気がついたら死亡寸前だった件について   作:花河相

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ラディッツ、真実を話す

 俺とクリリンはデンデに近づき声をかける。

 

「おーい!」

「え?……ひぇ!」

 

 クリリンはデンデに近づき声をかける。するとデンデは俺を見るなり震え出した。

 

「俺だよ俺!」

「く……クリリンさん!…それと」

「大丈夫だ!怖い顔はしてっけど、仲間だ」

「そ…そうですか」

 

 クリリン……その紹介の仕方はひどくないか?デンデも怖がってるし。

 ……少し警戒心を無くさなきゃ。

 

「俺はラディッツという。……悟飯の伯父にあたる」

「悟飯さんの……」

 

 こういう時、初対面の人間に親しい人間の名前を出して関係性を伝えると人は親しみを覚える(持論)。

 

 結果はうまくいったのか、デンデは俺に興味を持ってくれたようだ。

 よかったよかった。

 俺とデンデの様子を見て、クリリンが話しかけてくる。

 

「デンデ、なんでここにいるんだ?」

「最長老様に言われて願いの叶え方を教えにきたんですよ」

「本当か!……七つ揃えて合言葉言ってもシェンロン出てこなくて」

「おそらく、ナメック語で言ってないからだと思います。ナメック語で喋らないと願いは叶えられませんから」

「やっぱりか……それにしても最長老さんなんで教えてくれなかったんだよ」

「まさか……あの時は七つ揃えられるとは思ってませんでしたから……それよりも早く移動を開始しましょう。最長老様の寿命が近いんです。フリーザも、もうすぐ来るかもしれません」

 

 クリリンとデンデの会話に一区切りがついた。

 たしかに話している場合じゃない。

 

「そうだな。……ラディッツ、お前はこのまま最長老さんのところへ向かってくれ。フリーザが近くに来るなら尚更少しでもパワーアップした方がいい」

「わかった。……だが大丈夫なのか?最長老……様の命は……」

「それは……たしかに。……どう思うデンデ?」

 

 最長老の寿命が近いのにこれ以上負荷をかけても大丈夫か。

 それがわからない。

 

「すいません。最長老様に一度事情を説明してみないことには」

 

 デンデは申し訳なさそうにそう言った。

 申し訳ないのはこっちだと言うのに。

 

 話してみないことにはわからない。

 とりあえず、俺が潜在能力を上げてもらえた時のことを考えて、願いの選択を早めることを促そう。

 ここで話していて、時間をロスしてしまっているし。

 

 今後のことを考えたら、まずはピッコロの復活、ピッコロをナメック星にワープさせることの二つ。

 

 ピッコロはフリーザとの戦いで役に立つと思うし、ネイルとの同化もしてもらいたい。

 そのために幾つか確認してから話さないとな。

 

「デンデ……と言ったな。願いはいくつ叶えられるんだ?」

「三つです」

「……なら、一つ目の願いで地球のピッコロというナメック星人の復活、二つ目でそいつをナメック星にワープさせろ」

「待て待て!なんでピッコロだけなんだ?みんなも同時に生き返らせればいいだろ?」

 

 あ、やべ。

 ポルンガが一人ずつしか蘇らすことできないのまだみんな知らないんだった。

 ……誤魔化さないと。あと、ピッコロ復活の意図も言っておくか。

 

「複数人同時に生き返らせることができるかどうかはしらん。だが、カカロットがピッコロが復活すれば地球のドラゴンボールも復活すると言っていた。ならそいつを優先するのは当たり前だ。ドラゴンボールを使う以上フリーザとの戦いは避けられん!今は少しでも戦力がほしい!」

「そういうことか!考えたな!」

 

 俺の考えではなくピッコロの考えたことだ。

 俺じゃ瞬時にこんなこと思いつかんよ。

 

 こういうのは言ったもん勝ちだ。うん。俺冴えてる。俺天才。後はもう一つ確認だけしてもらうか。

 

「死んだ人間を何回も蘇らさせられるかも聞いておいてくれ……カカロットがチャオズとかいう奴のことを気にしていた。……頼んだぞ。俺はこのまま最長老の元へ向かう」

「ああ。わかった。気をつけてな」

「お前らもな」

 

 話が終わり俺は一人最長老の元へ向かう。

 潜在能力を引き出してもらう……この時、記憶を読まれるだろう。

 

 だが、その時は受け入れよう。力を求める代償として。

 

 全力で移動すること数分、天井の一部が破壊されている白い建物についた。

 移動中、空が暗くなったので、ポルンガを呼んだのだろう。

 

 そろそろ戦闘が始まる。急がねば。

 

 この白い建物の中に最長老がいる。

 建物の穴から覗くとそこには年老いた大柄なナメック星人がいた。

 多分この人が最長老だろうか。

 

「どなたですかな?」

 

 急に声をかけられてドキリとする。それでも時間は限られているので手短に要件を話す。

 だが、これだけでは情報が足りない。最長老に興味を持ってもらうには。

 

「俺はラディッツという。地球から来た者、この世界の未来を知る転生者だ」

 

 




補足説明。
ラディッツのドラゴンボールについての言動について。
なりふり構ってられないから発言した。後で悟空から聞いたといえば大丈夫だと思ったから。


最後の発言。
時間が限られて興味を持ってもらうために全てをバラした。
最長老はそこまで命は長くないので良いと判断した。
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