気がついたら死亡寸前だった件について   作:花河相

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予約投稿操作中、誤って一話飛ばして投稿してました。
すいません。



ラディッツ、秘策準備に取り掛かる

「デンデ、にいちゃんの治療をしてくれ」

「は、はい!」

「待て……フリーザの視線がある。離れてからにしてくれ……まだ大丈夫だ」

 

 悟空は俺の容体を見るなり一緒に連れてきたであろうデンデに治療をお願いしようとした。

 

 だが、残念ながらそれをするとデンデが殺される。

 腹に風穴空いてるけど、まだ死にそうにないから大丈夫だ。

 サイヤ人の生存本能はすごいと実感する。

 

「どうだった……フリーザは」

「強いさ……潜在能力解放させてもこのザマだ」

 

 悟空の質問に端的に答える。

 この返しが正しいかはわからないが。

 

「だが、安心しろ……事前に話していたことは……終わった。後は作戦通りーー」

「いや……待ってくれにいちゃん」

 

 フリーザを倒すための秘策。

 それを達成するために俺はフリーザと戦った。本気を出させて速さを把握するために。

 

 目的は悟空が来る前に達成した。だから後はデンデに回復させてもらって悟空と2人で遂行するだけなのだが。

 

「我儘言ってわりぃ。……オラどうしてもフリーザと戦いたいんだ。……今のオラの実力がどこまで通用するのか」

「……カカロット」

 

 フリーザを見ながらそう言った悟空は笑っていた。強者との戦闘を楽しみにしているのか。

 

「お、おい悟空。まさか一人で戦うつもりなのか?ラディッツの言ってた秘策を早くやった方が」

「いや、すまねぇクリリン。オラ…今心の底からワクワクすんだ。……すまねぇが」

 

 クリリンには事前に勝つための策があると伝えてあった。だから、それをいち早く実行してほしいのだろう。

 

 だが、こうなったサイヤ人は誰も止められない。

 

「クリリン……やらせてやってくれ」

「……ああ!わかったよ。悟空、くれぐれも死ぬなよ。無理だとわかったらすぐに言うんだぞ」

「すまねぇな」

 

 クリリンは諦めたようだ。

 

「頑張れよ……行くぞ、ラディッツ、デンデ」

「ああ」

「はい」

 

 クリリンは最後に悟空に一言言って俺を支えて移動をした。

 

 悟空はそのままフリーザから視線を逸らすことなく見続ける。

 目が輝いていた。

 ワクワクすっぞってやつかな。

 

「まだ雑魚が残ってたなんてね。よっぽど死にたがり屋のようだ」

 

 移動している時、フリーザは俺を追うことはなかった。

 

 俺は悟空が地上に降りるのを見ながらクリリンに連れられ離れた島に下ろされ、デンデの力で治療してもらった。

 

 ……完治したわ。

 それにどこか力が湧き出てくる。

 

 瀕死から回復すると戦闘力が上がる。

 

 これがサイヤ人の特徴か。

 まぁ、これでもフリーザには勝てる気しないが、動きに反応できる。

 

 反応できれば俺の技は通用する。

 

 俺はそのままクリリン、デンデと共に遠くから悟空の戦いを見守るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 デンデに治療してもらった後、ピッコロたちの元ヘ向かった。

 そこにはベジータもいて腕を組み、黙って悟空の戦いを見ていた。戦いを目に焼き付けて自分の糧にしているようであった。

 

 ベジータは俺が近づいているのに気がついたのか話しかけてきた。

 

「ラディッツ……おめおめと逃げてきたのか?」

「違うさ……カカロットがフリーザと一人で戦ってみたいと言ってな」

「ふ……カカロットといい貴様といい……甘さはあるがサイヤ人らしくなったということか……こんな絶望な状況で戦いを楽しんでやがる」

 

 ベジータは悟空の戦闘を見ながら口角を上げ話す。

 俺も悟空もベジータに認めて貰えたということだろうか?

 

「フリーザの野郎はとんでもない化け物だ。あの形態になる前に倒して仕舞えばよかったものを……。倒せるんだろうな?」

 

 お前のせいでこうなった。遠回しにそう言われたように受け取る。たしかに俺の責任かもしれないが、俺じゃなくてもベジータや悟空なら同じことをしていただろうに。

 

「倒してみせるさ……俺とカカロットでな」

 

 確証は持てない。だが、やらなきゃいけない。

 あの圧倒的強者を倒すために。

 その後は誰も言葉を発することなく悟空とフリーザの戦いを見守る。

 

 やはりこうなったか。

 

 悟空はフリーザに圧倒されていた。

 10倍界王拳でも通じない。

 俺よりも力も速さも上回っているがそれでも通じない。

 

「お……おいラディッツ早く悟空に加勢をした方がいいんじゃないか?」

「そうですよおじさん……このままじゃお父さん殺されちゃうよ!」

 

 クリリン、悟飯が俺に話しかけてくる。

 

「まだだ」

 

 俺の言葉に二人は黙る。その後は戦闘が進む。

 呼吸が乱れてきた悟空の動きは鈍くなる。今までは悟空から攻撃していたのに今は防戦一方になった。

 

 今、連続で攻撃を喰らい、尻尾で首を絞められている。

 

「おじさん!」

「おいラディッツ!このままでは悟空が死ぬぞ!」

 

 悟飯、ピッコロが話しかけてくる。二人は怒りからか気が上がっている。

 

 ……本当にこいつらの目は節穴か?

 

「カカロットが助けろと言ったのか?」

「僕!お父さんを助けに」

「黙って見てろと言っている!」

「でも!」

 

 悟飯はフリーザに掛かっていこうとする。俺は肩に手を置き制止する。

 

「いいか!カカロットは助けに入られることを望んでいない!あいつはまだ勝てないと諦めていない!」

 

 未だに首を絞められている悟空。……だが、次の瞬間。

 フリーザの尻尾を噛みついて離脱、拳打をくらわせた距離を取る。

 

「……大丈夫と言ったろ?」

 

 この場にいる全員、安心した表情をした。

 ……だが、悟空は限界だ。次の一撃で全てを賭けるつもりだろう。

 

「ピッコロ」

「なんだ?」

 

 物語だと、地球の神はテレパシーを使って界王とやりとりしている描写があった。

 やり方知ってそうだし聞いてみよう。

 

「界王と話がしたい……どうすればいい?」

「……俺に聞かれても知らん……だが、界王はナメック星の様子を探っているだろうしーー」

『ワシになんのようだ?』

 

 ピッコロとの会話中にどこからか話し声が聞こえる。

 他の連中を見るも、あたりを見渡していないことから俺だけに話しかけているのだろう。

 俺は界王にある提案のため、話を始める。

 




補足説明。
ラディッツが悟空とフリーザを戦うことを許可したのは少し外から戦闘を見たいと思ったから。

界王はラディッツだけに話しかけたのは偶々。
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