ソードアート・オンライン 紺碧の剣   作:さかなヒロシ

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2回分空いてしまい、ごめんなさい!
ちょっと迷走してました。ちなみにアンケートの結果ちょっと長くが多かったので3000字くらい目指してやろうかなって思ってます。まぁ今回は5000字あるんですけど


フロアボス

ボス部屋の前にたどり着くとディアベルが振り返り話し始める。

 

「ここまで一人の犠牲もなく来れた。みんなとならボスも誰一人欠けることなくクリアできると信じてる。行こう!」

 

「「「「おぉーーーー!!!」」」

 

ボス前でレイドの士気は高まった。扉を開けボス部屋に入り中央に向かって進むと、部屋中に響く雄叫びと共にフロアボス《イルファング・ザ・コボルドロード》と《ルインコボルド・センチネル》が現れた。

 

「ボスと取り巻きは情報と変わってない!作戦通り行くぞA隊前進!」

 

「「行くぞーー!!」」

 

攻撃が開始されるとそれに反応するようにコボルドたち動き始める。そんな中ユウたちはというと、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「仲間として接すると言ったがやっぱやめだ。俺とキリトでやるからお前らはそこで大人しくしてろ。」

 

「そっちこそどっかで大人しくしといてくれる?」

 

「何言ってんだ!足手まといはどっか行ってろって分かんねぇのか?だからお前は残念なやつなんだよ。」

 

「はぁ!?あなたの方こそアスナと連携する時に邪魔なんだけど!」

 

言い争ってた。

 

「俺はLA取りに行くんだ。とっととこんな雑魚片付けてボス戦に参加すんだよ。一気に蹴散らしてやるから巻き込まれて死んでもしらねぇからな。」

 

「ユウの方こそ私の鎌に巻き込まれて死んでも知らないから。」

 

「ミトもユウ君も大事なボス戦で何言ってるの!4人で協力するって決めたじゃない!」

 

「そうだぞユウ、早くボスと戦いたいなら協力して戦うべきだ。」

 

「えーー。」

 

「『えーー』じゃない!ボス戦なんだから気を引き締めてくれ。」

 

「キリトがそう言うならしょうがねぇ、真面目にやるとするか。」

 

「ユウ、あなたいつもキリトがーってい言うけど自分の意志とか無いわけ?そんなんだから捻くれたやつになるのよ。」

 

「誰が捻くれてるって?そういうお前こそそんなだから未だにアスナしか仲間がいないんだろうが。」

 

「そっちこそいつもキリトと二人じゃない。」

 

「俺たちは自分の意志でコンビ組んでるんだ。信用できんやつとなんか絶対パーティなんか組まねぇよ。」

 

「今4人でパーティ作ってるじゃない。」

 

「レイドの関係で仕方なくだ。そうじゃなかったら誰がお前みたいなやつと仲間ごっこするわけないだろ。」

 

「やっぱあなたとは仲良くなれる気がしないわ。」

 

「それに関しては同感だ。」

 

「3人とも、そろそろ本格的にやるぞ。」

 

キリトが声をかけるとそれに合わせセンチネルに攻撃を仕掛けていく。人数が倍になった分、ダメージ量も多くなったので予定より早く3体撃破することができた。

 

「結構余裕だったな。こんなに早く終わるならボスも倒しに行くぞ。っていうか今の状況はわかるか?」

 

「今のところは順調ね。攻略本のおかげで攻撃にも対処できてるしローテもスムーズにできてるみたい。だからと言って私たちが急に参加したら混乱するだろうからまずはレイドリーダーのとことに行きましょう。」

 

ミトの言う通りこのままいけば犠牲者が出ることなくクリアすることができる。

 

「このままの最後まで削り切るぞ!!」

 

ディアベルの声によりレイド全体の士気は下がることなくここまできている。コボルドロードが武器を持ち帰る動作をしたが攻略方法は事前に記憶しておりこのまま押し切れる、誰もがそう思っていた。武器を持ち替えたボスを見てキリトは思わず叫ぶ。ボスが持ち替えたのは『湾刀(タルワール)』ではなく『刀』だった

 

「全員一度撤退しろ!!」

 

だがその声は間に合わず、多くのプレイヤーが範囲攻撃《旋車(ツムジグルマ)》を食らってしまう。HPが減るだけなら後退すればいいが《一時行動不能(スタン)》状態になってしまったプレイヤーが多く一気に状況が悪くなった。そんな中ただ一人、ディアベルはスタンを回避していたがHPがイエローまで減っている。それなのに彼はボスに攻撃を仕掛けに行った。

 

「あいつ、撤退せずにLA取る気だろ。」

 

「そんなことしたら死んじゃうかもしれないじゃない。」

 

「それだけじゃない。最初のボス攻略が失敗なんてことになったら攻略するプレイヤーが一気に減ることになる。それだけは絶対に回避しないといけない。」

 

「俺は行く。今ならLA狙えるしな。」

 

「とにかく体制を立て直す時間を稼ぐぞ。」

 

「ちょっと!」

 

二人はコボルドロードに向かって走り始めた。コボルドロードがディアベルに攻撃を仕掛けたがディアベルは防御姿勢をとる。しかし、盾に亀裂が入っており完全に防ぐことができずにHPが全損してしまう。コボルドロードの刀がディアベルに振り下ろされる。だが、攻撃が当たることはなかった。

 

「何が《はじまりの町》の奴らの為だ。結局お前も自分のことしか考えてないんだろ。邪魔だからとっとと下がれ。」

 

「君は・・・」

 

ユウがディアベルを庇ったのだ。

 

「クソッ!やっぱ重いな。」

 

しかしユウはジリジリ押されており膝をついてしまっている。このままでは攻撃に耐えられずユウは死んでしまう。

 

「「「ユウ(君)!!!」」」

 

キリトたちがユウを呼ぶが呼びかけによって強くなることはない。

 

「このままだと押し切られるか。しょうがねぇ、ぶっつけだけどやるしかないか。」

 

ユウは左手でポーチの中にしまっていた投擲用のナイフをダガーのように持ちコボルドロードの刀に押し当てる。

 

「ユウ!そんなことしたらソードスキルが使えないじゃない!」

 

「いや、これでいい。これなら攻撃を逸らしやすいからな。それにソードスキルは使うつもりないぞ。こんな極限状態で硬直なんてしてたらマジで死ぬからな。」

 

「それでもソードスキルを使わずに戦うなんて無謀よ!」

 

「安心しろ、俺は死なない。俺はこの世界でまだまだ生きるんだからな。でもLAは取れそうにないな。キリト!俺が攻撃を受け流してやるからLAはお前に譲ってやるよ。」

 

「あぁ!任せろ!二人とも行くぞ!!」

 

「「えぇ!!」」

 

3人はボスに向かって走る。コボルドロードも攻撃を仕掛けるがユウがそれを受け流そうと前に出る。

 

「させるかよ!って、あれ?」

 

しかし、慣れないことをしたせいか、体のバランスを崩してしまった。その状態では完璧に捌くことができず、刀を正面から受けてしまい壁まで吹っ飛ばされる。

 

「「「ユウ(君)!!」」」

 

「ガハッッ!!マズったな・・・早く回復しねぇとタゲが変わっちまう。」

 

しかしどれだけ焦っても回復速度は変わらない。その間にターゲットがミトへ移ってしまい狙われる。ミトは刀の軌道を見極め弾き返すが

 

「ッ!しまった!!」

 

2回目の攻撃を弾いた際に、ミトの手から鎌がすっぽ抜けてしまい丸腰になってしまう。コボルドロードがこれを好機と言わんばかりに追撃を仕掛ける。

 

「ミトォォォ!!!」

 

アスナが堪らず叫ぶ。だが、ミトのHPが減ることはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっぱりお前は俺が守ってやらないといけないみたいだな。」

 

間一髪、ユウが刀を押し返したのだ。

 

「ユウ!あなたまだ回復しきってないでしょ!なんで来たのよ!」

 

「お前に死なれたら俺が困る。」

 

「え?それって・・・」

 

「まだお前には聞きたいことが山ほどあるからな。しょうがないから全部聞き終わるまでは守ってやるよ。」

 

「だと思ったわよ。でも、本当に守ってくれるの?」

 

「当然だ。お前が俺の質問に全部答えるまでは何があっても守ってやる。」

 

「そう・・・・なら一生教えてあげない♪」

 

「はぁ!?それだと俺にメリットねぇじゃん!だったらこの話はなしだ。」

 

「男が一度言った言葉を引っ込めないの。それよりさっきから押されてるけど平気なの?」

 

「だったら早く倒してくれ。正直このままだと俺が死ぬ。」

 

「しょうがないから手伝ってあげる。」

 

ミトは落とした鎌を拾って大きく振りかぶりユウと一緒に刀を押し上げる。

 

「今だ二人とも!決めろ!」

 

「おぉぉぉぉぉ!!!!」   「せやぁぁぁぁぁ!!!!」

 

二人のソードスキルが命中しコボルドロードはポリゴン片になって散っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ついにボス攻略を達成した。

 

「「「「うおーーー!!!!」」」」

 

部屋中に響く声にユウは耳を塞ぐ。

 

「うるせぇ。」

 

「Congratulation!この勝利はお前たち4人のものだ。」

 

「あんたは確か・・・」

 

「ちゃんと挨拶するのは初めてだったな。俺はエギル。それにしてもお前さんの剣裁きは見事だった。ソードスキルを使わずに攻撃を受け流すなんてよく思いついたな。」

 

「ギリギリだったけどな。おかげでLA撮り逃した。」

 

エギルと話しているとキリトが横から話に入ってきて、

 

「ユウ、お前のおかげでボスを倒すことができた。」

 

「感謝してくれてもいいんだぞ。」

 

「感謝してるさ。次は俺がお前に譲るよ。」

 

「そうしてくれないと俺が困る。お前だけ強くなるとバランスがおかしくなって気持ち悪い。だから早く次の層に行って攻略しようぜ。」

 

そうしてユウたちは次の層に向かうため歩き始めようとしたが、

 

「なんでや!!なんでそこの黒髪はボスの情報を知っとったんや!初めから言うとけば危険な目に遭わずに済んだはずや!!」

 

「それは・・・・」

 

「そうだ!攻略本と違う行動をしてたのに何が来るかわかってるみたいだったぞ。」

 

「お前は元βテスターなんだろ!情報屋と組んで偽情報流して俺たちを嵌めたんだろ!」

 

元テスター、その言葉によってさらに糾弾される。

 

「ちょっと待って!」

 

アスナが声を上げた。

 

「β時代の情報は私達も攻略本で得ていたわ。あのボスの情報について大きな差はなかったはず。ただβ時代と同じだと思い込んだ私達が窮地に陥りそうになった時、彼はもっと先で得ていた知識を応用して教えてくれた。そう考えるのが自然じゃない?」

 

「俺もそう思う。それに、攻略本には情報はあくまでβ時代の物で、正式版とは差異があると注意もあった。俺たちはその注意を忘れ、偵察戦を怠った。彼に感謝こそすれ、批難するのは違うだろ。それに、ユウはディアベルを救出してくれたじゃないか。」

 

「そこのやつもなんで攻撃を対処できたんだ!そいつも元テスターなんだろ!」

 

「何言ってんだお前。キリト、こんな奴ら無視して「あっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!」・・・どうした?」

 

キリトが突然笑い始め、ユウは疑問に思う。しかし、その答えはすぐに出た。

 

「元βテスターだって?俺をあんな素人連中と一緒にしないで貰おうか。いいか。SAOのCBTクローズドベータテストはとんでもない倍率の抽選だったんだぜ。受かった1000人のプレイヤーで何人、本物のMMOゲーマーがいたと思う?殆どが、レべリングも知らない初心者だった。あんたらの方が100倍マシだぜ。だが、俺は違う。俺はβテストの時、誰も到達できなかった層まで到達して刀スキルのことを知った。他にもいろんな情報を知っている。情報屋なんか話にならないぐらいにな。」

 

そう言ってキリトはLAボーナスであろう《コート・オブ・ミッドナイト》を装備する。

 

「なんだよそれ!そんなのチートじゃないか!」

 

「そうだ!βテスターのチーターで《ビーター》だ!」

 

「《ビーター》か。いい名前だな。そうだ、俺は他のテスターとは違う。これからは一緒にしないでもらおうか。あぁ、それと第二階層の転移門は俺が有効化(アクティベート)しといてやるよ。初見のMobに殺される覚悟があるやつはついてきてもいいぜ。」

 

「じゃあ行くか。」

 

「おいお前!何か言ったらどうなんだ!」

 

「・・・なら言わせてもらうが、俺は初めからお前らを信用なんかしてない。ボスの攻撃はソードスキルじゃない限り複雑な動きはなかった。冷静に見極めれば捌けるレベルだ。それよりお前らは疑問に思わなかったのか?」

 

「なんのことだ!」

 

「なんでそこの青髪が情報と違う行動を取ったのに後退するどころか一人攻撃に走ったのかってことにだ。」

 

「何が言いたいんだよ!」

 

「結局そいつもLA欲しさに自分勝手な行動を取ったんだよ。何が《はじまりの町》で待ってる人の為だ、笑せんな。そんな安い言葉誰が信じるってんだよ。そんなやつにこれ以上言うことはない。俺は先に進む。」

 

ユウとキリト、二人は第二層に向けて歩き出した。




ユウにもいい名前ないかな?
この小説はアニメに沿ってやろうと思ってるので次は3話ですね
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