ポケモンが我々人類と密接に関わるようになったのは、つい最近のことであるとされるが、実際はそう限った話ではない。事実として、遥か昔から人とポケモンが共存していた話というものは存在している。
そこで一つの国について話しをしよう。とある山の近くに存在していた古代の国。その国では一部のポケモンを使役し、土地の開拓や施設の建設における労働力として活用していただけでなく、時には戦争における武力の一つとして利用していた。
たった一体だけでも、強大な力を有するポケモン、その力の有用性をどこよりも早く理解していたその国は瞬く間に発展を遂げ、次第に周囲の国を支配するまでの力を得た。そしてその国を頂点とする時代がおよそ50年程度続いたとされている。
しかし、突如としてその国は滅びることとなる。原因は火山の噴火だ。山の近くに存在していたその国は、一瞬にして火山から流れ出た火砕流に呑まれ、瞬く間に灼熱の流れに押しつぶされた。火砕流が届かない地域も、空に舞った火山灰の影響によって日が閉ざされ、食物を得ることが難しくなり、飢餓に喘ぐこととなる。
多くの人間もポケモンも命の危機に瀕した。それによりそれまで統一されていた国々はバラバラとなり、自らの利益の為に争い合う時代が幕を開けることとなる。
さて、火砕流に呑まれたかつての国だが、現在も未だに活動を続ける火山の麓にその面影を眺めることが出来る。しかし、成長した火山の溶岩が絶えず流れ続けているため、人間が近づくことは厳しい環境となっているが。
見るも無残となったかつての国。そこにはとあるポケモンの姿が有った。
―ゴオォ……―
そのポケモンの名はゴーレムポケモン「ゴルーグ」。この場所に限らず、太古の遺跡の跡地などでよく見られる、ゴーストタイプのポケモン。それが何体も佇んでいた。
このゴルーグこそ、かつて存在していた国で人々と共に暮らしていたポケモンだ。しかし、長きに渡ってこの超高温の環境に晒されたため、通常は青銅色をしている体は、燃え滾る赤銅色へと変化し、頭部から炎が噴き出している。言うなれば
このゴルーグ達は、古代文明によって生み出されたポケモンであり、今もなお当時の人間の指示を忠実に守っている。その命令は、「この国を守る」というもの。
遥か昔にこの国を襲った火山災害。それは強大な力を有するゴルーグ達であっても、防ぐことは敵わず、燃え滾る溶岩の中に呑まれていった。それから自らの体を適応させ、流れる溶岩の中から這い出た彼らが見たのは、既に滅び去り、人の姿が消えた街並み。最早、彼に命令を下す主はそこには居ない。されど彼らがこの国から離れることは無い。
―ガアァ!―
そんなRゴルーグ達が居る国の跡地に、一体のポケモンが入り込んだ。それは「バクガメス」。膨大な熱エネルギーを体内に宿す、ドラゴンタイプのポケモンだ。
バクガメスの餌となるのは、火山から採取できる硫黄や鉱物。この地に住み着くのも当然と言える。
そんなバクガメスは、新たな餌場を求め、移動している最中に、このゴルーグの地へ入り込んだようだ。別にバクガメスはこの国の成れの果てに対して興味を持ってはいない。ただの通り道でしか無かった。しかし、だからこそこの地にある建物の残骸に対して避けるという考えを持つことは無く、地に落ちた柱を踏み砕き、体をぶつけた壁を崩し、堂々と歩き進む。
―ゴオォ―
そんなバクガメスの存在を、Rゴルーグ達は外敵と判断したようだ。
一体のRゴルーグがバクガメスの前に立ちはだかると、拳を強く握る。それは、これ以上先には進ませないと宣言しているかのようだ。
バクガメスも、自らの前に立ちふさがったRゴルーグを敵と認識し、鼻から火の粉を吹いて威嚇する。
―ガアァッ!―
―ゴオォッ!―
Rゴルーグが
トラップシェル。バクガメスが覚えられる特殊な技であり、自らの甲羅を爆散させることによって、近くにいる敵にカウンターを仕掛ける技だ。
その衝撃は凄まじく、周囲の地面が捲れ、砂埃が舞い、爆音が一帯を駆け抜ける。
通常のポケモンであれば、この一撃に耐えきることも出来ずに倒れる。事実、このバクガメスはわざと相手に先制させ、逆にこのトラップシェルの一撃をお見舞いするという戦術によって、多くの敵を倒して来た。それだけ自信のある戦い方だったのだ。
にやりと口角をあげ、正面を向く。今の一撃によって吹き飛んだであろう敵を踏み潰そうと、足を一歩進めた。
―ゴォン!―
そんな彼の足を止めたのは、たった一つの鳴き声。まさかと思い目を見開く。そこに居たのは、全くダメージを受けずに仁王立ちするRゴルーグの姿だった。
実はこのRゴルーグの特性は「もらいび」。トラップシェルによって放出されたエネルギーは、逆にゴルーグのパワーを高める結果に終わったのだ。
それを知る由も無いバクガメス。呆然とする彼に、再びRゴルーグは攻撃を仕掛ける。全身を燃え滾らせた
―ドォオオン!―
トラップシェルのそれとは比較にならないほどの轟音。
砂埃が舞い散る中、重い一撃を受けたバクガメスは意識を失い、地面に倒れ伏した。そんなバクガメスにRゴルーグがゆっくりと近づく。止めでも刺そうと言うのか。
しかしRゴルーグはただバクガメスの巨体を、持ち前の剛力で担ぎ上げると、そのまま移動を開始する。彼が向かったのは、かつて街外れであった場所。最早見る影もなく、草木すら生えないただの岩肌。そこにバクガメスを投げ捨てると、Rゴルーグは元の場所へ戻った。
あくまで彼の目的は街を守ること。ただ外敵を追い返そうとしただけだった。
このように、時に火山から降りてくるマグカルゴやバクガメスといったポケモン達がこの地へ入り込むことを防ぎ、また時には溶岩に沈んだ建築物を掘り返し、崩れた施設を直す。そんな日々を何十年、何百年と繰り返している。
彼らは信じているのだろうか。またこの地に人々が戻ってくると。無論、それはただの幻なのかもしれない。それでも彼らはその行動を止めることはしない。何故なら、それがただ一つ、彼らに与えられた役目なのだから。
―ゴオォ……―
彼らの一途な行動が人の目に当たるのは一体いつになるだろうか。それはまだ誰も分からない。
| ゴビット | |
|---|---|
| ぶんるい | ゴーレムポケモン |
| タイプ | ほのお・ゴースト |
| たかさ | 1.0m |
| おもさ | 88.5kg |
| とくせい | ほのおのからだ・ぶきよう(もらいび) |
| 種族値 | |
| HP | 54 |
| こうげき | 79 |
| ぼうぎょ | 50 |
| とくこう | 35 |
| とくぼう | 50 |
| すばやさ | 35 |
| 合計 | 303 |
| おぼえるわざ | |
|---|---|
| レベル | わざ名 |
| 1 | ひのこ |
| 1 | おどろかす |
| 4 | まるくなる |
| 8 | はたく |
| 12 | シャドーパンチ |
| 16 | おにび |
| 20 | ナイトヘッド |
| 24 | ニトロチャージ |
| 28 | ほのおのうず |
| 32 | ほのおのパンチ |
| 36 | シャドーボール |
| 40 | ヘビーボンバー |
| 44 | ゴーストダイブ |
| 48 | アームハンマー |
| 52 | じしん |
| 56 | ばくれつパンチ |
↓Lv43で進化
| ゴルーグ | |
|---|---|
| ぶんるい | ゴーレムポケモン |
| タイプ | ほのお・ゴースト |
| たかさ | 2.8m |
| おもさ | 320.4kg |
| とくせい | ほのおのからだ・ぶきよう(もらいび) |
| 種族値 | |
| HP | 79 |
| こうげき | 134 |
| ぼうぎょ | 80 |
| とくこう | 55 |
| とくぼう | 80 |
| すばやさ | 55 |
| 合計 | 483 |
| おぼえるわざ | |
|---|---|
| レベル | わざ名 |
| 1 | フレアドライブ |
| 1 | きあいパンチ |
| 1 | ひのこ |
| 1 | おどろかす |
| 1 | まるくなる |
| 1 | はたく |
| 12 | シャドーパンチ |
| 16 | おにび |
| 20 | ナイトヘッド |
| 24 | ニトロチャージ |
| 28 | ほのおのうず |
| 32 | ほのおのパンチ |
| 36 | シャドーボール |
| 40 | ヘビーボンバー |
| 46 | ゴーストダイブ |
| 52 | アームハンマー |
| 58 | じしん |
| 64 | ばくれつパンチ |