今後の投稿についてです。
ラディッツとの会話について。
『』元のラディッツ
「」オリ主
と表しています。
『おい!起きんか!』
「……ん?」
誰かに怒鳴られ目を覚ます。
あたりを見渡すと真っ白い空間。
「誰だよ……いった……い!」
『……やっと気がついたかのろま』
おかしい……なんでラディッツが目の前にいるんだよ。
俺がラディッツのはずだが。
『……貴様……随分と人の体を好き勝手してくれたようだな』
「あはは……なんかすまん」
ラディッツは腕を組みフンッと鼻息した。俺に対し呆れているようだった。
いや、俺とラディッツって心がすでに一つになったはずだが……。
『まだ俺の精神は残っている。貴様……自分の性格、口調が変わっていることに気が付かなかったのか?』
「それは……」
今思い返してみれば思い当たる節がある。
前世の俺なら年上や初対面なら敬語を使っていた。名前もさん呼びが普通だった。
意識しても改善はできなかった。
今はそれがない。
少し好戦的になったり、戦いを楽しんでたり。
『俺と貴様の魂は中途半端な状態であったらしい。互いに影響し合いゆっくりとだが交わっていった。……俺も少なからずお前の影響を受けている』
「ああ……たしかに少し穏やかに」
たしかに元のラディッツに比べて少し穏やかになっている。
元のラディッツなら冷静にこんな話しなさそう。すぐに攻撃して身体の主導権を奪いにきてもおかしくない。
いや、それよりも疑問が。
「なんで今出てきた?」
そうだ。
なんで今更。体が一つになってから一年は経った。
こうやって会えるならもっと早く会えるはず。
『フン……そんなの決まっている。最後だからだ』
「……最後?」
『ああ。もうすぐ貴様と俺の心は完全に一つになる。……最後に挨拶しようと思ってな』
「すでに一つになったと思ってたが」
『まだ完全ではなかった。……ベジータとの最後の戦闘がきっかけで一つになりつつある』
「……きっかけって……あ!」
もしかして大猿になった時か!
そういえば大猿になっている時、始めは完全に理性をコントロールできた。だが、最後の方は気を抜いたら……理性吹っ飛ぶかと思った。
『貴様の想像通りだ。……大猿になった時、精神に多大な負荷がかかった。本来、俺は理性がなくなるが、そうはならなかった。まだ中途半端だったからこそ大猿になっても理性が保てた。……だが、大猿化で俺とお前の心の融合は急激に進んだのだ』
「そうか。……今後はどうなるんだ?俺とお前は」
一つになって片方が消える。
今までは俺の自我が強く主導権を持っていた。
だが、もしかしてここにラディッツが現れたということは主導権が変わる?
『消えるのは俺だ』
「……は?いや普通消えるべきなのは俺だろ?もともとお前の体だし」
『俺は本来、ナメック星人の技で死に地獄に落ちるはずだった。だが、そんな時貴様に体を乗っ取られ、本来の結末とは別の方向へ進んだ』
「おい、ラディッツ体が」
ラディッツはどこか満足しているような表情だった。少しずつ体が白くなりつつ消えそうになる。
『お前から見た世界は愉快だった!俺も努力次第で強くなれることがわかった。弱虫ラディッツとバカにしやがったナッパを超え、ベジータに一矢報いた。……本来できなかったカカロットと和解も』
「……」
ラディッツは清々しい表情をしている。
少しずつ消えていく。
『貴様が関わったことにより、あったかもしれない未来……いい夢が見れた……感謝している』
「ラディッツ……」
最後に満面な笑顔で俺に微笑む。
『別に消えるわけではない。俺と貴様の心が完全に一つになるだけだ。……不甲斐ない姿をしたら活を入れてやる。……みっともない姿を晒すな、誇り高きサイヤ人なのだから』
「……ああ」
俺はラディッツの言葉に頷く
もうラディッツの身体は完全に薄くなっていった。
もう時間か。
「ラディッツ……ありがとう」
俺はラディッツに礼をいう。本来の物語でもラディッツにももっと違った出会いがあれば変わっていたのかもしれない。
……もう遅いが。
『親父たちとお前たちの行く末を見守っている。……カカロットを頼んだ』
「ああ」
その言葉を最後にラディッツは光となり消えた。
その光は俺の中に入り込んでいった。
ラディッツが物語で悟空と和解し、地球で過ごしたらああなっていたのか。
今更だが。
誇り高きサイヤ人。
俺は今回のベジータとの戦いでこのように解釈した。
大切なものを守るため命をかけて戦う、それが戦闘民族サイヤ人の誇りだと。
これから戦闘は過激になっていくだろう。
ラディッツに胸を張れるようしっかりと生きていこう。
「……ここは?」
目覚めると知らない天井であった。
「知らない天井だ」
やはりこのお決まりのセリフを言ってみたが。ま、いい。……今さっき見ていたのは夢……なのか?
いや、あれは本当にあったことだと思う。こうして全て覚えている。
見ていてくれラディッツ。誇り高きサイヤ人として恥じないように生きる。
俺は決意を改め、現状整理のため辺りを見渡す。
ここは病院か?俺は今寝ている体勢……痛む手足は簡易のものでなくしっかりと固定されていた。
「お!……起きたんか!」
ふと、隣から声がかかる。
俺は声のした方へ首を傾けるとそこには首以外シルバー色の機械で固定されているカカロットがいた。
「カカロット?」
そこにいたのは笑顔でこちらを見ているカカロット。その奥にはクリリン、悟飯が寝ていた。
「……全ておわったのか?」
その問いは今現状を見れば大体予想がつく。だが、どうしても聞きたい事実。
「ああ」
悟空の返答を聞き、安心し。
「……そうか」
一言そう返した。
悟空からことの顛末を聞いた。
ベジータはクリリンの元気玉で力尽きる寸前になったそうだ。
ベジータはそれでも僅かだが動けたらしい。だが、物語と同じではなく戦う気力が残っておらずすぐに逃げるために宇宙ポッドを呼び出した。
この時まだ悟飯はまともに動け、クリリンも片腕を怪我しているものの、弱っているベジータを仕留めるには十分な余力があった。
だが、そこで悟空が待ったをかけた。
まぁ、そこからの流れはほとんど物語と同じだ。
ベジータは生かされて帰還したのだ。
俺も同じ流れになって安心したのだが……。
「人がいいにも程があるぞ……俺も元は地球を滅ぼそうとしたから言える立場ではないが」
「あはは。ごめんなにいちゃん。オラどうしてもまた戦いたいと思ったんだ」
「……それがサイヤ人の本能というやつか……はぁ」
「ため息つくなって!」
前向きなのは結構。
だがまぁいい。物語の進行を考えれば良しとしよう。
俺も今後はなるべく物語に沿って進めるつもりだからな。
「……で、今後はどういう流れになっているんだ?……ドラゴンボールのこともある。ナメック星には行くのか?」
「ああ。クリリンと悟飯の怪我が治ったらブルマの3人で行くんだって」
「……宇宙船はどうするんだ?」
「ブルマが今探してるって言ってたぞ!」
全て問題なく、進んでいる……と。
あとは。
「カカロット……お前の怪我は?」
「うーん……わかんね」
「おい」
まぁ、全身粉砕骨折だから多分結構な時間が……。
確か仙豆で治すんだっけか?
でも1ヶ月は期間があるはず。
「俺の怪我は……いや、お前に聞いても無駄か」
「ひでぇよにいちゃん」
「いや、自分の容体も把握していないやつに聞いても無駄だろ?」
「……たしかに」
「納得するなよ」
この弟は戦い以外何も出来ないのか?……いや、そんなことはないか。確か物語後半では野菜作ってたような気がする。
確かそうだった筈だ……うん。流石に無職はないよな。
いま悟空の生い立ちを考えてたけど、戦いだけで、働かないのは抵抗がある。
将来のベジータは完全にヒモだし、悟空もチチに言われてやっと農業を始めた感じ。
うん、戦いが落ち着いたら仕事を探そう。
稼ぎなしで暮らすのはダメだ。
だが、今はナメック星のことだけ考え、その後でいいか。
どうせ動けるようになるまでに時間がかかるし、時間が作れたら街を散策して仕事を探してみるのもいいかもしれない。
「あら、やっと起きたの」
「ん?」
「お!ブルマ」
病室の入り口から俺たちに声をかけた人物……ブルマが入ってきた。
「「……」」
………気まずい。
クリリンと悟飯とはなんとなく共闘したから和解できたが、ブルマとはどう接すれば良いのだろう。
印象は最悪だろう。
まだヤムチャが生きていれば話が別だがサイバイマンに殺された。
俺が早く参戦していれば助かったかもしれない。
なんにせよどうにか和解せねば。
なんでもいいから話を。
「「……」」
だめだ。
……何か話を。
「ブルマ、一回話したじゃねぇか!もうにいちゃんは心入れ替えたって!」
「……ああもう!分かってるわよ!……どうしても割り切れないの!」
悟空が気まずい空気を絶ってくれた。
これで話せる雰囲気になった。とにかく一番初めにすることは。
「まずは謝罪させてほしい……すまなかった」
「……なんか拍子抜けしちゃったわ」
ブルマはため息をしながら話を続ける。
「もっとこう……傲慢でいけ好かないやつだと思ってたのに……態度変わりすぎね」
「……自覚している」
まぁ、人格はそのものが変わっているからね。……なんて言えないけど。
「ねぇ……一つ聞かせて」
「……なんだ?」
ブルマは真剣な表情して俺に問いかけてきた。
「アンタは地球のために戦ってくれた……悟飯くんとクリリンを守ってくれたわ」
「……」
「なんでもっと早く来なかったの?」
俺は一瞬息を呑んだ。
ブルマはどこか悲しい表情をしていた。
……ここは正直に答えるか。
「サイヤ人が来た当日に……世話になった地球人の子供が病気になってしまった。……俺は……地球の運命よりも…その子供を優先させた……だから到着が遅れた……申し訳ないと思っている。……だが……それでもーー」
「ライムちゃんを優先させたのね」
「ああ。……そう……だ?」
あれ……今なんて言った?ライムのことはまだ誰にも……。
「なんで知ってるんだと思ってるでしょ?」
「ああ」
「ミスターポポからあなたの話を聞いたの。その情報からあなたがこの一年間どこで何をしていたのか調べた……それであなたが住んでいた家族の人たちに詳細を聞いたの」
「そう……か」
「だから、ある程度アンタが何をしていたかは知っているつもりよ」
……ブルマって怖い。
話していて、この人に逆らうと社会的に終わるのではないか……そう思えてならない。
ブルマは少し泣きそうな表情をして話を続ける
「その優しさがあるなら……どうして地球に来た時孫くんと敵対したの?アンタが来なければそもそもサイヤ人が地球に来ることはなかった。……孫くんを死なせなければ誰も死んでなかったかもしれないのに!」
「……」
俺は何も言えない。だってこのことを言われても俺の意志が現れたのは死ぬ寸前。
全てが手遅れの状態。
「すまなーー」
「別に謝らなくてもいいわ。アタシまだ許すつもりないから」
「……」
俺は黙り込んでしまう。
……何をすれば良いのだろう?
「これから私たちはナメック星に向かうわ。アンタの怪我が治り次第すぐに来なさい。サイヤ人ってのは怪我の治りは早いんでしょ?謝罪はそれからよ!」
「ああ……すぐに治して……向かう」
もちろんそのつもりだ。
俺にも責任があり、それを解消するには全てを解決する必要がある。
「はい!この話は終わり!」
「あ……ああ」
切り替えの速さに一瞬戸惑うも、その方が気が楽だと考える。
「もう話はおわったわ!アンタたちも早く入ったらどう?」
ブルマが声をかけるとそこの後ろには大勢が待機していた。
メンツは亀仙人、牛魔王、チチ、プーアル、ウーロンの5人。
その後、何人かは俺に怯えていたり、チチからはお義兄さんと呼ばれ挨拶をされた。
ちなみに俺の怪我は普通なら最低2ヶ月かかるようだ。
まぁ、1ヶ月もすれば治りそうだが。
治るまではイメージトレーニングやシミュレーションをして安静に過ごそうと思う。
補足説明。
本来のラディッツの心はずっと存在しており、オリ主の心の中から見ていた。
それに影響され、穏やかになった。
大猿化について。2つの心が中途半端であったのでオリ主は理性を保てた。だが、大猿化が影響し心が1つになりつつある。
心が一つになっても大猿化しても理性はなくならない。ただ、理性を維持するのに集中したければいけない。これは心が一つになった副作用みたいなもの。
今後それがどう物語に影響するかは……わからない。
ラディッツがいる病院は西の都。
ブルマがミスターポポからラディッツについての情報を聞き、調べた。ラディッツについてラオたちに連絡を取り合い、詳細を聞いた。
ブルマは悟空からラディッツについて話はしたが、割り切れていない様子。だが地球のために戦ってくれたから妥協している。
全て終わったら許してやろうと思っている。
今回の話について突っ込みたいところ多いかもですが、心が完全に一つになった。
ラディッツが、ナメック星行き確定した。と解釈していただければと。