降りしきる雪。地面を覆う分厚い氷。ここは一年を通して気温が氷点下を保ち続ける凍土。
あまりにも厳しい環境は、例えほのおタイプのポケモンであっても瞬く間に凍え、命の危機に陥る。そのため、この凍土にはこおりタイプのポケモンしか生息していない。
そんな凍土に積もった雪の上。そこには幾つかのかまくらのようなものが建っていた。人間が居ないこの地に何故このようなものがあるのだろうか。
そのかまくらを作り上げた存在。それは今まさに、かまくらの中で仲間と身を寄せ合っていた。
―……ラシィ―
ゆきかさポケモン「ユキワラシ」。北国ではメジャーなポケモンで、例え-100度の環境でも問題ないという特徴を持った小柄なポケモンだ。
このかまくらは、ユキワラシ達の巣である。通常、ユキワラシは体温を保つため冷たい洞窟を住処としているが、この地域にはそのような洞窟は存在しない。そのため彼らは、降り積もる雪を仲間と集め、このようなかまくらを作り、寝床とするのだ。
一年中極寒のこの地域なら、かまくらを作るために必要な雪はどれだけ集めても無くなることは無い。その上、ユキワラシの冷気によって固められたこのかまくらは、見た目以上に強度が高く、吹き抜ける風は勿論のこと、例え雪崩が起きようとも、「イノムー」が突進してこようとも崩れることは無く、また雪の中でかまくらを見つけることは至難の業でもある。そのためこのかまくらは、ユキワラシにとって天敵から身を守るための頼れるシェルターとしての性質も持ち合わせていた。
―……ラシ―
時刻は夜。天候は猛吹雪。外に出れば、容易く吹き飛ばされてしまうことだろう。
そんな中、ユキワラシ達はかまくらの中で身を寄せ合いながらうとうととしていた。天敵である「ツンベアー」や「ニューラ」も、この風では外に出てくることは無いだろう。ゆっくりと体を休めながら、朝を待ち続ける。
そんな時だった。
―ズシンッ!!―
―ラシィ?―
突然地面が揺れ、何匹かのユキワラシ達が目を覚ます。
―ズシンッ!!―
―ズシンッ!!―
再び地面が揺れる。二度、三度と続く衝撃に、眠っていたユキワラシの群れは飛び起きる。
雪崩の音ではない。どちらかというと、何か巨大なものが地面を踏みしめているかのような音。しかしこの吹雪の中、外に出るようなポケモンは居るのだろうか。
―ズシンッ!!―
その音は徐々に近づいてくる。ユキワラシ達は身を寄せ合いながら、その音の主が近づかないことを祈る。
―ズシンッ!!―
だがその祈りは届くことは無い。
―ズシンッ!!―
―バキィッ!!―
それは一つのかまくらが破壊された音。そのかまくらの中に居たユキワラシ達は慌てて別のかまくらへと避難しようとするが、強風によって煽られ、雪の上を転がっていく。
―ギィアアアッ!!―
そんな中、一匹のユキワラシは吹雪の中、その影を視認した。
強風をものともせず、次から次へとかまくらを破壊する巨大な影。体は氷のように青白く、背中には氷柱のような棘が立ち並ぶ、恐ろしき影。
そしてその影もユキワラシをちらりと横目で見るが、すぐに視線を戻し歩みを進めていく。
その姿にユキワラシは恐怖を感じながら、風に吹き飛ばされていった。
さて、この巨大な影は、何故かまくらを破壊していったのだろうか。
答えは簡単だ。ただ邪魔だったからに過ぎない。
この影の正体、それは周辺一帯を縄張りとするポケモンだ。その名はよろいポケモン「バンギラス」。険しい山に生息するポケモンであり、そのパワーは山を崩し、地図を書き換えるほどと言われている。
現在、発見されているバンギラスは岩のように硬い黄緑色の表皮を持っているが、この地に生息する
そんなRバンギラスは原種と同じ、あるいはそれ以上に縄張り意識が強い。山一つを自らの住処と定め、外敵が侵入していないか、起きている間はずっと縄張りの巡回を行っている。ユキワラシ達は、その巡回ルートにかまくらを作ってしまっていたのだ。
Rバンギラスにとってユキワラシは敵意を向けるほどの相手では無い。ただ巡回に邪魔だったから、かまくらを破壊したのであって、もし本気で怒りを感じていれば、この程度では済まなかっただろう。そういう意味ではユキワラシは幸運だった。
次々と邪魔なかまくらを破壊しながら、吹き飛ばされていくユキワラシを無視して歩き続けるRバンギラス。その耳にある音が聞こえた。
―ギアアアァッ!!―
それは同じRバンギラスの遠吠え。その鳴き声を聞いた瞬間、この個体も首を大きく反らしながら口を開く。
―ギガアァアッ!!―
響く叫び。自らの存在をアピールする鳴き声に秘められた感情は明確な敵意。
ずしずしと雪を踏みしめながらRバンギラスは鳴き声の方向へと足を進める。自らの縄張りを奪わんとする侵入者と迎え撃つために……。
それからしばらくして、この凍土一帯が猛吹雪に包まれることとなる。縄張りの主が勝利するのか、簒奪者が勝利するのか、それを知るのは吹き抜けていく白い風のみだ。
| ヨーギラス | |
|---|---|
| ぶんるい | れいとうポケモン |
| タイプ | こおり |
| たかさ | 0.6m |
| おもさ | 72.0kg |
| とくせい | こんじょう(ゆきがくれ) |
| 種族値 | |
| HP | 50 |
| こうげき | 64 |
| ぼうぎょ | 50 |
| とくこう | 45 |
| とくぼう | 50 |
| すばやさ | 41 |
| 合計 | 300 |
| おぼえるわざ | |
|---|---|
| レベル | わざ名 |
| 1 | たいあたり |
| 1 | にらみつける |
| 3 | こなゆき |
| 6 | しっぺがえし |
| 9 | かみつく |
| 12 | こわいかお |
| 15 | ゆきなだれ |
| 18 | じだんだ |
| 21 | いやなおと |
| 24 | こおりのキバ |
| 27 | かみくだく |
| 31 | じしん |
| 33 | つららおとし |
| 36 | あばれる |
| 39 | ゆきげしき |
| 42 | ぜったいれいど |
↓Lv30で進化
| サナギラス | |
|---|---|
| ぶんるい | ひょうへきポケモン |
| タイプ | こおり |
| たかさ | 1,2m |
| おもさ | 154.5kg |
| とくせい | だっぴ |
| 種族値 | |
| HP | 80 |
| こうげき | 84 |
| ぼうぎょ | 70 |
| とくこう | 60 |
| とくぼう | 70 |
| すばやさ | 46 |
| 合計 | 410 |
| おぼえるわざ | |
|---|---|
| レベル | わざ名 |
| 1 | たいあたり |
| 1 | にらみつける |
| 1 | こなゆき |
| 1 | しっぺがえし |
| 9 | かみつく |
| 12 | こわいかお |
| 15 | ゆきなだれ |
| 18 | じだんだ |
| 21 | いやなおと |
| 24 | こおりのキバ |
| 27 | かみくだく |
| 33 | じしん |
| 37 | つららおとし |
| 42 | あばれる |
| 47 | ゆきげしき |
| 52 | ぜったいれいど |
| 進化 | てっぺき |
↓Lv55で進化
| バンギラス | |
|---|---|
| ぶんるい | よろいポケモン |
| タイプ | こおり・あく |
| たかさ | 2.0m |
| おもさ | 211.5kg |
| とくせい | ゆきふらし(フリーズスキン) |
| 種族値 | |
| HP | 110 |
| こうげき | 134 |
| ぼうぎょ | 100 |
| とくこう | 90 |
| とくぼう | 110 |
| すばやさ | 56 |
| 合計 | 600 |
| おぼえるわざ | |
|---|---|
| レベル | わざ名 |
| 1 | たいあたり |
| 1 | にらみつける |
| 1 | つららばり |
| 1 | こおりのつぶて |
| 1 | こなゆき |
| 1 | かみなりのキバ |
| 1 | あくのはどう |
| 1 | しっぺがえし |
| 1 | てっぺき |
| 9 | かみつく |
| 12 | こわいかお |
| 15 | ゆきなだれ |
| 18 | じだんだ |
| 21 | いやなおと |
| 24 | こおりのキバ |
| 27 | かみくだく |
| 33 | じしん |
| 37 | つららおとし |
| 42 | あばれる |
| 47 | ゆきげしき |
| 52 | ぜったいれいど |
| 59 | アイスブレイク |
| わざ名 | タイプ | 分類 | 威力 | 命中率 | PP | 範囲 | 優先度 | 直接攻撃 | 効果 |
| アイスブレイク | こおり | 物理 | 150 | 90 | 5 | 1体選択 | 0 | ○ | 成功した次のターン、使用者は反動で動けなくなる。 |