この世界にポケモンと呼ばれる生き物が誕生したのは遥か昔。その長い歴史の中で、絶滅という形でこの世界から姿を消した種は数多く存在する。しかし、絶滅したと思われていたポケモンが実は生き残っていたという話も良くあることだ。
例えば「マンムー」や「メガヤンマ」は今ではよく知られたポケモンであるが、その進化方法が明らかになるまでは、遥か昔に絶滅したとされていた。他にも1億年前に絶滅したと思われていた「ユレイドル」は、レンティル地方周辺の海域で生存していたことが明らかとなっており、かつてシンオウ地方に生息していた「ガチグマ」は、一部個体が別の地域へと流れ着いていた姿が確認されている。
そんな古代の血脈を残すポケモンは、まだまだこの世界に数多く存在している。
人類未踏の密林、その中心にある大きな湖。畔ではおおツノポケモン「オドシシ」が水を飲み、水面にはみずどりポケモン「コアルヒー」の群れが浮かぶ。
長閑な自然の原風景を感じさせる湖。その水底にとあるポケモンの姿が有った。
―ラァ……―
長い尻尾をゆらゆらと動かしながら泳ぎまわる幾つかの影。三角形の黒褐色の頭部にエメラルドグリーンの滑らかな鱗に覆われた胴体を持つこの影の正体を知ったものは酷く驚くことになるだろう。
このポケモンの名は「ドラメシヤ」。そう、亡霊ポケモンとして知られているドラメシヤである。
ドラメシヤは遥か昔に環境の変化等の要因によって絶滅したとされているが、実は人類が知らないこの地で、僅かな個体が生き残っていたのだ。
そんな生存個体―便宜上、ここでは
―ザリガァッ!―
泥の中から突如として現れたのは、真っ赤なハサミ。頭部で輝く星型の角。その持ち主の名は、ならずものポケモン「シザリガー」だ。
このシザリガーはRドラメシヤを獲物として見定めたようだ。Rドラメシヤ達は天敵の出現に慌てて逃げ出そうとするが、その内一匹がシザリガーのハサミに掴まってしまう。
―ラ、ラァッ!?―
じたばたと藻掻くが、万力のようなハサミで締め上げられ逃れることは叶わない。対してシザリガーはまんまと獲物を手に入れ喜色満面。そのままRドラメシヤを口元へと運ぼうとする。
しかし、その時だ。
―ドラァッ!!―
突然、シザリガーに巨大な何かが衝突し、その衝撃でシザリガーの体が大きく吹き飛ぶ。水底を何度も転がりながらも、手にした
―ドララッ!!―
そこに居たのは、Rドラメシヤをそのまま大きくしたかのような姿を持ったポケモン。それだけ聞けば、このポケモンの正体を察した者も多いだろう。そう、Rドラメシヤが進化した姿である、リージョンフォームの「ドラパルト」である。
ドラパルトの特徴的な生態として、頭部に存在する四つの突起が知られているだろう。ドラパルトはこの突起の内側にドラメシヤを収納することで、天敵からドラメシヤ達の身を守ったり、戦闘の際に撃ちだすことで攻撃を行ったりしている。
だがこのRドラパルトの頭部の突起には穴が無い。いや、正確には穴が正面では無く、後ろ側に空いているのである。そしてこの穴はRドラメシヤを収納するためのものでは無い。
―ドラァ―
しっかりとRドラメシヤを掴んだシザリガーをキッと睨みながら鎌首を擡げる。そして数瞬の後……
―ドッ!!―
―リガァッ!?―
Rドラパルトの姿が消失したかと思うと、シザリガーの巨体が再び大きく吹き飛ばされる。
シザリガーは決して油断していたわけではない。むしろRドラパルトが強敵であると理解したうえで、最大限警戒をしていた。だが回避も反撃も防御すらもする暇も無かっただけだ。
一体、何が起きたのか。答えは簡単。ただ勢いをつけて頭突きしただけである。Rドラパルトは攻撃の際、取り込んだ水を頭部の穴からジェット噴射のように放出することで、強烈な加速を実現している。その速度は、抵抗の大きい水中でありながら音速を超えるほど。シザリガーが反応出来なかったのも当然である。
そしてRドラパルトの頭部は岩盤のように硬い。音速を超える速度に加え、この石頭から放たれる全力の頭突きをまともに受ければどうなるかなど、考えるまでも無いだろう。
事実、その一撃を頭部に食らったシザリガーは、目を回し水底に倒れ伏した。
―ラッ!―
―ラァッ!―
ハサミから抜け出したRドラメシヤが近づくと、Rドラパルトは嬉しそうに抱きかかえる。どうやら頑丈な甲殻に守られていたことで、大きなダメージは無さそうだ。
逃げていた他のRドラメシヤ達も次々と姿を現し、仲間の無事に喜ぶ。
―ラパァッ―
そして群れが全員揃っていることを確認したRドラパルトは、何を思ったのか気絶し倒れ伏すシザリガーへゆっくりと近付くと……、
―グシャリ―
何かが潰れるかのような鈍い音が水中に木霊する。それはRドラパルトがシザリガーに止めを刺した音だ。
シザリガーはRドラメシヤにとって天敵であるが、同時にRドラパルトからすれば捕食対象だ。大型であるため、普段は積極的に襲うことは無いが、このような無防備かつダメージを負った個体が居るのであれば、見逃さない理由が無い。人間にとっては泥臭く感じる身も、Rドラパルト達からすれば十分な御馳走である。
―ラァ―
―ラッ―
―ララッ―
Rドラパルトが獲物を抱えると、それを見ていたRドラメシヤ達が次々に集まると、水底に散らばった殻や身を抱えだす。
そして全員が揃っていることを確認したRドラパルト達は、湖の奥底へと姿を消していく。
絶滅したと思われていたドラパルトの生存個体。それが人類の目の前に姿を見せることになるのは、まだずっと先のこととなるだろう。
| ドラメシヤ | |
|---|---|
| ぶんるい | すいせいポケモン |
| タイプ | ドラゴン・いわ |
| たかさ | 0.5m |
| おもさ | 13.8kg |
| とくせい | かんそうはだ・いしあたま(すいすい) |
| 種族値 | |
| HP | 28 |
| こうげき | 60 |
| ぼうぎょ | 35 |
| とくこう | 40 |
| とくぼう | 30 |
| すばやさ | 77 |
| 合計 | 270 |
| おぼえるわざ | |
|---|---|
| レベル | わざ名 |
| 1 | かみつく |
| 1 | でんこうせっか |
| 1 | ずつき |
| 1 | まとわりつく |
↓Lv50で進化
| ドロンチ | |
|---|---|
| ぶんるい | こだいポケモン |
| タイプ | ドラゴン・いわ |
| たかさ | 1.4m |
| おもさ | 52.4kg |
| とくせい | かんそうはだ・いしあたま(すいすい) |
| 種族値 | |
| HP | 68 |
| こうげき | 80 |
| ぼうぎょ | 65 |
| とくこう | 50 |
| とくぼう | 60 |
| すばやさ | 87 |
| 合計 | 410 |
| おぼえるわざ | |
|---|---|
| レベル | わざ名 |
| 1 | りゅうのはどう |
| 1 | かみつく |
| 1 | でんこうせっか |
| 1 | ずつき |
| 1 | まとわりつく |
| 6 | どろかけ |
| 12 | いわおとし |
| 18 | げんしのちから |
| 24 | こうそくいどう |
| 30 | ダブルアタック |
| 36 | とんぼがえり |
| 42 | りゅうのまい |
| 48 | アクアブレイク |
| 54 | とっしん |
| 66 | すてみタックル |
| 72 | もろはのずつき |
| 進化 | りゅうのはどう |
↓Lv60で進化
| ドラパルト | |
|---|---|
| ぶんるい | ジェットポケモン |
| タイプ | ドラゴン・いわ |
| たかさ | 3.0m |
| おもさ | 198.7kg |
| とくせい | かんそうはだ・いしあたま(すいすい) |
| 種族値 | |
| HP | 88 |
| こうげき | 135 |
| ぼうぎょ | 90 |
| とくこう | 80 |
| とくぼう | 85 |
| すばやさ | 122 |
| 合計 | 600 |
| おぼえるわざ | |
|---|---|
| レベル | わざ名 |
| 1 | ドラゴンジェット |
| 1 | かみつく |
| 1 | でんこうせっか |
| 1 | りゅうのいぶき |
| 1 | ずつき |
| 1 | まとわりつく |
| 6 | どろかけ |
| 12 | いわおとし |
| 18 | げんしのちから |
| 24 | こうそくいどう |
| 30 | ダブルアタック |
| 36 | とんぼがえり |
| 42 | りゅうのまい |
| 48 | アクアブレイク |
| 54 | とっしん |
| 63 | ドラゴンダイブ |
| 70 | すてみタックル |
| 78 | もろはのずつき |
| 進化 | ドラゴンジェット |
| わざ名 | タイプ | 分類 | 威力 | 命中率 | PP | 範囲 | 優先度 | 直接攻撃 | 効果 |
| ドラゴンジェット | ドラゴン | 物理 | 80 | 100 | 10 | 1体選択 | +1 | ○ | 与えたダメージの33%を自分も受ける。 |