メジロマックイーンは変わってしまった…   作:猫ネコ

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また、やってしまった……


マックイーン・ライスシャワー「「がんばるぞー!」」  バーダック「…あ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

女トレ「それじゃあ居ない間、お願いね?」

 

バーダック「ああ。このメニュー通りにさせれば良いんだろ?」  

 

女トレ「うん。後はバーダックさんが普段やってるトレーニングとかも組み込んでくれて良いから」

 

バーダック「あいつらの距離や脚質はほとんど同じだから問題はねェだろうけど、俺みてェな後輩に任せちまって良いのか?」

 

女トレ「ふふっ、貴方ほど後輩って単語が似合わない人いないよね。バーダックさんだから任せれるんだよ?」

 

バーダック「フン……内容は理解したからさっさと行け。なんなら送ってやろうか?」

 

女トレ「空飛ぶつもりならやめてね!?」

 

 

目の前でトレーナー同士の話し合いを見ながらマックイーンはただ純粋に隣のウマ娘へ声をかけた。

 

 

マック「…ライスさんのトレーナー……私のトレーナーをどんな風に思ってますの?

とても愛バを託して良い人物ではないですのよ?」

 

 

マックイーンは怪訝な目を向ける相手は、天皇賞春で共に鎬を削ったライスシャワー。

そのライスはマックイーンの声に反応する事なく、ただトレーナー達を見ていた。

しかし無造作に立っている訳ではない。残像を残すほどに震えていた。

その様子に同情するマックイーン。

追い討ちをかけるようにトレーナーが近寄って来た。

 

 

女トレ「ごめんごめん!引き継ぎ終わったから後はバーダックさんの指示に従ってね?」

 

ライス「う、うん。……お姉さまって帰りいつだっけ?」

 

女トレ「三日後だよ。こんな大事な時に出張なんて何を考えているんだろーねぇ」

 

ライス「三日後……」

 

 

ボソリと呟くライス。

"何をそんなに,,と聞きたくなるくらいにバーダックを信じてるトレーナーは元気に言った。

 

 

女トレ「それじゃあ、ライス!いつものいくよ?」

 

ライス「・・・」

 

女トレ「がんばるぞー!」

 

 

拳を高く突き上げるトレーナー。

 

 

ライス「・・・」

 

 

死んだ目をするライス。

 

 

女トレ「あれ?……ライス、これからしっかりしないとなんだから元気に行こ?・・・がんばるぞー!」

 

ライス「・・・ぁ」

 

女トレ「ん?、、がんばるぞー!」

 

ライス「お、おねぇ、、」

 

女トレ「がんばるぞー!」

 

ライス「ぁ…あのね、」

 

女トレ「がんばるぞー!」

 

マック(この人は鬼ですか?)

 

ライス「お、おー」

 

女トレ「声が小さい!がんばるぞー!!」

 

マック(いいえ、悪魔です)

 

ライス「…………おおおおおおぉぉ!!!!!」

 

 

やけくそ気味に大声を上げたライスに満足し、トレーナーは笑顔でその場から去った。

 

 

マック「ライスさん…」

 

ライス「マックイーンさん…ライスは、、」

 

 

涙すら浮かびそうなウルウルした目。単純にバーダックが怖いのだろうとライスの心情を読み取ったマックだったが、

 

 

マック(まぁライバルは強い方が燃えますし、ここらでもう一段階進化してもらいましょうか)

 

 

戦闘民族の血を立派に引き継いでいた。

 

 

バーダック「んじゃ、早速始めてェところだが、まずは挨拶をしねェとなァ?」

 

ライス「っっぴいいぃ!!!」

 

バーダック「・・・ほう?小せェ身体してるかと思えばほとんど筋肉だな。全身を柔らかく使ったマックとは違う走り方すんのか」

 

ライス「……ほぇ…?」

 

 

上下長いジャージを着ているのに中身を見通す観察眼。ただ怖い人だけじゃないんだと、ライスは拍子抜けをした。

 

 

バーダック「そいつで春天の完璧だったマックを倒したって訳だな。…く、くくくっ、」

 

ライス「ぇ…」

 

バーダック「ククッ…ハハハハ!!!やるな、やるじゃねぇか、なぁ!ライスシャワァァァッ!!」

 

 

戦う相手に強敵がいる。それだけで喜べるのがサイヤ人だ。

"気,,を纏い、猛禽類が可愛く見えるほどの鋭い目付きをして微笑う。

 

 

ライス「〜〜〜〜っ」キュー

 

 

まだバーダックの事を知らないライスは、殺されると本気で思い、気絶した。

 

 

 

 

バーダック「あ?…コイツは何で寝てんだ?」

 

マック(鏡見てきなさい)

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

side ライス

 

 

 

はぁはぁはぁ、、

 

 

バーダック「2500通過だ!ペースを上げていけ!」

 

 

広いターフに響くガラの悪い声。言ってる事はまともなのに怒られている感じがする。

 

 

マック「ハァハァ………っ!」

 

 

マックイーンさんのペースが速くなった。ライスもついて行かないと、

 

 

    

 

 

 

 

 

 

結局マックイーンさんとは三バ身も離された。

まだ体が固いのかすぐに息が切れてしまう。回復のため座って脚をほぐす傍らで、あのヒト達は言い争いをしていた。

 

 

バーダック「てめェ、最後に力抜きやがったな?」

 

マック「…な、何の事でございまひょう?」

 

バーダック「動揺してんじゃねェか。……良い度胸だクソガキ」

 

 

そう言ってトレーナーさんはマックイーンさんの脇腹を両手で挟んだ。

 

 

マック「っ!も、申し訳ありませんわっ!次からはちゃんと、」

 

バーダック「もうおせェ……あばよ」

 

 

トレーナーさんが高い高いをするように上に投げ飛ばした。マックイーンさんの叫び声は徐々に小さくなっていく。

 

(あれが噂の、)

 

ライスも聞いた事があったウマ娘以上の力。いやウマ娘でさえ比べものにならない超越した力。話しで聞いてる分には凄いとしか思わなかったけど、

 

(もしかしたらライスだってされるかも)

 

お姉さまは大丈夫って言ってたけど、ライスはお顔を見れないくらい怖い。怒られないようにしないと。

逃げる事は出来ないから我慢しようと決意するけど、バシンって音がして、そっちを見た。

どうやらマックイーンさんが帰って来たらしい。トレーナーさんの腕の中で白目を向いていた。

 

 

バーダック「ガキが」

 

 

トレーナーさんは吐き捨てるように言ってライスの所に来た。

 

 

バーダック「ライスシャワー」

 

 

目の前に立つと体が震える。ライスの中でこの人は危険な人だと認定してしまった。

何であのマックイーンさんが慕っているのかが分からない。あんなに酷い事をされているのに。

 

 

バーダック「お前の戦法はマークする事だろう。あんだけ離されやがって、、何考えてんのか知らねェが集中しろ。マックやミホノブルボンを倒したんだろォが」

 

 

また"その,,話しかぁ、、、

春天から経った今でもたまに聞く。

 

 

「…何でお姉さまの頼みを聞いてくれたんですか?」  

 

バーダック「いきなり何だ」

 

「…ライスの事、憎いんじゃないんですか?……マックイーンさんの三連覇を邪魔したから」

 

バーダック「邪魔、だと?」

 

 

トレーナーさんの語尾が強く上がる。G1で感じる以上の圧力だ。当時を思い出させちゃったかな。

 

 

「うん。ライスがいたから……ごめんなさい」

 

バーダック「・・・・なるほどな。そういう事か。んな事なら気にすんな。お陰で俺も分かった事があるからよ」

 

 

トレーナーさんから圧力が消えた。口調も柔らかい。怒ってないのかと思い、トレーナーさんの顔を見れた。

 

 

「わかった事?」

 

バーダック「ああ。お前如きに負けたマックはただの雑魚だったって事がな」

 

「ーーーーーえ、」

 

 

ライス如き…って、そんな言い方酷い。ライスだって一生懸命だったし、マックイーンさんだって全く弱くない。ライス達はあの時出せるもの全部出し切って競い合ったんだ。

 

 

バーダック「それと"あの女,,は面白れェ事言ってやがったな」

 

 

誰かと聞かなくても何となく分かった。お姉さまの事だ。

 

 

バーダック「ライスシャワーは強い、だってよ。こんな臆病者にそんな力ねェのになァ?

断言してやってもいいぜ?あの女の目には、腐った魚の目ん玉が入ってる」

 

「ッ…………せい、て、」

 

バーダック「あ?聞こえねェよ」

 

「訂正してよ!!!」

 

 

許せない。いくら怖くて危険な人でもお姉さまを侮辱する事は絶対に許さない。

 

 

バーダック「訂正だァ?全部事実だろう。ライスシャワーは臆病者の逃げ腰野郎。それに負けたマックは雑魚。テメェを信じてるトレーナーは見る目無し。何が違う?」

 

「ライスは確かに弱虫だよ。でもマックイーンさんはとても強かった!マックイーンさんを倒すために一日も休む事はしなかった!ライスのライバルだ!

お姉さまだってこんなライスを信じ続けてくれた…ライスの大切な人をバ鹿にしないで!!」

 

 

怒鳴られたって良い。殴られたって良い。ライスは怒ってるんだ。

それなのにあの人は何も変わらない。ライスの目をジッと見たままだった。

 

 

バーダック「いくらテメェが何と言おうと結果が全てだ。マックだって血を吐いてトレーニングしても負ければ全て終わり。どんなに苦労しようが周りはそんな事を気にしねェ」

 

「・・・・・そんな事、」

 

 

ライスじゃないんだから何も言われないはず。周りの事を気にするのはライスだけで充分だ。……と思ってた。

 

 

バーダック「それとさっき言ったマックが雑魚やテメェのトレーナーの愚痴はそこら辺をうろついていた奴が言ってた事だ。俺から言い出したんじゃねェ」

 

「え、」

 

バーダック「その時俺の横で、そこで白目向いてるマックも一緒に歩いていた。だけど俺もアイツを何も言い返さなかった。負けた事に変わりねェからなァ」

 

「・・・・ライスのせいだ」

 

バーダック「そうだ」

 

 

トレーナーさんはすぐに肯定した。お姉さまもブルボンさんもライスは悪くないって言ってくれたけど、やっぱり違うよね。

 

ーー勝ったライスが悪いんだ。

 

ようやく言ってくれた言葉に涙が出る。いくら拭っても止まらないからそのままにした。

俯いた視界に入ったのはトレーナーの足。ライスの肩に手が置かれた。

 

 

バーダック「だから、勝った奴がウジウジしてんじゃねェ!このアホガキがァ!」

 

 

 

 

ーーーーーー

 

 

 

 

バーダックはライスの手を掴み、起き上がってる最中のマックイーンの元へ放り投げた。

 

 

ライス「きゃぁぁぁぁっ!!」

 

マック「…………へ?なにごと!?」

 

バーダック「マック!揃ってくたばりたくねェなら受け取れえええ!」

 

 

バーダックの声を聞き、迫り来る黒い物体の正体を把握する。

 

 

マック(なるほど、訳が分かりません)「が、、、、フンヌッッ!!!」

 

 

ドシャと音を立てて見事受け止めた。

 

 

ライス「あ、ありがとう」

 

マック「どういたしまして?」

 

バーダック「無事だったか」

 

ライス「ひぃっ!」

 

マック「無事だったか、じゃありませんわ!ライスさんになんて事を……もう大丈夫ですわ。私に任せてくださいませ」

 

ライス「マックイーンさん…」

 

 

ライスを背にしてバーダックの前に立った。睨むようにバーダックを見るが、バーダックは違う所を見ていた。

 

 

バーダック「マック、あそこ見ろ。芝が生い茂ってる」

 

マック「……だから何ですの?」

 

バーダック「そこを退かねェと頭から突っ込ませんぞ」 

 

マック「yes.my master!!」

 

ライス「え、」

 

 

壁が消えた事により、正面で向かい合ったバーダックとライスシャワー。

 

 

バーダック「おい」

 

ライス「っ、ひゃい」

 

バーダック「テメェは何で、マックやお前のトレーナーが貶されてるか分かるか?」

 

ライス「……そ、れはライスが勝ったから、」

 

バーダック「そうだ。普段おどおどしてるテメェが勝ったせいでブルボンとマックの評価も下がり、周りが鬱陶しくなってる」

 

ライス「・・・、」

 

バーダック「だからテメェが黙らせろ」

 

ライス「え、、、」

 

バーダック「負けは死と同義。俺達に口を出す権利はねェ。もし敗者を語る奴がいるとするならソイツに勝った奴だけだ。

お前はマックやブルボン。トレーナーが好き放題言われて黙ってられんのか?」

 

ライス「・・・」フルフル

 

バーダック「ならさっき俺にぶつけて来た事を思い出せ。もう怯える必要はねェ。喧嘩売ってくる奴いたら根こそぎ買い占めろ。テメェがマックに勝ったのは偶然じゃねェ事を俺は知ってる」

 

ライス「……ライスは、」

 

バーダック「テメェが本気で強いと周りが心底理解すりゃあ自然とマック達の評価も上がるんだ。ライスシャワーが勝ったのは必然だったってな。

戦士なら死ぬまで闘え。テメェにはそれが出来るはずだぜ?ライスシャワー」

 

ライス「……」

 

 

俯くライス。

 

 

マック「ライスさん。ーーーーーっ!」

 

 

髪の隙間から見えた1つの揺らぎ。それは嫌な記憶としてマックイーンの脳裏に残っていた。

 

 

マック「青い、炎っ」

 

 

春天の時に自身を食い潰すように見て来た猛獣のような目付き。

ゆっくりと顔を上げるライスは口角を上げた。

 

 

ライス「…ライス"なら,,他の子を大人しくさせる事が出来る?」

 

バーダック「テメェに"しか,,出来ねェ事だ」

 

ライス「……ならそうしよっかな。ブルボンさんやマックイーンさん。お姉さまの事は誰にも…何にも言わせない」

 

バーダック「フン………20分休憩だ」

 

ライス「はい!お願いします!バーダックさん!」

 

マック(始まって1時間、濃密過ぎるでしょう…と、)「ライスさん。とりあえずこの間に伝授しておきますわね」

 

ライス「ん、伝授って?」

 

マック「死なない努力の方法…ですわ」

 

ライス「ヒエッ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

練習を再開したターフでは活気を出すため大きな声が飛び交っていた。

 

 

ライス「ひゃぁぁぁああああああ!!!!!」

マック「ら、ライスさぁぁぁぁぁあん!」

 

 

時には優しく、

 

 

バーダック「ボサっとしてんじゃねェ!走りやがれ!」

 

 

時には笑い、

 

 

バーダック「動けねェならくたばれ!!!」

 

 

時には、励まし合い、

 

 

マック「大丈夫。ここにいれば安心ですわ」

ライス「う、うん」

 

 

時には厳しい時もある。

 

 

バーダック「何逃げてやがんだクソガキ共がァッ!!」

 

 

だけど彼女達は強くなるためにそれを乗り越え、自分に発破かけるため叫ぶのだ。

 

 

ライス・マック

「「きゃああああああああああああ!!!!!!!」」

 

 

 

 

 

そして、絆を育んだ練習期間が終わりを迎えた。

 

 

ライトレ「みんなお疲れ様ー!」

 

ライス「あ、お姉さま!」

 

ライトレ「ライスー!」

 

 

ーーもぎゅうぅぅ

 

 

バーダック「暑苦しい奴等だな」

 

マック「何を言います。微笑ましいではありませんか」

 

ライトレ「あっ、バーダックさん。それにマックイーンちゃんも、ありがとうございました!」

 

マック「いえ、わたくしも勉強させていただく事が多く、貴重な時間でしたわ。ありがとうございます」

 

バーダック「今回の事は明日にでも報告書渡してやるから、そのガキ連れて帰れ。うちのクソガキ一人見るので一苦労だ」

 

ライトレ「あらら、、うん。本当にありがとね。それじゃあ行こっか」(ライスじゃ合わなかったかなぁ)

 

ライス「うん!ーーマックさん。おじさまもありがとうございました!」

 

ライトレ(おやおや?)

 

マック「ええ。今度は負けませんわよ?ライス」

 

バーダック「その呼び方はやめろっつっただろうが」

 

ライトレ(うん。やっぱ任せて良かった!)

 

 

もう離れないようにと強く手を握り合いながら去って行くライス達。

仲睦まじい光景を温かい目で見ていたマックイーンは、何かを思い出して走った。

 

 

マック「ライスのトレーナーさん。1つ言い忘れていましたわ」

 

ライス「???」

 

ライトレ「なぁに?」

 

 

ぴしっ!ぱしっ!効果音が聞こえるほどに美しいな直立。指先まで神経を尖らせ、模範とも言える綺麗な斜め45度に頭を下げて言った。

 

 

マック「本っ当に申し訳ありませんでしたわ!!!」

 

ライトレ「………へ?どうし「では失礼致します!」……行っちゃった…」

 

ライス「マックさん…どうしたんだろ」

 

ライトレ「さあ?」

 

 

その時は何の事かさっぱりだった。

 

 

しかしそれを理解する日はすぐに来た。

 

 

 

 

 

〜後日〜

 

 

ライトレ「今日のトレーニングは何にしよっかなぁ」 

 

ライス「ライスは何でも良いよ。体の調子がすごく良いんだぁ」

 

ライトレ「おっ、それじゃあちょっとハードにしちゃおっか!今日も一日がんばるぞー!」

 

ライス「おー!」

 

 

意気揚々と叫ぶライス達。

しかし、その頑張りを貶す者がいた。

 

 

ウマ娘1「見て、ライスシャワーだよ」

ウマ娘2「今度は誰の夢を壊すんだろうね」

ウマ娘3「まぐれで勝ったくせに調子に乗りすぎなんだよなぁ」

 

 

ウマ娘のライスだけでなく、そのトレーナーにも聞こえて来た薄情な声。

一度は沈黙になるが、トレーナーがかき消すように明るく言った。

 

 

ライトレ「あ、今日の夜何か食べたいものある?良かったら私が作ろっかなーって思ってるんだけど…………ライス?」

 

 

ライスからの返答がない。不安になりライスの顔を見るが、その目はさっき酷い事を言って来たウマ娘達を捉えてた。

 

 

ライトレ「…ライス、気にする事ないよ。行こ」

 

ライス「ん?いや、お姉さまって確か模擬レースしたいって言ってなかった?」

 

ライトレ「へ、……あ、あー、うん。言ったけど、やっぱり多く集まらなくてねぇ…」

 

ライス「じゃあライスに任せて!」

 

ライトレ「あっ、ライス!」

 

 

満面の笑みを見せて駆け寄ったのは、愚痴を言っていたウマ娘達の所。

 

 

ライス「ねぇ」

 

ウマ娘1.2.3「「「ビクッ!」」」

 

 

さっきまで薄笑いを浮かべていたウマ娘達は顔を青白くした。何と言おうとライスはG1ウマ娘だ。

溢れる圧力を無意識に感じ取り、恐縮してしまう。

 

 

ライス「あの、さ、模擬レースしない?ライス達…その、あまりウマ娘が集まらなくて出来ないんだ」

 

 

それでも癖は残るのか、辿々しく話すライス。

"こんなものか,,と感じたウマ娘達は、圧力よりも目の前で見る小さい姿に、数で上回っているため強気になった。

 

 

ウマ娘「は、何言ってんの?」

ウマ娘「私達を見下してるのわけ?G1ウマ娘さまなんだから他の子誘えば?」

ウマ娘「それとも強い子の中じゃ負けるから嫌、とか?」

ウマ娘「なにそれ、性格悪ぅ」

 

ライトレ「っ!ちょっと!」

 

 

好き放題に言うウマ娘達にライトレの堪忍袋の緒は切れた。

ズカズカと詰め寄るが、それより早くライスが口を開く。

 

 

ライス「あのさ、質問と違う答えを言わないでくれるかな?それに、ライスはG1ウマ娘だけどまぐれ勝ちしただけだし、あなた達程度と同じくらいの速さだと思うよ?」

 

ライトレ「ら、らいす?」

 

 

ウマ娘「はあっ?何その言い方!」

ウマ娘「やっぱバ鹿にしてん、、じゃ、、」

ウマ娘「……ちょ、、と、」

ウマ娘「やばくない……」

 

 

ウマ娘達の言葉が詰まる。

 

それもそのはず。

 

 

マックイーンをも止めた青い炎を前に、たかが知れてるウマ娘達が口を出せる訳がなかった。

 

 

ライス「言い争うだけはもう飽きた。ウマ娘らしくレースの中で語ろうよ。今まで好き放題言ってくれたんだから、もちろん受けてくれるよね?

 

 

 

ーーまとめて蹴散らせてやるから、かかってきやがれ」

 

 

 

 

ライトレ「らっ、ライスううううううう、帰って来てええええええええ!!!!!」

 

 

 

 

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