気がついたら死亡寸前だった件について   作:花河相

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追記です。
ベジータの技。
ファイナルフラッシュ→ギャリック砲でした。すいません。


ラディッツ 、再び戦場へ

 悟空対ベジータ。

 地球の命運をかけた戦闘は一進一退。

 素の力で圧倒しているベジータに対し体の負荷がかかり少しでも調整を誤れば壊れる諸刃の剣、界王拳を使う悟空。

 

 始めベジータが圧倒したものの、悟空が決死の覚悟で三倍界王拳で短期決戦に持ち込む。

 

 だが、それでもベジータを倒し切ることは出来なかった。

 戦闘は進みベジータは怒り地球を粉々にしようとした。

 

 ベジータのギャリック砲。これが地球に直撃すれば地球は終わる。

 悟空はそれを防ぐため、四倍界王拳の全力かめはめ波で迎え撃つ。

 

 ベジータは上空で威力を殺し、かめはめ波から抜け出した後、月を探し始めた。地球に来た時期……それは満月がある日に合わせた。

 もしもの時を考えてだ。

 

「妙だな……もう月が見えてもおかしくない時間なのに」

 

 ベジータは周囲を見るもあるはずの満月を探すも存在しない。

 

「ない…ない…ない!畜生、どこにも月がないぞ……どういうことだ!」

 

 地球の月はピッコロが破壊した。それは悟飯が月を見て大猿化したから。

 

 それが功を成した……だが。

 

「……そうか……畜生…いちいち頭にくるやろうだぜ……カカロットのやろう事前に月を消しやがったな……やむをえん」

 

 ベジータは月がないことを策だと勘違いする。

 月が有ればサイヤ人は大猿化し元ある戦闘力が十倍になる。

 本来大猿化したら力を得る代わりに理性がなくなる。

 だがベジータは理性を保つことができる。

 

「戦闘力は多少劣るが、これ以外に方法はなさそうだ」

 

 ベジータは思考が終わると悟空の元へと戻った。

 

 月がなくても大猿になることができる。サイヤ人の中でもごく僅かの者が作り出すことの出来るパワーボール。1700万ゼノを超える小さな満月を。

 

 使えば気を半分以上消費するが、戦闘力は約十倍、大猿になることができる。

 

「カカロットよ……月を消しておいてしてやったりといったところだろうがそうはいかんぞ!」

「なんのことだ?」

 

 空中を彷徨っていたベジータは戻るとパワーボールについての説明をし、気を消費させ小さな球体を作り出し空へ打ち上げた。

 

「待たせたな。このパワーボールと地球の酸素を合わせることで完成する。エリートに挑むことが間違っていたんだ。やっと貴様の死に様が見られるぜ」

「なに?」

 

 空に打ち上げられたパワーボールが爆発する。

 

「後悔するがいいカカロット」

「あ…あ…」

 

 ベジータはパワーボールを見て姿を変えていった。

 

「ぐああああ!」

 

 大猿化したベジータは悟空に襲い掛かる。

 絶体絶命のピンチ。

 

 

 悟空は目の前の強敵を倒すため、界王から教わったもう一つの秘策。元気玉を使う決意をするのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……何つう…気だ」

「ふむ」

 

 二つの大きな気がぶつかり合った後、数分の時間が経つと片方の気が急激に増幅した。

 ついに来たか。

 

 ベジータは大猿になったのか。

 なら……。

 

「ベジータは大猿化した……か」

「なんだって!……どうやって!月はもうないはずだ!」

 

 クリリンは大猿の単語を聞くと驚く。そりゃそうか。大猿化は恐怖の対象でしかないからな。

 一応解説しておくか。

 

「エリートサイヤ人は人工的に月を作り出すことができるんだ。この気の上昇は……おそらくそれだ」

「そ……そんな」

 

 顔を青ざめるクリリン。悟飯は何故か疑問符をあげていた。

 

「その表情……カカロットが大猿化したことがあるのを知っているようだな」

「ああ」

 

 クリリンは黙って頷く。

 確か物語でも2回……いや3回地球で大猿化しているはず。

 

「なら対処法は知っているな」

「尻尾を切るか……月を破壊すればいいんだろ?」

「そのとおりだ」

 

 知識を共有させる。

 

「……悟飯お前はどうする?」

 

 悟飯はどうするか。

 正直体力は多少戻ってきているが全快には程遠い。

 

「僕も行きます!……役に立って見せます!」

 

 そうか。

 ……みんな行く覚悟を決めた。俺は何もできないかもしれないが、頼むだけ頼んでみよう。

 

「クリリン。すまないが俺も抱えて連れて行ってくれ。足手纏いでしかないことはわかるが……頼む」

「……わかったよ……だが、遠くにいてもらうからな」

「それで構わない」

 

 クリリン、悟飯、俺の3人は再び戦場に向かった。

 

 ……左足以外動かせない俺に何ができるのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ベジータが大猿化した後、悟空は元気玉の準備を始めた。

 

 太陽拳でベジータの視界を奪い、気づかれても大丈夫なくらい距離をあけ準備を始めた。

 だが、元気玉が完成したのにもかかわらず悟空が想定したよりもベジータは速かった。

 

 そのせいで元気玉を放つ前に距離を詰められ、ベジータに捕まってしまった。

 

 悟空はベジータに足で踏まれ下半身の骨を砕かれた。

 

「ぐあぁぁ!」

「ふ……最後に一矢報いてやったぞ」

 

 とどめを刺される寸前、悟空はベジータの左目を潰した。

 

「許さんぞ!」

「やめろ!」

「なんだ?」

 

 悟飯はベジータの注意を引きつけるため大声で言う。

 注意は悟飯だけに向いている。

 

「気円斬」

 

 クリリンは悟飯に注意を向いているのを確認し背後から技を放つ……だが。

 

「バカめ!俺が背後に注意を向けてないと思うか?」

「くそ!」

 

 戦闘で培った経験か、ベジータは容易に気円斬を躱してしまう。

 

 これでベジータに悟飯とクリリンの場所がバレた。

 警戒をされてしまったら好機は二度と来ない。

 

「畜生!」

「そ…そんな……」

 

 クリリンと悟飯は絶望する。

 

 頼みの悟空は満身創痍。尻尾も切ることが出来ず、ベジータは大猿状態のまま。

 

 もうなすすべはない。

 地球は終わった。

 誰もがそう思っていただろう。

 

「ぐあああああ!」

「何!」

 

 それは突然であった。

 この戦場にもう一体の大猿が現れ、ベジータに特攻したのだった。

 




最後の大猿については次回わかります。
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