ソードアート・オンライン 紺碧の剣   作:さかなヒロシ

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本当に時間が足りないんです。

前回話した通り章的には圏内事件のところからです。まだ事件は起きないけど・・・


ちょっとお昼寝

あれから一年半近くが経過した。その間に様々なことが起こった。特筆すべきはアスナとミトがギルドに勧誘されたことだろう。第25層の攻略でヒースクリフというプレイヤーが率いる《血盟騎士団》が攻略に参加してから一気に攻略ペースが上がり俺たちが知らない間に副団長にまで出世していた。アスナは《閃光》ミトは《流麗》と呼ばれるほど人気がありフロアボスの攻略は基本的には彼女らが指揮をとっている。そのおかげか2024年4月11日現在、第59層まで到達することができたのだ。今日も攻略をするつもりだったのにキリトが

 

「こんないい天気なのに攻略なんて勿体ない。」

 

なんて言って昼寝をしている。

 

「睡眠PKの危険もあるってのに呑気なやつだ。起きるまで何しようかな。」

 

どうやって時間を潰そうか考えていると

 

「何してるの?」

「久しぶりね。」

 

声のする方に顔を向けるとミトとアスナがいた。

 

「これはこれは、《閃光》様と《流麗》様じゃないか。キリトが寝てるから護衛だな。」

 

「その《流麗》っていうのやめてくれる?あなたにはちゃんと名前で呼んで欲しいの。」

 

「私もできれば名前がいいかな。」

 

「へいへい。それで何の用だ?」

 

「用がないとあなたに会っちゃダメなの?」

 

急に距離を詰めたミトが上目遣いでそんなことを聞いてくる。最近、というか二層に入ってからミトとの距離がなんか物理的に近く感じる。

 

「何も話すことないなら時間の無駄だろ。」

 

「そんなことないわよ。話すことがなくても一緒にいるだけで楽しいよ。その相手がユウなら尚更ね。」

 

「そうかよ。・・・おい、何で隣に来る。そこだと近すぎるだろ。」

 

「ここがいいの。」

 

「ふーん。じゃあ俺が移動するわ。」

 

俺は立ちあがろうと腰を浮かせたところでミトに服の袖を引っ張られ、そのままバランスを崩してしまい尻餅をついてしまった。

 

「何すんだよ!」

 

「あなたが隣にいないと意味ないの。だからこのままそこにいて。」

 

「何の意味があるってんだよ。」

 

「あなたにはわからなくていいの。」

 

「そうかよ。」

 

やがて俺は船を漕ぐように頭が動き出した。

 

「ユウも眠たいの?」

 

「キリトが寝てからどんだけ経ってると思ってるんだ。眠くもなるだろ。」

 

「私たちが見ててあげるからあなたも寝たらいいじゃない。」

 

「俺は枕がないと寝たく・・・・ない・・ん・・・だ・・・よ・・・・・。」

 

「枕ならあるわよ。私の膝枕だけどね。」

 

「まく・・・ら・・あるの・・・・・」

 

俺の意識はそこで途切れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「本当に寝ちゃったの?」

 

「そうみたい。」 

 

私はユウの頭を撫でながら答える。まさか本当に寝るとは思わなかったからすごくびっくりしちゃった。

 

「二人ともトッププレイヤーの自覚あるのかしら。」

 

「レベル的にも問題ないし少しはいいんじゃない?」

 

「ミトはユウ君と一緒にいたいだけでしょ。今日だって攻略に行くはずだったのに急にキャンセルするし。」

 

「最近会えてなかったから話したかったの。アスナだってキリトのこと探してたでしょ?」

 

「そんなわけないでしょ?こんなところで呑気に寝てる人と話すことはありません。」

 

嘘だ。アスナは気づいてないかもしれないけど私といると周りを見渡して二人のことを探している。今日だって先に見つけたのはアスナだ。

 

「はいはい、そういうことにしといてあげる。ユウが起きちゃうからあまり大きい声で話さないでよ。」

 

「ミトってばすっかりユウ君に夢中になってる。会ったばかりの頃はあんなに喧嘩してたのに。」

 

「そんな昔のこと覚えてないでーす。」

 

「私は覚えてるよ。初めてユウ君の名前を呼んだミトの顔。」

 

「今すぐ忘れて!」

 

そんなことまで覚えてなくてもいいのに。今ので起こしちゃったかなと思いユウの顔を見ると穏やかな表情で寝たままだった。

 

「かわいい顔してる。」

 

「本当ね。起きてる時はもっと凛々しい表情なのに。」

 

「そうね。かっこいい顔だと思わない?」

 

「確かにかっこいいけど・・・」

 

「かっこいいけど何?」

 

「言葉遣いが悪すぎじゃないかな?」

 

「それは・・・・そうね。でもそれでこそユウって気がする。」

 

「確かに。そういえば、ミトって二人で出かけたりしないの?」

 

「してないよ。だってキリトにユウと出かけたいって伝えれると思う?」

 

私は頬に熱が伝わるのを感じながらアスナの質問に答える。

 

「なんでキリト君に言う必要が・・・ってユウ君とフレンドになってないの!?」

 

「だってタイミングがなかったし・・・・なんか恥ずかしい。」

 

「そんなこと言ってるといつか誰かに取られちゃうよ。」

 

「考えないようにしてることを言わないでよ。」

 

そんな話をしているとキリトが起きて話しかけてきた。

 

「二人ともなんでいるんだ?」

 

「おはよう、アスナが寝てるあなたを見つけたの。ユウが暇してたわよ。」

 

「それは悪いことしたな。ユウは・・・。」

 

キリトが私を、正確にいえば私の膝で寝ているユウを見ている。

 

「何?」

 

「いや、別に何も。ただ、随分気持ち良さそうに眠ってると思ってな。いつもは寝てる間も気を張ってるというか、わざと浅い眠りにしてるみたいだからさ。」

 

 

「そうなの?」

 

「あぁ、だから今日は休もうって言ったんだ。俺が昼寝したかったってのもあるけど、ミト達がきてくれたおかげで休めたみたいだな。」

 

「キリト君が寝てたら意味ないじゃない。ユウ君あなたの護衛するために休めてないし。」

 

「だから二人が来てくれてよかったって言ってるじゃないか。」

 

「それだけ?」

 

「・・・ユウが起きたらお礼に何か奢るよ。」

 

「それって私の分も入ってる?」

 

「も、もちろんミトにも奢るつもりだったぞ。」

 

「ありがと。」

 

 

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目を覚ますと世界が横向きだった。頭に柔らかい感触があり不思議に思ってると

 

「おはよう、よく眠れたみたいね。私の膝枕は気持ちよかったかしら?」

 

「ミト?お前が枕があるって言って・・・・。」

 

寝る前のやりとりを思い出し、俺はすぐさま起き上がる。

 

「えっと・・・とりあえずおはよう。」

 

「あなたの寝顔、とっても可愛かったわ。記録結晶を持ってなかったから残せなかったけど。」

 

「今すぐ忘れろ!」

 

「忘れてあげないよーだ♪ねぇ、ユウ。」

 

「なんだよ。」

 

「私たちっていつまでキリト経由で連絡取るのかしら。あなたも不便に思うでしょ?」

 

「いや、俺から連絡することないし特に不便に思わないな。」

 

「そう、よね。ユウは一回も私に連絡してくれないもんね。ユウにとって私は別に連絡するほどの仲じゃないってことだよね。」

 

そう言ってミトは悲しそうな顔をした。

 

「・・・ハァ。フレンド登録すればいいんだろ。」

 

途端にミトは明るい表情に戻り

 

「ユウがどうして持って言うならしてあげてもいいわよ。」

 

「じゃあいいや。」

 

「冗談だって!早く登録しましょう!」

 

「最初から素直にそう言えばいいのに。」

 

「だって私だけそう思ってるみたいでなんか腹たつんだもん。」

 

「お前の考えくらいある程度お見通しだ。どれだけお前のことを見てきたと思ってるんだ。」

 

そう言うこと平気でいうのずるい・・・。」

 

「何か言ったか?」

 

「なんでもない!」

 

フレンド登録を終えるとミトは

 

「改めて、これからもよろしくね!」

 

と、とびきりの笑顔で言ったのだ。

 

(可愛い)

 

柄にもなく俺はそう思った。

 

「はいはい、よろしく。」

 

「もう、適当に言わないでよ。それじゃあ、行きましょうか。」

 

「?」

 

「さっきキリトが私たちに奢ってくれるって言ったからいい時間だしご飯にしましょ。」

 

「キリト、いつの間にそんなこと言ったんだ?」

 

「お前が寝てる時にな。ユウも二人に何か奢ったらどうだ。」

 

「なんでだよ。理由が見当たらん。というより金がない。」

 

クエスト報酬のコルは基本武器の強化に使ってしまうため財布の中は寂しいのである。

 

「ユウ君、本気で言ってる?私はいいけどミトにはお礼したほうが良いんじゃないかしら。寝てる間ずっと膝枕してたんだもの。」

 

そう言われると言い返すことができなかった。

 

「・・・・・・わかった。あの時の約束の続きだ。俺がお前を守ってやる、お前がピンチに陥ったらどこにいても駆けつけてつ助けてやる。それでいいな。」

 

「嫌よ。だって私はあの約束を取り消したつもりないし。」

 

「じゃあ何がいいんだよ。」

 

「ユウ、おいで。」

 

ミトに近づくと地面を指さしたので

 

「土下座しろと?」

 

「そんなわけないでしょ。しゃがんで。」

 

何をするか気になったが言われた通りしゃがむと

 

「!?」

 

ミトが俺を抱きしめた。しゃがんだせいで胸に顔が埋まるような状態になってしまい驚いたがミトが真剣な声音で話し始めたので抵抗しようとは思わなかった。

 

「側にいて欲しい、これが私の願い。もう二度と一人になろうとしないで。今でもたまに怖くなるの。またあなたが繋がりを絶とうとするんじゃないかって、だから・・・・・。」

 

「そんなことか。流石に俺も成長してるぞ。一人になろうとはしない。それに、いつか一緒にいたいって思うやつもいるしな。」

 

「えっ?」

 

「あのー」

「私たちもいるんだけど・・・」

 

「「!?」」

 

ミトがすぐさま俺を離し顔を下に向けた。

 

「それじゃあ行くか。キリトが奢ってくれるんだろ?」

 

「お前まで奢ってもらおうとするな。」

 

「だって金ねぇもん。」

 

「貯金しないからだ。強化に使っても余るぐらい稼いでるはずだろ。」

 

「余ってるけど・・・・その時が来るまで使わないって決めてるんだよ。」

 

「その時?」

 

「いつかはわからないけどな。」

 

 

 

 

 

「ミト、顔赤いけど平気?」

 

「だ、大丈夫。ちょっとびっくりしただけ。」

 

「ミトだといいね。」

 

「うん…。」

 

 

 

四人は夕食のために歩き出した。




うーん、展開が急すぎるかな?
オリジナルとしてアスナは寝ませんでした。今はミトアスの会話でしかミトの本心って出せないと思うんですよ。なので奢るのはキリトという事にして話を進めてみました。ユウが貯金している理由はみなさんの予想通りです。
次回はもう少し早く投稿できるようにします
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