気がついたら死亡寸前だった件について   作:花河相

21 / 52
ラディッツ、新章初陣

 ドラゴンボールを求めナメック星に到着したクリリン、ブルマ、悟飯の3人の希望は絶望へと変わる。

 地球から約一月かけてブルマ、クリリン、悟飯の3人は向かった。

 だが、到着後宇宙船は壊され、しかもベジータを超える存在を認知する。

 それは宇宙の帝王フリーザの存在。

 

 その時ドラゴンボールはすでに四つがフリーザたちに奪われていた。

 クリリンたちは考え、願いを叶えさせないためナメック星最長老から一つのドラゴンボールを預かる。

 

 ベジータの登場もあり、ドラゴンボール争奪戦や戦況は進む。

 

 その中でフリーザは宇宙中から集めた5人の精鋭部隊、ギニュー特戦隊を召集した。

 

 5人の巨大な気を感じ取ったベジータは焦る。

 

 ベジータはナメック星に到着後も進化を続けた。

 地球に侵略した頃の戦闘力では敵わなかった、ドドリアを倒した。

 一度は敗北したものの、死の淵から舞い戻り倒したザーボン。

 

 だが、そんなベジータでもその5人には勝てない、そう判断した。

 

 打開策として消去法でベジータはクリリン、悟飯と手を組んだ。

 

 利用できるものは利用する。

 

 未だに到着する様子がない、悟空とラディッツは当てにならない。

 

 なら、ここは勝つためにベジータは打開策として不老不死になることを提案する。

 

 そこで悩むクリリンと悟飯であったが、最長老からナメック星のドラゴンボールは三つまで願いを叶えられると伝えられ妥協。

 

 ドラゴンボールをそろえて願いを叶えようとする。

 だが七つ揃え終わり、願いを叶えようとした時、クリリンと悟飯は願いを叶えようとすることを躊躇した。

 

 それが命取りとなった。

 

 ギニュー特戦隊の5人はすぐにベジータたちに追いつき、全てのドラゴンボールを奪われてしまう。

 

 その後ギニューは七つのドラゴンボールを持ちフリーザの元へと向かい、残された者たちにより戦闘は始まる。

 

 ベジータたちは共闘、不意打ちにより四つ目の低身長、緑色の体をしているグルドを時間停止や金縛りなど特殊な能力に苦戦するものの倒した。

 

 だが、パイナップル頭に地球人のような特徴を持つ巨体……リクームによって絶望を見せられる。

 手も足も出なかった。

 

 頼みの綱であるベジータはボロ雑巾にされ、悟飯は首の骨が折られ、クリリンは行動不能にされてしまう。

 

 だが、そんな絶望の中にも光が見えた。

 

「カカロットの野郎……やっと来やがったか」

 

 ベジータは赤い気を纏い高速で現れた人物、悟空の登場にどこか安堵の表情を見せたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 悟空を追い、みんながいる場所に到着した。

 

「……大事にはならなかったか」

 

 ついた光景は悟空と悟飯が倒れているクリリンの元へ一緒に歩いている。

 

 近くにはリクーム、少し奥にベジータが倒れていた。

 

「間に合ったようだなカカロット」

「にいちゃん、思ったより早かったぞ」

「おじさん!」

 

 声をかけると悟空、悟飯が反応する。待ち人きたりと嬉しがっていた。

 俺はそんな二人に近づく。

 

「カカロット、お前のその言葉は嫌味にしか聞こえん」

「そうなんか?……よくわかんね」

「……もういい」

 

 素直に褒め言葉として受け取っておこう。

 

「悟飯も無事でよかった」

「はい!お父さんに仙豆を食べさせてもらったんです」

「そうか」

 

 クリリンは仰向けで倒れているものの命には別状なし、と。

 

「カカロット、残りの仙豆を食べさせてやってくれ。俺は少しそいつらで肩慣らししてくる」

「待てよにいちゃん、まさか一人でやるつもりなんか?」

「当たり前だろ?」

「ずりーぞ」

 

 いや、ずるいって言われても。

 正直俺は悟空との6日の修行で強くなった。実力だけなら今の界王拳なしの悟空より上だ。

 

 だが、少し実力の確認をしておきたい。相手の気を探る戦闘、対複数人での対決。

 少し実践でそれを試したい。

 

 ここにいる連中はちょうどいい。

 

「お前は観戦してろ。この6日間掃除に炊事……誰がやったと思ってる?」

「そ……それは…でもよぉ」

「修行に付き合ってやったろう?……確か飯食ってる時、一つ願いを聞いてもらうと約束したな。その権利を今使おう」

「……わかった」

「なら残りのやつに仙豆を食わせてやれ」

 

 悟空は了承した。まさか、こんな時に宇宙船での雑用が役に立つなんてな。

 

 まぁいい。

 

「誰だオメェ」

「ラディッツだ」

「ラディッツ?……どっかで聞いたこと……あ!お前確か……えーと、なんだっけか?」

 

 リクームに名乗るもまた何かを考え始めやがった。

 ……あまり接点はないが、そんな認識をされていたのか。

 

「あ!そうだそうだ。……ベジータちゃんの腰ギンチャクじゃねーか」

「……まさか認識されていたとはな。……お前はリクームで間違いないよな?」

「おうよ!」

 

 リクームはポージングをしながら答えた。

 なんで戦闘中にこんなことやっているんだと思うも気にしない。

 

「ふ、お前は俺に勝てんよ」

「ぶ……ふははは!ゴミカスがなんか言ってやがるよ!……おい!お前ら!こいつの戦闘力は幾つだ!」

 

 リクームは後方に控えている青い肌色をしているバータと赤い肌に白髪のロン毛……ジースに声をかける。

 二人はスカウターで戦闘力を測り始める。

  

 それにしても戦闘中に相手から視線を離すとは……リクームはアホなのか?

 俺は接近し隙がありすぎるリクームの胴体を左脚で蹴る。

 飛ばした方向は戦闘力を測る二人の方向。

 

「油断しすぎだバカめ」

「ぐべ!」

 

 

 ドカン!

 蹴り飛ばしたリクームはバータとジースの足元に。

 二人は体勢が崩れ倒れた。

 さて、巧く立ち回れるか不安はあるが、腕試しと行こうか。




補足説明。
クリリンたちのナメック星のながれは原作と同じのため省略した。

ラディッツは宇宙船で何もやらない悟空に対して可能な限り一つだけ願いを聞く約束を取り付けていた。

備考 戦闘力

 悟空 11万
 ラディッツ 13万
 リクーム大体5万〜6万。

 ※この数値はとある非公式サイトの戦闘力を参考にしてます。あくまで参考程度に。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。