メジロマックイーンは変わってしまった…   作:猫ネコ

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ゴールドシップ「・・・マックイーンのやつ大丈夫か?」

テイオー「いや、、、無理じゃないかな」


メジロマックイーンは変わってしまった…

 

トウカイテイオー「・・・」

 

ゴールドシップ「・・・・・始めっか。」

 

テイオー「・・・・そうだね。」

 

 

 

三ヶ月程前から始まったボクとゴルシの近況報告会議。

題材はボクのライバルであり、ゴルシの遊び相手、、、もとい、友達であるメジロマックイーンの事だ。

 

彼女は以前の見る影もないほど変わってしまった。そしてそれはとある限定的な場面で発揮される事が分かった。

 

 

 

テイオー「今日はゴルシから言ってきたけど、またあったの?」

 

ゴルシ「ああ、先週の事だった。お前が遠征に行ってる間にな。だがそれも終わってから聞いた事だから現場では何がどうなったかは分かんねぇ。」

 

テイオー「え!?終わってから聞いたってゴルシは居なかったって事!!?」

 

ゴルシ「、、、、そうだ。」

 

テイオー「そうだじゃないよ!!あのマックイーンになったら可哀想だから付いててあげようって言ってたじゃん!ボクも遠征で居なくなるからって、ゴルシに何度も言ったでしょっ!!」

 

ゴルシ「・・・その通りだ。悪かった。」

 

 

耳も垂れ下がり真っ直ぐ謝罪をするゴルシ。

そうだ、、いくらなんでも24時間付きっきりなんて不可能なはず。ボクも居なかったとはいえゴルシ1人に押し付けるなんて間違ってたよ

 

 

テイオー「あ、、、ごめんね、ゴルシ。、、つい、その、えっと、、...」

 

ゴルシ「・・っく、、くく!あっはっはは!!何狼狽えてんだよ〜。テイオーちゃんは相変わらず気が小せぇなぁ。ゴルシちゃんの逞しい心臓を分けてあげたいくらいだぜ」

 

テイオー「な!なんだとぉ!ゴルシの心臓なんか貰ったら身体が毛だらけになっちゃうよ!!!」

 

ゴルシ「んなっ!?乙女に向かって何て事言いやがる!」

 

テイオー「乙女は舌出しながら変顔なんてしませぇん!」

 

ゴルシ「っったく!、、、しゃあねぇからここは私が大人になってやるよ。おこちゃまテイオー。

 

テイオー「ふんだっ!」

 

 

何となくいつものノリに戻った。

こういう時のゴルシには本当に凄く助けて貰ってる。、、そんな事本人には言わないけどね!

 

 

テイオー「それでその時の結果は大丈夫だったのかな?」

 

ゴルシ「いや泣いていて、たづなさんが宥めてくれてたらしいな」

 

テイオー「泣いたって、、、そんなとこまで来てたんだ。早くなんとかしないと、、、あのマックイーンになったのって・・・あまり言いたくないけど、トレーナーのせいだよね?」

 

ゴルシ「まぁ、、そりゃあ、、、そうだろうな。誰がどう見たってトレーナーのせいだろ。あれは。」

 

テイオー「だよねぇ。でもさ、そもそもあんなトレーナーならメジロ家が黙ってないんじゃないのかな?じいやさんとかおばあさんとか。」

 

ゴルシ「・・・黙ってない所じゃないな。」

 

テイオー「え、、、やっぱり何か揉めてるの?」

 

ゴルシ「そうだなぁー、、確かに揉めてる。

    …誰があの男を婿にするかってな。」

 

テイオー「婿って、、え!?結婚って事!?

メジロ家と絶対に合わないでしょ!!」

 

ゴルシ「いや、そうとも限らねーな。マックイーンのトレーナーがあんな奴とはいえ、間違った事は言わないだろ?口はとんでもなく悪いけど、ウマ娘の事を第一に考えてんのは見て分かる。

それにテイオーだってあのトレーナーの事は嫌いじゃないだろ?」

 

 

ゴルシの言う通りだ。

ボクのトレーナーみたいに冗談を言ったりしないし、すぐに怒る。その怒った時なんて心臓が口から飛び出るくらい怖いのに何故か憎めない。

それどころかボクもくっついたり強引に肩車してもらったりしてるくらいだ。

 

 

テイオー「ムゥゥ!、、、はぁ。たまにカイチョーとも楽しそうに話してるし、、決して悪い人じゃないんだけどなぁ」

 

ゴルシ「いや悪いやつだろ。」

 

テイオー「・・・そうだったね。」

 

 

  うん。悪い人だった。

 

その後も対策や対応の話しを続けていると、もはや何度目になるのか分からないワードが聞こえてきた。

 

 

「ねぇ、またあっちの方で・・・」

「え?また・・・・マックイーンさん・・・.」

 

 

途切れ途切れに聴こえる会話。

何が起こったなんてこれだけ分かるよ。

ゴルシも理解しているのか既に立ち上がっていて話してるウマ娘に近寄った。

 

 

   「「場所はッ!?」」

 

 

 

・・

 

 

・・・

 

 

見えてきた。

3人のウマ娘がマックイーンと対立してる。

野次ウマ娘もいるなぁ。

 

ボクはもっと近づこうと足を前に出した所で怒気を含んだ声が聞こえた。

 

 

ウマ娘A「だからさぁ!いつまで調子乗ってんのよ!」

 

ウマ娘B「あなたが出走するせいで辞退するウマ娘もいるのよ!?」

 

ウマ娘C「黙ってないで何とか言いなさいよッ!!」

 

 

話の内容からするとマックイーンに嫉妬してるって感じかな。

マックイーンは今5連勝中だったっけ?

良くも悪くもボク達はウマ娘。こういう会話は後を絶たないってカイチョーも言ってたなぁ

 

 

ゴルシ「おいテイオー!何惚けてるんだ!さっさと止めねーと手遅れになんぞ!!」

 

テイオー「あ、そっか!急がないとッ!!」

 

ゴルシの叱咤で我にかえったところで事件は起きた

 

 

 

「それを聞かされてどうしろっつーんだ?」

 

 

あ、、、、遅かった。

 

 

A「え、あ、、」

B「あ、、だか、ら!もう少、し、皆の事も考えて、、」

 

マックイーン「考えたら何ですの?勝負の世界で甘えた事言ってんじゃねぇですわ。」

 

 

そう、、、これがマックイーンの変わった姿。

普段はこういう時でも飄々とした顔で流すのがマックイーンのやり方だったのに、いつからか真正面から喧嘩を売り返す様なやり方になってしまった。

 

顔が良い分、迫力が凄くてめっちゃ怖い。

横を見るとゴルシが悟った様な顔で天を仰いでいた。

 

 

C「何、よ!その言い方!大体ねぇ「そもそも!」、、ビクッ

 

マック「文句がありながらこうやって囲んでくんのが間違いなんです。」

 

A「は、はは。結局ビビってるんじゃない!正々堂々1人で来いとか言うんでしょ!!?」

 

マック「はぁ。、、本ッ当に検討違いな事しか言わねぇですわ。」

 

 

あ、やばい。マックイーンから変な圧力を感じてきた。

そろそろ止めないとまた泣いちゃうよ。、、、相手の子が・・・

 

 

テイオー「まっ!、、、マックイーン...!」

 

ゴルシ「いや声小さ過ぎんだろ」

 

テイオー「いや、、だって、怖いよ。ゴルシ行ってよ」

 

ゴルシ「いや、私の場合はやり返されるから今の状態だと命の危険が、、、」

 

テイオー「いや!それだったあの子達どうすんのさ!」

 

ゴルシ「、、、もう良いんじゃねーか?」

 

テイオー「え?」

 

ゴルシ「元々は嫉妬だろうし、3人で囲って訳わかんねー事言ってんだろ?レースは平等なのにな。

今回はマックイーンが言われてっけど、他の奴なら走る事辞める可能性もあるから、このままほっとこうぜ。、、、怖ぇし。」

 

テイオー「ゴルシ・・・・うん。そうだね。このまま見守ってよっか。、、、、怒られると本当に怖いし。」

 

    

     触らぬ神に祟りなし!、、だよね

 

 

B「検討違いってどう言う意味よ!!」

 

マック「私が走る事が迷惑なんでしょう?なら

 

私を襲って脚の骨を壊せば良いだろ。ですわ」

 

  

、、、、ピェ。真顔で何言ってんの?

やばい、泣きそうになってきた。

 

 

C「壊すって、、、そんな、、」

 

マック「あぁ、それか目を潰すのも効果的ですね。レース中だと目を使えなかったらキツいでしょうし、、、ただ、1つだけ言っておくと腕ヤッた所で私は走るので意味ないですわよ?」

 

A「あ、、あな、た、おかしいわよ、そんな事する訳、」

 

マック「、、、あ?」

 

「「「ビクッ!」」」

 

テイ・ゴル「「ビッックゥッ!!!」」

 

マック「まさかとは思うが、する訳ないって言いたいのですか?その程度の覚悟で私に文句言って来たのか?

ハッ・・・笑わせんじゃねぇですわ。格下が雁首揃えて言って来たかと思えば中途半端。やり方を教えてやりゃあ尻込みしやがる。

ウマ娘の癖に走りで勝とうとはせず、私にレースに出るなと口だけで言う始末。

ふざけてんじゃねぇぞッッ!!!!ですわ!

勝負から逃げたお前らに用はありませんわ!!戦う事をしない雑魚は見たくありません!!

 消えろッッ!

     私の前に二度と現れるな!!!」

 

 

 

うわー、、、、マックイーン。もうあの頃の君とは会えなんだね。

 

物思いに耽っているとゴルシが慌てたように話しかけて来た。

 

 

ゴルシ「おい、テイオー。行くぞ!!」

 

テイオー「うぇ?い、行くって、どこに?」

 

ゴルシ「マックイーンの言いたい事も終わっただろうし、何より相手の3人がもうもたねぇ。

私はあいつら逃すからお前はマックイーン連れて行ってくれ。

濃い内容だったが、時間はあまり経ってないはずだ。たづなさんや生徒会長が来る前にズラかんぞ!」

 

テイオー「おーなるほどぉ、、うん!それじゃあ後でね」

 

 

満足したマックイーンは簡単に動いてくれた。

ゴルシの方は手間取ってるみたいだけど、見渡す感じはカイチョーとかはまだ来てないかな。

 

とりあえず一回逃げよう!!

 

 

 

ピーンポーンパーンポーン!!

   、、あーマイクテスト中。、コホン

 

 えートウカイテイオーさん。ゴールドシップさん。メジロマックイーンさん。

 

至急、生徒指導室までお願いします。

 

駿川たづな、シンボリルドルフがお待ちです!

 

 

          、、、、オワッタ。

 

 

ーーーーーーー

 

 

たづな「さて、皆さん。何故呼ばれたかは言わなくても分かっていますね?」

 

ルドルフ「・・・・テイオー、、、」

 

 

うぅ、ごめんよ。カイチョー。そんな目でみないで、、

 

 

テイオー「はい、、、分かってます。」

 

ゴルシ「まぁ、あんだけ見られてたら逃げれる訳ねーな」

 

マック「はぁ、、全く、テイオーとゴールドシップさん、今度は一体何をしたのです?」

 

 

・・・・は?

 

何言ってんの?

 

ゴルシ「何言ってんだ?こいつ。」

 

 

あ、被った。

 

 

マック「何って、、貴方達が何かしたので、その監督不行き届きみたいなものですか?それで呼ばれたのではないですか?」

 

ゴルシ「・・・まじかコイツ。こんなとこまで被害が出てたのか。、、、一発殴ったら戻っかな?」

 

テイオー「ゴルシ、、、、顔はダメだからね」

 

マック「え!?ちょっ、じょ!冗談ですわ!!あ!たづなさん!何か私達に御用でして?」

 

たづな「あ、そこは本当に分からないのですね?」

 

 

みたいだね。ボクもビックリだよ。

だけど、あの時のマックイーンは無意識らしいから本当に分からないみたいなんだよね。

 

前に動画撮ってみせたらムンクの叫びのモノマネしてたし

 

 

ルドルフ「マックイーン、君は先程、誰と何をやっていたか分かっているのか?」

 

マック「先程って、あ、そういえば絡まれましたわ。ですが、レースに出走する身として、逃れられない運命。

嫉妬や当て付けは強者の誇りとして受け入れますわ!」

 

ルドルフ「・・・参ったなぁ。」

 

 

うん、本当に参ったね。これっぽっちも理解してないや

 

 

ゴルシ「・・マックイーン。さっきお前に絡んだ3人を連れてったんだけどよぉ。」

 

マック「???」

 

ゴルシ「おめぇが怖かったつってボロ泣きしてたんだよ。ま、自業自得だから同情もしなかったけど、、、何があったか振り返ってみ?」

 

マック「??、怖かったとは、私の方では?んー、あ、、、もしかして、、

・・・私、またやっちゃいました?」

 

 

「「「・・・コクン」」」

 

たづな「はぁ、この件でトレーナーさんも呼んでいます。もう少しお待ちください。」

 

マック「!!?、、トレーナーさんを!?申し訳ありませんたづなさん!!以降は何事も無いように心掛けますのでトレーナーさんだけは何卒、、」

 

 

マックイーンが必死に言ってるけど、たづなは聞く耳を持たないみたい。

それに、遅かったね。必死な弁解を打ち消すように地鳴りの様な足音が響いてくるよ

 

 

ドドドドドドドッッッッ!!!!!

        

       ドバァン!

 

 

「マァァァックッッ!!!!お前足だけは付けんなっつっただろうがァッッ!!!」

 

マック「ヒィィィッ!!も、申し訳ありません!!ですわぁぁ!」

 

たづな「そういう意味ではありませんよ、、、

 

 

    バーダックさん。」

 

 

バーダック「そういう意味ってのは何だ?このガキがまた何かしたんだろ?ったく、すんのは勝手だがバレんなよ」

 

たづな「だからそうじゃないですって!!マックイーンさんに絡んだウマ娘3人を必要以上に言い返してしまったんです!

もちろん悪いのは先に言ったあちらの方ですが、マックイーンもやり過ぎです!!」

 

バーダック「、、、、ん?何がだ?おいガキ。お前殺したのか?」

 

マック「!!いえっ!そんな事してないですっ!!ただ少し言い返してしまったせいで、、、」

 

バーダック「それだけか、、、何か悪いのか?」

 

たづな「なっ!ーーっ・・はぁ。知ってました」

 

 

うん。知ってた。

 

 

ゴルシ「知ってたな」

 

ルドルフ「分かっていたさ」

 

バーダック「何となくだが、どうせいつもみたいにクソガキの力に嫉妬した奴が喚いただけだろ?」

 

テイオー「言葉は悪いけど、そんな感じだね。でもね!怒った時なんてバーダックさんみたいな口調で凄く怖くなるんだよ!?もうちょっと優しい言い方してよ!!」

 

ルドルフ「うむ。テイオーの言う通りだ。バーダックさんの実力は知っているが周りの娘達に悪影響だ。」

 

バーダック「っハッ!知った事じゃねぇな。

大体俺1人程度でそいつの根源が変わる様なら自分を持ってねぇ証拠だろ。

変な事する前に先にくたばんならそれはそれで良いじゃねぇか。」

 

マック「トレーナーさん///」

 

 

ええ"ぇ"ぇ"ッッ!!何でそこで赤らめテンノォッ!?

 

 

たづな「・・・それでは謝罪もせず、マックイーンさんも矯正するつもりは無いと?」

 

バーダック「する必要がねぇからな。マックだってそれでトップクラスの力付けてんだ。

三下が雁首揃えた挙句、返り討ちにあった雑魚共の事なんざ知るか。」

 

たづな「、、、そうですか。」

 

 

うわぁ、こうやって聞くと本当にバーダックさんの影響受けてんじゃん。初めて聞いた時なんて驚く前に引いたね。  

たづなさんはどうするんだろう?、、、電話してる?

 

 

  prrrrr prrrr

 

バーダック「、、、おい、たづな。誰に電話してやがる」

 

たづな「、、、あ、もしもし、たづなです。少しよろしいですか?

       ギネさん。」

 

 

バーダック「テイオー。マックに喧嘩売ったやつは誰だ?やられたとはいえトレーナーの俺が頭下げなきゃ駄目だよな。

それにマックもだ。強くなってもお前は女だからな。

メジロのウマ娘として、誇りを持ち、他の奴の手本になる様に常に気を引き締め、誰に対しても誠心誠意心掛けるもんだからな!!

気をつけろよ?なぁに心配すんな!この俺が優しく教えてやるからよ!!」

 

 

バーダックさんが澄んだ目してるよ。、、、優しくしてるのに気持ち悪い人って居るんだね。

にしてもギネさんかぁ、、、ボク、あの人といると暖かい気持ちになるから結構好きなんだよね。

 

そしてさっきと同じ音が聞こえてくる。

バーダックさん。無事でいてね。

 

 

ドドドドドドドッッッッ!!!!!、、バンッッ!!

 

 

ギネ「バァァダックゥゥッ!!!あんたまたやらかしたんだってねぇぇぇっ!!!」

 

バーダック「ぎ、ギネ!違ッ!俺じゃなくてこのクソガキが!」

 

ギネ「自分が見ている娘をガキって言うなって言ったでしょ!!折角理子ちゃんとスポッチャ行ってたのにッ!」

 

バーダック「なっ!お前理子を連れ回すなって言っただろうが!!それもスポッチャって!、、あいつくたばってんだろ!」

 

ギネ「なんて事言うんだい!!それにこっちに来る時だって、私の事は心配しないで行ってくれって言ったんだよ!本当に優しい子だよ!!」

 

バーダック「だからそりゃあ追い出してんだろ!!」

 

ギネ「あーもう!!今はこっちの事なんていいんだよ!!たづなさん!バーダックは一回預かるね!!」

 

たづな「はい!よろしくお願いします!」

 

バーダック「なにぃ!?あ、おい!!引っ張んなって!!

 

くそったれがァァァァッッ!!!!、、ガチャン

 

 

行っちゃった。

さすがサイヤ人の妻。強くて優しいけど、、、少しだけお話したかったなぁ。

 

 

マック「、、、はぁ。」

 

 

こっちは落ち込んでるし…やっぱりそういう事?

 

 

ゴルシ「そういう事だろ。」

 

 

・・・当たり前の様に会話しないで。

 

 

ゴルシ「分かった。」

 

 

     、、、、はぁ。今日は終わろう。





pixivで他の短編も書いてますが、この作品が結構気に入っているので掲載します
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