気がついたら死亡寸前だった件について   作:花河相

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ラディッツ、衝動に駆られる

「無駄?なら試してみろよ」

 

 最長老様の場所からフリーザの場所まではそこまで時間は掛からなかった。

 誰か死ぬかもしれないと心配になるも無事であった。

 

「ピッコロ、無事に復活したんだな」

「お陰様でな」

 

 フリーザの近くにいたピッコロに話しかける。

 他の人は離れた位置で戦闘を見ていたようだ。

 ピッコロは返事をした後「だが」と続け、話す。

 

「貴様の計らいで生き返らせてもらったが……すまん、役に立てそうにない」

「いや大丈夫だ。……後は俺がやる」

 

 悔しがるピッコロだが、生き返らせたことに文句はない。

 気が上がっているから無事にネイルと同化した。今後のことを考えピッコロの力は必要になってくるだろう。

 ピッコロはそのままクリリンたちの元へと向かうと俺は腕を組み待っているフリーザに向く。

 

「話は終わりましたか?」

「わざわざ待ってくれたのか?……すまんなフリーザ」

「まさか上官である私にタメ口とは……随分と調子に乗ってますね、ラディッツ」

「名前を認識してもらっていたとは……光栄だ」

 

 フリーザ軍は何人もの戦闘員がいる。

 おそらくサイヤ人の生き残りだから名前くらいは覚えていたのだろう。

 

 ……たぶん。

 フリーザの姿はバケモノそのものだ。頭は巨大で、白と薄紫の肌。頭と肩の部分、腹の部分は紫の真珠のような光沢がある。

 後頭部と背中に棘が生えている。

 

「フリーザ、今のお前は俺に勝てんよ」

「何を言うかと思えば、与太話ですか?」

「今にわかるさ」

 

 このまま本気でやればフリーザは倒せる。

 ……だが。何故だろう?

 

「ふ!」

「なに?!」

 

 俺は一瞬でフリーザとの間合いを積め、顔面で寸止めする。

 

 戦ってみたい。……その衝動に駆られてしまう。

 今のままならすぐに倒せる。だが、それをしてしまうのはもったいない。

 

「今の……反応できなかっただろ?」

「……今ので私を倒して仕舞えばいいものを……まさか下等なサイヤ人ごときに真の姿を見せることになるとは」

「ほう……まだ上があるのか。待ってやる……早くなれ」

「ち……舐められたものですね。後悔しなさい。……はぁぁぁぁ」

 

 ナメック星は大きく揺れ、フリーザの姿が徐々に変わり始める。

 気がどんどん上がり始める……。ああ。素晴らしい。

 今の俺の全力を出せる相手を見つけた。

 

 さぁ、早く最終形態になれ。早く戦わせろ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「な!あいつ何してやがる」

 

 ピッコロがクリリンたちの元へついてから少し時間が経ち、フリーザとラディッツの戦いは始まった。

 力の差は歴然。今のフリーザではラディッツに勝ち目はない。

 誰もが勝利を確信した。だが、すぐに事態は変化した。

 ラディッツがフリーザに攻撃をしたが寸止めしたのだ。

 

「ふん……なるほどな」

「な、何かわかるのかベジータ」

 

 ベジータはラディッツの行動から結論を導き出し、クリリンはすぐに説明を求めた。

 

「ラディッツは強者との戦いを求めた……それだけだ。あいつは以前と比べものにならないくらい力が増した。……それを試したくなったんだろうな。はははは。あいつもサイヤ人らしくなったと言うことか」

 

 ベジータは笑いながら言った。だが、その発言にクリリンは反論する。

 

「笑い事じゃないだろ!変身中の今は隙だらけだ!なら早く」

「無駄なことはやめておくんだ。……死にたいのか?」

「それは!」

 

 ベジータはフリーザとの実力差があることを指摘する。

 その一言で冷静になる。今、戦えるのはラディッツだけ。

 

 ベジータは最終形態になったフリーザとラディッツの実力は同じくらいだと思っていた。

 ……だが、その考えは外れた。フリーザが最終形態になった時、潜在的な気を探って絶望する。

 

 フリーザの底知れない力に。

 だからそれぞれが最良の行動を始める。

 

「俺……デンデを連れて悟空を復活させてくる」

「まて。フリーザの注意が俺らから逸れるまで待て」

「あ…そうだな」

 

 クリリンはピッコロの忠告を聞き、ラディッツとフリーザが地上に移動したのを確認した後、デンデを連れ未だにメディカルマシーンで治療中の悟空の元へ向かうことにした。

 

 

 




補足説明。
ラディッツは心が一つになったことが原因で本来のサイヤ人の本能が目覚めてきた。

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