活動でも書きましたが、ブルマヒロイン説については今は何も言いません。物語が進めばわかりますのでご了承ください。
髪について。
戻ったのは次の日となっていましたが、数日間に編集しました。
ナッパの髪は毛根が完全に死んでいたので、髪の長さの変化は関係ないと独自解釈しましたので、ラディッツの髪は切っても数日間で元に戻るようにしました。
英雄花を好む……花ではなく色でしたね。ご指摘ありがとうございます。
パーティから次の日となった。
俺はカプセルコーポレーションに泊めてもらった。
それはクリリンや孫一家、ラオ達一家も同様であった。
1日羽目を外したので、随分と気晴らしになった。
驚くことがいくつかあったが、さほど問題ではない。ヤムチャとブルマは将来的にわかれる運命だ。それが早まっただけのこと。
「ふぅ……」
早朝、朝日が差し込み始める時間。
体に染み込んだ習慣というのは取れないらしい。
生前、毎日早朝から修行していたので、自然と目が覚めた。
一応、界王星にいた頃から睡眠時間などはなるべく守るようにしていた。
生活リズムは壊さぬように。
「……今日からまた再開するか」
修行をしなければ。
だが、次の戦いまで時間がある。
それまでに少しでも実力を上げなければ。
「……もう一つやらなければいけないことがあるな」
それは仕事探しだ。
今までは修行で余裕がなかったが、今は違う。
界王様の元で充分修行ができた。
今は生き返ったのだ。このままプー太郎で過ごすのは前世の社会人としてのプライドが許さない。
「おぉ、やはり早いなラディッツさん」
「……ラオか」
老人は朝が早いというが、その通りらしい。
以前からラオは健康維持のため、朝早く起きていた。
「ラディッツさん、久々に組手でもせんか?」
「どうしたんだ急に」
「いや何、少し体を動かしたいと思ったのでな」
「いいだろう」
ラオの提案で組手を開始した。
休憩を挟みながらしていたが、ついつい熱中してしまい、気がついたら朝8時前、朝食の時間になっていた。
「腕を上げたな?」
「ええ、まさか現役よりも実力が上がるとは思ってもおらんかったわい。……気の制御のおかげかもしれませんな」
そんな会話をしながらもみんなが待っている食事の場所へ向かった。
「クリリン、今日から始めるぞ。覚悟はできているな?」
「あ……ああ」
食後、俺は一人椅子に座りくつろいでいるクリリンに声をかけるも、歯切れの悪い返事をされた。
「……どうした?やめるか?」
「い、いや。そうじゃないんだ」
「思うことがあるなら言え」
慌てて否定するクリリンは何か不安や悩みがあるのか俺と視線を合わせようとしない。
「俺と修行しても無駄じゃないか?」
「……は?」
「いやほら、ラディッツはスーパーサイヤ人に成れるわけだし……俺なんかよりもピッコロとかと修行した方がいいんじゃないかと思ってな」
………あ、クリリン遠慮しているとかじゃなくて。
「怖気付いたな?……ナメック星で話した時の決意はどうした?」
「いや……それはぁ」
「正直にいえ」
「……ラディッツと悟空がフリーザと戦っているのを見ていたらな……サイヤ人でもない俺じゃどんなに修行したところで一生追いつけない気がして……それほどまでにお前たちサイヤ人との差は開くことはあれど近づくことはできないって思って」
クリリンは何かを勘違いしているらしい。
俺がクリリンにさせようとしている修行は強者と戦う術を身につけさせることだ。
「はぁ……断言しよう、クリリン、お前がどんなに努力しようが、俺たちサイヤ人には一生かけたとしてもまともにやりあうことは無理だろう」
「………ああ」
「まともなやり方では限界があるからこそ、お前がこれから強者と対等に戦うための術を身につけなければならない」
クリリンにこれから身につけてもらいたいのは合掌拳などの圧倒的強者と戦い抜くための一つの刃。
「……ごめん、言っている意味が」
困惑するクリリンに俺は追加で説明をする。
「カカロットが元気玉を準備している時、俺とフリーザの戦闘を見ていたか?」
「え?……ああ。あのフリーザ相手に圧倒していたな」
「……なるほど、そう見えていたか」
一つ、勘違いを正そう。
「クリリン、少し俺と距離を空けろ」
「え?…ああ」
俺はクリリンに離れるように促す。
「いいか、見ていろ。一瞬だ」
そう言って、俺はその場で合掌からの正拳突きをする。
「な?!」
「……今、何をしたか見えたか?」
「い、いや。……わからなかった。……立っている体勢から……音が遅れて……時間が飛んだようにしか」
戸惑うクリリンは自分で見たことを率直に言う。
俺はそのまま説明を続ける。
「そうか。……今見せたことが俺がフリーザに対してしたことだ。合掌する、拳を腰につけ、重心を落とす、正拳突きをする。……ただそれだけだ」
「う……うそだろ?」
「うそじゃないさ。俺はフリーザ相手にこの技一つでやり合った。俺との修行では、この技の基礎を覚え自分だけの技を編み出してもらう」
クリリンが今後の戦いで戦士として生き延びるにはこれしか方法が無い。
たった一つでも格上に通用する技があればあとは立ち振る舞い次第で戦える。
天津飯がいい例だろう。
新気功砲。
鶴仙流の気攻砲を進化させ、セル、魔人ブウにも抵抗してみせた。
第二形態とはいえ、セル相手に足止めをした。
ゴテンクスを吸収した魔人ブウのエネルギー弾を弾き飛ばす威力に進化させた。
「合掌拳の基礎を身につける過程でお前なりの技を編み出せるかはお前次第、そのための相手をする、格上相手の戦い方も俺で試せるだろう」
「お…俺にできるのかな」
そう問いかけるクリリンであったが、その目にはやってみたいという闘志が見えた。
できるとは断言できない。
「何度も言うがお前次第だ……だが、やってみる価値はあるだろう。……少なくもお前一人で修行するよりは効率がいい。無理だと思ったら途中でやめてもいい。無理強いはしない」
クリリン自身が合掌拳を戦闘で使うことも可能かもしれないが、残念ながら差が開きすぎている相手には通用しない。だから格上と戦うための技が必要だ。
「このまま独力でやったとしても限界は近い。カカロットに並び立ちたい……置いていかれるだけになりたくないなら、俺の相手をすることを薦める」
最後に言いたいことを伝える。
これで断るのならこれ以上は何も言わない。
クリリンは少し考え、答えを出した。
「よろしく頼む」
頭を下げ、そう言ったのだった。