気がついたら死亡寸前だった件について   作:花河相

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ラディッツ、行動開始。

 俺はクリリンとともに東の都の近くの荒野に移動し修行を開始した。

 

 修行に出る前、ラオ達一家をチャズケ村に送り、また一週間後に会う約束をした。ただ、驚いたことに飛行機で移動中、ライムは今までの勉強の成果を自慢したいのか、色々と覚えた知識について話してくれた。

 

 血の流れは心臓から肺に行き、心臓に戻ってくる肺循環と、心臓から全身に回り、心臓に戻ってくる体循環の二つあると、真剣に語っていた。

 

 医者になりたいから必要な分野の勉強しているのだろう。

 とりあえず相槌をして知識披露が終わるタイミングで頭を撫でて褒めたら喜んでいた。

 これ、本当に将来医者になりそうだ。

 

 パーティでも、話があったのかライムは悟飯の話をよく聞いていて、今度一緒に勉強しようと約束していたな。

 子供同士仲良くなって良かったのだが、悟飯の将来の嫁を考えると少し不安である。

 

 まぁ、色々と俺が関わったことにより大きな変化が生まれてしまっている。……なるべく物語に添いたい俺からすると良くない展開なのだが……もうどうすることもできない。

 ライムと悟飯の仲を壊すわけにはいかなく、ヤムチャとブルマの寄りを戻すように動くこともできず……もうなるようになれ。

 

 もうすでに手遅れだ。いっそのこと開き直ってしまうのも一つだ。

 

 今はできることをしよう。修行だ修行!

 さて、クリリンと修行を開始したわけだが別に朝から晩までやるわけではない。

 

 時間、修行内容を決め、ひたすら繰り返す。

 午前中には終わり、それからは自由時間を

すごす。

 

 早朝から修行を始める。

 実戦に近い形で組手をひたすら繰り返す。俺はクリリンの全力に気を合わせて互角で行い、次に全力の俺に対してクリリンはひたすら避ける、捌くを繰りかえす。格上相手に戦うための地力を底上げする。

 

 適度な休憩を挟み行う。

 クリリンは疲労や俺の攻撃により気絶してしまったが、それでも無理やり起こして再開させる。

 

 この訓練は強い精神力を身につけさせるのも目的もある。

 

「今日はここまでだな」

「こ……これを……はぁ…はぁ。毎日続けるのか?」

 

 息が絶え絶えで仰向けになっているクリリン、かなりキツそうだ。

 だが、毎日こんな修行はする気はない。

 

「今日のは3日に一回だ。明日は別のことをする。明後日は休み……これをひたすら繰り返す」

「そ…そうか。……たすかったぁ」

 

 クリリンは安心したように深呼吸した。

 俺も鬼じゃない、苦しいだけなのは修行じゃない。

 明日は感謝の正拳突きを教えるつもりだ。

 

「修行は午前のみ午後は休みだ。好きに過ごせ」

「ああ。……すまないが、運んでくれないか?……もう指一本動かせないんだ」

「そうか、頑張って戻るんだな」

「え……」

 

 ……冗談のつもりなのになんでこの世の終わりみたいな表情してんだか。

 

「冗談だ」

「あ…はは。やめてくれよタチ悪いなぁ」

「まぁいい。部屋に連れて行くまでだ」

「すまん」

 

 俺は倒れるクリリンを担ぐとホイポイカプセルを取り出す。

 

 これはブルマが用意してくれた持ち運び用の家……らしい。

 修行に行く前、ブルマの厚意で用意してくれたものだ。

 まだ俺には先立つものがないので、ありがたく貸してもらった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 クリリンを運び家に入ると、風呂にぶち込み着替えをさせる。

 

 家は3LDKの部屋なのだが、その一室が広い。

 5、6人が一度に入れるくらいの風呂場もある。ブルマはただの一般的な家と言っていたが、やはり感覚が狂っているようだ。

 

 そんなことを思いつつ、クリリンをソファに座らせ冷蔵庫に入っていた飲み物を手渡し、少し話をする。

 

「あはは、すまないな」

「しっかりと休むんだな」

「あ…ああ。それにしてもブルマさん気前いいよなぁ。こんな家用意してくれるなんてな」

「それには同意だ。最初はカプセルコーポレーションに泊めてくれようとしていたがな」

「そっちの方が良かったんじゃないか?お手伝いさんとかいるだろうし」

「いや、それはできない」

「なんでだ?」

 

 ソファに座りながら話す。まぁ、当たり前の疑問だよな。せっかく楽ができるのにそれを無視するんだ。

 

「ヒモになるのは嫌なんだ」

「……へ?」

 

 クリリンは素っ頓狂な声を上げるが、気にせず説明を続ける。

 

「カカロットは金を一銭も稼がず、修行だけして生きていたらしい」

「確かにそうだなぁ。……お金を稼いだといっても武天老師様のところで修行したのと……あ、天下一武道会で優勝したときの賞金くらいだな。……あ、俺も仕事してねぇわ」

 

 ………現在ドラゴンボール戦士無職で大丈夫かよ。いや、ヤムチャは助っ人でプロ野球選手やってるから無職じゃないか。

 

「……これから暮らすために金を稼ぐ手段を持っておきたい。……修行は合間でもできるしな」

「ラディッツと悟空って本当に似てないよな、性格とか特に。……それにしても仕事かぁ……俺も探そうかな」

「お前は今は修行のことを考えろ。しばらくはきついペースで修行をするからな。働きながらできるのか?」

「……無理そうだな。……そう言うラディッツはどうなんだ?仕事するとかいっているが目処は立ってるのか?」

「ああ。問題ない。修行の合間で動く予定だからな」

「そうか」

「すまない、時間だ。俺は行く」

 

 ちょうど時計も午後2時になっていた。少し余裕を持って出かける。

 

「どこ行くんだ?」

 

 そういえばまだクリリンにいっていなかったっけな。別に隠していることじゃないし、いっておくか。

 

「教習所だ」

「…………は?」

 

 この時のクリリンは目が点になっていた。

 俺がとるのは大型車の運転免許証。

 現代日本において、ほとんどの国民が持っていた自動車免許。このドラゴンボール世界でも免許が存在しており、その資格さえ有れば運送の仕事につくことができる。

 

 驚くことに、ドラゴンボール世界の教習は運転歴とか関係なく飛行機も含めて免許を教習所を卒業できればもらえるらしい。

 

 持っていれば身分証明証にもなるし、今後のことを考えれば持っていて損はない。

 

 ブルマに身元保証人になってもらい教習のお金も出してもらった。

 マジで頭が上がらない。

 

 俺は未だに目が点になっているクリリンを放っておいて教習所に向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ラディッツさん、そうそう上手ですねぇ。もしかしてお車の運転経験御ありなのですか?普通初めて運転すると距離がわからなくなってしまうものですが」

「いや、初めてだ」

 

 前世で普通車運転してましたなんて言っても信じないだろうな。

 教習所到着後、手続きを済ませた。

 

 大型車の免許をとるには段階を踏まなければいけないらしく、普通車から始まり、徐々に車体の大きさを上げて行くらしい。

 

 ま、前世の経験から運転は楽勝だ。

 クラッチ操作が一切ないしな。

 

 

 

 その日は教習内容を終わらせて帰宅した。

 

 帰ったらクリリンが爆睡していたので、起こさずに夕食を用意し、起きて来たクリリンと談笑しながら食べた。

 

 




ドラゴンボールの免許に関しては独自のもの。特に物語に影響ないのでお気になさらず。
悟飯とライムのこと……物語進めばわかりますので、気にしないでください。

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