『魔剣担いの
古今東西ありとあらゆる神話に残る武器、それに類する存在
新たな戦術的価値を見出した各国は<国際心刃条約>を締結し、様々な協定を結ぶことになる。
そしてそんな素質持つ者達は<
まぁそんな世界観で有名ホルダーの姉を狙って自分の親の道場を襲い、姉を殺した人間を追っている主人公『綾辻彼方』が学園に入って世界に3人しかいない魔剣種を振るうことで力見せつけながら女の子沢山集まってきてハーレムする感じの学園ラノベが『魔剣担いの
細かいところを端折って説明するとこんな感じだ。
まぁ、一時期よくアニメ化されていた典型な感じだな。
つーかアニメ化されたしな。
まぁ、話題になったのは女キャラとOPの空耳くらいなのはある種の無常を感じたものだ。
アニメ化された時期が時期だからこそ石鹸枠とか言われていたりもしたが。
...最近の子供が石鹸枠の存在知らないのは、ちょっとしたジェネレーションギャップである。
まぁ説明だけ聞くと、はぇ~なんか薄いね(笑)とか量産型とか言われそうである。
ただ、俺はこのラノベを書籍で集めるくらいには好きだった。
こういうラノベっていうのは良くも悪くも王道な展開で読んでいてストレスが少ない。
『あ~こうなるやろなぁ~....あ、やっぱりなった。』って感じだ。
ヒロインも可愛いのもプラスポイントだろう。
...まぁ、最たる要素としてはやはりいくつになっても心の中に中二病患者を飼っているのもあるだろう。
じゃないとクソややこしい主人公の能力描写見て寝かねないからな。
まぁ、なんでこんな話をしているのかと言えばその世界に転生しているからである。
あのクソ神、俺が最新刊を買ってきた帰り道に本来落とすはずだった座標を読み間違えて俺に落とした挙句、勝手にお詫びとか抜かしながら「へぇ~オタクくん、こういう小説好きなんだ~~?良いよ?ここに送ってあげる!」とか言ったのが事の発端である。
いや、確かに好きではあるが正直こういうアニメとかラノベの世界には行きたくないのが本音だ。
だってほら、大抵主人公を活躍させる為にも治安維持しないといけない人達が機能していなかったり、すげぇデカい悪い組織が居たりしておっかないからである。
しかし、なんとも神らしいというかなんというか嫌がる俺の話も聞かずに俺をその世界に産み落としやがった。
こうして自意識を取り戻したのも物心ついてからである。
親ではあるが親じゃない家族に対して打ち解けるには苦労したが、まぁ向こうもこの世界の俺の親。
彼らの受け入れる姿勢もあって、俺はまぁちゃんとした子供として生きていくことが出来ている。
まぁ、なんだ。
身構えてちゃ居たけど、言うならば原作に関わらなければそうそう危険な目に出くわしたりはしないはずである。
なんてたって背景の一モブになるのと同義なんだし。
主要人物連中みんなと縁遠くなれば心配する必要はないってワケ!
「剣一!な、頼むよ!!ウチで父さんも一緒に稽古つけてくれるって言ってるから!な???」
「断るゥ.....。」
俺に対して目を輝かせながら同い年くらいの髪を一つ結びにした少年がそう俺に促す。
その少年の姿を俺はテレビで.....いや、アニメの回想シーンで見たことがある。
まぁ、そりゃ当たり前と言えば当たり前である。
だってコイツ、この世界に置ける主人公『綾辻彼方』その人だし。
いつ見ても中性的で顔が良い奴だ。
幼いころからこれなんだから恐れ入る。
ハーレム主人公になるべくして生まれてきたでしょコレ。
事実間違いないし。
...まぁ、ちょっと引っかかることは何故か髪型が短髪から伸ばした長髪をポニーテールに纏めている所だ。
...ただそれもなんていうか描写外の幼少期のある時期ではこんな髪型もしてたのだろう。
現状困ったことは後ろ姿から女の子と間違えて存在に気づかない事があるくらいだが、まぁそう大したことはではない。
なぜならそれ以外に重大な問題に俺が直面しているからである。
結局我ら主人公彼方さんからの強いごり押しの末に、俺は彼方さん家の道場『綾辻道場』まで来た。
そう...綾辻道場まで来たのだ。
これが何を意味しているのか、原作を読んでいる俺のような人間からしてみれば言わずもがなだろう。
「ただいまーーー!剣一連れて来たぜー!」
門を開くと、彼方は元気よく声を上げながらズンズンと道場の中へと入っていく。
すると、こんな朝早い時間に既に人が何人か居る。
その中でも一人の人影がこちらを向いた。
その人物が問題なのである。
「あら、剣一君いらっしゃい。剣ちゃんも剣の道に興味を持ってくれたのならお姉さんも嬉しいわ。」
ウェーブの掛かった黒髪を長くおろした背の高い女性が一人。
竹刀を振るうことを辞めると、流れる汗を拭いつつも俺に対して微笑んで来た。
バストサイズが確かDくらいの高校二年生。
今は担い手の日本代表として内定している作中でも屈指の強さの少女。
...はい、要するに主人公のお姉ちゃんであるところの『綾辻奏』さんである。
なんていうか....こう主人公と関わらなければ良いとか抜かしていた奴が居たが、結局のところはそれは叶わぬことなのだ。
だって、物心つく前から家族ぐるみ付き合いあるもん。
これ、ぜってー神様狙っただろ。
あの野郎....俺に対して嫌がらせに余念ない感じだ。
そう、これが俺の直面している問題。
道場がまだあって、主人公の姉が存命。
要するに.....。
このままだと、主人公が本編で剣の腕を追求するようになるきっかけ。
代表としての卓越した強さを邪魔に思った他国からの刺客が来て、この道場ぶっ壊しつつ姉貴を殺して主人公に復讐心を植え付ける。
その本編始まる前のクソデカイベントに、コイツラの周りに居てしまうと巻き込まれてしまうというわけである。
そんでもって、最も恐ろしいのは本編ではどういうことが起きてどういう気持ちになったかは描写される。
....ただ、いつどういうタイミングで起きたかは明記されていないのである。
なんならアニメも回想シーンですらも分からなかったはずだ。
つまり!何が言いたいかって言うと.....。
「ううん!剣一は俺が一緒に練習したいから連れてきた!だから姉ちゃん、剣について剣一にも指導してくれよ!」
「え、もしかして無理やり連れてきたの!?....あのね、貴方のそういう真っ直ぐなところは好きだけど。友達相手は自分よりもちゃんと相手の事を思いやらないとダメなんだよ?」
この道場は崩壊する!!
この穏やかな日々と共に!!!
「剣ちゃんもイヤだったらバシッと断ってくれて良いんだよ?剣道っていうのは...まぁ、痛いこともあるわけだし...やりたくないのにやる物じゃないよ。」
「は...へへっ、わぁ~~っ(絶望)」
「え~、でも剣一も楽しそうに笑ってんじゃん!...剣一、もしかして嫌だったか...違うよな、そんなこと、ない...よね?」
いつ来るかクソ面倒臭いイベントに巻き込まれるか分からないことへの恐怖から乾いた笑みが口から漏れる。
これほど明日が来るのが怖いと考える日が来るだなんて....。
されど、俺の事情など知る由もない二人は却って顔を覗き込むようにして俺と距離を詰めるのだった。
俺どうしよ....。
いや、マジでどうすりゃいいんだ......。
続くかわかんね....
ただ続くととしたらまだ主人公が主人公がメスになったことに気づいてないので、そこら辺書くと思います。
流石に男女の違いに気づいてないのは目、節穴なんか.....?