気がついたら死亡寸前だった件について   作:花河相

30 / 52
ラディッツ、参戦す。

 クリリン、デンデの二人はラディッツと別れた後、悟飯と合流。三人はベジータの目を盗み宇宙船から離れポルンガを呼び出した。

 

 始めはサイヤ人に殺された皆を蘇らしてほしい……だが、その願いは叶えてもらえない。ポルンガは死んだ人間を一度に一人までしか蘇らせられないのだから。

 

 そのことを三人の他に聞いている人物がいた。

 北の界王だ。

 

 界王は能力でナメック星の様子を覗いており、全て起きたことを知っていた。もちろんポルンガのことも。

 

 同じ界王星にいるメンツにもそれは知らされていた。

 だが、その後何故かピッコロの頭の上の輪っかが消え、復活した。

 突然の展開に困惑するピッコロは界王に説明を求める。

 

「おい界王!状況を説明しろ!どうなっていやがる!」

「待たんか!今……話してやる」

 

 ピッコロは界王に声をかけ事情の説明を求める。

 

「あやつらは……ピッコロ、お前をナメック星に呼ぶらしい」

「……界王!悟飯と話がしたい!早くしろ!」

「こ、こら!焦らせるな少し待て」

 

 ピッコロは自分が蘇ることを望んでいる。そうすれば地球のドラゴンボールは復活するから。

 もう一つの願いで自分をナメック星に移動させようと考えた。

 

 だが、なぜ突然復活したのかがわからない。その意図を確認するため悟飯と話をしたいと思った。

 

「わかったから肩を強く握るな!そしてもっとワシを敬「早くしろ!」……わかった」

 

 そして、ピッコロは悟飯と話をしてわかった。どうもラディッツの提案によるものだとわかった。

 

 何故ラディッツがと思うもその疑問も解消した。

 

 ラディッツはフリーザを倒すためだと。そのための戦力として自分を選択したと。

 

「ふ……あの野郎、随分と気が利くじゃないか」

「あやつ、余計なことをしおって!フリーザの恐ろしさがわからんのか!」

「「まぁまぁ」」

「こら!はなさんか!」

 

 ラディッツに対してピッコロは感謝した。自分は故郷の仲間を殺したフリーザと戦いを望んでいた。まさかこんな形で叶うとは思ってもみなかった。

 

 ピッコロは界王星から転移した。

 

 その後、向かう途中でネイルと同化し、更なるパワーアップしたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 同時刻。

 ピッコロが移動を開始したのとほぼ同じタイミングでベジータはポルンガの元へと辿り着いた。

 

「き…貴様ら……よくもこの俺様を出し抜きやがったな」

 

 ベジータは怒っていた。雑魚如きに出し抜かれた自分の怒り、クリリンたちに向ける怒り。

 

「ラディッツの野郎はどこに行きやがった!まさか逃げたわけじゃないだろうな!」

「違う!今最長老さんのところに行って潜在能力を上げてもらってんだ!」

「バカ!それを言うな!」

 

 ベジータの言葉に悟飯が真実を言ってしまう。

 クリリンはそれを咎めるがもう遅い。

 

「なに?!……そんなことが可能なのか……なるほどな。あの時カカロットのガキの戦闘力が上がったのにそんな秘密が」

 

 ベジータは気になっていたことがわかり納得する。しかし、さらに怒りが増す。

 

「なぜ黙っていやがった!……幾らラディッツの野郎が強くなろうが一人じゃフリーザには勝てんと言うのに!……まさか?!」

 

 ここまで話しベジータ一つの結論に至る。

 クリリンたちはベジータが不老不死を望んでいることを知っていた。ラディッツの潜在能力を上げにいき、ドラゴンボールで願いを叶えた。

 

「ドラゴンボールでラディッツを不老不死にしたな!……チッ……まあいい。フリーザになられるよりはマシだ」

 

 ベジータは現状から結論づけた。消去法だが、納得した。

 だが、悟飯が結論を答える。

 

「へ?……ピッコロさんを生き返らせたんだけど」

「何!貴様らどこまで愚かなんだ!少しは利口だと思ったが、よりにもよって役に立つか分からんあのナメック星人を蘇らせただと!ふざけやがって!」

「まぁ、ベジータ落ち着けよ。ピッコロも強くなったと言っていたし、強くなったラディッツもいるし」

「貴様らはフリーザを舐めすぎだ!……畜生!……まてよ」

 

 クリリンはベジータを宥めようとするもののベジータの怒りはさらに増す中でドラゴンボールの願いの数について思い出す。

 

「おい、ドラゴンボールでいくつ願いを叶えた」

「二つだけど」

「それを聞いて安心したぜ。なら今すぐラディッツを不死身にしろ!」

「いや、待て!ラディッツの意志は」

「んなもん後で戻せばいいだろう!貴様ら死にたいのか!」

「それは」

 

 ベジータは宇宙を支配したがっている。だが、今は生き延びるのを優先させたほうがいい。

 悟空やラディッツが修行で強くなったのならエリートであるベジータは更に上に行ける。

 ラディッツはどうせ、不死身になっても元に戻ろうとするだろう。

 

 ベジータは今は無理でもいつかは最強に至れる。そう結論づけてそう提案する。

 ベジータの提案にクリリンは戸惑う。しかし、ベジータほどの人物が恐れるフリーザ。ベジータならともかく味方であるラディッツなら、不老不死にしても良いかと思う。

 

「デンデ!最後の願いでラディッツを不死身にしてくれるよう頼んでくれ!」

「ラディッツって……先程の」

「ああ!」

「……わかりました」

 

 デンデはポルンガに願いを叶えてもらおうとした。

 

「パプリッド ラディッツ タブラスド ペルメッドル……え?」

 

 だが、その願いは叶うことはなかった。……突然ポルンガは消え、ドラゴンボールは石化してしまった。

 空は夜から昼へ。

 

「な!何が起きやがった!願いは!」

 

 ベジータは確認するも、残念ながら願いは叶わなかった。

 

「……最長老様が……お亡くなりになりました。おそらく……最後の願いは」

「なにぃ!」

 

 デンデの言葉にベジータは驚く。

 

「貴様らがもたもたしたやがるからだ。……くそ!……おい、ラディッツはいつ戻る!」

「……たぶんもうすぐ来ると思うけど」

「よくもやってくれましたね」

「「「?!」」」

 

 突然背後から聞こえた声。ベジータ、クリリン、悟飯の三人は驚き、デンデは震える。

 

「全く、このお馬鹿さんたちは。……覚悟はできているんですよね?」

 

 フリーザが登場。

 ベジータ、クリリン、悟飯の三人は戦闘体勢に入り、デンデは近くの岩山に隠れる。

 

 戦闘が始まった。

 

 ベジータ対フリーザ。

 始めは拮抗していた2人。だが、フリーザは形態変化をさせ第二段階に。

 

 クリリンはフリーザのツノで刺され瀕死にされる。

 怒った悟飯が気が上がるも、フリーザ第二形態と戦うも敵わず倒されてしまう。

 

「ぐああぁ!」

 

 フリーザに頭を踏まれてうめき声を上げる悟飯。

 だが。

 

「悟飯!」

「ぐは!」

 

 だが、フリーザは何者かによって蹴り飛ばされた。

 

「ピッコロ…さん?」

「大丈夫か、悟飯」

 

 ネイルと同化し、更なるパワーを手に入れたピッコロが登場した。

 

 ピッコロはフリーザの第二形態と互角の戦闘をする。

 それでも倒せなかった。……フリーザは第三形態に変身し、ピッコロを圧倒した。その光景を見てもうダメだと諦める。

 だが、絶望の中にも希望はある。

 

「随分と見た目が変わったな……フリーザ」

「……本当にサイヤ人というのは目障りな存在だよ」

 

 

 潜在能力を引き出してもらい飛躍的に力を増したラディッツが現れ、フリーザの元へ向かう。

 その力は第三形態のフリーザを上回っていた。

 

「わざわざ殺されにきたのか……無駄なことを」

 

 ラディッツの登場で戦闘はさらに激化する。

 

 




補足説明。
原作と比べ、ピッコロの復活が少し早まるも、ポルンガが現れるタイミングも早まったのでそんなに変わらない。

ベジータの言動。
ラディッツを不老不死にしようとしたのは妥協。クリリンたちはベジータを不老不死にするのは躊躇うと思った。フリーザも迫ってきていることを考えると自分を不老不死にするよりもラディッツにした方が良いと思ったから。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。