まだ見ぬ世界のポケモン達   作:雪見柚餅子

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二か月ぶりの投稿。
リアルが忙しく、大分投稿が遅れました。
しかしまだまだ書きたいポケモンは多いので、不定期ながら投稿は続けていく予定です。


厳冬の雪山のアイスポケモン

 ポケモンの姿は千差万別であり、時に我々の目を疑うような姿をしたものも存在している。

 例えばボールポケモンの名を持つ「ビリリダマ」は、一般的によく見かけるモンスターボールに酷似した姿をしており、仲間意識を感じているのか、あるいは擬態のためなのか、ビリリダマの巣で大量のモンスターボールが発見されたという事例も存在している。またホウエン地方やシンオウ地方に生息する「チリーン」は体の構造が風鈴とよく似ており、軒下などで風鈴の横に並んでぶら下がっていることもある。

 これらのように、生物とは思えない姿をしたポケモンは多い。このような姿をしている理由としては、拡大していく人間の生活圏に紛れるための擬態であるという説や、そもそも昔の人間がそれらのポケモンを参考に道具を開発していったのではないかという説、あるいは単純に偶然の産物であるという説などが挙げられているが、未だにその真相は明らかとなっていない。

 次に記すのは、そのような特異な姿をしたポケモンの一例である。

 

 厳しい寒さが肌を刺す、とある雪山。一年を通して雪が降り積もる場所だが、特に冬になるとその寒さは一層厳しくなり、普段は姿を見かけるかぎづめポケモン「ニューラ」やいのぶたポケモン「ウリムー」といった寒さに強いポケモン達も、洞窟や地下に掘られた巣穴に籠ってしまっている。

 

―プチィ―

―プチプゥ―

 

 

 しかしそんな厳冬の時期であっても、いやむしろこの時期だからこそ活力に溢れるポケモンも存在している。

 凍てつく風に吹かれながらはしゃぐのは、真っ白な顔に青白い体を持つポケモン。どことなくアイスクリームに似た姿をしているのは、しんせつポケモン「バニプッチ」だ。

 小さな体でありながら、発する吐息は-50℃にも及び、文字通り氷の化身と言っても過言ではないバニプッチにとって、今はまさに絶好の活動期。人間にとって体の芯まで凍えてしまいそうな吹雪も、バニプッチからすれば活力の源でしかない。

 そんなバニプッチの群れは、一見すると雪上に並んだアイスクリーム。どうしてこのような姿をしているのかは明らかとなっていない。しかし、このバニプッチが群れる姿は、もし季節が真夏であったなら夢のような光景だっただろう。

 そんな雪と戯れるアイスクリーム、もといバニプッチの群れだが、その中にどこか大きさの異なる塊が見える。それは確かにバニプッチと同じ雪のような白い体を持っているのだが、明らかに大きさはこちらの方が上だ。胴体は太く、小さな足で雪の上をのしのしと歩いている。そして最大の違いは頭部。そこから伸びるのは、イチゴムースを思わせる薄桃色の髪、そして頂点にはチョコアイスのような茶色い球体が生えていた。

 

―リィム!―

 

 そのポケモンはまるで、豪華なアイスケーキのような姿と表現するのが正しいだろう。そのポケモンは近づいてくるバニプッチ達を優しく抱きしめたりあやしていたりする。

 このポケモンの正体。それは主にカロス地方に生息している希少なポケモン「ペロリーム」が、厳しい寒気に覆われた雪山の環境下に適応し特殊な姿(リージョンフォーム)へと至ったものである。

 このR(リージョン)ペロリームの体は、原種と同じく空気を豊富に含んだふわふわな体毛で覆われており、この体毛によって吹雪の中であろうとも凍えることなく活動することが出来る。この特徴によってペロリームはこの厳しい雪山で生き残ることが出来たのだ。

 しかしながら、何故バニプッチ達はRペロリームの近くに群れを作っているのだろうか。それもまたRペロリームが原種から引き継いだ能力に秘密がある。その能力とは優れた嗅覚だ。ペロリームの嗅覚は人間の一億倍とも言われ、どんなに離れていたとしても僅かな匂いを敏感に感じることが出来る。この嗅覚によってペロリームは食料を探したり、天敵を察知したりしている。

 このRペロリームも同様に、その鋭い嗅覚を活かして周囲の状況を感じ取っている。それは例え吹雪で視界が遮られていようとも、問題無く雪の下に埋まった木の実を見つけ出すほど。つまりRペロリームの近くに居れば、エサを探す手間が省け、天敵からもすぐに逃げられると良いことづくめなのだ。

 またRペロリーム側にとっても、メリットが無いわけではない。Rペロリームが周囲の情報を他のポケモンに伝える代わりに、集まってきたポケモン達はRペロリームを守るという関係が構築されている。

 そのためRペロリームは四季を通じて様々なポケモンの群れに紛れ、共に生活を送っている。しかし……

 

―リィム―

 

 餌の匂いを嗅ぎ取ったRペロリームに率いられ、バニプッチ達も移動を開始する。このアイスケーキとアイスクリームの行列という光景を見ることが出来るのは、この真冬の時期に限られる。

 人間が未だに辿り着いていないこの雪山で、なぜ彼らは氷菓のような姿をしているのだろうか。その理由はまだ誰も知らない。しかしそんなことは当のRペロリーム達には関係のない事だ。

 今日も吹雪の中、彼らは群れを作り雪山を闊歩していくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ペロッパフ
ぶんるいわたゆきポケモン
タイプフェアリー・こおり
たかさ0.4m
おもさ3.5kg
とくせいスイートベール(アイスボディ)
種族値
HP72
こうげき43
ぼうぎょ66
とくこう54
とくぼう57
すばやさ49
合計341

 

おぼえるわざ
レベルわざ名
1たいあたり
1あまいかおり
3こなゆき
6ようせいのかぜ
9しろいきり
12ドレインキッス
15こごえるかぜ
18ゆきなだれ
21こおりのつぶて
24オーロラビーム
27とける
30ねがいごと
33じゃれつく
36コットンガード
39ゆきげしき

 

↓ホイップポップを持たせて通信交換

 

ペロリーム
ぶんるいアイスポケモン
タイプフェアリー・こおり
たかさ0.8m
おもさ5.5kg
とくせいスイートベール(アイスボディ)
種族値
HP92
こうげき70
ぼうぎょ91
とくこう85
とくぼう80
すばやさ62
合計480

 

おぼえるわざ
レベルわざ名
1たいあたり
1あまいかおり
1こなゆき
1ようせいのかぜ
9しろいきり
12ドレインキッス
15こごえるかぜ
18ゆきなだれ
21こおりのつぶて
24オーロラビーム
27とける
30ねがいごと
33じゃれつく
36コットンガード
39ゆきげしき
42ぜったいれいど

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