常は複数の母港に分散して配備され、作戦に応じて展開する。
2-2、特務艇隊
複数の特務艇によって編成される。後述の分遣隊に似た機能を持つ。地方隊の指揮下で活動する*1。
3、戦術単位
戦闘行動などの実施者。単独で戦闘を行うことが出来る。必要に応じた継戦能力(後方支援部隊など)を持つ。なお、本来であれば副司令官職は存在しないが、特務艇が配備される部隊においては運用円滑化を目的として特務神祇官に副司令のポストを与えている。
3-1、前方展開群
大規模作戦などの際に必要に応じて編成される(基本は統合任務部隊)。分遣隊や護衛隊を指揮下に組み込む。
3-2、分遣隊
担当海域の航路維持を目的として編成される。哨戒艦隊所属部隊は殆どがこの分遣隊に組み込まれている。
3-3、護衛隊群付特務艇隊
護衛隊群司令部直轄の特務艇部隊。護衛艦隊所属護衛隊群(および駐留先がグアムのみの第9護衛隊群)で編成されている。
4、戦闘単位……護衛隊*2
戦闘における最小単位。戦艦・空母特務艇艤装などの一部特務艇は1隻で戦闘単位を構成することもある。
5、個艦単位……特務艇
やや特殊な例外となるが、空母特務艇艤装であれば航空隊がこれに相当する(独立して行動することが可能なため)。
・登場人物について
鉤括弧内は特務艇艤装名、その後に乗組特務神祇官の対応を示すことで艦名と人名の対応を示した(官姓名が明らかにされていない場合は艦名のみを示す)。
なお、可能な限り登場人物が作品に登場した順に掲載しているが、都合上順序を入れ換えた箇所がある。なお一部の登場人物は2度記載することがあるが、これは文民(民間人)として登場した後に艦娘となった登場人物のため、誤解のないように文民の時期と軍人の時期を分けたことによるものである。
【第1部(2017~2019)】
「瑞鶴」瑞島ハルカ→瀬戸月ハルカ……2等海佐(1話時点。後に昇格して1等海佐)。両親を幼い頃に亡くし、姉から逃げるようにして自衛官を目指した(8話)。深海棲艦の出現により艦娘となる。ミクロネシア連邦チューク州を防衛する第8護衛隊群第3分遣隊(チューク分遣隊)に配属後、姉の死をきっかけに上官である「提督さん」こと瀬戸月ミナトと結婚した(14話)。しかし幸せな結婚生活は長くは続かず夫である瀬戸月ミナトは殉職。その後は司令代理としてチューク分遣隊を切り盛りする(15話)。第4次ミクロネシア沖海戦*3の最中に瀬戸月ミナトが謀殺されたことを知り(16話)、復讐のために深海棲艦化することになる(21話)。
瀬戸月ミナト……1等海佐(殉職後海将補)。チューク分遣隊司令。ミクロネシア防衛の英雄であり、彼の率いるチューク分遣隊は「グンカンドリ」と呼ばれていた。深海棲艦出現以前は学者であり、深海棲艦の発見に大きく寄与し(103話)艦娘の戦力向上にも貢献する。しかしその過程で行ったとされる非人道的な人体実験*4により謀殺(粛清)された。その評価は様々であり、粛清に至る経緯やその最期についても謎が多い*5。
瀬戸月ヒナタ……瀬戸月ミナトの養子。瑞鶴(瑞島ハルカ)のことを「お姉さん」と慕う。瑞鶴との交流をきっかけに艦娘を目指す(91話)が、養父の瀬戸月ミナトには反対された挙げ句に血の繋がりがない養子*6であることを明かされショックから家出同然に艦娘養成機関である幼年学校*7へと進学する。
「明石」
藤見……チューク分遣隊の支援部門(整備部隊)の長。瀬戸月ミナトや久世と協力し艦娘の強化に携わる。背後に強力な権力が控えているようである(22話)。
「衣笠」……瀬戸月ミナト不在の際は執務を手伝う(7話)など、チューク分遣隊の中堅ポジションを務めていた。第4次ミクロネシア沖海戦が始まる前に本土に引き抜かれた。
「皐月」……チューク分遣隊に所属していた。
「文月」……チューク分遣隊に所属していた。
「加賀」山下ケイコ……3等海尉(第4部時点では2等海佐)。チューク分遣隊に所属していた。瑞鶴(瑞島ハルカ)とは高校時代から交流があった。第4次ミクロネシア沖海戦を生き残ると高級幕僚の道を志し艦娘を深海棲艦対処の主軸に据えるべきと考える「艦娘派*8」の中心人物となる。
「磯風」……チューク分遣隊に所属していた。第4次ミクロネシア沖海戦の最終盤*9、瑞鶴に従い深海棲艦化することになる(21話)。
「神通」……チューク分遣隊に所属していた。第4次ミクロネシア沖海戦の最終盤、瑞鶴に従い深海棲艦化することになる(21話)。
「長門」山本……3等海佐(第3部)。チューク分遣隊に所属していた。第4次ミクロネシア沖海戦が始まる前に本土に引き抜かれた。アメリカ合衆国にルーツを持つ「平和艦隊*10」とはミクロネシア戦役時代から通じており(17話)、第3部では瀬戸月ハルカを援護するような行動を取っている。
「翔鶴」瑞島ショウコ……第8護衛隊群第4分遣隊(マーシャル諸島)に所属していた。アメリカにおける深海棲艦化実験の被験体となる(17話)。艦娘になる以前は瀬戸月ミナトと共に深海棲艦の研究に携わっていた。
「サラトガ」……アメリカ合衆国の海軍軍人を名乗る艦娘。瑞鶴に爆撃機の融通と引き換えに深海棲艦化実験に協力するよう求める(17話)。
「アトランタ」……サラトガの代理人として瑞鶴に接触した艦娘。「太平洋艦隊」という存在しない組織*11を名乗った。翔鶴の護衛も務めていた(17話)。
「ホーネット」……アメリカの艦娘。
「飛龍」城島アスカ……3等海佐。護衛艦隊所属の艦娘として第4次ミクロネシア沖海戦に参加、度重なる命令無視の末に反乱を起こしたチューク分遣隊を鎮圧しにかかるが失敗する(21話)。
小沢……3等空佐(第4部では空将)。ミクロネシア連邦チューク州に派遣されていた第83高射隊の指揮官。
【第2部(2033)】
「風雲」……マリアナ諸島に駐留する第9護衛隊群*12に所属していた。第7護衛隊群への配置換え後にポートモレスビー蜂起*13に巻き込まれる。艦娘を志すきっかけとなった飛龍に憧れて空母艦娘を目指していた(26話)が、第7護衛隊群に配置換えとなって以降(第5部)では心境の変化があったのか空母艦娘を目指す発言をしていない*14。
「蒼龍」片桐アオイ*15……1等海佐。「華の1期」と呼ばれる任官当初から艦娘であった最初の上級幹部。艦娘が消耗品扱いされる現状に忌避感を示し、無人運用される護衛艦による戦線構築を主張している(60話)。
「秋雲」……第9護衛隊群に所属していた。第7護衛隊群への配置換え後にポートモレスビー蜂起に巻き込まれる。霊力を用いた特殊技能が使え、その能力でポートモレスビー蜂起では風雲を救う。
「岸波」……第9護衛隊群に所属していた。
「曙」……第9護衛隊群に所属していた。
「巻雲」……第9護衛隊群に所属していた。第7護衛隊群への配置換え後にポートモレスビー蜂起に巻き込まれる。
「夕雲」……第9護衛隊群に所属していた。第7護衛隊群への配置換え後にポートモレスビー蜂起に巻き込まれる*16。
【第3部(2023)】
飯田=マクファーレン・ヒカリ……国防軍不祥事*17以前は専業主婦、その後は特務艇運用を行う民間軍事企業K&Iセキュリティーズの立ち上げに関わり、同社の役員となる。英国貴族の生まれであり、国際結婚により日本に来た。
ハルナ……地下資源開発企業の役員。飯田ヒカリの義理の妹。
ケイカ……ハルナの義母。
ダイスケ……ハルナの息子。
飯田コウスケ……2等海佐(後に海将、第4部では横須賀総監)。国防軍不祥事により斬首された統合幕僚監部の生き残りで、国防軍不祥事を収束へ導いた。その後はミクロネシア疑獄における告発者となる。政界への進出を目指している(104話)。
大迫ヨシミツ……海上幕僚長たる海将。国防軍不祥事で殉職する。飯田コウスケとは個人的な親交があった(49話)。
「龍驤」槇島リョーコ……陸上自衛隊出身のベテラン国防軍人。子持ち。
「アークロイヤル」……日本英国大使館の職員を名乗る。英国貴族の血縁を持つ飯田ヒカリを救出しに来た(44話)。
松原ショウヘイ……海軍軍人。飯田コウスケの同期。大迫ヨシミツとの交流もあったが反政府側に加担し、ヒト型深海棲艦に哨戒線をすり抜けさせた(41・46話)。
小河原アツシ……1等海尉。
「戦艦ヒラヌマ」飯田ヒカリ……国防軍不祥事を受け「平和艦隊」に対抗するべく生まれた特務艇。所属は民間軍事企業K&Iセキュリティーズ。第二次世界大戦において米軍に誤認された存在しない戦艦の名前を使用している。
【第4部(2034)】
「赤城」新田ミコト……2等海佐。加賀(山下ケイコ)の同期。蒼龍(片桐アオイ)と盟友関係にある。
瀬戸月ミライ……瀬戸月ミナトと瀬戸月ハルカの娘。ミクロネシア戦役後は加賀(山下ケイコ)によって育てられた。
新田ホマレ……新田ミコトの姉。「防空網*18」の維持に関わっていた。
新田……新田ミコト、新田ホマレの父。衆議院議員。北関東に地盤を持つ(56話)。空軍の小沢とは自衛隊時代から連携している(22話)。
飯田ノゾミ→小河原ノゾミ……1等空尉。特務神祇官でありながら戦闘機パイロットという珍しい立ち位置にある。飯田コウスケと飯田ヒカリの娘。
「萩風」……加賀(山下ケイコ)の部下。上官であり艦娘派の中心人物である加賀のことを信奉している。
「舞風」……加賀(山下ケイコ)の部下。
秋葉……「艦娘7社*19」の一角、PHIオーシャンテックの職員。
【第5部(2034)】
「陽炎」瀬戸月ヒナタ……1等海尉。護衛艦隊に所属していた。ポートモレスビー蜂起を防ぐ密命を受けてニューギニアへと派遣されるが、実際には蜂起の「火付け役」として利用される(92話)。最終的には蜂起の旗印となり内側から武力衝突を避ける選択肢を取った*20。
「霰」……陽炎の指揮する第163護衛隊に所属していた。
「霞」……陽炎の指揮する第163護衛隊に所属していた。
「不知火」……陽炎の指揮する第163護衛隊に所属していた。ポートモレスビー蜂起における主犯格。陽炎を「実の姉」であると主張している*21。
【その他】
先輩……Good-bye Beijing Expressに登場する。夕雲に戦い方を教え、深海棲艦化技術を用いる「
「山城」……プレアデス重工業(PHI)の特務艇テストパイロット*23。ミクロネシア戦役で姉を亡くした。
中島……PHIの技術者。
「翔鶴」瑞島ショウコ……マーシャル諸島で殉職する(12話)。深海棲艦の発見に関わった学者の1人であり、瀬戸月ミナトとは深い交遊関係があった(103話)。
飯田ケイスケ……参議院議員。与党・立憲友民党に所属している。特務艇艤装の生産に携わる「艦娘7社」のひとつ飯田製造の創業者一族。飯田コウスケ、ハルナの実父、飯田ヒカリの義父。
飯田ハルヒデ……飯田インダストリーグループ役員。飯田ケイスケの甥にあたる。
少佐……謎の人物。「白鳥部隊」の指揮官(105話)*24。
・国家および超国家的枠組み
【インド太平洋地域の主要国家】
1、日本国
東北アジアに位置する。議院内閣制(間接民主主義)を採用している。2019年に憲法を改正し国軍の保持を認めた*25。
1ー1、日本国の経済・政治
人口に占める高齢者の割合が30%を越える超高齢社会。社会保障の負担が国家予算の4割を占める。
議会は二院制であり、両院における与党・立憲友民党の優位が続いている。首相(内閣総理大臣)の交代は与党の総裁選か衆議院総選挙に連動することが多く、概ね安定した政治状況といえる。
1-2、日本国による深海棲艦対処
国土に比して広大な領海*26を抱え、恒常的に深海棲艦の脅威にさらされている。同盟諸国(後述)にも積極的に防衛力の提供を行っている。
対処方法としては特務艇を中心とする「霊力戦*27」に重きを置く。いわゆる通常兵器を積極的に用いるのは大規模作戦の時のみ。その際もあくまで「質量戦*28」は補助と位置づける「霊質協同戦」を展開している。シーレーン防衛*29を目的とする外洋作戦を積極的に行う。
2、中華人民共和国
東アジアに位置する。人民民主専制(人民民主主義)を採用している。
2ー1、中華人民共和国の経済・政治
人口に占める高齢者の割合が30%を越える超高齢社会。ただし東南アジアの難民を加味すれば高齢化率は25%ほどとの指摘もある。
議会は一院制であり、与党・中国共産党の優位が続いている。他政党も幹部は共産党との二重党籍である場合が多く、与党の指導力は極めて高い。
2-2、中華人民共和国による深海棲艦対処
大陸国家であり、領海・排他的経済水域周辺などの領域*30において深海棲艦の脅威にさらされる。また同盟諸国(後述)にも積極的に派兵を行っている。
対処方法としては無人機、誘導弾、長距離誘導砲弾を中心とする質量戦を展開している。人民解放軍*31を中核とする多国籍軍により沿岸部で深海棲艦を迎撃する。
3、アメリカ合衆国
北アメリカに位置する。大統領制・連邦制(直接民主主義と間接民主主義の併用)を採用している。
3ー1、アメリカ合衆国の経済・政治
人口に占める高齢者の割合が15%を越える高齢社会。欧州をはじめとする同盟国に莫大な軍需品の援助(有償含む)を行っており、国内産業に占める軍需産業の割合が急増している。
議会は二院制であり、二大政党の勢力が拮抗している。ただし両党ともに党議拘束が存在しない、地方支部が事実上別組織であるなど政党としての繋がりは緩い。ただし大統領に集約された権限は強力であり、安定した指導力を発揮できる。
3-2、アメリカ合衆国による深海棲艦対処
大陸国家であるが太平洋と大西洋の両岸を深海棲艦の脅威にさらされている。2019年に世界で初めて深海棲艦に対する核投射を実施した国家でもあり、核兵器使用の枠組み「アンカレジ協定」を主導するなど核兵器使用に躊躇いがない*32。
日本と同様の「霊質協同戦」を展開する。ただしアメリカ合衆国においては「質量戦」に重きを置く傾向があり、特に空軍による火力投射を実施するためある種の
4、インド共和国
南アジアに位置する。議院内閣制(間接民主主義)を採用している。
4-1、インド共和国の経済・政治
人口に占める高齢者の割合は10%ほどの高齢化社会。「アフリカとアジアの兵器廠」を自称する軍需産業への集中投資によって失業者問題などの解決を図っている。ハイテク産業の伸長も著しく、中国に代わる世界の工場として世界経済を牽引している。
議会は二院制。大統領は存在するが実権はなく、議会により選出された内閣が指導力を持つ。政党は与党系、宗教政党、地方政党など様々な形で分化しており多党制となっているが、全体の傾向として政権への参加に意欲的なため政権運営は安定している。
4-2、インド共和国による深海棲艦対処
大陸国家であり、沿岸部において深海棲艦の脅威にさらされている。ただし他の主要国と比較すると内陸に経済・工業の重点が寄っていることから、あくまで対処は主要港湾や輸送船団、漁船団の護衛を中心に行っている。
日本と同様の「霊質協同戦」を展開する。またインド共和国における「霊力戦」はその人的リソースの多さから日本以上に積極的な物量的霊力戦を展開する*34。
【太平洋地域の主要な国家間の枠組み】
1、イギリス連邦
オーストラリア、インドなどが参加する国家連合。相互扶助を目的とする緩やかな連合体であるが、オーストラリアやニュージーランドなど英国王を国家元首と規定する国家も存在する。なお連邦加盟国は世界中に分散しており、それぞれで統合的な対処を行うことは難しい。各国は独力もしくは個別の同盟枠組みで対処している。
2、東南アジア諸国連合(ASEAN)
東南アジアの11か国により構成される政府間組織。政治経済をはじめとした協力体制、共同体の構築を目指すが現在は形骸化しつつある。
3、アジア連合
2013年に設立された中華人民共和国を中心とする国家連合。中華系メディアでは「兄弟同盟」と表現される。深海棲艦による東南アジア諸国の被害を阻止・救済するために設立され、加盟国により相互防衛のための多国籍軍である「アジア連合軍*35」を編成している。
4、新自由連合盟約
2015年に設立された日本を中心とする国家連合*36。日系メディアではアメリカ中心の旧自由連合盟約と区別して「ニューコンパクト」と表現される。深海棲艦による環太平洋諸国・地域の被害を阻止・救済するために設立され、加盟国には日本国国防軍(2019年以前は自衛隊)が派遣されている。
なお、主権問題の存在する台湾と北マリアナ諸島は「独立したパートナー地域」、東南アジア諸国連合に加盟する国家については加盟交渉中国(準加盟国)との位置付けとしている。
5、環太平洋三か国戦略会議
2019年に米国の手動で設置された日米豪による枠組み。太平洋地域の深海棲艦に対して封じ込め政策を実施していくことで合意している。実際には深海棲艦を太平洋地域で封じ込めることにはこの時点で既に失敗しており、会議の枠組みは形骸化しつつある。
6、アンカレジ協定
米国を中心とした核兵器保有国*37(および核兵器共有を実施する国)が参加する深海棲艦に対する核兵器使用を協議するための枠組み、協定参加国は核兵器保有状況の報告、相互の核査察を受け容れることが義務づけられている。核兵器使用は原則として「加盟国の領域と主権を維持するため」に用いることとされており、当然ながら他国の領域や公海において核兵器を使用することはできない*38。
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