まだ見ぬ世界のポケモン達   作:雪見柚餅子

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雪原の地下のこおりへびポケモン

 洞窟。それは地面に空いた広大な空間へと繋がる穴である。その形状は様々であり、短い一本道のものもあれば、まるで迷宮のように曲がりくねった複雑なものもある。

 そんな洞窟は、水の浸食や火山活動といった要因で出来るものが多いが、中にはポケモンの活動によって作られるものもある。それも、時に予想を遥かに超えて巨大な洞窟が作られることすらあるのだ。

 

 常に雪が降りしきる雪原。この地には寒さに適応し、分厚い脂肪や毛皮を持つことによって極寒の環境でも活動できるポケモンが数多く生息している。しかしそんなポケモン達すらも命を落としかねない現象が起こる。それは強烈なブリザード。時に一日中日が昇らない極夜の時期は、「バニリッチ」や「フリージオ」といった冷気そのものとも言うべき特殊なポケモンを除き、殆どのポケモンに取ってまさに死の季節。時折発生するブリザードに飲み込まれようものなら、幾ら寒さに対して高い耐性を持っていたとしても、全身が氷漬けとなり命を落とすことになる。

 そんな災いから身を守るべく、多くのポケモンはこの雪原にぽっかりと開いた洞窟へ身を隠すようになる。この洞窟は一つだけでなく、山肌や雪の下など無数に点在している。このような洞窟がどのようにして出来上がったのか。それはとあるポケモン達が関係していた。

 

ゴゴゴ……

 

 鳴り響く地響きと共に、突如として高く積もった雪が崩れる。突然のことに「ユキワラシ」達が驚いて逃げ惑う。そんな中、まるで爆発のように舞い上がる白い雪煙から、ぼうっと中から姿を現したのは巨大な首。それはまるで氷像のように透き通った表皮を持つ、一体のポケモン。流線型を描いた頭部。後ろに伸びた二本の角。そして地面に隠れて全貌は分からないほど長い体。

 このポケモンは、寒冷地帯に適応したいわへびポケモン「イワーク」が独自の進化を遂げたポケモンだ。通常のイワークの進化系である「ハガネール」はてつへびポケモンの名の通り、鋼のような頑強な体を有しているが、こちらの体はまるで氷であり、ハガネールと比べても幾分かスリムな体をしている。分類を付けるなら「こおりへびポケモン」だろうか。

 このポケモンはイワークと同様に、地面を掘り進めながら、地中の餌を捕食するという生態を持っている。そうしてこの雪原の地下にはこのポケモンが通った跡が、まるで蜘蛛の巣のように広がっている。

 だが洞窟を作り上げたのは、このポケモンだけでは無い。イワークに縁深いあるポケモンもまた、この雪原に適応し、生息していた。

 

ディ……

 

 こおりへびポケモンが首を出した場所のすぐ近くから、さらに真っ白な毛を全身から伸ばしたポケモンが、次から次へと顔を出す。

 後ろ姿は白い毛玉そのものであるこのポケモンは、雪原に適応し独自の姿(リージョンフォーム)を得たもぐらポケモン「ディグダ」だ。古くからイワークの通り道に巣を作るという生態を持つディグダ達もまた、この寒冷地帯に適応したイワークの後を追うように、この雪原に移住し定着したのだ。

 R(リージョン)ディグダは、地下でも感じる突き刺さるような寒さから身を守るべく、全身を白く長い毛が覆っており、通常とは異なる外見を持っているものの、顔以外を全て地中に埋めたその姿は間違いなくディグダそのものである。

 このRディグダやその進化系であるR(リージョン)ダグトリオも、自らの巣を作るため、地中にできた穴を広げる役割を担っている。ただの一本道の洞窟も、Rディグダ達の手によって細かな脇道が作られ、その影響で内部に風が入り込みづらい構造と化しているのだ。

 彼らの存在によってこの雪原には幾多もの洞窟が出来上がり、そこに様々なポケモンが住まうという環境が構築されている。もし彼らが居なければ、この雪原はより過酷な世界となっていただろう。

 

オオォォォ……

 

 こおりへびポケモンは野太い声を上げると、エサを求めて再び地面に潜っていく。そしてそれを追うように、Rディグダ達も頭を引っ込めていった。

 今日もまた彼らは地面を掘る。それによって出来た洞窟がどれほど多くのポケモンを助けているのかも気にすることなく、ただ自らの命の営みを続けるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


イワーク
ぶんるいいわへびポケモン
タイプいわ・こおり
たかさ8.8m
おもさ210.0kg
とくせいアイスボディ・がんじょう(クリアボディ)
種族値
HP35
こうげき45
ぼうぎょ160
とくこう30
とくぼう45
すばやさ70
合計385

 

おぼえるわざ
レベルわざ名
1たいあたり
1かたくなる
1しめつける
1いわおとし
4こなゆき
8ロックカット
12こごえるかぜ
16のろい
20いわなだれ
24だいかんぱ
28ゆきなだれ
32ステルスロック
36たたきつける
40ゆきげしき
44あなをほる
48こおりのキバ
52ストーンエッジ
56つららおとし

 

↓こおりのいしで進化

 

仮称:コールンダ
ぶんるいこおりへびポケモン
タイプいわ・こおり
たかさ9.0m
おもさ305.0kg
とくせいアイスボディ・がんじょう(クリアボディ)
種族値
HP75
こうげき70
ぼうぎょ160
とくこう50
とくぼう55
すばやさ100
合計510

 

おぼえるわざ
レベルわざ名
1かみくだく
1ドラゴンテール
1ロックカット
1たいあたり
1かたくなる
1しめつける
1いわおとし
4こなゆき
8ロックカット
12こごえるかぜ
16のろい
20いわなだれ
24だいかんぱ
28ゆきなだれ
32ステルスロック
36たたきつける
40ゆきげしき
44あなをほる
48こおりのキバ
52ストーンエッジ
56つららおとし
60アイスハンマー

 

 

 

ディグダ
ぶんるいもぐらポケモン
タイプじめん・こおり
たかさ0.7m
おもさ0.8kg
とくせいゆきがくれ・ありじごく(ファーコート)
種族値
HP10
こうげき55
ぼうぎょ25
とくこう35
とくぼう40
すばやさ100
合計265

 

おぼえるわざ
レベルわざ名
1ひっかく
1こなゆき
4なきごえ
8おどろかす
12こおりのつぶて
16じならし
20ふいうち
24きりさく
28ゆきげしき
32あなをほる
36つららおとし
40じしん
44じわれ

 

↓Lv26で進化

 

ダグトリオ
ぶんるいもぐらポケモン
タイプじめん・こおり
たかさ0.7m
おもさ33.3kg
とくせいゆきがくれ・ありじごく(ファーコート)
種族値
HP35
こうげき100
ぼうぎょ50
とくこう50
とくぼう65
すばやさ125
合計425

 

おぼえるわざ
レベルわざ名
1ひっかく
1こなゆき
4なきごえ
8おどろかす
12こおりのつぶて
16じならし
20ふいうち
24きりさく
30ゆきげしき
36あなをほる
42つららおとし
48じしん
54じわれ
進化すなじごく

 

 

 

わざ名タイプ分類威力命中率PP範囲優先度直接攻撃効果
だいかんぱこおり変化-9010自分以外の全員0×こおりタイプ以外のポケモンのすばやさを2段階下げる。




わざの欄について、イワークは第八世代、ディグダとダグトリオは第九世代を参考としています。

仮称の由来は「cold(コールド)」+「アナコンダ」+「凍るんだ」。
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