物語に影響はありません。
今回の修行回は要点だけまとめました。
追記です。
サブタイトルの意味は後書きにて説明します。
修行を開始して二ヶ月が経過した。
修行スケジュールはこんな感じだ。
起床後は気のコントロール正拳突き。
午後は大岩を背負って筋トレ。
この二つがメイン。
そして一週間に2.3回のペースでラオとの自由組手。
正拳突きは今は8秒ほど。
以前に比べれば気の消費も最小限にできている。
そして、大岩は重さになれたらさらに大きいものを探してひたすら筋トレ。
ラオとの自由組手で動きを真似て無駄をなくせるように工夫する。
ラオの拳法は静だ。
相手の動きを読み、隙をつく。相手の攻撃を捌き、カウンターをする。
後は基礎がしっかりしていて、技の一つ一つが洗練されている。
俺は一人の時はラオの技を盗めるよう、動きを真似し自分に取り入れる。
後は最近ではラオとの組手中、技を受け止める時に少しだけ気を集中して避けることを意識してやっている。
気のコントロールは少しずつできるようになってるが、細かいのは無理。
原作のベジータは見ただけで気のコントロールを覚えていた。
もしかしたら俺がラディッツに憑依した、それが原因なのかもしれない。気を完全に0にするにはまだまだかかると思う。焦らずゆっくりとだ。
後は何か戦いで役に立つ気を使った技を考えよう。
いわゆるキャラ独特の代名詞みたいな技を。
クリリンの気円斬然り、ピッコロの魔貫光殺砲然り。
戦闘で役に立つ……そんな技を。
先は長そうだ。
修行開始して、半年が経過した。
未だにZ戦士たちは襲ってくることはない。
もしかして警戒されてない?弱虫ラディッツは眼中にないってか?
……と一度思ったことがあるのだが、多分自分の修行で手一杯なのだろう。
俺が暴れたら襲いにくるかもしれないが、ベジータたちがくるまで行動を起こす気はない。
今は修行に集中した方が良いからだ。
この半年、修行の成果は出てきている。
気のコントロール正拳突きも今は一連の流れは5秒ほど。
身体能力も上がった。
後は何となくだが、自分以外の気が分かるようになった。
まぁ、方角くらいで詳しい数値はわからないが。
後はラオとの組手のおかげで俺の技は洗練されてきた。
やはりラオとの組手は取り入れて正解だったようだ。
あと気になるのは気のコントロール正拳突きの方かもしれない。
一ヶ月に1秒のペースで早くなっているのが気になるが、……まぁ、いい。わかりやすい。
とりあえず、このまま精進しよう。
そして、ここまで経過してわかったことがある。
戦い方は性格に起因すると。
原作ラディッツは臆病者、弱虫とかと呼ばれていたが、これはいいように解釈すれば慎重ということ。
その性格は戦い方に現れた。
ラオとの鍛錬の中で相手の癖や動きを読み、一瞬の虚をつくカウンターに長けていることがわかった。
それがわかれば後はさらに戦い方に合わせた技も考える。
残り半年、頭の中で戦うシミュレーションをしておこう。
イメージトレーニングだ。
修行開始から9ヶ月が経過した。
……いよいよもうすぐ。
確か原作ではベジータは月が出てるタイミングに合わせてくるから一ヶ月予想より早かったんだよな。
まぁ、その月はピッコロに壊されたからもうないわけだ。
俺は今追い込みをしている。
修行の成果は上々。
気のコントロール正拳突きは1秒を切り、後は少しでも時間を縮めるのみ。
身体能力も技も技術も一年前とは比べものにならないくらい上がった。
気は方角が分かるようになった。
少しずつ気を感じるための感度は上がってきているし完璧に感じられるのは時間の問題だ。
それから何日か経つと、いきなり空が暗くなった。
おそらくドラゴンボールで悟空は復活したらしい。明日だな。
だが、原作通りなら界王様が悟空が界王星から地球に戻るまでの時間を考えていなかったせいで戦闘に遅れる。
今の俺の戦闘力がどれほどかはわからないが、ベストを尽くそうと思う。
初めから参戦して、Z戦士の死亡を防ごう。
神龍出現後、俺は最後の確認で基礎をもう一度確認した。
9ヶ月目に入ってから修行の追い込みの為、ラオたちと食事を取ることはしなかった。
用意だけはしてくれていたようで、家に帰るとそこには大量の飯が用意されていた。
修行も大詰めの時期に一つ気になることがあるとしたらライムの様子がおかしくなった。
目にはクマがあり、少し青ざめていた。
何があったのだろう。
気になるが、俺は気にせずにいた。どうせ明日にはこの家を出るのだから。
こういうのは家族が対処するだろうと。俺は最後の追い込みだから自分のことで精一杯だ。
明日に備えなければいけない。俺はラオたちに悪いと思いながらも明日に家を出て行くと伝えた。
少し寂しがっていたが、気をつけるようにと言われた。
だが、その行動は全て間違っていて、俺の考えていたことは全て崩れ去る。
それは神龍の次の日、ベジータ到着に備えて、家を出ようとした時のこと。
「何で!…何で熱が下がらないのよ!」
「まてキウリ!まずは落ち着くんだ!」
「レンモ、一度お医者様には見てもらったわ!それで出された薬をライムに飲ませているのに!どうして」
「落ち着け二人とも」
何故か焦ったような……慌てているのか、大声での会話が聞こえたので、声が聞こえた部屋に向かう。
「何事だ騒がしい」
入ると皆顔を慌てていて全員の視線が刺さる。
なんだよ。
「ラディッツさん……ライムが!」
キウリはライムの名を呼ぶ。
俺はライムを見ると。
そこには顔を真っ赤にして苦しそうにしている姿が。
「何があった?」
「ライムが昨日から高熱が出て……医者にもらった薬を飲ませても下がるどころか上がる一方で。……あ!今度は40よ!」
「何故こんなになるまで……」
何故だろう?この疑問に答えたのはこの中で冷静なラオだった。
「数日前からライムはお前さんが何も言わずに出ていくことを恐れていた。だから帰ってくるまで起きていて、十分な休息をとっていなかった。それから食事を取る量も減っていってしまって……」
俺のせいか?……でも、それならなんで。
「何故俺に言わない?そうすればこんなことにはならなかったはずでは」
「いえなかったんです」
俺の言葉を遮るようにキウリが答え、続ける。
「ここ数日、ラディッツさんは必死に修業していた。……その邪魔をしたくなかったのです。……それがまさか」
こんなことになるとは思わなかった。キウリは最後まで言わなかったが、なんとなく察した。
仙豆が有れば。
だが、仙豆は貴重だ。
そうか……なら、簡単だ。
都に連れて行けばいい。
「……医者は他に何を言っていた?」
「都の設備のある病院で見て貰えばもしかしたらと言っていた。だが、残念ながらワシらは誰も飛行機や自動車は運転できん」
連れていけば治るんだな。
「俺が連れて行く。毛布を持ってこい。包んで運ぶ」
「でも「早くしろ!」……わかった」
何故俺まで焦ったかはわからない。
でも、ライムに死なれるのは目覚めが悪い。
「ラディッツさん、これを」
「ああ」
俺はラオから毛布と財布を受け取り、苦しんでいるライムを包み、空へと飛ぶ。
「ラディッツさん、よろしいので?」
「俺が原因でもある、責任は持つ!都はどの方向だ!
「ああ、ここからだと北東の方向にまっすぐ。この方向だ!」
空を飛び出せる限りの、ライムに負荷がかからない速さで飛んだのだった。
「頼んだ」
最後に何か聞こえたような気がしたが、気のせいだろう。
俺は気にせず止まることなく飛び続けた。
飛ばしすぎるとひ弱な地球人のライムでは負荷に耐えられらない。
気を上げすぎるとZ戦士たちに邪魔されるかもしれない。
1秒でも早く着くために早く飛ぶ。
だが、その出来事が起きたタイミングは最悪であった。
「?!これは!」
空を飛んでいる最中に大きな気が2つ現れる。
「くそ!……なんでこのタイミングに」
これは神の悪戯か、それとも物語の強制力か、俺の運が悪いのが原因か。
「今……向かえば戦闘に間に合う……だが」
俺は苦しむライムをみる。
呼吸は先ほどよりも荒くなっている。
……俺に医学の知識はない。
もしかしてこのまま放っておいたら死んでしまうかも。
「俺は……どうすれば」
俺の出した結論は、
ライムを優先させることにした。
もしもこの子が死んだら悲しむ。
復活できるかもしれないが、人が死ぬというのは悲しい。
まだ幼い子供が病気で苦しみ死ぬ。俺には我慢ならなかった。
Z戦士たちはナメック星のドラゴンボールもあるから死んだら復活はできる。
それから飛び続けること一時間。
ラオから言われた方角に行くと、そこには大きな高層ビルが多くある町を見つける。
俺は急ぎで数多くあるビルの中から、大きな十字架のマークがある建物を見つけて、病院に入る。
「どうかされましたか?」
病院に入ると当直の職員なのか、女の人が俺の慌てた様子を見て聞いてきたので率直に伝える。
「急患だ。……頼む、この子を助けてほしい」
俺がそう言うと職員は急いで人を集めてくれ、急ぎライムは病室へと運ばれたのだった。
追記です。
サブタイトルの意味はライムのことを気にせずに修行に専念したことについてです。
しっかりと気を使っていれば初めから戦いに参戦できたわけですので。
補足説明です。
今回のライムについて。
去年の急にいなくなりかけた瞬間を発見したことで少しだけトラウマになり、ラディッツ の家の出入りが遅くなったことが原因で不安がり十分な休息が出来ず、それが数日間続いたせいでこのような症状になった。
実際4歳の子供はまだ体ができておらず、体が弱ってしまった。
明日いなくなると伝えられた後、それがとどめとなりライムは高熱を出してしまう。
ラディッツの選択について。
自分の行いが原因でなってしまったことへの責任感。症状がひどく、死んでしまうのではという不安感から目先のことを優先した。